「その夜、…、高校の同級生からLINEが来た。仕事の近況を伝え合う中、『あたしらの年代、頑張らんとね』とメッセージをくれた」「40代、惑いながらも挑戦しよう」とあります。ご健闘を祈るや切、です。翻って、時事通信の記者 I さんの年齢は分かりませんが、かなり若い方とお見受けしているのですが、この両者の違いは何でしょうか。まず第一に、会社に執拗な抗議の電話がかかって来たたということ、「抗議電話が鳴りやまず…」と語られていた。会社は女性記者を「暴力的な抗議者から守ったのか」と一瞬考えましたが、記者の口ぶりからは、そうは思われませんでした。「心ならずも担当を外された」と受け取れる趣旨の発言をされていましたから。とするなら、会社は社員(彼女)を守るのではなく、会社そのものを守る意図は明らかだったとも思われます。仮にそうなら、「安全配慮義務」違反が問われるところではないでしょうか。(労働契約法第5条「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」)
人間は嘘を付く動物です。それを、ニーチェという哲学者は「人間は約束する動物だ(Der Mensch ist ein Tier, das Versprechen macht.)」と言った。「約束する」というのはいろいろな含意があります。文字通り「約束する・誓う」「請け合う」「期待させる」などなど。もちろん動詞でもありますから、他者との関係に関わってきます。Her promises are empty. (彼女の約束は空言だ)(これも「約束」の否定的一面)あるいは、I don’t remember having made such a promise.(そんな約束はした覚えはない)(これは「約束を反故にする」特有の表現)などと、必ず特定の相手との関係において「約束」(言辞)は問題にされます。
「木を見て森を見ない」という警句があります。元は舶来物だったようで、一例としては<C’est l’arbre qui cache la forêt.>(木が森を見えなくしている・隠している)なかなかに意味ありげで、やけに面白いですね。学歴偏重時代・学校歴過信社会においてこそ「詐欺」や「ペテン師」が多いという実証はできませんが、着ている洋服(学歴)や持っている物(金品)(肩書)にばかり気を取られて、人間性(森)が見えなくなっているとしたら、いったい「学校」「教育」とは何だったかという根本の問題が浮き出るのではありませんか。
恐らく、一期、二期間を通して、このエプスタインスキャンダルは、あるいは大統領に致命的な打撃を与えるかもしれない。いや、例によって、あらゆる方面を抑えた彼の戦略が奏功し、窮地を免れると思われるかもしれません。でも、終身大統領を狙い、ノーベル平和賞を喉から手が出るほど欲しがっているのも、この若い時代(Bad Boy Days)の「過ち」を忘れ、帳消しにするためにはどうしても成し遂げなければならなかったのだと思えば、この「インチキ人物(cheat)」「マヤカシ男(deceiving man)」の仕掛けた、一世一代の「賭け(betting)」だったことが納得・理解できます。己(おのれ)の過去の罪悪・犯罪を隠蔽するために「大統領になった男」と、やがて記憶されるに違ないと思う。2015年の大統領選挙に手を挙げた時、、世間からは嘲笑され、彼はまったくの「泡沫候補(foam candidate)」そのものだった。大統領になって「仕返し」をしているつもりが、なんのことはない「仕返し」をされているのです。
「ホワイトハウスは『フェイクニュースだ』として、この報道内容を否定している。トランプ氏とエプスティーン元被告の交流は前から知られていた。元被告の関連資料に名前が出てくることは、不正行為を犯したことの証拠にはならない。トランプ氏はこれまで、元被告の事件に絡み、不正行為に問われたことはない」(BBC)と、報道は抑制的だが、その先のX(隠されている事実)がいつ明るみに出るか、固唾を飲んで見守っているという雰囲気です。エプスタイン氏の「捕食」にあったとされる、当時未成年だった女性の告発も報道されています。また、エプスタイン氏の犯罪仲間とされるギレイン・マックスウェル氏(懲役20年の刑に服している)はすべてを知っているともいわれており、大統領は彼女に「恩赦」を与えるかと見られてもいる。取引、つまりは「口封じ」の為だとされる。イギリスでもフランスでもアメリカでもカナダでも日本でも、その他、至る所で救いがたい「捕食者(predator=a person who ruthlessly exploits others)」の犯罪が後を絶たない。