外でも「井の中の蛙」だなんて

 米中首脳会談、日本政府は情報収集・分析急ぐ…トランプ氏「同盟国」発言など利用した中国の「宣伝戦」警戒
米時間24日に行われた米中首脳会談に関し、日本政府は合意内容の情報収集と分析を急ぐ方針だ。トランプ米大統領が中国を「第2次世界大戦での同盟国」と呼ぶなど良好な関係をアピールしたこともあり、中国が会談を宣伝戦に利用しないか神経をとがらせている。/高市首相は25日、首相官邸で記者団に「第三国間のやりとりであり、逐一コメントしない」と論評を避けた。木原官房長官も記者会見で「米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものになることが重要だ」と述べるにとどめた。
 首相は直前のトランプ氏との会談で中国を念頭に日米の連携を確認しており、トランプ氏は日本の立場を「十分理解した」(外務省幹部)とされる。日本政府はトランプ氏が米中会談で大きな譲歩をした可能性は低く、「同盟国」発言も、中国へのリップサービスの一環とみている。/ただ、 習近平シージンピン 国家主席は晩さん会で日本を名指しし、中米両国が日本の軍国主義と戦ったなどとけん制した。首相は先の国連演説で、第2次世界大戦の敗戦国を対象にした国連憲章の「旧敵国条項」について「早急な削除」を訴えたばかりで、これに反発する中国がトランプ氏の言動を利用して自国に都合の良い発信を強める展開を警戒している。
 首相は記者団に、「日米に戦争はあったがその後しっかりと和解を果たした。今は非常に強い絆で結ばれた同盟国として、信頼し合える関係だ」と反論した。/米中首脳会談は年内にあと2回開かれる可能性があり、日本政府は様々なレベルで米側と接触を重ね、連携を強めていく方針だ。(読売新聞・2026/09/26)

 日本側には「予期しない会談内容(「対日戦争」での同盟国同士)」と映るが、国際問題にずぶの素人であるぼくは、今回の米中首脳の「対日発言」は事前のすり合わせ(合作)ができていたと見る。米大統領は「第二次大戦では(米中は)同盟国として戦った」と話し、中国主席は「(日本という)ファシストと手を携えて戦った」と述べた。たぶん「青天の霹靂(へきれき)」だった日本首相は「「第三国間のやり取り」だからコメントしないというのですが、明らかに「浮足立って」(「なんでや」)いることがありあり。(右上写真:「会談したトランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席」=ワシントンのホワイトハウスで2026年9月24日、ロイター)(左図は「トランプ氏「中国は大戦時の同盟国」 習氏の抗日歴史観に危うい呼応」日経新聞・2026/09/25)

 早い段階から「中国をあまり刺激するな」と米大統領に指摘されても、それが理解できなかった節があるし、国内の支持層向けの発言をしていれば、自分の地位は安泰と思っていたはず。それが、「井の中の蛙」状態を国際社会にまで持ち出してしまうという、いいようのない愚かさ、醜悪さに示されている。「日本はファシスト(ファシズム)」だと断言され、返す言葉を持たなかったのは、5月の日米会談で「真珠湾攻撃」をなじられ、揶揄された、その段階で気が付くべきだったのでしょうが、何ひとつ抗弁すらできなかった、相変わらずの迂闊さでしょう。この首相は名代の愚か者ですが、それを支えるべき外務省には、状況判断する具眼の士が全くいないということもまた、天下に晒されました。 首相は辞任するのみ。存在そのものが「一つのスキャンダル」ですね。

 「世間知らず」「内弁慶」は、一面では無知ゆえの可愛さがありますが、時と場合によって、それは「馬鹿の見本」にもなる。「「日米は和解し、強い絆で結ばれた同盟国」(日本国首相・9月25日)と、まるで寝言を言うばかりで、現実の米中関係がとらえられない一方、日米関係の認識すら極めて怪しいものでしょう。米国が後ろにも前にもいるから「中国なんて」と、足らぬ狸の皮算用をしている間に、米国は中国とがっちり握手していた。これが現実でしょう。「日米に戦争はあったが、その後しっかりと和解を果たして関係を深め、今は非常に強い絆で結ばれた同盟国として、互いに信頼し合える関係だ」と、歴史の無知を晒すばかり。米国は日本をまともに評価した試しはない。歴代の首相が「参勤交代」よろしく、米国もうでをするのがその証拠。ほとんどが「朝貢外交」だった事実は覆い隠すことはできないのです。日米戦争の発端、主因は日中戦争(「満州事変」という侵略戦争)を日本が引き起こしたという事実に目を伏せているようでは、話にもなりません。(上の写真は「日中首脳会談時のもの」共同通信配信・2025/10/31)(日本首相は中国主席に「抱きつき」をしなかったのはどうしてか」「タイプちゃうしなあ」だったのでしょうか)

 日中会談・日米会談の前に、首相は国連憲章にある「旧敵国条項」を削除することを国連総会で訴えたが、その直後に揃い踏みで「旧敵国条項」を差し出されたのですから、「藪から棒に(abruptly)」というか、「騙し打ちに遭う(fall victim to a sneak attack)」ようなもので、気が付かなかった方がバカだったということになるでしょう。粋がって「台湾有事は日本有事」、いざというときはアメリカが助けてくれると、どうして思い込むのか、恥ずかしさを通り越して、ほぼスキャンダル(醜聞)ではないでしょうか。寄りかかろうとしなだれたら、その場に、当の相手がいなかったという構図です。「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」という法螺(ほら)を吹いている分には「うけ」はよかろうが、支持者もまた、同じ「井の中の蛙」です。愚かが愚かとつるんでいては話になりませんね。

◎ 井の中の蛙(いのなかのかわず)= 見聞の狭いことや、それにとらわれて、さらに広い世界のあることを知らないことのたとえ。井戸の中のカエルが、東海に住むカメに、自分の住居の楽しさは無上であると自慢したところ、カメが海の話をし、海では千里も遠いうちに入らず、千仞(じん)の高さも海底の深さに達せず、時の長短や量の多少でいっさい計れないのが東海の大楽であるというと、カエルは驚きあきれて、返すことばもなかったと『荘子(そうし)』「外篇(がいへん) 秋水(しゅうすい)」にあり、韓愈(かんゆ)の『原道(げんどう)』にも「井に坐(ざ)して天を観(み)る」などとある。「井の中の蛙大海を知らず」「井(かんせい)の蛙(あ)」ともいい、単に「井蛙(せいあ)」「井底(せいてい)の蛙(あ)」ともいう。(日本大百科全書(ニッポニカ))

◎ 敵国条項(てきこくじょうこう)enemy-state clauses= 国連憲章にみられる連合国の旧敵国に対する差別的規定。これは同憲章が第2次世界大戦の末期に連合国だけによって作成されたものであるため,日本,ドイツ,イタリア,ハンガリー,ルーマニア,ブルガリア,フィンランドなどの敵国を特別に取扱っている。すなわち,第 53条では,地域的取決めまたは地域的機関による強制行動は安全保障理事会の許可なしにはとれない旨を定める反面,旧敵国に対する場合はその例外を認め,また第 107条では一般的に,憲章のいかなる規定も連合国が旧敵国に対し戦争の結果とった行動を排除するものではないと定めている。この規定に対して,1950年代に相次いで国連加盟国となった旧敵国は,この条項の非合理性と不当性に対する不満を表明するようになり,撤廃を主張するようになった。日本政府も国際環境の変化を考慮に入れて再三,撤廃を呼びかけている。

 高市首相「日米は和解し、強い絆で結ばれた同盟国」…トランプ氏「米中は同盟国」発言による懸念打ち消す
 高市首相は25日夜、米中首脳会談の結果について「逐一私からコメントすることはない」と論評を控えた上で、日米両国の揺るぎない結束を強調した。首相官邸で記者団に対し、「日米に戦争はあったが、その後しっかりと和解を果たして関係を深め、今は非常に強い絆で結ばれた同盟国として、互いに信頼し合える関係だ」と語った。/トランプ米大統領は米中首脳会談の歓迎式典で第2次世界大戦に言及し、日本と戦った当時の米中両国を「同盟国」と呼んで波紋を広げた。戦後の日米の絆をアピールした首相の発言は、トランプ氏が中国に同調しているとの懸念を打ち消す狙いがあったとみられる。(読売新聞・2026/09/25)

(左写真「首脳会談で握手する高市首相(左)とトランプ米大統領」(22日、米ニューヨークで)=ロイター)

 昨日も触れましたが、左の写真は「ロイター」配信です。日本のメディアのほとんどすべて(だと思う)が、このスナップ(峰不二子命)を採用しているのは、サル筋からの達しがあったからだとぼくは断定しました。「掲載するなら、この写真を。総理の表情といい、姿態といい、誠に上出来のこんこん知己ですからな」、と。上に掲げた「ホワイトハウス」での米中会談の写真と比べるべくもありませんが、左の写真は「国連本部」でのもの。要するに通りすがりの「挨拶」に過ぎないのを「日米首脳会談」と嵩(かさ)上げして(盛って)いるのです。会談時間は、たぶん、正味に20分(あるかないか)程度でしたが、何んとそこで話題になったのは重要な9項目だという。ホンマですかいな。中に通訳が入っているし。つまりは出会い頭の「挨拶」程度でしたね。

つまらん、国内政治でもある「内閣改造」を、何分間も話したか、時も所もわきまえないバカ総理ですよ。恥ずかしい、穴があったら入りたいと、「総理」が本来なら言うべきです。会談前のプレビューで、外務省の通訳が「「記者は退出を」とあらぬことを命じるという無礼を働いて、それを日本のメディアは「痛快なり」と誤認する始末、恥ずかしいこと、この上なしです。。首相が他国で、他国の記者を追い出してどうするんです。恥を曝(さら)け出しても、当人はそれを「恥」と感じないという、二重の恥です。これを「恥の上塗り(compounding one’s disgrace.)」という

 米中の関係がどうなっているのか、昨秋の首相の「無知発言以降」でも、少なくとも関心を持つべきだったでしょう。そんな重大事にもアンテナを張れない外務省や首相官邸は「眠りに落ちている」「惰眠を貪(むさぼ)っていた」としか思えません。このような無様な外交にもならない出鱈目ぶりの政府に対して「円安」は一気に進み、長期金利は「3%」を超えて、さらに上昇の気配を見せています。日本売りが加速しているのです。「夜明けは近い」どころか、「破滅はすぐそこまで」という事態にあっても、まだ「井の中の蛙」は目覚めない。意識を失っているというのか。

 「米中首脳会談、日本政府は情報収集・分析急ぐ…トランプ氏「同盟国」発言など利用した中国の「宣伝戦」警戒 高市首相は25日、首相官邸で記者団に「第三国間のやりとりであり、逐一コメントしない」と論評を避けた。木原官房長官も記者会見で「米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものになることが重要だ」と述べるにとどめた。/首相は直前のトランプ氏との会談で中国を念頭に日米の連携を確認しており、トランプ氏は日本の立場を「十分理解した」(外務省幹部)とされる。日本政府はトランプ氏が米中会談で大きな譲歩をした可能性は低く、「同盟国」発言も、中国へのリップサービスの一環とみている」(読売新聞・2026/09/26)

 まず何を措いても、強がりはよせ 峰不二子首相は「トランプの足に縋(すが)って」泣きじゃくりはしないだろうが、とにかく「神頼み」は外務省も同じ。「日本政府はトランプ氏が米中会談で大きな譲歩をした可能性は低く、『同盟国』発言も、中国へのリップサービスの一環とみている」と、まだ寝言を言っている始末。首相同然、もはや無神経というほかないようです。マスコミさんたち、手に負えない能天気です。間違いなく、全体状況が見えない、見ようともしない。自分の頭のハエすら追えない、首相、御一行様ですな。「偏差値教育」の最大の成果ですね。この自国意識・現状認識の浅薄さ・空虚さに、世界は呆れ、ぼくも呆れる。「政治家」と名乗る生き物はいるけれども、政治という「道」を行う「経綸」は微塵も見られないのです。国民を無視して、無知な生き物が突っ張ればどうなるか。最後に衝突するのは米国です。この国が、身の程知らずに、戦う敵は米国だと、ぼくは昔から断じている。「劣島の至る所に米軍基地」ですよ。戦う前から、日本は戦意喪失でしょう。自国ながら、「可哀そう」だと思うほかありません。「裸の女王様」に、名誉の下着や上着を、どなたか差し出さないか。(「経綸=[名](スル)国家の秩序をととのえ治めること。また、その方策」・デジタル大辞泉)

 昨年11月7日の国会答弁で、「台湾有事は日本有事」「台湾有事は存立危機事態」と問わず語り(語るの落ちた話)に答弁した直後に、元外交官(田中均氏)が新聞に寄稿した一文を引用しておきます。

 「台湾有事に対して日本が独力で武力行使を行うことはあり得ず、あくまで同盟国米国が戦闘に入り、その米国を支援して集団的自衛権を行使するということである」 「安全保障の基本概念は勇ましいことや武力をちらつかせて相手を刺激することではなく、静かに抑止力を充実させ安保環境を良くする外交を走らせることである。日本にとっての外交目的は台湾海峡の平和と安定を達成することにある。もちろん中国が武力行動を起こさないことを担保する抑止力は必要だが、それはあくまで米国の抑止力を支援する事に限られる。米中両国が関係の安定を求めて台湾問題を刺激することをしない時、日本があえて中国を刺激するのが正しい政策であろうか。高市政権の危さをみる」(毎日新聞・20265/11/14)

*バッハ:目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ / アンドレ, パイヤール 1968(Jean-François Paillard / Orchestre de Chambre Jean-François Paillard Dec.1968 Bach : Choral “Wachet auf, ruft uns die Stimme” from “Cantata BWV140” 《カンタータ 第140番》)(https://www.youtube.com/watch?v=O-MtepjY29A)

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◎ヘッダー写真は「ちょうじゅうぎがテウジウギグヮ【鳥獣戯画】= 絵巻物。四巻。紙本墨画。鳥羽僧正覚猷筆と伝えるが、第一・二巻は一二世紀後半、三・四巻は一三世紀の作。動物を擬人化して描いた第一巻が特に名高い。絵はのびのびした抑揚に富む描線で軽妙な筆法をもつ。京都高山寺蔵。国宝。鳥獣人物戯画」(精選版 日本国語大辞典)

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「日本列島を、強く豊かに」かね?

【小社会】忘れてならない人
 太平洋戦争に関係して忘れてはならない人たちがいる。思い返す人はそれぞれで違うかもしれないが、10年前の9月18日、101歳で亡くなった杉山千佐子さんもその一人だ。
 軍需工場があった名古屋市は繰り返し米軍の空襲を受けた。1945年3月24日、防空壕(ごう)が爆風でつぶれて生き埋めとなる。大けがをして左目を失明した。
 当時29歳。傷痕を見て「死にたい」と思った。しかし、信仰心や友人の励ましで「生きよう」と考え直した。戦後、旧軍人や軍属らには国から補償が出た。民間人には被爆者らを除いて何もなかった。
 「こんな不公平なことが…」。戦災傷害者の組織を一人でつくり、救済法制定の活動を始めた。50代のことだ。賛同する国会議員らが何度も法案を提出したものの廃案となる。
 45年7月4日の高知では大空襲の後、電車通りを西へと進む長い長い列ができた。家財道具を積んだ荷車を引く人、汚れた服を着て疲れた表情の親子…。けがをして、家族を亡くした人もいただろう。当時見た人からそんな話を聞いた。
 戦時中、同じような光景が全国各地であった。だが、空襲被害者の正確な数はいまだに分からない。詳しい調査を国がしていないからだ。ドイツやフランスは軍人、民間人の区別なく補償してきた。何という違いか。日本政府は「戦後最も厳しい安全保障環境」と強調して、防衛費の増額を目指す。ただ、やるべきことはもっとある。(高知新聞・2026/09/25)
【産経抄】足元も空も不安、千葉・印旛沼が決壊 ナウマンゾウの化石は日本各地で見つかっている。同じ1頭の骨や歯がそろっているケースは、さほど多くない。千葉県では昭和41年に、印旛沼の水路開削工事の現場からほぼ完全な形で発掘された。約3万年前の化石だという。▼それにまつわる物語が何とも切ない。「水浴びにでも来て沼に落ち込んだものと考えられます」。印西市のウェブサイトには、そんな解説がある。印旛沼はもともと、広い内海の一部だったとみられている。干拓事業により、いまの北沼と西沼に分かれたのは戦後のことである。▼沼の周辺は、その北側を流れる利根川の水かさが大雨で増す度に、水害に泣かされてきた。享保、天明、天保。江戸中期から後期にかけて行われた3度の治水事業は、膨らむ工費や幕閣の失脚などが災いし、いずれも頓挫した。哀史といってよい。▼そんな地勢を踏まえ、雨続きの8月以降は沼の水を排水ポンプで利根川などへ流し続けていたと聞く。にもかかわらず、台風25号のもたらした大雨により沼の堤防が決壊した。近隣の佐倉市など広範囲に及んだ浸水は、もはや経験則では防ぎ切れない災害の現実を物語っている。▼命を守る行動に移るタイミングは、ここ数年で2拍も3拍も早まった感がある。異変のにおいをかいでからでは遅い。自分はどんな街に住んでいるのか。ハザードマップはむろん、地歴や災害史まで頭に入れることも、わが身を救う護符になろう。▼<日本中安全地帯ないと知る>玉井仁子。きのうの本紙「テーマ川柳」に、そんな一句があった。足元も不安なら頭上も不安、至る所が頼りなく見えてならない。標本となったかのナウマンゾウも、節度をなくした空を複雑な思いで見上げているのではないか。(産經新聞・2026/09/25)

 日本中に張り巡らされているのでしょうか。「日本列島を、強く豊かに。」という看板。これを昨年10月の党総裁選のキャッチフレーズとして、さらに本年2月の衆議院選挙の党の「公約」としてそれこそ、何百何千と幟(のぼり)やポスター、あるいはテレビコマーシャルとして訴え続けてきたことは周知の事実です。過去十年の間に生じた自然災害等を一瞥するなら、確かに、「この国を、強く豊かに」しなければならなというのは、ぼくにもわかります。政治家の仕事は国民の生命(健康)と財産(安全)を死守することにあるのですから、そのためにどれほどの「税金投入」がなされようとも、結果を得られれば、納税者(ぼくを含めて)は納得するのではないでしょうか。

 今夏は、ことさらに豪雨(台風も含む)によってこの劣島は痛めつけられています。その被害の状況や犠牲者の数もかなりなものになっています。そのような悲惨な災厄を目の当たりにすると、「日本列島を強く、豊かに。」というのは選挙目当ての「スローガン」だったということは明白でしょう。「ガセ」だった。さらに言うなら、「強く豊かに」と絶叫している足元で、この島社会は天変地異に見舞われ放題であることには、無関心だということです、この政治家たちの姿勢は。「それ(自然・人為災害)はそれ、これ(選挙公約)はこれ」と、まさに絵にかいたような「口から出まかせ」としかぼくには聞こえない。

 つい数日前には、千葉県を豪雨が襲い、各地・各所で大きな被害が発生していますが、中でも特筆に値するのは「印旛沼の堤防決壊」ではなかったでしょうか。印旛沼の干拓は江戸時代から大掛かりに行われてきましたが、今なおその完成形をみないとも言えます。未曾有の集中豪雨だったから、堤防が決壊したのは仕方がないともいえますが、何百年という時間をかけて、鋭意「干拓」を進めてきた揚げ句の「堤防決壊」「沼水氾濫」という現実をどう見ればいいのでしょうか。ぼくは1985年から30年ほど、佐倉市に住んでいましたので、この印旛沼には何度となく出かけたものでした。そのために、干拓の歴史の後を追っかけたり、現在の沼の自然や干拓によって生まれた水田地帯もしばしば歩いてみたものでした。今回の「堤防決壊と氾濫」の状況をテレビ報道等で見るにつけ、どれだけ万全を期しても、これで安全ということはないものだということを見せつけられています。

 もちろん自然による大災害の発生を一内閣や一政党の責任にするつもりではありませんし、誰であれ、責任の取りようもないというのが実際でしょう。しかし、劣島の成り立ちからして、いつ何時「大自然災害」が起こっても不思議ではないという環境条件下にある以上、文字通り「日本列等を、強く豊かに。」は当たり前の政治課題であるはずです。しかし、国土強靭化といい、災害に強い国造りといい、その上での「日本列島を、強く豊かに。」を、いつでも声高に公言(広言)するのは実はある種の戦略というか作戦というか、自党や自分の作る政府・内閣に有効な選挙公約であり、あるいは、結果的には特定の企業を利するための「政治戦略」だったというほかないようにも、ぼくには思われます。必要以上に国家の強大化を論うのは、実際にはそうではないという自覚が働いているからなのでしょうか。それとも、国家は強くあるべきだが、国民のことは構っていられないという趣旨なのでしょうか。この傾向は、特に現内閣に著しいようにも見える。国家が大事、国民は無視、そんな性悪な性格をこの国は持ち続けてきたともいえるでしょう。

(いわづもがなのこと すべての新聞テレビ等の掲載写真を調べたわけではありません。しかし、そのほとんどが、日米会談の場面を示すのに、左に示した写真(ロイター提供)を使っていました(「国連総会に合わせて会談した高市早苗首相(左)とトランプ米大統領。9月22日、米ニューヨークで撮影」(2026年 ロイター/Kylie Cooper))。

 この事実は何を示しているのでしょうか。同行記者撮影の写真ではなく、一外国通信社のカメラマンが切り取った「日(米)首脳」の写真です。この写真を見た瞬間に、ぼくは「ルパン三世」の「峰不二子」を想起しました。テレビアニメでの印象でしたが、この「女盗賊」には強烈なイメージを植え付けられていました。とにかく、この「女首相」をあの手この手で推し活するのが、部下の何よりの仕事というわけ。かくして、あっちを見てもこっちを見ても「色気づいた年増女の写真」ばかりだから、「彼女は本当に一所懸命だ」と勘違いするんですね。それが後方の狙いだという意味です。この「首脳会談」の動画を観れば、どんなに恥ずかしい「姿態(痴態)」をこの首相は世界に晒しているかがだれにもわかると思うのですが。

 同業他社が挙って「同じ写真」を掲載しているという意味は、たぶん、この写真を決定版として「使うこと」という、サル筋からの「お達し(Directive・/ Instruction)」があってのことでしょう。サル筋は言うまでもありません。無能で恥さらしの「総理」を必死で「盛り立てる」のが主命の機関(機構)です。つまりは「猿回し(Monkey performance)」のサル遣いですね。峰不二子は、あるいは悪党サルだというのが作者のモンキーパンチ氏(本名は加藤一彦・1937~201)の意図したことだったと思う。(ある時期には佐倉市(印旛沼の近く)に居住され、ぼくも佐倉市在住当時は、よく市の広報活動などで知るところでした)

 「LUPIN the Third -峰不二子という女-日本のテレビアニメ。放映は日本テレビ系列(2012年4月~6月)。制作:トムス・エンタテインメント。「ルパン三世」シリーズのテレビ放送40周年記念作品。同シリーズの登場人物・峰不二子を主人公にしたもの。(デジタル大辞泉プラス)峰不二子について(アニメ版)「誰もが見とれるグラマーな美女だが、自分の欲望に忠実な悪女で、目的のためならためらいなく他人を裏切る。TVシリーズでは、ルパンが苦労して手に入れた宝をルパンの隙を突いて奪い去るシーンが多いが、その後不二子に災いが振りかかったり、不二子は宝を入手できずに終わったことも多い。ルパン一味では五ェ門と同じように単独行動または別行動することが多く、劇場版もしくはテレビスペシャルでは途中でルパンと合流しているケースが多い。また、ときどき政府機関や各国政財界の大物から特別な依頼を受けることがある」(Wikipedia)

【小社会】忘れてならない人
 太平洋戦争に関係して忘れてはならない人たちがいる。思い返す人はそれぞれで違うかもしれないが、10年前の9月18日、101歳で亡くなった杉山千佐子さんもその一人だ。
 軍需工場があった名古屋市は繰り返し米軍の空襲を受けた。1945年3月24日、防空壕(ごう)が爆風でつぶれて生き埋めとなる。大けがをして左目を失明した。
 当時29歳。傷痕を見て「死にたい」と思った。しかし、信仰心や友人の励ましで「生きよう」と考え直した。戦後、旧軍人や軍属らには国から補償が出た。民間人には被爆者らを除いて何もなかった。
 「こんな不公平なことが…」。戦災傷害者の組織を一人でつくり、救済法制定の活動を始めた。50代のことだ。賛同する国会議員らが何度も法案を提出したものの廃案となる。
 45年7月4日の高知では大空襲の後、電車通りを西へと進む長い長い列ができた。家財道具を積んだ荷車を引く人、汚れた服を着て疲れた表情の親子…。けがをして、家族を亡くした人もいただろう。当時見た人からそんな話を聞いた。
 戦時中、同じような光景が全国各地であった。だが、空襲被害者の正確な数はいまだに分からない。詳しい調査を国がしていないからだ。ドイツやフランスは軍人、民間人の区別なく補償してきた。何という違いか。日本政府は「戦後最も厳しい安全保障環境」と強調して、防衛費の増額を目指す。ただ、やるべきことはもっとある。(高知新聞・2026/09/25)

 戦争犠牲者への国家賠償に、国による違いがあるのは当然といえば当然、しかし、頼みもしない戦争を始めて、多くの民衆が被った犠牲には「国は頬かむり」というのはいかにも惨(むご)いことでしょう。杉山千佐子さん(左写真・中國新聞)一人ではない、無辜の民の被った犠牲に対して、国家は一顧だにしないのが、この国の「習い性」なのでしょうか。ぼくは、生来といいたくなるのですが、「国家必要悪」という考え方を持ち続けてきました。もっと言うなら「無政府主義」で行きたいと。人間が集団をつくり、それをなんとか維持して生活を守るためには、何らかの持続的機構・組織は必要でしょう。それを「国」といってもいいし「政府」といってもよろしい。しかし、それは国民(成員)の安全と財産を守るための装置なのだというならまだしも、その装置や機関が「口を持ち」「権力を持つ」段階になるとどうなるか。いわゆる「権力の悪用・濫用」は不可避となるでしょう。この国の歴史を眺めれば瞭然とします。

 国を強くし、国民の生活を守るという「デマカセ」を広言する政治や政治家にはほとほと愛想が尽きています。一日も早い退場を願うばかりです。

(ヘッダー写真は「印旛沼の堤防が決壊して冠水した農地(23日、千葉県成田市で)=宇野美咲撮影」読売新聞。・2026/09/23)(下の写真は「印旛沼の堤防が決壊し、冠水した一帯=千葉県成田市で2026年9月24日午前10時51分、本社ヘリから」毎日新聞・2026/09/24)

◎ 印旛沼干拓(いんばぬまかんたく)= 印旛沼干拓(いんばぬまかんたく)= 千葉県北部の印旛沼は,利根川水系の旧支谷を土砂が堰き止めてW字型の沼になったもので,沼面標高1m,最深1.8m,干拓前の面積21.3km2。江戸時代に干拓工事が3度(享保・天明・天保)試みられたがいずれも失敗。維新後にも計画があったが,着手されなかった。1946年(昭和21)国営事業として干拓工事が開始され,途中で工業用水確保のために北部・西部の二つの調整池が設けられて,69年に13.9km2の干拓地がうまれた。沼水は印旛沼放水路(新川(しんかわ)・花見川)から東京湾に排水される。(山川 日本史小辞典 改訂新版)

◎ 印旛(いんば)= 千葉県北部、印旛郡にあった旧村名(印旛村(むら))。現在は印西市(いんざいし)の南東部を占める地域。印旛沼の低地と下総(しもうさ)台地に広がる。1955年(昭和30)六合(ろくごう)村と宗像(むなかた)村が合併して印旛村となる。印旛沼に面する土地の意から命名。2010年(平成22)、本埜村(もとのむら)とともに印西市に編入。交通は鉄道、道路ともに幹線から外れて不便であったが、1969年(昭和44)以来、千葉ニュータウンの建設が行われ、2000年(平成12)には北総開発鉄道(2004年北総鉄道と改称)の延長敷設である都市基盤整備公団鉄道(2004年千葉ニュータウン鉄道と改称)が村の北西部の若萩(わかはぎ)まで進み、印旛村地区初の鉄道駅「印旛日本医大駅」が開業した。また、同鉄道沿いに整備された国道464号も通じる。中世千葉氏の支配を経て江戸時代には一部が佐倉藩堀田氏の所領となった。近世、印旛沼の干拓が進められたが、1969年水資源開発公団(現、水資源機構)によって干拓が完成し、沼は二分された。農村地帯で米が中心的産物である。県立印旛手賀自然公園に含まれ、釣り客が多い。

 印旛沼氾濫500ヘクタール浸水か 国交省、緊急復旧を支援 堤防決壊 台風25号 台風25号の記録的な大雨により北印旛沼(北沼)の堤防が決壊した氾濫で、推定の浸水範囲が約500ヘクタール(22日午後4時時点)に上ることが23日、分かった。千葉県などが明らかにした。国土交通省関東地方整備局は23日、堤防の復旧に向けて緊急災害対策派遣隊「TEC-FORCE」を派遣し、県などと現地の状況を確認した。
 県と独立行政法人水資源機構によると、成田市船形干拓の堤防約100メートルが決壊した。北沼に流れ込む同市下方の農業排水路でも、堤防の決壊が確認されている。両岸の計約100メートルが被害に遭ったとみられる。栄町の長門川でも堤防が決壊した。/3カ所で発生した堤防決壊により、北沼東側の成田市と栄町で大規模な浸水被害が出ている。約500ヘクタールの浸水範囲は水資源機構がドローンを使い推定した。けが人は確認されていない。/北沼は水路で西印旛沼(西沼)とつながっている。22日午前4時半に西沼の臼井地点で、水資源機構が管理を始めた1968年以降で最高となる5・04メートルの水位を観測した。水資源機構は水位を低下させるため、二つの沼の水を排水する作業を続けている。/TEC-FORCEの派遣は、県が22日に要請していた。派遣隊は一般社団法人日本建設業連合会と緊急復旧を技術的に支援する。船形干拓の決壊は規模が大きいため、工事監督を含めて後押しする。今後、工事日程などを検討する。(千葉日報・2026/09/24)(上の写真も)

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The Problem : 「性」は課題そのもの

【春秋】新しいパイを焼くこと 女性解放運動の先駆者は訴えた ジャーナリストには潜入取材という手法がある。期間工として自動車製造工場へ、看守として刑務所に。現場に身を置かなければ見えない真実を伝える。彼女の潜入取材は、女性の生き方を大きく変えるきっかけとなった▼米国のジャーナリスト、女性解放運動の先駆者グロリア・スタイネムさんが亡くなった。1963年、男性誌「プレイボーイ」が経営する高級クラブに偽名で潜入し、バニーガールとして働いた▼衣装は小さめで露出が多く、胸には詰め物を入れさせられた。男性客のための「商品」として、ハラスメントを受けながら低賃金で働かされる実態を記事化した。「女たちは皆バニーである」とのメッセージは反響を呼んだ▼雑誌「Ms.(ミズ)」を72年に仲間と創刊する。未婚でも既婚でも男はミスターだが、女はミス、ミセスと呼び名が変わる。女性は誰かの妻や娘ではなく一人の人間である。現状への異議を「ミズ」に託した。女性が作る、女性のための雑誌は熱狂的に支持され、偏見や固定観念による性差別を変えていく力となった▼後年、こんな言葉を残している。「フェミニズムとは、あらゆる場所に生きる女性の人生を公平にすること。既にあるパイを切り分けてもらうだけでは全く足りない。必要なのは、新しいパイを焼くことだ」▼世の中は公平か、新たなパイは焼かれているか。道半ばの世界で、先人は92歳の生を終えた。(西日本新聞・2026/09/24)

 米女性活動家スタイネムさん死去、92歳 グロリア・スタイネムさん(米著名フェミニスト)2日、ニューヨーク市の自宅で死去、92歳。自身の財団がSNSで明らかにした。ロイター通信などが伝えた。半世紀以上にわたりフェミニズム運動をけん引し、13年に当時のオバマ大統領から、文民最高位の「大統領自由勲章」を授与された。/34年、中西部オハイオ州トレド生まれ。11歳の時に両親が離婚。うつ病を患った母親の世話を通じ、結婚が女性の選択肢や市民権を奪うとの考えを深めた。大学卒業後にジャーナリストの道を進み、71年に女性の自己啓発を促す雑誌「Ms.(ミズ)」を共同創刊。2000年に66歳で環境活動家の男性と結婚。「フェミニズムとは人生の場面場面において何が正しいかを選ぶ能力だ」との言葉を残した。(時事通信・2026/09/03)(ヘッダー写真は「Photo Researchers / Getty Images」)

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 もう何十年も前、たった一度だけ、「エスカイヤクラブ」という「岡場所」に入ったことがありました。確か、都内新宿二丁目(の伊勢丹横)にあったと思う。もちろん、裕福な友人に誘われてのこと。以来、再びその手の店に入ることはなかった。この店の由来や「エスカイヤ」なる言葉は知っていました。ともかく、ぼくには場違いな「高級」とか、「バニーガール」という存在を知ったのでしたが、幸か不幸か、それ以上に興味を持つことはありませんでした。その後に、グロリア・スタイネムさんの名前を知ることになります。いくつかの雑誌を通してであり、日本の「女性解放」に大きな関心を持ちながら、その運動を推進する人たちを通してでした。やがて「ミス」と「ミセス」ではなく、「ミズ」という女性の呼称を知ることになりました。これもいくつかの雑誌を介してでした。もちろん、彼女の存在も知ってはいましたが、ぼくには、あまりにも古い「性」に関わる観念が付着していて、もろ手を挙げて賛同できる状態でなかったことを、その後に激しく悔いることになります。

 (右上写真・「1963年のルポルタージュ『プレイボーイ・クラブ潜入記』のためにバニーガールに扮するグロリア・スタイネム。自らバニーガールとして働きながら、女性たちの労働状況を調査した」Photo: Bettmann / Getty Images」)

 詳細は省きますが、週刊誌「プレーボーイ」(日本版)も何度か読んではいましたが、愛読するに至らなかったのは、深い理由があったとは、自分でも思われませんでした。読む気が続かなかったからでした。異性に対する好奇心を育てられたのかどうか、無知な青年にはほとんど理解できない問題でした。やがて、この社会にも「フェミニズム」という問題が話題になりだしてきたころ、たぶん「Ms.(ミズ)」という雑誌に遭遇したのだと思う。雑誌創刊は1972年だと言うから、その当時、ぼくの関心は別の方面に向かっていたようでした。結婚し、子どもができたが「夫婦」を世間並みに演じていたと時代でもあった。つまり、「人間が解放」されるという課題に対して、ぼくはほとんど無知だったということです。そして、いろいろな理由から、ぼくは、遅まきながら人間解放問題の歴史と現実に蒙を啓かれていきました。ほぼ1980年から90年代にかけて、四十台に入ってからだったと思う。

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(*「グロリア・スタイネム逝く ── フェミニズムを「自分の言葉」で伝えた92年 米女性解放運動の象徴、グロリア・スタイネムが9月2日、ニューヨークの自宅で死去した。92歳だった」Esquire:https://www.esquire.com/jp/culture/woman/a73610814/gloria-steinem-obituary-92/)

 「プレイボーイ・クラブ潜入から伝説の雑誌『Ms.』創刊へ 米国の女性解放運動を象徴してきたジャーナリスト、作家、活動家のグロリア・スタイネムが9月2日、ニューヨークの自宅で息を引き取った。92歳だった。訃報は本人の財団の公式SNSで発表され、追悼の声はまたたく間にInstagramやXへ広がった。/スタイネムの名を世に知らしめたのは、1963年にプレイボーイ・クラブ*へ「バニー」として潜入し、女性従業員が性的消費の対象として扱われる労働の実態を告発した記事だった。以後、1971年にフェミニズム雑誌『Ms.』を共同創刊。女性が結婚や母性だけで語られていた時代に、仕事、政治、性、生殖、暴力、賃金格差といったテーマを正面から取り上げ、フェミニズムを「一部の勇気ある女性達」の言葉から、生活者の言葉へと引き寄せた。/* プレイボーイ・クラブ:『Playboy』創刊者ヒュー・ヘフナーが展開した会員制ナイトクラブ。女性従業員「バニー」が露出度の高い衣装で接客し、スタイネムは1963年に潜入取材して労働搾取と性的消費の実態を告発した」(↷)

 「世界中から届いた追悼の声 彼女の死後、追悼は世代と分野を超えて広がっている。ヒラリー・クリントンは、スタイネムが自分自身のためだけでなく「後に続く無数の女性たちのために扉を開いた*」存在だったと振り返った。ジュリアン・ムーアは、映画『グロリアス 世界を動かした女たち』でスタイネムを演じるために彼女を学んだ時間が、自分がどう生きたいかの「手本」になったと綴った。オプラ・ウィンフリーもまた、女性がどれだけの場所を占めることを許されるかという文化そのものに挑んだ人物として哀悼の意を示している」(以下略)(同上)

<グロリア・スタイネムさん死去 米国からフェミニズム運動を牽引 米フェミニズム運動の先駆者であるグロリア・スタイネムさんが2日、米ニューヨークの自宅で死去した。92歳だった。自身の財団がSNSで明らかにした。「当時はセクハラという言葉すらなかった」 AP通信などによると、スタイネムさんは1934年、米オハイオ州で生まれ、60年代からジャーナリストとして活躍。72年には、女性の権利などを扱う雑誌「Ms.(ミズ)」を共同創刊した。人工妊娠中絶の権利や女性の職場での地位向上など、生涯にわたって男女平等を訴え続けた。スタイネムさんは「当時はセクハラという言葉すらなかった。それは単に人生(とはそういうもの)だった」などと語っていた。(以下略)(朝日新聞・2026/09/04)

◎ フェミニズム(feminism)= 女性解放思想,またその思想に基づく社会運動。19世紀末から 20世紀初頭にかけての第1期フェミニズムと,1960年代以降の第2期フェミニズムの二つに大別できる。第1期フェミニズムは,近代の平等の理念に基づいた人権概念を男性だけではなく女性にも拡張することを要求し,主として女性参政権の獲得を目標として推進された。第2期フェミニズムは,性差別の根源を制度ではなく性(男性と女性の性関係を核としたあらゆる関係性)に求めたラディカル・フェミニズムの出現によって特徴づけられ,思想や学問など社会構造のすみずみにまで浸透している男性中心主義を徹底的に告発し,女性の社会的・経済的・性的な自己決定権の獲得を目標として展開された。フェミニズムは「20世紀最大の思想的事件」といわれるほどまでに成長し,大きな影響力をもつにいたっている。(ブリタニカ国際大百科事典)

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 蛇足 彼女に関しても、フェミニズムに関しても、十分に明らかにされないまま、ほとんどの課題が残り続けています。だから、そんなことに関心を持っても無駄だというのではありません。デモクラシーと同様、「水平へのあこがれ」を持続させることこそが、人間が賢くなる方向を指していると、ぼくは確信しているのですから、地平線に向かって歩き続ける、そんな覚悟のようなものが必要だと思っています。

 (この追悼文のような駄文をもっと早い段階で書くべきだったが、いろいろと思うところがあって遅れました。昨夜、日本の首相が米国大統領との会談に臨む直前の映像を見て、女性であることを、これほど「下品」に、かつ「擬態」をもって世界中に見せつけていいのかという、ある種の悲しみと恐ろしさが湧きました。それでだったか、スタイネムさんへの想いが大きくなったのでした)(*日米首脳会談 高市早苗総理がトランプ大統領と会談 /「日米同盟の強さを示す」)(2026年9月23日):https://www.youtube.com/watch?v=vwl0vYFjSAU)

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いつもだれもが「明日は我が身」です

 台風25号で7人死亡、5人不明 千葉、神奈川で土砂崩れ 台風25号の影響で記録的な大雨となった千葉県と神奈川県は23日、それぞれ新たに1人の死亡を確認したと明らかにした。両県の死者は計9人となった。行方不明になっている4人の捜索が続いた。千葉県佐倉市で高崎川が氾濫し、広範囲に浸水するなど住宅被害は約500棟に達した。県が管理する道路だけで約120台が水没するなどの被害に遭った。
 千葉県によると、印西市で水没した車両の近くから60代男性が見つかり、死亡が確認された。県内の死者は6人となった。鴨川市でも60代と70代の男性の行方が分からなくなっており、自衛隊や消防隊が夜通しで捜索を続けた。
 神奈川県などによると、22日夜に行方不明になっていた同県三浦市の女性(35)が自宅から発見され、その場で死亡が確認された。県内では他に2人死亡しており、同市と横須賀市で2人の行方が分かっていない。(共同通信・2026/09/23)

(ヘッダー写真は読売新聞「台風25号による大雨で、広範囲に冠水したJR佐倉駅前」(22日午前9時52分、千葉県佐倉市で、読売ヘリから)=源幸正倫撮影)(読売新聞・2026/09/22)

 まるで「雨に呪われた房総半島」という図ですね。よくもよくも降りました。拙宅も降り続く雨と暴風の闇討ちで、まあ、「孤立一歩手前」状態にありました。21日午後6時半ころから、先ほど(23日午後4時過ぎ)まで「停電(Power outage)」でした。今風に言うと、「オフグリッド」で、何年振りかで、蝋燭で読書と遊びました。再読に及んだものは名コラムニストだった石井英夫さんの数冊。産経新聞コラム「産経抄」のなかなかの書き手でした。いろいろと教えられるところ大でありましたが、右も左もない、「私の主張」というものを見せてくださった方。あるいは、右折や左折の際には、十分に、注意を払いわき見はしないなどなぢ、たくさんの暗示も明示も受けてきた方でした。偏向・短絡の著しい小生には、暗がりの読書には、いかにもふさわしい書物と著者だったと思う。(右写真は石井さん)

 止むなく、一日「駄文録」が空きましたが、これを奇禍として、いささかでも、内容を伴って変身できるかどうか。我れながら、楽しみ半分、心痛半分。新たな台風発生の報を聴きながら、駄文「休載」のお知らせとお詫びです。今回の台風25号一過の被蓋に遭われた方々にはお見舞いを申し上げ、かつ犠牲になられた方々には深く哀悼の意を表します。(合掌)

<「産経抄」35年執筆 コラムニストの石井英夫さん死去 91歳、産経新聞元論説委員 長年、産経新聞の1面コラム「産経抄」を担当した元特別記者・論説委員でコラムニストの石井英夫(いしい・ひでお)さんが18日、老衰のため死去した。91歳。葬儀は23日、近親者のみで営まれた。/昭和8年、神奈川県横須賀市生まれ。30年、早稲田大学政治経済学部卒。同年、産経新聞社に入社し、札幌支局、社会部などを経て44年から論説委員兼コラム「産経抄」担当として平成16年まで35年間書き続けた。/同欄での洒脱(しゃだつ)かつ鋭い世相分析で、昭和63年に日本記者クラブ賞、平成4年に菊池寛賞を受賞した。著書に「日本人の忘れもの」「蛙の遠めがね」「コラムばか一代」など。/現代人が失いかけている日本の心を伝え、「鳥の目のような大きな視点と、虫の目のような細かいモノの見方を心掛けている」などと語っていた>(産經新聞・2024/12/29)

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 追加 台風25号の記録的大雨で、千葉県北部の印旛沼は水位が過去最高に達し、堤防2カ所が決壊した。独立行政法人水資源機構が23日までに発表した。1968年に管理を開始してから決壊は初めてという。人的被害はないが、住宅や田んぼなどが浸水している。排水ポンプで水位を下げ、県や国などと連携して早期に復旧させる方針。/ 構などによると、印旛沼は利根川水系の沼で、流域では総雨量300ミリ超を観測。22日午前4時半に佐倉市の水位計で基準点から5.04mと過去最高水位となった。決壊した幅は、いずれも約100mという。/担当者は「計画の想定を超える雨量だった。8月から続いた雨で土中の水分量が多かったことも一因ではないか」と話した。(共同通信・2026/09/23・17:07)

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うしろすがたのしぐれていくか(自嘲)

(声)認知症とともに 飼い猫で夫の笑顔と会話増える 主婦 杉山多(かず)子(千葉県 84)
 物忘れ、勘違いなどが目立つようになった夫は5年ほど前にMRI検査を受け、76歳で軽度のアルツハイマー病と診断されました。商社マンとして67歳まで働き、ゴルフや車、お酒を愛する前向きな夫がどうして……。ショックでした。
 ネットなどで調べ、効果がありそうな地中海料理や香辛料を毎日採り入れたり、パズルや数独も一緒にやったりしました。それでも症状は進み、運転もゴルフもやめ、行動範囲が狭くなりました。
 そんな中、弟夫婦のすすめで猫を飼うことに。「老人がペットなんて」とあきらめていましたが、今夏に一大決心。20年前に飼っていたころとは違い、戸惑うこともありますが、家の雰囲気が明るくなりました。夫は世話をする対象ができ、会話や笑いが増えました。前途は多難なのかもしれませんが、猫から元気をもらいつつ、この日常生活が少しでも長く続くよう願っています。(朝日新聞・2026/09/21)(連載「声」一覧:https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=494&iref=pc_rensai_article_long_494_below_bn)

 本日は「敬老の日」だとか。あまり美しく思われていない「国民の祝日」ではないですか。このところ、メディアでも騒がれているのが「百歳以上、初めて十万人を超える」です。これはめでたいことなのか、めでたくないことなのか、多くの報道では「どちらとも、決めかねている」雰囲気が感じられます。何か言うと「後期高齢者医療制度」だの「社会保障費の増加」だのと、目くじらを立てて、といいたくなるような騒ぎぶりです。ぼくは、「本日で満八十二歳」です。だから余計に「敬老の日」が目障りになるのでしょう。この日が「敬老の日」だと、今この瞬間に気が付いた。迂闊だったのか、気づかなくともよかったのだろうか。認知機能の衰えはとっくに始まっています。

 高齢者と認知症 当地に越してきて間もなくのこと、血圧が相当に高いという自覚があって、近所のクリニックに行きました。担当医は、お決まりのように、一通りの検査をし、その結果を観ながら「高いですね、気を付けてください」といいながら、薬を処方してくれました。2週間おきぐらいに何度か通院しましたが、その際に、医者は親切心からだったと思うのですが、「あなたは、必ず認知症になります」と断言された。「どうしてか」などとは言わなかった。その言葉を聞いて、ぼくはクリニックを、直ちに出ました、もちろん診察代金は払って、です。以来、一度もそこにはいかなくなった。今から十年ほど前のことでした。

 これもどこかで触れましたが、昨年の夏だったと思う。拙宅に地域の「民生委員」と名乗る女性が来られた。用向きを尋ねると「役場から頼まれて、誰々さんの安否を確認してきてほしいといわれました」とのことだった。「誰々」とは小生のこと。その理由を訊くと「医療(健康保険)保険症を何年(一度も、だったか)も使っていないし、介護保険の申請も、一度もされていないので、もしや…」ということだった。わざわざ来ていただいたお礼を言いながら、お引き取りを願った。その後で、役場の担当者に電話をかけ、「医者にもかからず、介護保険の世話にもならないのは、健康(病気ではない)だということじゃないですか。ぼくは生きています。税金も納めているし」と。あなた方にはもっとやるべきことや、やるべき方法があるでしょとも言って、電話を切った。年齢を重ねれば、病気にもなる、あるいは、認知機能も衰えるはず、その両方が確認できないのだから「亡くなったのか」という、その浅慮・薄情な役場仕事に、ぼくは腹が立ちました。後日、他の用事で役場に行ったついでに、「健康・福祉」に対して、仕事に強い責任意識をお持ちのことは疑わないが、役場の吏員として、もう少し状況認識を改められたらどうですかと伝えたことがありました。 

 こんなことを言う人間(年寄り)は「認知症」であるといわれるのかもしれません。「認知症、上等!」といいたいくらいのものです。物忘れや、ちょっとしたことで骨折し、あるいは病気になる。そんなのは誰にも当たり前に生じます。もちろん「認知症」にも。多かれ少なかれ、人は年齢とともに衰える存在ですから、必要以上に大騒ぎをすること自体が問題だという気もします。かみさんは、現在、87歳目前。ある種の(短期)記憶保持力の減退が著しい。ぼくの実感では、認知機能全体を100とすれば、たぶん1か2段階で支障がありそう。それでも車の運転は止めていない。とても心配になるものの、まあ、今少しと、それこそ彼女の「楽しみの一つ」を奪うことができないでいます。彼女の「一面の老衰・老化」は、ぼくにとっての「鏡」にもなっている。もちろん、何歳になっても「心身ともに健全」という人も、稀なことでしょうが、居られます。

 しかし、最近、ある作家の最晩年の記録を読んで、ぼくはある種の恐怖を抱きました。「九十歳。何が目出たい」と、意気軒高を誇っていたと思われる作家の示した「最上級(最悪)の認知症」ぶりを実の娘さんが書かれていました。「それ(「くそババアの部分」)も含めて、「佐藤愛子」だという事実を著者は明確にしているのです。自宅で介護はもう無理と、施設へ入所させたのが、あるいは間違いのもとだったか。若いくして自分のことを自分でする、そんな生活を徹底して生きてきた作家には、「介護」生活は、あるいは地獄だったのかもしれません。想像を絶する、「反骨ぶり」を示して、110番や119番のお世話にもなったといいます。「まとも」とか「まともではない」という基準は、どこにあるのでしょうか。

 表題句は山頭火の作。この句に山頭火は「自嘲」と添え書きする。昭和6年末のことです(「行乞記」所収)。誰だって、自分の後姿(うしろすがた)を見ることはできません。他人ばかりが、それを見ては、とやかく言うのが世間でしょうか。だから山頭火氏は「本人には見えない背中(後姿)を見て、世の中はとやかく言うが、詮無いことよ」と、自嘲するほかなかったという次第です。「認知症」という一人の人間の「うしろすがた」もまた、自覚も意識も働かない、自分では責任を持てない部分なんでしょうね。そんな一人の人間の後姿に、先ほどから、姿そのものが消えるばかりに時雨(しぐれ)は降り注いでいる。

◎ 種田山頭火(たねださんとうか)(1882―1940)= 俳人。山口県防府(ほうふ)町(現防府市)に生まれる。本名正一(しょういち)。幼時の母の自殺が山頭火の生涯に大きな衝撃を与えた。1902年(明治35)早稲田(わせだ)大学文科に入学したが、神経衰弱で退学して帰郷。父と酒造業を営むが失敗し、家は破産。山頭火は熊本市で額縁店を開くが、家業に身が入らず妻子と別れ上京。しかし、定職を得ず、熊本に帰る。酒におぼれ生活が乱れた。1924年(大正13)市内の報恩寺で出家。法名耕畝(こうほ)。市北部の植木町味取(うえきまちみとり)の味取観音の堂守となった。1926年、行乞(ぎょうこつ)の旅を始め、山口県小郡(おごおり)(現山口市)の其中庵(ごちゅうあん)に住したが、行乞漂泊すること多く、諸国を巡り、1940年(昭和15)松山市の一草庵(いっそうあん)で没した。句は1913年から『層雲』に投句。漂泊中の作に特色がある。句集『草木塔』(1940)がある。(日本大百科全書(ニッポニカ))

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◎ 敬老の日(けいろうのひ)= 9月の第3月曜日。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日。1966年(昭和41)「国民の祝日に関する法律」の改正により建国記念の日、体育の日(2020年(令和2)に「スポーツの日」と改称)とともに追加制定された国民の祝日である。/もとは聖徳太子が四天王寺に悲田院(ひでんいん)を設立したと伝えられる日にちなんで、1951年からとしよりの日、1964年から老人の日とよばれ、敬老行事が行われてきた。2001年(平成13)の改正により、9月15日であった敬老の日は2003年から9月の第3月曜日に変更された。また、老人福祉法の改正により、2002年から9月15日を老人の日、同日から21日までが老人週間と定められた。(日本大百科全書(ニッポニカ))

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「徒然に日乗」(1221~1227)


◎2026/09/20(日)台風25号の接近により、終日降雨が間断なくなく続いている。時に強く、時に弱く。最接近は明晩のようで、何んとか房総半島への直撃は避けられそうで、ぎりぎりで逸れてゆくような塩梅。72時間の雨量が450㍉と想定されている。8月お盆前の集中的豪雨と同じような凄さだ。なんとか、事なきを得ることだけを願っている。▼24日に米国で予定されている米中首脳会談。主題の一つに「AI暴走問題」があるといわれているが、議論されるのだろうか。両国の比較では、AI開発領域でも、いくらかの分野では中国が優位にあるともいわれている。その内容や議論の道筋の詳細が明かされることを願っている。その直前に日米会談も予定いされている。はたして、日本が米国の言い値で交渉に載ったとぼくなどは見ているが、ますます米国産武器購入のムダ金が、この国を疲弊させることになるだろう。(1227)

◎2026/09/19(土)「日経平均65,018.95 +882.70 NYダウ51,682.64 -95.40 ドル円156.86-88 +1.18円安 NY原油99.53 -2.38 長期金利2.985 -0.005」(日経新聞・2026/09/18)あの手この手を尽くしても、肝心の政府が「責任ある積極財政」の性悪看板を下ろさない限り、この流れは変わらない。米国の干渉に従うのか、孫結果、財政破綻を突き付けられるのか、どちらにしても「内閣は崩壊」し、日本経済は無残なことになるだろう。▼「大型の台風25号は、今日19日正午現在、小笠原諸島父島の西約270キロにあって、ゆっくりとした速さで西北西へ進んでいます。中心付近の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北東側には半径750キロに渡って強風域が広がっています。/台風は、小笠原諸島から遠ざかりつつありますが、今後はやや勢力を強めながら「強い台風」となって暴風域を伴ったまま北上する見込みです。明日20日から21日(月・敬老の日)にかけて、伊豆諸島から関東に接近する可能性が高まっています」(気象庁・2026/09/19/15:39)(1226)

◎2026/09/18(金)午前中に、雨も降らなかったので、敷地周りと庭の除草を少しばかりやってみた。一時間もしないうちに小雨が落ちてきた。刈り払機と手作業で、ていねいにすれば、きれいに仕上がるので、すこし時間をかけても、ゆっくりと進めてみようと思っている。▼「日経平均65,018.95 +882.70 NYダウ51,778.04 +316.14 ドル円157.89-91 +2.21円安 NY原油101.43 -0.48 長期金利2.985 -0.005」(日経新聞・2026/09/18)▼内閣改造で騒いでいるが、いささかも効果がないのは、マーケットに見限られているということだろう。「責任ある積極的財政」運営をさらにしっかり進めるという宣言が、円安を生んでいるのだが、その円安が物価高をもたらし、それがインフレ増税(24年度は9兆数千億円という消費増税分)という悪結果になるのだが、それが政府の無策の策なのだ。間違いなく、首相は「円安」「インフレ」というものの正体に関しては全くの道だということが明らかだ。側用人の悪い助言を真に受けているようだ。(1225)

◎2026/09/17(木)「日経平均64,136.25 +213.25 NYダウ51,461.90 -631.21 ドル円155.83-84 +0.86円安 NY原油100.70 -1.73 長期金利2.990 -0.005」(日経新聞・2026/09/17)▼台風25号発生。今の段階では正確に進路を言い当てられないが、いずれは劣島に接近するのだろう。本日もはっきりしない天気だった。(1224)

◎2026/09/16(水)「日経平均63,923.00 +438.90 NYダウ52,093.11 -328.09 ドル円155.05-07 +0.17円安 NY原油103.58 -2.25 長期金利2.995 -0.035」(日経新聞・2026/09/16)▼ここまで来たかという、啞然とするばかりの報道。「教員の個人スマホ禁止広がる…相次ぐ児童の盗撮被害受け 埼玉県内30超の自治体がガイドライン策定 「盗撮防止をより徹底」とする一方「緊急通報の手段が必要」の声上がる 公用端末の導入を決める自治体も 相次ぐ教員による盗撮被害から児童生徒を守るため、盗撮防止ガイドラインを策定し、教職員が個人で所有するスマートフォン(個人スマホ)の持ち込みを禁止する動きが広がっている。一方で、不審者の侵入や突然の心停止といった緊急時に備え、連絡手段の確保を求める声も。埼玉県内の教育現場の対応状況を探った。■盗撮防止の徹底 近年、教員によるスマホでの盗撮事件が相次いだことから、文部科学省は昨年7月に服務規律確保の徹底を求める通知を発出。教室やトイレ、更衣室の定期的な点検や、私的な端末で児童生徒を撮影しないことなどの徹底を求めた。(以下略)」(埼玉新聞・2026/09/16)(https://www.saitama-np.co.jp/articles/215009/postDetail)▼「先生たちよ、何をしてるんですか?」(1223)

◎2026/09/15(火)「日経平均63,484.10 -8.89 NYダウ52,421.20 -152.09 ドル円154.80-82 +0.41円安 NY原油102.40 +1.01 長期金利3.035 +0.050」(日経新聞・2026/09/15)「日本の投げ売りがさらに勢いを増したかのように、長期金利が上昇。米国の国債も投げ売りが続いている。両国の金融財政危機は軌を一にしているのだから、両国初の「金融危機」が勢いを増すのだろう。中東戦争に拡大している「石油危機」をこの日本はどうしのげるのか。「日銀の利上げ加速、長期金利上昇が火種に インフレ制御の信認試す 日銀が利上げの加速で長期金利にどのような影響が及ぶか神経をとがらせている。物価の上振れリスクが抑えられれば長期金利の安定につながるとの主張が日銀内で出る一方、市場では利上げのゴールが従来の想定より高まっていることが長期金利の上昇を誘っているとの見方もある。/原油高や財政不安など複合的な要因で長期金利が上がるなか、日銀が適切な利上げでインフレを抑えられるという信認を保てるかが問われている」(同前)▼沖縄知事選で、オール与党候補が圧勝した、その結果は、この国の未来にどう影響するか。▼雨が降るでもないのに、湿度の高い一日。太平洋上には「台風25号」が発生。この後の進路が気遣われる。▼明朝の「瓶・缶回収」に備えての準備。前回はペットボトルの回収準備作業を中止したので、今回はその分も含めて、かなりの時間がかかった。(1222)

◎2026/09/14(月)午前中、敷地東側空き地の除草。雨天続きで、しばらく実行できなかった燃えるゴミの焼却。外に出た途端に強い日差しが注いできたので、中途で作業を中断。またも言うことだが、体力の著しい衰えを痛感する次第。▼「日経平均63,492.99 -518.35 NYダウ52,573.29 +509.19 ドル円154.63-64 +0.42円安 NY原油102.41 +2.36 長期金利2.995 +0.010」(日経新聞・2026/09/14)▼沖縄県知事に前那覇副市長の古謝元太氏が当選。総与党の支援を受けての選挙戦だったから、沖縄県政ではなく、国政が沖縄を統治するという構図がさらに進むだろう。米軍や米政府との関係も、これまでとは異なった複雑な構図を描くことになろだろう。沖縄は永劫に「生贄」「人身御供」になるのだろうか。(1221)

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「雨の降る日は天気が悪い」んだね

 素粒子
 毎日積み重なり続ける歴史は人間の記憶力を超えている。ならば記して何度でも思い出す。満州事変の発端の柳条湖事件から95年。
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 自衛隊の政治的中立性に無頓着な防衛相が留任し、裏金問題に関与した議員が入閣し、第2次高市改造内閣が発足した。♪コチコチカッチン、時計は進む。今がどんな歴史の一ページになるのか、まだ誰も知らない。今日も明日も明後日も、改憲や差別を拒むデモや集まりが各地で計画されている。
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 永田町の空模様を眺めつつ心配なのはたまる洗濯、台風の進路。(朝日新聞・2026/09/18)
 素粒子
 なんで男女差別があるの? 小学生のまっすぐな問いにうまく答えられなかった。今も探す答え。
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 ジェンダーギャップ指数117位の現実。数値で測れぬ格差もあるが、当たり前になりすぎて気づかなかった格差、問うべき「なんで」を国際比較は教えてくれる。
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 首相が女性になったが、首相に関わる指標は、過去50年間の在任年数の男女比で算出するから、焼け石に水。仮に女性首相がずっと続けば25年間で「男女平等」になる計算だが、伊藤博文以来140年間の「当たり前」の壁は厚い。(朝日新聞・2026/09/17)

⁂「週のはじめに愚考する」(137)~ 夜来の雨が、気のせいかさらに強くなってきたように思われます。ただ今午前7時過ぎ。二日前に発生した「台風25号」、最も嫌な進路をたどるように、当方には思われます。2019年の10月12日(前後)に襲ってきた台風19号には相当に痛めつけられました。当地に越してきて初めての激しい台風の洗礼を受けたので、よく覚えています。断水・停電・ほぼ孤立状態の3日間、報道に上る幾多の「災厄」からすれば、そんなものは大したことはなかったが、それにしても普段の生活が寸断されることの不便さを痛感させられたものでした(左図は、当時の台風の進路予測図)。

 どういうめぐりあわせか、房総半島の多くの地では、今夏はしばしば、「線状降水帯」発生による「浸水」「冠水」、それらには「土砂崩れ」なども伴っていました。まさしく歴史的・記録的な短時間豪雨に襲われています。一か月前の被災の回復もいまだに終わらないうちの台風の再来です。

 7年前とほぼ同じコースをたどるようで、前回の災難の様子がいあやでも、ありありと思いだされています。もちろん、そこにはいくつかの条件の違いがありますが、最大のものは台風がもたらす「降雨量」です。今回は一説では、当地でも、3日間で400ミリを超えると予想されている。さらに、風の強さも徐々に強くなっているので、いささか心配。まあ、「運を天に任せる」しかないのですから、果報は寝て待て、しかし、災難は起きて待て、宝くじは買わなきゃ始まらん、ということなのかもしれません。(右図は、台風25号、昨日発表の進路予想図)

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 (🔙この大臣は「文民統制」ということの政治的意味合いを全く知らないらしい。現役の自衛官とのツーショットって、なんというお粗末。無人ドローンの開発で「世界一」になるといってるらしいけど。無能の典型ですな。この点では総理大臣クラスです)

 何らかの意図があってのことではなく、「今週の愚考」のネタも、また朝日の「素粒子」です。要するに、新聞の顏に当たる一面や心臓に位置する社会(三)面には触れるに値する(とぼくが判断する)記事がないがゆえに、この200字そこそこのコラムにお出ましを願うという次第になるのです。この駄文集録を始めた際に、ぼくは劣島各地の各新聞に対する「鎮魂歌」を歌うつもりもありました。ある時期には隆盛を誇った新聞業界も、今や斜陽というか、時代の遺物になりかけているという想いがあったからです。そんな勝手な思いを断言をするようになったのは、強烈なきっかけがあったからでした。もう三十年ほども前になります。それについてはどこかで触れていますので、再言はしません。要するに、「焼きが回った」という感じを持ってしまったのがその理由です。あるいは御用済み、時代遅れ、何んといっても構わないけれど、新聞は無用の商品になったという想いが募りましたね。その理由の多くは、記者が記者としての能力も素養もない、ただの偏差値優等生(ですらないのだが)の、安住の地になってしまった結果です。いつも言うように、積年の学校「優等生」教育の通弊の結果です。

 判断力もなければ、他者への思いやりも育てそこなった「学校優等生」が、この国の中核に位置するようになったのと軌を一にして、国も社会も崩壊の一途をたどるばかりです。(はじめは児童・生徒として、後には教員として)学校教育の末端を汚していた人間として、その責任の大きさや重さ、あるいは酷(ひど)さや空虚さなどを、今にしてしきりに感じている。

 大臣や記者諸君の馬鹿さ加減の一例を最近の例にとると、熊日新聞が「現地情報隊(自衛官)」の「個人情報収集」問題をスクープした際の、防衛大臣の記者会見における、新聞記者、報道記者の質問の愚劣の度に驚愕した。「職業上知り得た秘密を漏らすのは」自衛官による犯罪行為であって、当局(防衛庁)は警察に知らせないのかという、驚くべき質問内容でした。「憲法」違反行為を犯した自衛官の行為を、しかもその犯罪性を、実際には「公益通報者保護法」に基づいて通報したものを、当局側に立って、捜査当局に知らせないのか、ということを臭わせたものでした。この驚愕すべき質問に、防衛大臣も他社の記者たちも一切の異見や異議を述べなかったのは、これまた驚くべき無知蒙昧のこととして「語るに落ちた話」だとぼくは痛感しました。首相や大臣の会見は「ヤラセ」そのもの。まさしく、「大本営発表」を新聞報道するなど、そんなものは新聞ではあるまい、といいたい。

 (*「記者:関連でお尋ねします。自衛隊法第59条ですとか、また、国家公務員法第100条1項では、隊員や職員は職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならないと規定されています。今回の一連の報道の中で、この元自衛隊員の告発は違法に当たるとお考えでしょうか。違法であると考える場合に、捜査機関に相談の上、対応することは考えているのか、現時点の対応方針を伺います。大臣:報道で言及されている文書については、防衛省・自衛隊が公表したものではなく、その出所や真正性も確認できていないことから、当該文書を前提とした御質問については、お答えすることは差し控えます」)(防衛大臣記者会見・2026(令和8)年7月28日)

 今回の「内閣居抜き改造」に関して、各議員にアンケートを書いてもらい、希望を聞いて決めたと総理が言ったという「報道」がありました。あほか、「私は防衛大臣をやりたい」と書いたから、その通りに任命したのかね。この下劣な内閣の下劣な情報を、「そのまま報道をする」のを新聞テレビは報道と称しているが、それは偽り。(左写真:首相、米原子力空母「ジョージ・ワシントン」艦上での「飛び跳ね(スキップ)」。この空母は間もなく、横須賀から中東(対イラン戦争のため)に派遣されることになっています)

 何度でも言いたいのは山々ですが、それは無理だからと決めている。「素粒子」が朝日の報道姿勢(精神)であり、政権批判であるとはっきりと宣言したらどうです。他の記事は無用です。同じ新聞紙面に掲載されているにもかかわらず、政治面は政治部、社会面は社会部、経済面は経済部など、もう四分五裂状態が何十年も続いているのが、内部では気にならないのですから、同じ新聞社を名乗ること自体が詐欺に等しいでしょう。

 社説と一面政治記事との不整合を、あるいは新聞社幹部連中は楽しんでいるのでしょうか。「この不均衡(ズレ)ぶりは、たまらんね」とか。沖縄知事選の報道ぶりも、尋常一様の新聞社精神が雲散霧消してしまっていることをぼくに確信させました。「十年で県民所得2倍」あるいは、同じことかのように「手取りを2倍に」と公約に掲げたに候補者に対して、その欺瞞・詐術を一切指摘しなかったのは、いかにもマスメディアの現状を晒していました。(首相が訪米するそうです。また、米大統領に「抱き着ける」のでしょうか。漏れ聞くところによると、大統領は「この情勢は気持ち悪い」と、首相を弾劾、忌避しているようですが。日本国の税金で歓心を買うということか)

 というわけで、新聞コラムに「心躍らせる」という、望外の喜びがほとんど感じられないのですから、「新聞への鎮魂歌」だったんですね。この「駄文ログ」も、間もなく終わりを迎えるような気がします。別口でやることがありますので。「滅びるがいい」「破滅も寝て待て」

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