
毎年、この季節になると「花粉症」に罹患し、大いに不快な時間を過ごす羽目になる。四十歳ころまで、花粉症になったという自覚はなかったし、それで悩まされたことはありませんでした。恐らく、千葉県に越してきてかなり経ってから花粉症の症状が出てきたように覚えています。でも、その治療のために医者にかかったことは一度もない。理由は単純、今の医療で花粉症が収まることはないと思うからです。年々歳々、花粉症の研究が詳しくなり、その医学的な対策(治療法)が進化しているように見られるのに、かえって、花粉症に罹患する人が多くなり、花粉症対策の療法が追い付いていないという状況判断から、ぼくは医者にはかからないと、今の段階では決めています。花粉症はある種のアレルギー反応であり、別の観点では「感染症」的でもあるでしょう。花粉症のメカニズムがわかり、その治療法が確立すれば、大きな前進を医学は果たしたことになるでしょうが、それは先のこと、おそらく身体のメカニズムが解明され、タンパク質等の働きが突き止められた暁のこと、夜明けははるかに遠い、ですね。
このところ、必ず2月から3月ころまで、いわゆる花粉症に罹(かか)ります。嚏(くしゃみ)・鼻水・鼻づまり、それに目の痒みや痛みなどなど、主な症状はその程度ですが、その症状も年によって差があるのでしょうか。今年は特に激しい、酷いという、例年との比較は、ぼくの場合はうまくできていない。それは毎年のこと、ある種の季節症状であって、時季が過ぎれば収まるのですから、何とかしなければということにもならないのは、あるいはさいわいなこととぼくは考えている。もちろん、その重・軽症程度は人によりけりで、大いに悩まされ、日常生活に支障をきたす人もおられるでしょう。毎年、この季節になると、おそらく「花粉症」について駄文を書き下しているはずですから、今回もあまりそれに触れることはしません。

ただ、花粉症がこの社会で問題にされたのは1960年台以降のこと、それ以前は多くの症例報告はないとされていました。コラム「小社会」にあるようにアメリカの「ブタクサ」花粉症は、近年、日本でも(秋に)見られますから、スギやヒノキが主たる原因とは言い難くなってきました。さらに多くの植物の花粉によって引き起こされていることも報告されています。幸か不幸か、拙宅はスギとヒノキの林に囲まれていますし、庭の方々にはブタクサなどの野草も生い茂っています(秋口)。花粉症を引き起こすには最良の環境だと言えますね。しかし、連れ合いは花粉症の症状を見せることは今のところはない。あるいはあるのかもしれませんが、本人には自覚がないだけかもしれない。
その連れ合いは、昨日近くの病院(整形外科)で診察を受け、首や肩などの激しい痛みの「原因」がわかりました。検査の結果、「血中CRP(C反応性蛋白)濃度」が異常に高いことが判明したのです。「CRPとはC-リアクティブプロテインというたんぱく質で、体内で炎症が起きたり組織細胞に障害が起こるとこのたんぱく質が増えていきます」((https://www.dock-tokyo.jp/)このCRPが活性化すると、いろいろな疾患の原因(引き金)になるとされていますが、検査の結果だけでは、どういう疾患や感染症なのかはわからないので、その後の追跡検査や継続観察(診察も)が必要とされています。差し当たっては鎮痛剤を服用し、それで治まれば、第一段階の治療は終わりだと言われた(が、納得することはできませんでした)。

「CRPの検査値をみてもどの臓器に異常が起こっているかという診断はつきません。炎症状態の経過を見るには重要な検査値です。検査値が非常に高い場合は結核などの慢性感染症、関節リウマチなどの膠原病、心筋梗塞、肝硬変、悪性腫瘍などで、軽度の上昇はウイルス感染症、内分泌疾患などが考えられます」(https://www.dock-tokyo.jp/)
昨日の病院では「痛み止め(鎮痛剤)」を処方された。風邪の初期症状などにも使われている薬の仲間です(三共製薬)。つまりはある種のウィルスによる感染症かもしれないという診断なのかもしれません。その医者(この病院の院長)はほとんど「診断」についての説明はしなかった。その姿勢は驚くべきことだったと言いたい。たぶん、駆け込む診療科が間違っていたからだったかもしれない。むしろ、「内科」へ行くべきだったろう。(最初に通ったのが整骨院だったから、その医師の勧めもあって整形外科にしたのだったが)昨日診察を受けた病院の内科にも連れ合いはかかっていたことがある。担当医師は、別の大きな病院勤務でもあり、そこに移っての治療は続いたが、いつ果てるとも知れない通院に思われたので、途中でいかなくなった。ともかく、昨日処方された薬で痛みが鎮静すればよし?ということだった。(数日間様子を見てから、どうするかを判断したい)
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昔から、「風邪は万病のもと」と言いました。文字通りに、風邪も一種の感染症であり、体力の衰えているときには、感染症状がひどくなり、それによって隠れていた症状(病気)が顕在するということがあります。ちょっとした風邪が引き金になって、大きな病が明かされるのでしょう。「風邪は百病の長」とか、「風邪は百病の元」などともいわれてきました。連れ合いの通院によって、ぼくは図らずも、この「諺(ことわざ)」を思い出していました。体力の衰えや、消耗を放置しておけば、さまざまな症状が身体に出現する。たぶん、いろいろな種類の特定タンパク質が体内で分泌し、それによって大切な「細胞」などが壊されることになるからでしょう。風邪の引き起こすメカニズムを解明することができれば、医学における画期的な進歩が達成されると思う。特定のたんぱく質の分泌とその原因等が明らかにされれば、かなりの病気(疾患)の治療に有効な成果を上げられるはずだからです。
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【いばらき春秋】急ぎ足というより駆け足だろう。つい先日、新年を祝ったばかりなのに、2月が終わり、あしたから3月。「一月往(い)ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもので、月の頭文字に掛けた名調子の通り、どんどん過ぎていく▼28日しかないのだから「逃げ月」は当たり前。と思っていたら、このことわざは2月だけが短くなかった旧暦当時にあったとの説も。いずれにしろ、目まぐるしい▼ここ数日は、自分こそ逃げ出したいと思っている人も多いのでは。ぽかぽか陽気となり、スギ花粉の飛散が一気に本格化。社会面の右下にある「きょうの花粉情報」の丸顔は、県内は「少ない」と毎日にこにこ笑っていたのに一変、「多い」と泣き出しそうな顔になってしまった▼来月のピークを前に今季は「過去最凶」とも聞く。気象情報会社によると、飛散量は各地で例年よりも多く、県内は最大2倍と予測する▼そんな中で近年注目されるのが避暑地ならぬ「避粉地」。北海道や沖縄県のほか、海辺や離島はスギ林がなく、花粉症が和らぐとして、新たな旅行スタイルの提案や企業誘致に力を入れる▼国民病といわれる中、少しでも花粉に悩まされず春を楽しみたい。人々の思いをよそにきょうで2月が逃げる。(拓)(茨城新聞・2025/02/28)

【小社会】あの季節へ 日本テニス界の黎明(れいめい)期を築いた選手に熊谷一弥(1890~1968年)がいる。20年、アントワープ(ベルギー)五輪で銀メダルを獲得。日本人初の五輪メダリストとなった。▼熊谷の実力はそれで十分証明されているが、翌年の国別対抗戦デビスカップ(米国)も印象的である。「鼻詰まりて鼻汁不断に流れ出(い)でて苦しんだ」と著書にある通り、全力を出し切れなかったものの準優勝を果たす。▼本人は当初、風邪と捉えていたようだが、受診の結果、当時、米国の風土病とされていた「枯草(こそう)熱」と判明する。いまでいう花粉症で、ブタクサが原因とみられる。治療法もなかった時代だから、随分と悔やんだに違いない。▼日本で花粉症が報告され始めたのは60年代なので、それより40年も前の体験になる。メダルだけでなく花粉症患者としても先駆けだったわけだ。その熊谷も、花粉症が後に日本の国民病になるとは思いもしなかったろう。▼寒さが和らいできた。春の到来は歓迎するが、スギ花粉も伴うからつらい。日本気象協会によると県内はこの週末、飛散量が「非常に多い」と予想。それこそ花粉症を突然発症し、風邪と勘違いする人もいるというから注意を。▼四国の今春の飛散は昨年の猛暑の影響もあって、前年比8倍といわれる。夏の気温は翌年の花粉症をも左右する。折しも一昨日、気象庁がことし6~8月の予報を発表した。またも平年より暑い夏という。(高知新聞・2025/02/27)
◎ 花粉症(かふんしょう)pollinosis=アレルギー性鼻炎のうち,特に花粉の飛散期である春と秋に限定して起きるものをいう。普通のアレルギー性鼻炎の場合,日本では主に室内塵 (ハウスダスト) やそれに含まれるコナダニ,チリダニが抗原となるが,花粉症ではスギ花粉やブタクサ花粉,稲科植物 (カモガヤ,オオアワガエリなど) の花粉が原因となってI型アレルギー (免疫グロブリンの一つである IgE抗体が関与する反応) を起す。くしゃみ,鼻水,鼻づまりのほかに,眼,皮膚,のどなどにも発赤や腫脹が起り,さらに全身症状や気管支喘息を随伴する。花粉の飛散期を過ぎると突然,症状は消失する。花粉が原因であることが証明されなかった 1873年以前には,誤って枯草熱 (こそうねつ) hay feverといわれた。治療には対症的に抗ヒスタミン剤や局所用ステロイド剤の使用が試みられるが,最も効果的なのはマスクなどによって花粉の吸入を避けることである。また,開花期の数週間前から花粉毒素を使って脱感作を行うこともある。(ブリタニカ国際大百科事典)
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