電力会社と原発設置県知事との「会談」はしばしば「禅問答」などと呼ばれてきました。その説明はコラム「日報抄」で述べられている通り。ぼくに言わせれば「出来レース」「八百長」ですよ。まるで歌舞伎「勧進帳」の如くで、いかにも「会談」をしているように見せるが、その実は「怪談」だったりするのがほとんどです。有り体に言うなら、それは、なにより知事選に当選するためには「電力会社票」が入らなければ知事の座はおぼつかないのですから、だから、有り体に言うなら「腹腹芸」なんだ。知事になるためには、嘘でもいいから「原発設置・稼働大賛成」が、候補たる資格の不可欠条件です。仮に反原発を訴え、苦労して当選したとして、その後の知事職継続は困難を極めるでしょう。反原発を訴えて当選した知事の多くは非業の離職を遂げているのが何よりの証拠です。
(ヘッダー写真はNHK「東京電力の小早川社長は21日、小林喜光会長と新潟県庁を訪れ花角知事と会談しました」2025年1月21日)
「禅問答」は修行僧(雲水)と師匠のやり取りで、大悟の師と無知の雲水では勝負にならないのが相場。とるすなら、電力会社社長と知事は、ぼくに言わせれば「同志」「同胞」であって、そこはそれ、「言わず語らず」で話(原発容認)はついているのです。これをいうなら、ぼくは「腹芸」、しかも「真っ黒な腹芸」と言いたいですね。これを言うのも憚られるほどに、できているんですよ。いわば現代版「勧進帳(かんじんちょう)」です。「源義経主従が山伏姿で奥州に落ちて行く途中、安宅関に至り、弁慶は勧進帳(今風に言うなら、クラウドファンディング募集の趣意書)を読みあげ、さらに、疑いをはらすために主(義経)を打ちすえ、無事通過する」、歌舞伎十八番の一つにあります。恐らく、これも役人(富樫)たちは弁慶・義経一行だと見破っていた節があり、見て見ぬふりをする。一種の八百長ですね。「今は疑ひ(うたがい)晴れ候ふ(そうろう)。とくとくいざなひ(い)通られよ」東電社長になるくらいの人物、原発設置県の知事になるくらいの人物は、何時だって、阿吽の呼吸で「勧進帳(白紙)」を演じているのです。お互いが「厄介者の原発」があればこそ、ウィン・ウィンでいられるからです。いかにうまく芝居をするか、観客もこれが「八百長」「勧進帳」だと知っているのは、彼等にも、幾分かの利得は回ってくるからです。
【日報抄】禅問答とはもともと禅宗の修行の一つを言う。修行者が疑問を問い、師匠が答え、高尚な会話になる。しかし、私たちには難しすぎて理解しにくい。転じて、筋の通らないやりとりを指す意味になったようだ▼原発という難解な問題だからか。時々、禅問答を連想するような話に戸惑う。先日、東京電力の小早川智明社長と柏崎市の桜井雅浩市長が面会した時もそうだった。注目されたのは原発再稼働後の一部廃炉だ▼社長は「廃炉を含む最適な電源構成の道筋を確実に付ける」と回答したが「廃炉を約束したものではない」と強調した。一方、市長は「確実な一部廃炉への意思表明だ」と評価した。つじつまの合わない会話をどう受け止めればいいのか。水面下の調整もあったようだが、はたから見ていて理解に苦しむ▼原発再稼働問題を巡って、市長は花角英世知事の言葉にかみついた時もある。「禅問答を繰り返す時期ではない。政治家の判断がなされる時期だ」と不満をあらわにすることもあった▼禅問答と批判された知事は再稼働受け入れ可否の結論を出していない。判断材料とする公聴会や県内首長との懇談会が終わり、最後の県民意識調査が残る。判断を示すのは10月末以降になるという▼柏崎刈羽原発は東日本大震災の後、長らく動いていない。早く再稼働させたい国や東電の考えはさておき県民が納得のいく落とし所を探ってほしい。原発という難しい問題だからこそ分かりやすい議論を期待したい。主役はあくまで県民だ。(新潟日報・2025/09/29)
だから、こんなところで「禅問答」を持ち出すのは、どういうことかと、ぼくは訝る。あえて言うなら、それは「蒟蒻問答」ではないでしょうか。コラム氏も、この会談(怪談)が「八百長」「勧進帳」であることを先刻承知で「禅問題ですね」と、話の本筋を逸らすための楽屋話を持ち出しているのです。新潟日報が「反原発」であるはずも、いられるはずもないからです。批判的言辞を弄するのが記者の才能・腕前。読者にバレないように書くのはなかなかの芝居であって、まるで「大相撲の勝負」みたいなもの。これを八百長と騒ぐのは「野暮」言われるのがオチ。「みなまでいうな」という話ですね。勝負(取り組み)の前に「話(かた)」はついているんですね。
これぞ、「禅問答」か、あるいは「腹芸」の熟練達成か。「柏崎刈羽原発は東日本大震災の後、長らく動いていない。早く再稼働させたい国や東電の考えはさておき県民が納得のいく落とし所を探ってほしい。原発という難しい問題だからこそ分かりやすい議論を期待したい。主役はあくまで県民だ。」コラム氏は「県民の納得」する「落としどころ」があると考えておられるんですか。「分かりやすい議論」ができると考えているのですか。原発問題の「主役は県民」とは、「嘘だあ」、という声が頻りだけれど。
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しかし、せっかく「禅問答」が引き合いに出されたのですから、有名な「公案」を一つ・二つ。その一 「隻手音声(せきしゅのおんじょう)(白隠の創始とされます)両手を打ち合わせるから音がするのであり、片手だけなら音はどうなるかという、これが「禅問答」です。両手がそろって初めて打ち合う音がする、つまり「自他合一」、あるいは「正→反→合(弁証法・Dialektik)」ということでしょうか。対象と自分が一つになることで「妙音」が出るというのです。これに似た「公案」がプラトン(ソクラテス)にもあります。両手を打つと音がするが、音が出たのは「左手」によるのか、「右手」によるのかというもの。同じことを、1+1=2となるが、どっちの1が 2 を作ったかという、まことの無理難題を吹っ掛けています。
もう一つ。「趙州無字(じょうしゅうむじ)」~「無門関」第一則」です。「趙州和尚、因みに僧問う、『狗子(くし)に還(かえ)って仏性有りや也、また無しや』。州云(いわ)く、『無』」。趙州という大和尚に一人の僧が訊ねた。「狗(犬)」に仏性があるかどうか。趙州、答えていう、「無」と。大事なのは「あるかないか」ではなく、「無そのもの」、つまりは「真空無相」が真相なんだという。眼前の岩と我が身が一体化する、「岩」があり、「我」があるのではなく、一体化した境地、「即ち無」こそがあるべき姿なのだというらしい。
「色即是空」「空即是色」というのかしら。「(色即是空とは)仏語。この世にある一切の物質的なものは、そのまま空(くう)であるということ。「般若心経」にある語」「(空即是色とは)仏語。一切の存在は現象であって空であるが、その空であることが体得されると、その現象としての存在がそのまま実在であるとわかるということ」(「般若心経」)(デジタル大辞泉」
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再稼働の技術準備10月にも 柏崎6号機で不具合解消 東京電力は25日、新潟県の柏崎刈羽原発6号機で起きていた制御棒に関する不具合が20日に解消したと発表した。原子炉圧力容器底部にある「制御棒駆動機構」に不具合があったと判明したため、これを取り外して予備品に取り換える。再稼働に必要な技術的準備が10月中旬にも整うとの新たな見通しを示した。/ 制御棒は核分裂を抑える役割の重要設備。東電によると、8月25日に205本の制御棒のうち1本が引き抜けなくなる異常が発生していた。 /東電は同原発7号機の再稼働を先送りし、6号機を優先している。6号機は2017年、再稼働の前提となる国の原子力規制委員会の審査に合格。テロ対策の不備が発覚して運転禁止命令が出されたものの、その後解除となり、25年6月に燃料装填が完了している。 /同原発の稲垣武之所長は25日の記者会見で「冬の(電力)需要に貢献できれば大変いい。技術的な準備をできるだけ早くしたい」と話した。ただ再稼働は地元の同意が焦点。花角英世知事は県民の意向を見極めた上で是非を判断し「県民の信を問う」としている。(共同通信・2025/09/25)
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◉ はら‐げい 【腹芸】読み方:はらげい=1 芝居で、役者がせりふや動作に出さず、感情を内面的おさえてその人物の心理を表現する演技。2 はかりごとを言葉や行為に出さず、腹の中で企むこと。また、直接言葉で指示するのではなく度胸や迫力で物事を処理すること。また、そういうやり方。「—のできる政治家」3 あおむけに寝た人の腹の上で芸を演じて見せる軽業(かるわざ)。また、腹に顔などを書き、これを動かして見せる芸。(デジタル大辞泉)
◉ こんにゃく‐もんどう‥モンダフ 【蒟蒻問答】[ 1 ] 落語。二代目林屋正蔵作。にわか坊主になったこんにゃく屋の主人が旅僧に禅問答をしかけられ、口と耳が不自由なふりをしていると、無言の行ととりちがえられるおかしさを、見立て落ちとしぐさ落ちで結ぶ。[ 2 ] 〘 名詞 〙 ( [ 一 ] から ) とんちんかんな問答、返事。蒟蒻屋問答。(精選版日本国語大辞典)
◉ 柏崎刈羽原発= 新潟県柏崎市と刈羽村にまたがる東京電力の原発。1~5号機は福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉、6、7号機は改良型で全7基が停止中だ。総出力は821万2千キロワットで世界最大規模。東電は2013年、原子力規制委員会に6、7号機の再稼働の審査を申請し、17年に合格した。7号機の再稼働準備を進めていたが、25年6月に核燃料を入れた6号機を優先すると方針転換した。再稼働は立地自治体の同意が必要とされ、花角英世はなずみ・ひでよ知事は態度を明らかにしていない。更新日:2025年7月12日(デジタル大辞泉)
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「徒然に日乗(865~871)
〇2025/09/28(日) 午後にかみさんを茂原まで送る。要件を済ませて、帰路に。その途中でいつものスーパーに出向き、食料品を購入する。帰宅後、久しぶりに庭の植え込みの剪定や除草作業を行う。およそ2時間ほどだったが、かなり汗が出てきた。作業終了後はシャワーを浴びる。この間、25日に避妊手術をしたばかりの猫が作業中は小生のそばで、よく遊んでいた。まだ手術後、間もないので、当然のように術跡(縫合)は完治していない。10月2日に「抜糸」の予定。▶ただ今午後9時過ぎ。室温25.7℃、湿度76%。明朝には雨の予想。しかし、予想気温は30℃を超えるという。あるいは、今季最後の30℃越えかもしれないともいう。(871)
〇2025/09/27(土) ただ今午後9時。室温26.1℃、湿度61%。午後2時ころに、かみさんを乗せて茂原まで。しばらくは(運転免許証を持たないかみさんの要望に応えて、運転手を務めることになるだろう)▶高かかった血圧もやや落ち着きかけている。夕刻に測定したら、163/92/60だった。頭痛は少し緩和された感じがしている。何よりも睡眠不足がたたっているのは間違いなし。多くの日は10過ぎに就寝、翌朝2時から3時ころに、猫に起こされて床を出るので、実質は3時間の睡眠状態が続くことになる。このところ、「避妊手術」を控えていた猫の世話(管理)にも時間をとられたこともあったのも、高血圧の一因だったかもしれない。▶、ある政党の総裁選挙の有力候補者に「卑劣な行為」と称される問題が発生していたのが公然と明かされた(文集報道)。お粗末極まりない醜態が周知の事実になった。「自民党総裁選候補の小泉進次郎農相は27日、インターネット配信動画へのコメント投稿を巡り、陣営内で参考文例を示して要請していたことを受け『二度と起こらないよう、緊張感を持って最後まで戦い抜く』と述べた。自身の責任については『知らなかったとはいえ、責任は私にある』と重ねて強調した。東京都内で記者団の質問に答えた」「責任私にある」と広言することが、すなわち「責任を果たす」ことだとさ(共同通信・2025/09/27)(870)
〇2025/09/26(金) 昨日に続いて、午前9時前に動物病院。昨日午後に手術をした猫の引き取りに。無事に手術も終わり、約一週間後には手術部分の抜糸をして、今回の治療は完了の予定。▶帰宅後、再度あすみが丘に出向き、猫缶の購入。どういうわけか、このところ、家の猫同士のいがみ合い(喧嘩)が絶えないのには困惑するばかり。外の猫との喧嘩が小康を保っているに反して、♂ 同士の喧嘩が頻繁で、約一匹が騒動の下になっている。家の猫の中でも「優劣争い」が行われている風に思われる。どうしたものか。▶この数日の血圧の異常な高さは、ようやく収まり、160台に落ち着いたかと思える。何かと面倒なことが重なったことも一因であり、睡眠不足もあっての高血圧状態だったと思う。この先も、十分に気を配りつつ、小康を保っていきたいと念じている。▶血圧測定:【157(最高血圧mmhg)/93(最低血圧mmhg)/63(脈拍/分)(午後3時ころ)(869)
〇2025/09/25(木) 午前9時前に動物病院へ。生後約半年の猫の「避妊手術」のため。先週(18日)にも予定されていたが、猫の体に「のみ」がたかっているので、とても預かるわけにはいかないと、フロントラインのシャワーとシャンプーで駆除して、一週間間後の指定。本日になった次第。先週よりはよほどすっきりしていたが、いくらかはいそうだった。それでも、医師は管理をしっかりして手術するという。事もなければ明朝の開院時に引き取りに。▶帰宅後、かみさんが茂原のアスレチックに行くということだったので、十時半ころに送る。(その後に茂原警察に免許証再交付と小生の新免許証申請に行くつもりだったが、体が疲れていたので、本日は中止)来週あたり、日を改めて出直すことにした。(868)
〇2025/09/24(水) ただ今午後10時50分。室温23.2℃、湿度62%。一週間前までの気候が信じられないくらいの秋日和(秋冷)。このままさらに、秋の気配は進むのだろうか。同時発生の台風は、当面は劣島への影響はなさそうだが、進路に当たるところでは強烈な暴風雨等の影響を享けそうだ。▶近所のHCで、猫用の「ゼリー状」の食糧を購入。今月初め(10/01)に「怪我」をした猫のために。帰路に、近くにある「道の駅」に寄ってみた。久しぶりの顔出しだったが、以前の賑わいはまったく見られず、どうしたのだろうか、品揃いも実に貧弱なものだった。この変化はどうしたものかと、不思議な気がした。拙宅の隣のかみさんが「店長」だ。(867)
〇2025/09/23(火) 「秋分の日」だった。時に雨粒が落ちてきたりする、はっきりしない天気。気温は25℃程度で、凌ぎやすかった。湿度は60%を割っていたと思う。汗をかかないというのは、こんなに体が楽なのかと、改めて思う。▶今年の春先に家のすぐ先で水道管の水漏れがあった。緊急工事をしたが、本日、本格的なアスファルト舗装をするという連絡があった。「自動車の出入りがあるので注意してください」という案内。▶午前中だった。「国勢調査」の用紙をもって町内会の人が来られた。この地に越してきて、二回目だと思う。10月8日までが回答期限で、ネットでも記述可能だという。すでにネット調査は9月20日から始まっている。▶昼前に諸々の品物を買うために茂原まで。家から出るさまざまな塵類を入れるためのナイロンの袋(数種)を「百均」で買うことにしており、それを補充する必要もあった。その途中でガソリンの補給を。いつでも「レギュラーを満タン」にというのが小生の習慣。本日は「166/1㍑」、最近では安い方だったか。▶久しぶりにある解剖学者のネット番組を視聴した。「老いについて」という主題で、最近、彼自身が「一過性の全健忘」を経験したことを語っていた。Yさんのすべてがいいとは思わないが、大方の「身体論」「世界観」には同意するところが多いというか、大いに参考になると覗いている。(866)
〇2025/09/22(月) ただ今午後9時半。室温24℃、湿度57%。「秋冷の候」、そのものの雰囲気が漂う一日だったと思う。▶自民党総裁選挙の告示日。予想されていた5名が立候補。ほとんど興味らしいものが、ぼくの中からは湧いてこない。「嘘つき政治の権化」という看板を何十年掲げて来たか。今は、腐敗菌で汚染された「自民党の解党」の最中だと思われる。内政・外交共に関心も確信も抱かせない為体(ていたらく)で、「団栗の背比べ」候補者。はっきり言って、この程度の輩たちが国家・世界を論じること自体、笑止千万だ。定見も政見も持てないままで、漠然と「総裁」になりたい、あわよくば「総理」になりたいという願望風を出任せに吹かせている、そんな空気が充満しているようだ。▶かみさんが図書館へ行くというので、車で送る。午後、彼女から電話があり、「AUショップに行ったが、取り合ってもらえなかった」という。予想していた通りの行動で、かなり焼きが回っていると思うほかない。自分からは「思い込み」を取り除けることができないのだ。自らの作り話(想念)に振り回されているのだと思う。上書きもできなければ、リセットもできないところが苦しいのだし、気の毒に思う。免許の再交付を考えているが、この状態のままでは直ちに茂原署に行くわけにはいかないと判断している。時間をおいて、事態を十分冷静に判断できるまで待機した方がいいだろうと考えている。幸いなことに明日は官業も「休日」だ。当方の本音は「運転を止める」と言い出してくれないか、と。(865)
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