
陸上自衛隊V-22オスプレイの場外飛行について(令和2年11月9日)

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防衛省北関東防衛局より以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
陸上自衛隊V-22オスプレイの場外飛行については、11月10日(火曜)12時頃を予定しておりますのでお知らせいたします。なお、飛行日程については、天候等により変更となる可能性があります。変更があった場合には、改めてお知らせいたします。(https://www.city.kisarazu.lg.jp/shisei/1003952/1004568/1007529.html)
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木更津市のHPに、上記の「お知らせ」が掲載されていました。対象は木更津市民でしょうが、もちろん、周辺地域住民への影響も免れません。この「お知らせ」の意図はなんでしょうか。奇体な飛行物体が市の上空を飛行するので、市民の皆さんは挙って見物に参加してほしいということなのか、それとも、いつ落下するか、どこに落ちるかわかりませんので、避難できる態勢を整えてほしいというお触れか。あるいは慌てて撃ち落そうとしないようにというおねがいなのか。いかにも奇怪な「広報」でもありますし、市としてもどうしていいかわからないのが本音でしょう。「暫定配備」だから、交付金付きでもあるなら、受け入れましょうとなった経緯は想定できますが、こんなものいらないという、姿勢(市政)は微塵もないのは仕方がないことなのでしょうか。(左下の写真は「木更津分屯基地」HPからのものです)

拙宅から「航空自衛隊木更津分屯基地」まで車で約四十分、直線距離で約三十キロです。飛行時間はどれほどでしょうか。もちろん、本日は訓練飛行を拙宅近くからは確認できませんでしたが、この数日は何かと理由をつけて飛行(訓練)をしております。北海道の寿都町が「核のゴミ」の最終処分場の「文献調査」に応募するとかしたとかいう話がニュースになっています。応募するだけでも二十億円の金が入るという。金で釣る、金で横面を叩く。あさましい限りです。いったい何のため、誰のためなんでしょうか。木更津市にはどれほど受け入れ交付金がはいったのか、「核のゴミ」と比べれば「雀の涙」だったかもしれませんが、木更津市区域内だけに飛行も爆音も墜落の危険性も限定されるなら、どうぞ、みなさんで決めて下され、と言えますが、どうもそういうわけにはいきません。事情は寿都町と同様です。影響甚大。

防衛省は、最初は佐賀県内に予定していたのに断られ、曲折があって、木更津への「暫定配備」になったといいます。米国では型も性能も古いし、事故も多くて厄介者だったのを、この島の軍備当局は何十基だったか、購入を強いられたとも言われます、買う約束をしたのは、人民の前から逃げ出した前のPMでした。「防衛整備計画」と一端(いっぱし)の名称をつけていますが、要はアメリカの「お古」を言い値で買わされてきたし、これからもそうだということ。大統領が変わっても状況の変化はなさそうです。
我が家の上空を万が一にも飛ぶことがあれば、それなりの対応をしなければと、「専守防衛体制」を考えているところです。何やかやと武器や戦車や戦闘機、迎撃ミサイルとかいう役立たずを新規に洋上用に入れ替えるとか。まるでアメリカのATMですな。いったい、どこと一戦を交えるつもりか。まさか、中●、北✖✖を想定しているのではと、勘ぐりたくなるが、今どき流行らないですよ、戦争は。加えて、アメリカにはまずこの島を護ろうという気はありません、自らの利害が絡まない限りは。

房総半島のあちこちで「オスプレイいらない運動」が始まっています。それではどこが引き受けるのか、それをも含めて「いらない運動」をと、ぼく自身も考えています。沖縄問題の中で、このことをしっかりと判断したいですね。「日本の空」だけではなく、「世界の空」には不要で、危険な物体です。

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オスプレイ、木更津に暫定配備 21年度までに計17機
陸上自衛隊木更津駐屯地に到着した輸送機オスプレイ=10日、千葉県木更津市で(隈崎稔樹撮影) 防衛省が導入した垂直離着陸輸送機オスプレイ1機が10日午後、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備された。2021年度末までに17機が配備される予定。同駐屯地への配備は5年以内の方針で、防衛省は最終的に佐賀空港(佐賀市)に正式配備する計画だが、地権者との交渉は難航し、先行きは不透明だ。 (山田雄一郎)
5月に米軍岩国基地(山口県岩国市)に陸揚げされた2機のうちの1機目が10日午後2時すぎに同基地を離陸し、午後4時5分ごろ、木更津駐屯地に到着した。1機目は6日配備の予定だったが、天候不良のため2度延期された。2機目の到着日は未定。 1機目の配備後、木更津市の渡辺芳邦市長は「市民の安全・安心を第一に考え、基地対策に全力で取り組む」と語った。 防衛省によると、当面は飛行範囲を駐屯地内に限定し、その後段階的に広げる。早ければ8月から東京湾上空などで飛行を行う方針。駐屯地に17機がそろった場合、離着陸回数は1日15回、年4500回となる見通し。 防衛省は14年、佐賀県に佐賀空港への配備を要請した。18年に山口祥義知事が受け入れを表明したが駐機場などの用地取得交渉が難航。その後、米軍オスプレイの整備拠点となっている木更津駐屯地への暫定配備を決め、昨年12月に木更津市が受け入れを表明した。防衛省と市は「5年以内を目標」に暫定配備することで合意。配備期限は25年7月9日となる。 陸自オスプレイは、南西諸島の防衛強化のため、陸自相浦駐屯地(長崎県佐世保市)に発足した離島防衛の専門部隊「水陸機動団」の隊員輸送の役割を担う。運用するのは3月に木更津駐屯地に発足した「輸送航空隊」で、木更津から佐世保までは約1000キロの距離があり、即応性を疑問視する声も出ている。(東京新聞・2020年7月11日 06時00分)
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着々と「既成事実化」は進められています。その内、反対運動も立ち消える、政府防衛省のだまし作戦は古いし、セコイもの。仮想敵国はどこですか、と訊いても答えられない。「ないのだから」とは言えないし、あるいはあそこだとも言えない。交流関係を結ぼうとするのに、仮想敵国かよとなりますから。いろいろと勇ましいことをいう人々がいますが、どれだけリアライズされているのか、ぼくはまことに疑わしいことだとみている。戦争をする準備ではなく、そうならないための政治こそが、今の時代のぼくたちの国に、もっとも欠けているんじゃありませんか。仲良くすることの方がケンカするよりよほど難しい、それは個人同士の場合でも同じです。近代の歴史、ついさいきんの過去をじゅうぶんに掘り起こしてみれば、ぼくたちが何をしなければならないか、はっきりと見えるし、それを見ようとしない政治家や人民は「白昼夢」の最中にあるといいたいですね。(左上は木更津へ初飛行したとき)(毎日新聞2016年10月24日)
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