
【談話室】▼▽音声だけで複雑な事柄を正確に、分かりやすく伝えるのは難しい。ラジオの天気予報を中心に活躍する気象予報士伊藤みゆきさんは自著「備え力がつく! 天気予報の見方聴き方」に、そんな苦労の一端を綴(つづ)っている。▼▽一般に浸透していない事象の場合は特に工夫が必要だ。かつて、表現が難しい例として、積乱雲が列を作り、猛烈な雨が続く状況があった。伊藤さんは「長いしっぽのような雨雲が〇〇にかかり続けている」などの言い回しで、雨がやまない状況の説明に努めていたという。▼▽2014年の広島県での集中豪雨で注目されたこの気象現象は、今や「線状降水帯」の名称と共に広く認知されている。伊藤さんの実感では、地域と雨雲の延びる方向を示すだけでリスナーに届くようになったと。警戒を周知する機会が増えていることの裏返しでもあろう。▼▽気象庁は線状降水帯の発生可能性を12~6時間前に伝える「半日前予測」について、府県単位で発表する運用を始めた。ただ、予測精度が高まり、伝える側が意を尽くしても、それが生かされなければ意味がない。情報を避難行動につなげたい。他ならぬ自分や家族の命だ。(山形新聞・2024/05/30)(ヘッダー写真:https://abema.tv/video/episode/89-42_s0_p351483)

今も毎晩聴いています、「ラジオ深夜便」。通常は夜11時過ぎから朝5時まで。でも、その間、殆どは眠ってしまっているから、この番組はぼくの「子守唄」になっています。番組開始以来、もう三十数年。小さな携帯ラジオをイヤフォンで聴く。猫といっしょに住みだしてからは、早ければ早朝3時頃、遅くとも5時前には起床していますから、この間、ラジオは付けたまま。伊藤みゆきさんという気象予報士は、この「ラジオ深夜便」前後の番組で、夜の10時からと、朝の5時からのそれぞれの番組の天気予報を担当されていたので、知っていました。十年ほども聴き続けていたでしょうか。(今年の三月からは番組を変わられた)(ラジオを聞く・聴くというのは、ぼくには想像力の試験のようで、いろいろな意味で「スリル」があります)
ぼくはラジオが好きでした。小学生の頃から、テレビが普及するまではラジオばかり聴いて育った。やがて、テレビも見なくなり、もっぱらラジオの「ながら族」になって、三十年です。伊藤みゆきさんのおかげかどうかわかりませんが、毎日の天気(気象)がとても気になります。勤め人時代も、きっと天気予報を確認してから出かけていたものです。「音声だけで複雑な事柄を正確に、分かりやすく伝えるのは難しい」と伊藤さんは言われていますが、聴取側から見れば、ラジオはとても都合がいい。顔や衣装などという余計なもの(失礼)に煩わされないで「予報」を聴くことができるからです。そこへ行くと、テレビは不要なものまで見えてしまうので「予報」(音声)に集中できないという嫌いがあります。(これは、ほとんど毎日のように経験しています。食事時だけ、テレビをつけていますが、その時の気象予報士の挙措や服装が気になる。あるいは容貌までもが)(伊藤さんの写真を見たのは、本日が初めて。事前に見知っていれば、また聴く時の様子がずいぶんと違っていたかも知れない。つまりは見ないほうがいい、ということ。想像力が萎えることがあるからね)

台風第1号が劣島南側に沿って北上しています。現在(31日未明)、温帯低気圧に変化しましたが、激しい雨は各地に降り続いています。当地も昨夜から雨が続いている。これからもっと激しくなるのか、大いに気になります。数日前の予想進路ではもっと劣島に接近しているようでしたが、今は劣島南海上を進んでいるようで、少しは安心しています。(その分、伊豆諸島方面は警戒を要するでしょう)いつもながら「線状降水帯」の発生状況や発生地域が気がかりです。もう二十年ほども前になるでしょうか。大学において「自然科学を学ぶ」というテーマの担当授業で、参加学生といっしょに「積乱雲の発生状況」の頻度や原因等について調べたことがあります。まだ「局地的集中豪雨」などという表現をしていたと思う。海水温度が高くなり大量の水蒸気が発生し、…と、それなりに大量降雨のメカニズムと原因などについて、今で言う「線状降水帯」の発生状況を詳しく調べたことが思い出されます。

● 線状降水帯(せんじょうこうすいたい)= 次々と発生・発達した雨雲,おもに積乱雲が列をなして通過または停滞し,数時間にわたってほぼ同じ場所に強い雨を降らせる,長さ 50~300km程度,幅 20~50km程度の線状をなす降水域。線状降水帯の発生は大雨による災害発生の危険を意味し,気象庁が発表する防災気象情報「顕著な大雨に関する気象情報」において,大雨の予測の半日程度前から,5段階のうち 4以上相当の警戒レベルの補足情報として,線状降水帯の語が使用される。一つの積乱雲の寿命は 30分から 1時間程度といわれ,線状降水帯における積乱雲群の発生メカニズムは未解明な部分が少なくないが,前線が横たわる地域に暖かく湿った空気が局地的に長時間流入し続けることで積乱雲が次々とつくられ,上空の風などの影響で線状に並ぶことが原因の一つとされている。(ブリタニカ国際大百科事典)
昨日は、かなり溜まっていた「燃やせるゴミ」を焼却しました。今日の大雨を想定していたからです。梅雨前線と台風1号の並走で、思わない集中豪雨がもたらされるかも知れないと考えてのこと。東海地方で「線状降水帯」発生が報道され、その状況が心配されています。沖縄地方はすでに梅雨入りしたが、それでも例年よりも十日以上は遅いと言う。他地域でもいずれは梅雨の時候を迎えますが、6月に入ってからだと言う。それでも、これまで以上に「線状降水帯」の発生が恐れられるのは、一向に低下しない海面温度の高さのせいでしょう。

上昇率:
日本近海における、2023年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.28℃/100年です。 この上昇率は、世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.61℃/100年)よりも大きく、日本の気温の上昇率(+1.35℃/100年)と同程度の値です。
海域別の海面水温(年平均)の上昇率は、日本の気温の上昇率と比較すると、黄海、東シナ海、日本海南西部、四国・東海沖で同程度、日本海北東部、三陸沖、関東の東、関東の南、沖縄の東、先島諸島周辺では小さく、日本海中部、釧路沖では大きくなっています。
十年規模変動:
日本近海の海面水温には十年規模の変動が見られます。全海域平均水温では、近年は2000年ごろに極大、2010年ごろに極小となった後、上昇しています。 (気象庁:令和6年3月5日 気象庁発表)

突然、あらぬ方向に転換します。
唱歌「あめふり」、北原白秋作詞・中山晋平作曲。大正十五年発表。今でもこの歌が歌われているのでしょうか。登校時には晴れていたのに、下校時には雨が降っている。「きっと母さんが迎えに来てくれる」そんな情景当たり前に描かれています。だから、ある子どもにとっては「雨降り」は「ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ ランランラン」となるのですね。百年前の、どこの地域か知らない「雨の慕情」(故・八代亜紀さん)と言った風情です。百年経過すると、人も景色もすっかり変わります。家族のあり方も、いや人間の心持ちまで大きく変わってしまうものですね。(この唱歌、小さな子どもが歌うのではなく、むしろ「老人施設」などで盛んに合唱されているそうです。とても切ない気もしますね。(「あめふり」:https://www.youtube.com/watch?v=p6zELBM6vCA&ab_channel=JHappiness)
+++++++++++++++++++++++++

地球は小さくも大きくもならないにも関わらず、至るところで「(人為に起因する)自然災害」が発生し、そのたびに「地球は収奪されている」「地球は傷つけられてきた」と思わせられます。そして、同じくその都度、何時だって、誰だって「明日は我が身」と思えばこそ、いささかなりとも被害の少なくなるための手立てを施し、いずれはかかる災害の発生を予防する技術なり科学なりが進展することを願わずにはいられません。
今日は「皐月晦日」です。明日からは「水無月」「風待月」に入ります。「アメニモ カゼニモ」負けないで、悪い政治にも、激しい物価高にも負けないで、なんとかいのちを全(まっと)うしたいですね。
_________________________________________













































