
アメリカのドナルド・トランプ大統領は21日、ワシントン国立大聖堂での礼拝に列席した。聖公会のマリアン・エドガー・バッディ主教は、前日の大統領就任式での発言をめぐり、トランプ氏に対して「慈悲」を求めた。
トランプ氏は20日の就任演説で、「今日から、ジェンダーは二つしかないというのが、アメリカ政府の公式方針になる。男性と女性だ」と表明。また、国内への不法移民の流入を終わらせ、数百万人の「外国人犯罪者」を強制送還すると述べていた。
マリアン・エドガー・バッディ主教は説教の中で、トランプ氏の発言でLGBT(性的マイノリティー)や移民コミュニティーが恐怖を感じているとし、そうした人々への「慈悲」を願うと述べた。
礼拝後に報道陣の取材に応じたトランプ氏は、「いい礼拝だとは思わなかった」と批判的に語った。
そして、「もっとうまくやれたはずだ」と付け加え、その場を立ち去った。(BBC・2025/01/22)(https://www.bbc.com/japanese/articles/cly4g3wggy3o)

トランプ氏、移民らへの慈悲訴えた司教に謝罪要求 「陰険」と非難 【1月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は22日、就任を記念する伝統行事の一つとしてワシントン大聖堂で開かれた礼拝に出席した際、同氏がLGBTQ(性的少数者)と移民に恐怖を広めていると説教壇から呼び掛けたマリアン・エドガー・バディ主教に対し、「陰険だ」と非難するとともに謝罪を求めた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、バディ主教の名前を出さずに「21日朝に礼拝で話をした主教とやらは急進左派のトランプ嫌いだ」と主張。
「彼女は非常に無礼なやり方で自分の教会を政治の世界に引き込んだ。陰険な口調で、説得力も知性も感じられなかった」とこき下ろした。
さらに、「彼女の不適切な発言は別として、礼拝自体も非常に退屈で、つまらないものだった。彼女はあの仕事に向いてない! 彼女と教会は国民に謝罪するべきだ!」と非難した。
トランプ氏は20日、2度目の大統領就任を果たした直後に難民認定申請者の受け入れを停止するとともに、不法移民を強制送還する措置の大統領令に署名をした。また、男性と女性の二つの性別のみを認め、トランスジェンダーは認めないともした。
こうした動きを受けてバディ主教は、教会の最前列で妻のメラニア氏の隣に仏頂面で座っていたトランプ氏に対し「大統領閣下、どうか慈悲をお与えください」と呼び掛け、米国全体で「恐怖」が感じられると訴えていた。(c)AFP(https://www.afpbb.com/articles/-/3559468?pno=9&pid=doc-36V79EQ_1_2395032_preview)

祭壇の前で恥辱を浴びせ、「この大統領に説教を垂れるのか」という気分だったと思う。なぜ、捻り潰さなかったのか。彼にはわけないことだっただろうに。「大統領令」に絶対的権能があるのではないから、とやかく言う必要はないのですが、それにしても、…。逸(はや)りに逸っているのが手に取るようにわかります。最大のパフォーマンス(見せ場)ですから、思いのたけを披露するのは当たり前というのでしょう。しかし、その心ない(と思われる)大統領の発言(妄言)で、生活を寸断され、先行きを塞がれたと思い詰める人は何千万もいる、それがアメリカ社会の現実です。「アメリカ第一」というのは問題ないけれど、そのためにあたら方々に犠牲者を生み出すような結果を招くなら「アメリカ第一」は御免被りたいと思うばかりです。
繰り返し指摘することですが、日米関係において「防衛費の増額」をすでに言いだしています。「トランプ次期米大統領は22日、国防総省のナンバー3となる国防次官(政策担当)にエルブリッジ・コルビー元国防副次官補を起用すると発表した。対中強硬派で、日本に対しては防衛費を国内総生産(GDP)比で3%に増額すべきだと主張してきた(後略)」(日経新聞・2024/12/23) 分相応の負担を、それが再選された大統領の狙いだといえるのは、欧米各国にも軒並み「相応の負担」を求めているからです。

この問題はともかく、国内向けにも、強い大統領を演じ続けなければらない以上は、「神をも畏れぬ」振る舞いに奔るのは目に見えているのでしょう。「アメリカの黄金時代」は、他国の暗黒時代になるという「悍(おぞ)ましい事態」だけは避けたいもの。何事においても「独り勝ち(Winning alone)」は碌な結果を招かないからです。暴漢の標的にされ危うく一命をとりとめた、その運命をもって「大統領になるために、神に守られた」と殊勝なことを言っていたが、やがて、「朕は国家なり」と妄動するところまで意識は亢進(こうしん)しているがゆえに、さて、いかにして「大統領に向いていない(なってはいけない)」人間を世界は制御できるか、それが差し迫った喫緊の課題でしょう。強大な権力の磁針(羅津)は、どこを向いているのか。すべての「磁性」は、大磁場に引き付けられて身動きが取れないようです。
【水や空】トランプ大統領、再び 「大統領、なぜ国境に壁を造るのですか?」「世界史を学ぶべきだな。中国は昔、巨大な壁を築いたんだ」「万里の長城ですね」「そう。中国にもメキシコ人がたくさんいるんだろう?」▲作家の早坂隆さんによる世界のジョーク集にある。中国も不法移民を締め出そうと壁を造ったのさ-と、米大統領に言わせ、その無知を笑っている▲早坂さんの著書によると、トランプ氏にまつわるジョークは、氏を小ばかにしたり、容姿をちゃかしたりで、うまい機知が見当たらない。大統領1期目は感情むき出しにその人をあざ笑う冗談が目立ったという▲感情的な反発もあれば、熱狂的な支持もある。トランプ氏には常にその二つがつきまとうが、2期目はどうやら熱狂的な歓迎の方が際立った▲米国の黄金時代を築く、領土を拡大する、不法移民を排する-と就任式でまくし立て、政策を覆す大統領令に署名した。いきなり権力を振り回す姿に期待が高まるのは、米国民が「変化」を渇望している証しだろう▲法ある時は法に従い、法なき時は慣習に従い、慣習なき時は情理に従う。それが普通だが、型破りで売るトランプ氏は「常識の革命を始める」と言い切った。大統領はばら色の明日をうたい、世界は予測不能の明日を案じる…。笑えるジョークがどうも浮かばない。(徹)(長崎新聞・2025/01/22)

(左写真・▽アメリカとメキシコの国境の壁の前で、壁をじっと見つめているようにたたずむ1羽の鳥の写真が、名誉ある写真賞の最優秀作品に選ばれた。/撮影したのは、メキシコの写真家アレハンドロ・プリエトさん。年間最優秀鳥写真家(Bird Photographer of the Year)コンテストで、応募2万2000点の中から最高賞に選ばれた。/作品は、国境の壁の前でミチバシリが止まっているところを捉えた。/プリエトさんは、壁が生物多様性にとって脅威となっていることを強調する作品だと話している。(BBC・2021年9月1日)
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