「冬至(winter solstice)」(の入り)も過ぎました(12月21日~1月4日)。例の如く「『暦便覧』では「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」と説く。その意味するところは、これ以降は日一日と、「昼の時間」が長くなるというわけで、人々の意識もまた、その長くなる昼の時間に連れて「春遠からじ」をゆっくりと感じ取るのではないでしょうか。車で長いトンネルを走っているとき、ぼくたちは無意識にではあっても、入り口からの半分と出口への半分では、距離は同じでも車の走る速さが異なる気がする。明るさが遠のくのと近づくのとの違いでしょうか。(前方に「明かり・光」を見たいものですね)
よく言う、コップに半分の水、です。「まだ半分ある」のと、「もう半分しかない」という時の心持に似ていませんか。あるいは「楽観(optimism)」と「悲観(pessimistic)」と言い換えてもいいでしょう。ぼくは自分が気分に動かされやすい人間(天気屋・気分屋)であるから、なおさら、身に堪(こた)えて学んだといってもいいと思う。二十歳過ぎのこと、ある思想家が「悲観主義は気分の問題で、楽観主義は意志の働きによる」と言っていたのを読んだとき、大げさに言うなら「天啓」を享けたような錯覚を覚えた。以来、ぼくは「意志の人」になったと言いたいけれど、残念ながら、なかなかそうはいかなかった。相も変わらず、「天気屋」だった。天気(陽気)に、ぼくの気分は散々動かされてきた。
それでも、人間の犯す過ちの九割は「不注意(carelessness )」からだと気が付いたのは、幸いだった。車を運転中にほかのことに気を取られて、赤信号を見落としたことから、大きな事故を生んだなどというのは、九分九厘は「不注意」からだったでしょう。この「不注意」は急いで計算問題を解いて間違えるときの「不注意」と同じものです。計算間違いは消しゴムで消せるけれど、交通事故はそうはいかない。ぼくは道徳の眼目もまた「注意深くなること」「自分の軽率さに気を付けること」だと断言してきました。注意をする対象(相手)は、他人ではなく、自分です。この直感を自得することこそが「教育」の根っこにある「鑢(やすり)」みたいなもので、自らの力で磨くことでしか、それ(注意力)を輝かせることはできない。他人から「注意しなさい」と言われる人間ほど、より「不注意」になると、ぼくは気が付いていました。警告を発してくれる人が常に側にいなければ、いつでも暴走するのが人間の慢心であり、軽率なところです。もっと自分に近づきなさいと、ぼくは自分に言い聞かせている。
八十年生きてきて、数え切れない「教師」「先生」と呼ばれる人に出会ってきましたが、「~しなさい」「~するな」と注意(忠告)してくれる人はいたけれど、「自分で、自分に注意しなさい」と教えてくれた人はほとんどいなかったように思う。右へ行け、立て、座れなどと、いつだって学校では子どもたちに命令しています。だから子どもたちも、「命令」されることに馴れても、「自分に注意しない」人間にさせられているのに気づかない・注意しない。「賢(かしこ)い」というのは「注意深い」ということ。思慮深いというのは「自他に気遣いできる」ということでしょう。思い遣りとか、思い遣るというのは「注意深い人」ができることであって、それは「計算問題」を高い評価を得るためにではなく、自らの不注意を治すためにしてきた人の、それによって得られたであろう姿勢・態度だと、ぼくは言いたいですね。算数に限りませんけれど、多くの試験の効用は「不注意」「飽きっぽさ」「いじわる」「わがまま」などという、自他に対する「無礼」を矯(た)めるための無償の行為ですね。自分にも他人にも「礼儀ただしい」、それが「教養」というものでしょう。
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「徒然に日乗」(603~609)
〇2024/12/22(日)珍しく、終日自宅に。一日中、パソコンの前に座って、ネット番組を見たり、聴いたりして暇をつぶしている。▶シリア情勢、ウクラナイ侵略戦争のその後について、実に深刻な事態が続いていることに胸を痛めている。つくづく、「権力者」という「小心もの」の正体を見せつけられているようで泣きたくなるほどだ。他人を支配し、贅沢の限りを尽くす。ただ、それだけのために「権力奪取に取りつかれる」というのは、ぼくには信じられなばかりの愚かさである。何が悲しくて、他人を支配し、他国を侵略するのだろうか。それには必ず「殺戮」が伴う。そのような蛮行が自国の国民の幸福の達成にいかなる貢献をしているのだろうか。他人より優れていたい、他人の上に立ちたい、他者を支配したいという、つまらない「自己顕示」の欲望が、どこまで人間を愚か者にすることか、歴史のほぼすべてに、この「愚かさ」が大きな役割を果たしてきたことがわかるのだ。(609)
〇2024/12/21(土)昼前に買い物で茂原まで。ほぼ毎日出かけている。必要なものを買って即座に帰宅する。本日は、久しく乗らない自分用の車を運転。初登録以来23年目か。走行距離は十万超㌔。この数年間はほとんど乗らない。はっきり言って、無駄そのものだ。普段はかみさん用の小型車を利用(1600㏄)。こちらは2500㏄、しかも古い車だから燃費は極めて悪く、リッター当たり7.4キロ。それでも、この地に引っ越す際にはずいぶんと重い荷物(主として書籍)を運ぶのに大変に役立った。書物を満杯に積んでは何十度となく、佐倉市と長柄町をこの車で運んだ。めったに乗らないにしては、調子は悪くはない。前回の車検の際に、新しいバッテリーに交換したので、バッテリー上がりだけは防ぎたいもの。少しずつ乗り続けていきたい。ただし、ここにきて、いきなりガソリンが1㍑で5円から7円も値上がりしている。ハイオクはなんと1㍑180円越えだ。おいそれとは乗れないほどに高くなった。このオイル高はいつまで続くのだろうか(608)
〇2024/12/20(金)昼前に買い物で茂原まで。連日の買い出しだが、その分、かみさんが少し出るのを控えているのは、寒さのためかもしれない。インフルエンザが流行しているし、コロナ流行も収まってはいないので、できるだけ、外出は控える方がいいと思うし、無駄な体力消耗は避けたいところ。▶暮れも残り十日ほどになったが、相変わらず、奇怪な出来事や凄惨は事件・事故が続いている。経済犯罪がこのところ多く報道されているのは、理由があることなのか、それとも偶然の重なりなのか。▶いつも言うことだが、この国は多方面で縮小するばかりの運命にあるようだ。経済復興の再来はあり得ないどころか、かえって経済の縮小が止まらないようにも見える。日本企業の活動の場面がほとんど見られないのは、いろんなところに少子化・高齢化に伴う、人口減少の急激な進行が影響しているに違いない。昨年の出生数は70万という。戦後の最高値の3分1以下だ。人口が再び増加することは、この先容易に起こるとは考えられない。(607)
〇2024/12/19(木)早朝5時ころか、雨にしては静かだなと思っていたら、雪が降り出していた。積もるほどでもなかったが、確実に寒さを届ける雪だった。やがて、日差しも出てきて、一安心。猫たちの中には風邪気味の子もいて、気を付けている。▶午後になってから、買い物に。このところ、昼前後は意外に店内が混んでいるので、それを避けたのだ。▶午後、ネットを見ていたら、いつも見るユーチューブ番組が特別放送というものをやっていた。ジャニーズの裁判がラスベガスで行われることになり、少年時代に現地で被害に遭った日本人男性二人が、賠償金(日本円で460億円という金額)を求めて提訴したという。一人当てで230億円。すでに日本で賠償金の支払い済みの生被害者は約500人超で、訴え出た人はその倍はいたという。保証額はアメリカの場合とは比較にならないもので、およそ平均でも一千万円はいかないだろうといわれている。今回の提訴で、性被害の補償に関してまったく別の展開が始まった感がする。この先の展開はどうなるのか、ジャニーズのタレントたちの活動にまで大きな影響を及ぼしかねないと思われるのだ。(606)
〇2024/12/18(水)午前6時半、「ビン・カン」回収のために集積所まで持参。室外で、久しぶりに家の外から「日の出」を見た。海岸線から、長柄町上野の林の上(自宅からは南東方向)に「太陽」が顔を出したのは、午前7時直前だった。九十九里海岸線状に昇るのは、おそらく6時40分過ぎころか。十数分間、じっと佇んで「日の出」を見ていた。▶それなりに寒い一日だったようだ。昼前に買い物。緑ヶ丘郵便局へ。郵便料金の値上げがあったので、古い葉書を新しいものに交換。▶夜の八時過ぎに、韓国ジャーナリストによる「韓国通信」で、今回の「非常戒厳」宣布問題についてのネット番組を見た。その内容は多岐にわたるが、要約すれば、初めから徹底的に「無理筋」の大統領の一人芝居だったといえようか。光州事件(1980年)が今回の「大統領の一人反乱」を明らかにしてくれたようにも思われた。韓国民衆の政治行動の健全性を見せられたと思う。大統領の罷免手続きは紆余曲折を経ながら、最終段階まで進むだろうと予想している。(605)
〇2024/12/17(火)午前中に灯油買い出し。いつも18㍑を2缶分(36㍑)。1962×2=3924円。今シーズンはどれくらい使うか。帰宅後、続いて土気まで猫缶を買い出しに。ほぼ一週間ごとに、かなりの数量を買う。それとは別の店で、「ドライフード」なども、定期的に求めている。▶明日は「ビン・カン」の回収日。その準備をしておく。寒くなったこともあり、天然水の消費量も増えているようなので、かなりのペットボトルの回収になる。明朝早くに回収用の袋に入れて出す。▶韓国大統領の弾劾問題が、すんなりと進む気配が見えてこない。辞職というか、職務停止まで行くのだろうが、憲法裁の裁判官の構成に問題がありそうで、まるで米国大統領の「起訴取り消し」のような顛末にならなければいいが。犯罪事実が明らかであり、それに対して判断が下されることになっているのに「免訴」という裏技が出るというのは「法治国」としてどうなのかという疑問はアメリカの場合には残ると、ぼくは考えている。(604)
〇2024/12/16(月)お昼前に、かみさんが新しい免許証を受け取りに茂原警察まで行くというので、乗せていく。免許更新などのように、自分にとって大事なことは忘れないんだなと、感心する。帰りに買い物。二人で出かけるのは久しぶり。好天気だったし、拙宅前の家では庭掃除の人たちが来ていたし、家の持ち主もおられたので、家を空けても大丈夫だと小一時間ほどの外出だった。(603)
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