米中首脳会談、日本政府は情報収集・分析急ぐ…トランプ氏「同盟国」発言など利用した中国の「宣伝戦」警戒
米時間24日に行われた米中首脳会談に関し、日本政府は合意内容の情報収集と分析を急ぐ方針だ。トランプ米大統領が中国を「第2次世界大戦での同盟国」と呼ぶなど良好な関係をアピールしたこともあり、中国が会談を宣伝戦に利用しないか神経をとがらせている。/高市首相は25日、首相官邸で記者団に「第三国間のやりとりであり、逐一コメントしない」と論評を避けた。木原官房長官も記者会見で「米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものになることが重要だ」と述べるにとどめた。
首相は直前のトランプ氏との会談で中国を念頭に日米の連携を確認しており、トランプ氏は日本の立場を「十分理解した」(外務省幹部)とされる。日本政府はトランプ氏が米中会談で大きな譲歩をした可能性は低く、「同盟国」発言も、中国へのリップサービスの一環とみている。/ただ、 習近平シージンピン 国家主席は晩さん会で日本を名指しし、中米両国が日本の軍国主義と戦ったなどとけん制した。首相は先の国連演説で、第2次世界大戦の敗戦国を対象にした国連憲章の「旧敵国条項」について「早急な削除」を訴えたばかりで、これに反発する中国がトランプ氏の言動を利用して自国に都合の良い発信を強める展開を警戒している。
首相は記者団に、「日米に戦争はあったがその後しっかりと和解を果たした。今は非常に強い絆で結ばれた同盟国として、信頼し合える関係だ」と反論した。/米中首脳会談は年内にあと2回開かれる可能性があり、日本政府は様々なレベルで米側と接触を重ね、連携を強めていく方針だ。(読売新聞・2026/09/26)


日本側には「予期しない会談内容(「対日戦争」での同盟国同士)」と映るが、国際問題にずぶの素人であるぼくは、今回の米中首脳の「対日発言」は事前のすり合わせ(合作)ができていたと見る。米大統領は「第二次大戦では(米中は)同盟国として戦った」と話し、中国主席は「(日本という)ファシストと手を携えて戦った」と述べた。たぶん「青天の霹靂(へきれき)」だった日本首相は「「第三国間のやり取り」だからコメントしないというのですが、明らかに「浮足立って」(「なんでや」)いることがありあり。(右上写真:「会談したトランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席」=ワシントンのホワイトハウスで2026年9月24日、ロイター)(左図は「トランプ氏「中国は大戦時の同盟国」 習氏の抗日歴史観に危うい呼応」日経新聞・2026/09/25)
早い段階から「中国をあまり刺激するな」と米大統領に指摘されても、それが理解できなかった節があるし、国内の支持層向けの発言をしていれば、自分の地位は安泰と思っていたはず。それが、「井の中の蛙」状態を国際社会にまで持ち出してしまうという、いいようのない愚かさ、醜悪さに示されている。「日本はファシスト(ファシズム)」だと断言され、返す言葉を持たなかったのは、5月の日米会談で「真珠湾攻撃」をなじられ、揶揄された、その段階で気が付くべきだったのでしょうが、何ひとつ抗弁すらできなかった、相変わらずの迂闊さでしょう。この首相は名代の愚か者ですが、それを支えるべき外務省には、状況判断する具眼の士が全くいないということもまた、天下に晒されました。 首相は辞任するのみ。存在そのものが「一つのスキャンダル」ですね。

「世間知らず」「内弁慶」は、一面では無知ゆえの可愛さがありますが、時と場合によって、それは「馬鹿の見本」にもなる。「「日米は和解し、強い絆で結ばれた同盟国」(日本国首相・9月25日)と、まるで寝言を言うばかりで、現実の米中関係がとらえられない一方、日米関係の認識すら極めて怪しいものでしょう。米国が後ろにも前にもいるから「中国なんて」と、足らぬ狸の皮算用をしている間に、米国は中国とがっちり握手していた。これが現実でしょう。「日米に戦争はあったが、その後しっかりと和解を果たして関係を深め、今は非常に強い絆で結ばれた同盟国として、互いに信頼し合える関係だ」と、歴史の無知を晒すばかり。米国は日本をまともに評価した試しはない。歴代の首相が「参勤交代」よろしく、米国もうでをするのがその証拠。ほとんどが「朝貢外交」だった事実は覆い隠すことはできないのです。日米戦争の発端、主因は日中戦争(「満州事変」という侵略戦争)を日本が引き起こしたという事実に目を伏せているようでは、話にもなりません。(上の写真は「日中首脳会談時のもの」共同通信配信・2025/10/31)(日本首相は中国主席に「抱きつき」をしなかったのはどうしてか」「タイプちゃうしなあ」だったのでしょうか)
日中会談・日米会談の前に、首相は国連憲章にある「旧敵国条項」を削除することを国連総会で訴えたが、その直後に揃い踏みで「旧敵国条項」を差し出されたのですから、「藪から棒に(abruptly)」というか、「騙し打ちに遭う(fall victim to a sneak attack)」ようなもので、気が付かなかった方がバカだったということになるでしょう。粋がって「台湾有事は日本有事」、いざというときはアメリカが助けてくれると、どうして思い込むのか、恥ずかしさを通り越して、ほぼスキャンダル(醜聞)ではないでしょうか。寄りかかろうとしなだれたら、その場に、当の相手がいなかったという構図です。「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」という法螺(ほら)を吹いている分には「うけ」はよかろうが、支持者もまた、同じ「井の中の蛙」です。愚かが愚かとつるんでいては話になりませんね。
◎ 井の中の蛙(いのなかのかわず)= 見聞の狭いことや、それにとらわれて、さらに広い世界のあることを知らないことのたとえ。井戸の中のカエルが、東海に住むカメに、自分の住居の楽しさは無上であると自慢したところ、カメが海の話をし、海では千里も遠いうちに入らず、千仞(じん)の高さも海底の深さに達せず、時の長短や量の多少でいっさい計れないのが東海の大楽であるというと、カエルは驚きあきれて、返すことばもなかったと『荘子(そうし)』「外篇(がいへん) 秋水(しゅうすい)」にあり、韓愈(かんゆ)の『原道(げんどう)』にも「井に坐(ざ)して天を観(み)る」などとある。「井の中の蛙大海を知らず」「
井(かんせい)の蛙(あ)」ともいい、単に「井蛙(せいあ)」「井底(せいてい)の蛙(あ)」ともいう。(日本大百科全書(ニッポニカ))
◎ 敵国条項(てきこくじょうこう)enemy-state clauses= 国連憲章にみられる連合国の旧敵国に対する差別的規定。これは同憲章が第2次世界大戦の末期に連合国だけによって作成されたものであるため,日本,ドイツ,イタリア,ハンガリー,ルーマニア,ブルガリア,フィンランドなどの敵国を特別に取扱っている。すなわち,第 53条では,地域的取決めまたは地域的機関による強制行動は安全保障理事会の許可なしにはとれない旨を定める反面,旧敵国に対する場合はその例外を認め,また第 107条では一般的に,憲章のいかなる規定も連合国が旧敵国に対し戦争の結果とった行動を排除するものではないと定めている。この規定に対して,1950年代に相次いで国連加盟国となった旧敵国は,この条項の非合理性と不当性に対する不満を表明するようになり,撤廃を主張するようになった。日本政府も国際環境の変化を考慮に入れて再三,撤廃を呼びかけている。
高市首相「日米は和解し、強い絆で結ばれた同盟国」…トランプ氏「米中は同盟国」発言による懸念打ち消す
高市首相は25日夜、米中首脳会談の結果について「逐一私からコメントすることはない」と論評を控えた上で、日米両国の揺るぎない結束を強調した。首相官邸で記者団に対し、「日米に戦争はあったが、その後しっかりと和解を果たして関係を深め、今は非常に強い絆で結ばれた同盟国として、互いに信頼し合える関係だ」と語った。/トランプ米大統領は米中首脳会談の歓迎式典で第2次世界大戦に言及し、日本と戦った当時の米中両国を「同盟国」と呼んで波紋を広げた。戦後の日米の絆をアピールした首相の発言は、トランプ氏が中国に同調しているとの懸念を打ち消す狙いがあったとみられる。(読売新聞・2026/09/25)

(左写真「首脳会談で握手する高市首相(左)とトランプ米大統領」(22日、米ニューヨークで)=ロイター)
昨日も触れましたが、左の写真は「ロイター」配信です。日本のメディアのほとんどすべて(だと思う)が、このスナップ(峰不二子命)を採用しているのは、サル筋からの達しがあったからだとぼくは断定しました。「掲載するなら、この写真を。総理の表情といい、姿態といい、誠に上出来のこんこん知己ですからな」、と。上に掲げた「ホワイトハウス」での米中会談の写真と比べるべくもありませんが、左の写真は「国連本部」でのもの。要するに通りすがりの「挨拶」に過ぎないのを「日米首脳会談」と嵩(かさ)上げして(盛って)いるのです。会談時間は、たぶん、正味に20分(あるかないか)程度でしたが、何んとそこで話題になったのは重要な9項目だという。ホンマですかいな。中に通訳が入っているし。つまりは出会い頭の「挨拶」程度でしたね。
つまらん、国内政治でもある「内閣改造」を、何分間も話したか、時も所もわきまえないバカ総理ですよ。恥ずかしい、穴があったら入りたいと、「総理」が本来なら言うべきです。会談前のプレビューで、外務省の通訳が「「記者は退出を」とあらぬことを命じるという無礼を働いて、それを日本のメディアは「痛快なり」と誤認する始末、恥ずかしいこと、この上なしです。。首相が他国で、他国の記者を追い出してどうするんです。恥を曝(さら)け出しても、当人はそれを「恥」と感じないという、二重の恥です。これを「恥の上塗り(compounding one’s disgrace.)」という

米中の関係がどうなっているのか、昨秋の首相の「無知発言以降」でも、少なくとも関心を持つべきだったでしょう。そんな重大事にもアンテナを張れない外務省や首相官邸は「眠りに落ちている」「惰眠を貪(むさぼ)っていた」としか思えません。このような無様な外交にもならない出鱈目ぶりの政府に対して「円安」は一気に進み、長期金利は「3%」を超えて、さらに上昇の気配を見せています。日本売りが加速しているのです。「夜明けは近い」どころか、「破滅はすぐそこまで」という事態にあっても、まだ「井の中の蛙」は目覚めない。意識を失っているというのか。
「米中首脳会談、日本政府は情報収集・分析急ぐ…トランプ氏「同盟国」発言など利用した中国の「宣伝戦」警戒 高市首相は25日、首相官邸で記者団に「第三国間のやりとりであり、逐一コメントしない」と論評を避けた。木原官房長官も記者会見で「米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものになることが重要だ」と述べるにとどめた。/首相は直前のトランプ氏との会談で中国を念頭に日米の連携を確認しており、トランプ氏は日本の立場を「十分理解した」(外務省幹部)とされる。日本政府はトランプ氏が米中会談で大きな譲歩をした可能性は低く、「同盟国」発言も、中国へのリップサービスの一環とみている」(読売新聞・2026/09/26)

まず何を措いても、強がりはよせ 峰不二子首相は「トランプの足に縋(すが)って」泣きじゃくりはしないだろうが、とにかく「神頼み」は外務省も同じ。「日本政府はトランプ氏が米中会談で大きな譲歩をした可能性は低く、『同盟国』発言も、中国へのリップサービスの一環とみている」と、まだ寝言を言っている始末。首相同然、もはや無神経というほかないようです。マスコミさんたち、手に負えない能天気です。間違いなく、全体状況が見えない、見ようともしない。自分の頭のハエすら追えない、首相、御一行様ですな。「偏差値教育」の最大の成果ですね。この自国意識・現状認識の浅薄さ・空虚さに、世界は呆れ、ぼくも呆れる。「政治家」と名乗る生き物はいるけれども、政治という「道」を行う「経綸」は微塵も見られないのです。国民を無視して、無知な生き物が突っ張ればどうなるか。最後に衝突するのは米国です。この国が、身の程知らずに、戦う敵は米国だと、ぼくは昔から断じている。「劣島の至る所に米軍基地」ですよ。戦う前から、日本は戦意喪失でしょう。自国ながら、「可哀そう」だと思うほかありません。「裸の女王様」に、名誉の下着や上着を、どなたか差し出さないか。(「経綸=[名](スル)国家の秩序をととのえ治めること。また、その方策」・デジタル大辞泉)
昨年11月7日の国会答弁で、「台湾有事は日本有事」「台湾有事は存立危機事態」と問わず語り(語るの落ちた話)に答弁した直後に、元外交官(田中均氏)が新聞に寄稿した一文を引用しておきます。

「台湾有事に対して日本が独力で武力行使を行うことはあり得ず、あくまで同盟国米国が戦闘に入り、その米国を支援して集団的自衛権を行使するということである」 「安全保障の基本概念は勇ましいことや武力をちらつかせて相手を刺激することではなく、静かに抑止力を充実させ安保環境を良くする外交を走らせることである。日本にとっての外交目的は台湾海峡の平和と安定を達成することにある。もちろん中国が武力行動を起こさないことを担保する抑止力は必要だが、それはあくまで米国の抑止力を支援する事に限られる。米中両国が関係の安定を求めて台湾問題を刺激することをしない時、日本があえて中国を刺激するのが正しい政策であろうか。高市政権の危さをみる」(毎日新聞・20265/11/14)
*バッハ:目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ / アンドレ, パイヤール 1968(Jean-François Paillard / Orchestre de Chambre Jean-François Paillard Dec.1968 Bach : Choral “Wachet auf, ruft uns die Stimme” from “Cantata BWV140” 《カンタータ 第140番》)(https://www.youtube.com/watch?v=O-MtepjY29A)
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◎ヘッダー写真は「ちょうじゅうぎがテウジウギグヮ【鳥獣戯画】= 絵巻物。四巻。紙本墨画。鳥羽僧正覚猷筆と伝えるが、第一・二巻は一二世紀後半、三・四巻は一三世紀の作。動物を擬人化して描いた第一巻が特に名高い。絵はのびのびした抑揚に富む描線で軽妙な筆法をもつ。京都高山寺蔵。国宝。鳥獣人物戯画」(精選版 日本国語大辞典)
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