裕福な側近たちがこの急反発で大もうけした

トランプ氏にインサイダー取引疑惑 民主党議員団、SECに調査要請 【4月12日 AFP】進歩派のエリザベス・ウォーレン米上院議員率いる民主党議員6人が11日、ドナルド・トランプ大統領が「相互関税」の一部停止を発表する前に、トランプ氏またはその側近らが証券取引法に違反したかどうかについて、資本市場の監督を担う米証券取引委員会(SEC)に調査を求めた。
ウォーレン氏らはSECに宛てた書簡で、株価が暴落していた9日未明に、トランプ氏が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「絶好の買い時だ!!!」と投稿した点を指摘した。
その数時間後にトランプ氏は、「相互関税」の上乗せ分を90日間停止すると発表。それを受けて株価は急反発し、S&P500種指数は2008年世界金融危機からの回復以来最大の上げ幅を記録した。
同日にその後、ホワイトハウスが共有した動画で、トランプ氏は既に裕福な側近たちがこの急反発で大もうけしたことを自慢していた。
ウォーレン氏らはSECに宛てた書簡で、「関税の発表によって、政権の内部関係者と友人たちが米国民を犠牲にして豊かになったかどうかについて、SECに調査を求める」と要請。
また、「大統領の家族を含む内部関係者が、関税の一時停止を事前に知っていて、大統領の発表前にその知識を悪用して株式取引を行ったのかどうか」についても調査を求めている。
トランプ氏はトゥルースソーシャルへの投稿に「DJT」と署名した。これはトランプ氏のイニシャルでもあるが、同氏のメディア企業「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」のティッカーシンボル(銘柄コード)でもある。同社の株価は9日、21.67%上昇して取引を終えた。
ウォーレン氏らはSECに対し、トランプ氏とその献金者ら内部関係者が、市場操作、インサイダー取引などの証券取引法違反をしたかどうかの調査を求めている。
ホワイトハウスの広報顧問を務めるマーゴ・マーティン氏が9日にXに投稿した動画では、トランプ氏は、関税の上乗せ分の一部停止を発表した後、億万長者の仲間たちが株式市場でどれほどの利益を上げたかを自慢していた。(c)AFP(2025年4月12日)

➀<Democratic Lawmakers Call For Insider Trading Investigation into Trump Over Tariff Pause>(https://www.youtube.com/watch?v=AaLCiIs8TaQ)                                                         ➁<Schiff Destroys Trump for Major Insider Trading Scandal>(https://www.youtube.com/watch?v=gi-lEtE_2_) 

◎週初に愚考する(六十五の弐) 何が起こっているのでしょうか。「相互関税」の導入は「アメリカ第一」宣言の背骨だと言っていたご当人が、「相互関税」実施の中止(三か月間)を突如言い出した、その狙いは何だったか。ぼくは、繰り返し白状しているように、政治の素人であり、経済知識も皆無です。しかし、今回の、米大統領の「法外な高関税賦課」策導入と、その突然の延期がもたらした「政見がらみ・政見ぐるみ疑惑」は、極めつけの政経音痴(素人)でも予測できること、アメリカでは、関係者から、それは計画的だったとも指摘されている。

 ここでぼくが強調したいのは、実際に大掛かりな「インサイダー取引」が行われていたかどうかではなく(もちろん行われていたとすれば、関係したものはすべてが犯罪人として逮捕されるべきだが、司法の現状は、「信賞必罰」「勧善懲悪」とは行かないのがアメリカの腐敗の生半可ではないところ)、このような「疑惑」が語られること自体に大きな問題があるということです。「李下に冠を正さず」というけれど、世のあらゆる事柄は「ディール(取り引き)」であり、手段はどうであれ、儲かればすべてよし、儲からなければな話にならないという「金券亡者」の集団が政治中枢を握っているという現実問題の情けなさです。戦争すら「自己の利益に利用する」、ウクライナやガザで、どれだけ無辜の民が犠牲になろうが、歯牙にもかけない。要するに「儲け話」の一つに過ぎないという権力者の凄まじい現状を見れば、手に負えない強盗団にアメリカは拉致・監禁されているのです。

 「濡れ手に粟(Making money easily)」の連中がアメリカはおろか、世界経済を手玉に取り(混乱させ)、牛耳っているとは、アメリカも堕ちるところまで堕ちたものと強烈に実感している。(現大統領はビットコインでも「インサイダー取引」が疑われている)こんな腐った権力者は、即刻排除しなければ、といいたいね。胡散臭い権力者に好き放題に嬲(なぶ)り者にされている間、安眠を貪っていた「眠れる鷹(Sleeping Hawk)」、そんなアメリカにも「潮目」が変わってきたと思われる現象がいくつか見えている。現段階では、「最大のインサイダー取引醜聞(Major Insider Trading Scandal)」の内容は分からない。しかし限りなく黒に近い(almost black)ものであるのは確かだと、ぼくにさえ思われるのです。

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樹木にも介護は必要、見世物じゃねえ

福島・三春滝桜が満開に 天気回復して青空が広がる 日本三大桜の一つとして知られている福島県三春町の三春滝桜が満開を迎えています。朝に空を覆っていた雲が解消し、青空にピンクの花が良く映えています。
来週にかけて楽しめる見通し
福島県三春町によると、昨日の時点で五分咲きだった三春滝桜は今日12日(土)、満開となりました。昨年に比べると2日遅い満開です。(2025/04/12 11:29 ウェザーニュース)
令和7年の三春滝桜の観光対策等の内容について、お知らせします。
 ▶現在の三春滝桜は「満開」です。
  4月12日18時現在、滝桜周辺道路で渋滞が発生しています。
 ▶夜桜ライトアップに伴い大渋滞が発生しています。
  夜桜ライトアップに伴い、滝桜周辺道路では大渋滞が発生しています。
  自家用車でご来場のお客様は三春町運動公園からの無料シャトルバスをご利用ください。
  ライトアップは滝桜保護の観点から午後9時に消灯します。十分に時間に余裕をもっておこしください。
 ▶無料シャトルバスの運行日が決まりました。
  4月12日(土)~13日(日)は滝桜周辺道路の大変な交通渋滞が予想されます。公共交通機関をご利用ください。  
  なお、自家用車でご来場のお客様は三春町運動公園からの無料シャトルバスをご利用ください。(三春町・2025年04月12日更新)(https://www.town.miharu.fukushima.jp/soshiki/7/0425takizakurakankokoushin_3_1_1_1_1_1.html)

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◎ 週初に愚考する(第六十伍 ) ~ 勤め人時代、ほとんどは千葉県から都内に通っていました。なかでも馴染みになったのが東京メトロ「東西線」で、ほぼ半世紀近くは利用していました。最初は西船橋から中野まで、やがて、東葉勝田台(千葉県八千代市)から三鷹までが開通した。始発(終着)駅からと、地下鉄の延伸を待って移住しました。沿線にはいろいろな見所もあって、ぼくはしばしば途中下車しては足を延ばしたものでした。中でも茅場町や日本橋ではどれくらい道草を食ったことか。それがあったから、長い通勤時間も、気の乗らない、実に嫌な職場勤務も乗り越えることができたともいえます。茅場町は、かつての「株取引」の中心地。その地下鉄駅の真上にあったのが山種美術館(今は移転して、そこにはない)。証券会社の経営者(山崎種二氏)の収集した大変な絵画のコレクションを誇っていました。ぼくはこの美術館に数えきれないほど通ったもので、時には、ほぼ一人で館内の作品を、長時間、思う存分に満喫したこともあった。(日本橋には「丸善」があった)

 細かく述べればきりがありません。ばくは、ここで日本画の「名作」の数々を堪能したものでした。その一つが橋本明治さんの「朝暘桜」(三春滝桜。紅枝垂れ桜)だった。時期は記憶していませんが、その繊細さと色彩の鮮やかさに圧倒されたことを今もはっきりと思い出すことができます。その他、奥村土牛さんの作品(桜)も観たような記憶があります。この桜ばかりは、現地に出かけて観たことはない。しかし、毎年、何時ものように満開時期の新聞やテレビ等の報道で必ず目にしてきました。それだけで、ぼくは満足しているのです。(左写真:橋本明治『朝陽桜』1970(昭和45)年 紙本・彩色・額(1面) 181.5×162.0cm ・山種美術館)

 この三春の「滝桜」、昨日が満開だとありました。2011年3月の東日本大震災の際には、大いに心配されましたが、不死身の如くに蘇っています。しかし、ぼくはこの桜をごく近くまで行って観ようという気にはなれません。まるで「満身創痍」ではないか、そっとしておいてやれよ、そんな気ががしきりにするのです。観光(見世物)化するのは間違いだというのではありませんが、心ない人々が多すぎて、桜(に限らず)の「根」(動脈)を平気で踏みつける。それも何百何千人が。よく言われることですけれど、桜の枝先の真下まで根は伸びている。その新しい命をはぐくむ血管のもっとも細い先端部分を踏みつけるのですから、桜(に限らず)の生育が衰えるのは当然でしょう。

 もちろん、樹木にも寿命というものがある。この「滝桜」は樹齢1000年とされますから、大長寿。そこに数多の観光客が、毎年毎年、押し寄せることが繰り返されます。だからというのではありませんが、ぼくは写真や絵画を見るだけで大満足しているのです(我慢をしているのではない)。今年も満開を迎えたということは、かなりの精力を、この木は使ったということだし、写真で見ても、大勢の人々が樹木の根っこを踏みつけながら「桜見物」を楽しんでいるのだと思うと、心ない仕業だし、見るも無残、痛々しさを感じてしまう。

 もう一本、忘れられない桜があります。山梨県北杜市内実相寺境内の「山高神代桜(エドヒガン)」です。早くに亡くなった友人のHさん(社会主義憲法・東欧社会主義の研究者だった)が都内から移住されて武川に住まわれたとき、誘われて泊りがけで出かけたことがあります。もう三十年近く前になるでしょうか。彼は大変に勤勉な学者・研究者であり、かつ深い教養の持ち主で、数歳年上のぼくなどは足元にも及ばなかった。新宿から中央線で通勤する彼の元気は姿が、いつでも彷彿します。彼は無類の酒好きで、しかも崩れることは一度もなかった。何十回、何百回と酒の席を共にしたことか。ぼくにはかけがえのない友人でした。六十歳前に亡くなられたのではなかった。その彼に案内されて、北杜市武川を訪れ、この「神代桜」に目見えました。もちろん、開花の時期ではなかった。それもで、その樹相の厳かさには打たれました。一説では「樹齢2000年」とされています。虚実はともかく、そう聞くだけで、大大長寿です、ぼくは気が遠くなる。

 もともと自然界に成長する桜は長寿なのでしょうが、ぼくたちが見せつけられている(促成)栽培種の「染井吉野(ソメイヨシノ)」はよく生きて百年、せいぜいが八十年と言われます。このソメイヨシノを江戸各所に植樹したのは、江戸幕府だと言われ、江戸城内には桜の苗床もあった。綱吉時代だったか。「桜の花見」、花見と言えば「桜」と言われるようになった理由(発端)はこの辺りにあるのでしょう。上野、向島や飛鳥山など、ぼくは東京に住んでいたころは毎年のように出かけたもの。まだまだ閑散としていて、とても風情があった時代。

 山梨の「神代桜」も、相当に介護・介助を必要としています。見るからに痛々しい。車椅子どころの話ではない、全身に管が付けられて、息も絶え絶えにベッドに付している、そんな景色がぼくには見えます。

 「神代桜は、樹齢2000年とも言われ、日本三大桜の一つとされております。 伝説によると、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国へ遠征された際この地に立ち寄られ、 記念にこの桜をお手植えされたと伝えられています。大正11年には、国の天然記念物に指定され、 平成2年には「新日本名木百選」にも指定されました。幾度となく自然災害にあい、最盛期の大きさに比べると小さくなったものの、 東方に太く力強い枝を伸ばし、それらを支える幹の姿からは、「生命」を感じさせてくれます」(日蓮宗大津山実相寺:https://www.jindaizakura.com/

(➹ 山梨県観光機構:https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4256.html

 誰が言ったか、「日本三大桜」だって。三春の滝桜を別にして、二本(根尾谷の薄墨桜と山高神代桜)の、有名になりすぎた桜を、ぼくはかなり以前に、こっそりと見ていました。もちろんたった一人で、あるいはほんの数人で。無数の添え木に支えらている木の姿を見ると、あまりにも痛々しい気分に襲われます。もうたくさんだ、そんな気分になるのです。人間だって、樹木だって「若い者」に限るというのでは決してありません。何かの病気で入院中、たくさんの管(チューブ)でつながれた患者を大勢で見舞いに行く神経がぼくには判らない。樹齢2000年と言われて、なんと尊いことかと、それだけで「高齢」を崇める、そんな気風がこの社会にあるのかどうか、ぼくには疑わしい。写真で見るのも気が重い。つまりは、人でもものでも、それ相応の接し方があるといいたいだけ。

 桜前線は、気候変動に翻弄されながらも劣島を北上中。各地で「桜祭り」だ「観桜祭」だといって、人間の目に余る振る舞いが繰り広げられるのでしょう。それを咎めてもしようがないし、ぼくはそんな群集の中に入らないだけのことです。大事な命の根(樹根)を土足で踏み躙る、そんな蛮行は少なくとも避けたいと思うばかりです(大半は、この細根部分から栄養分を吸収する)。

 (この一週間、右目に異常があって、珍しく目医者通いをしている。医者には慣れておらず、おそらく十年ぶりの通院です。少しは回復して来たようですが、気分は重いままに駄文を綴っている。対岸の米国大統領一味・一党には「大々的なインサイダー取引」の嫌疑がかけられている。事実かどうかは、脇に置くとして、そのような疑いが出ること自体、ホワイトハウスはブラックハウスではないですか、と怒りが込み上げてくる。つまり、そんな盗っ人支配の国の「言いなり放題」「腰巾着」になりきっている、この国の一住民であることに、腹が立つのです。卯月も半ば、暖房器具を片付けないままで、卒倒するような「暑い日」が来るのですかね。「物価高・株安・円安」の三点セットはとにかく御免被(こうむ)りたいもの。ただ今、午前6時半、雨模様です)(本年の「桜問答」「桜談議」は、本日をもってお仕舞いにします)

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Reciprocal tariffs would be an own goal for Trump

Protestors shout slogans as they take to the streets and march during a “Hands Off!” protest against President Donald Trump on Saturday, April 5, 2025, in New York. (AP Photo/Andres Kudacki)(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/04/546458.php

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習近平主席、激化する対米貿易戦争「恐れていない」 香港(CNN) 国際市場の暴落を招き、世界的な景気後退懸念をあおっている米国との貿易戦争の激化をめぐり、中国の習近平(シーチンピン)国家主席は11日、中国は「恐れていない」と述べた。習氏が公の場で関税問題について発言するのは初めて。/中国国営中央テレビ(CCTV)によると、習氏は、首都北京を訪問しているスペインのサンチェス首相に対し、「貿易戦争に勝者はいない。世界に逆行すれば孤立を招くだけだ」と述べた。/習氏はさらに、「70年以上にわたり、中国は自立と勤勉さによって発展してきた。他国からの施しに頼ったことは一度としてなく、いかなる不当な抑圧も恐れない」とし、「外部環境がどのように変化しようとも、中国は自信を持ち続け、焦点を定め、自国の問題を適切に管理することに集中する」と言明した。(CNN・2025/04/11)(https://www.cnn.co.jp/world/35231690.html

トランプ氏、中国とのチキンゲームに敗れるかもしれない理由(CNN) トランプ米大統領は米国に次ぐ世界第2の経済大国である中国を孤立させるため、少なくとも当面は貿易戦争の矛先を絞る方針を打ち出した。/トランプ氏は中国の習近平(シーチンピン)国家主席が先に折れることを期待して圧力を強めているとみられる。だが、米コーネル大学のチャン・ウェンドン助教(応用経済政策学・政策)によると、習氏はしばらく様子を見ている可能性がある。/チャン氏はメールで「中国は『最後まで戦う』と表明しており、状況がさらにエスカレートするリスクもある」と説明。「2018〜19年の貿易戦争以降、すでに中国は大豆などの農産物を含む米国製品への依存度を下げてきた。しかし今回は、米国に対抗して国内消費へ軸足を移そうとする中国指導部に対し、これまで以上に協力的な一般国民の後押しが寄せられている」と指摘した。(CNN・2025/04/10)(https://www.cnn.co.jp/usa/35231570.html

トランプ氏に寄付したハイテク企業トップたち、計264兆円の資金失う羽目に ニューヨーク(CNN) シリコンバレーのリーダーたちは、トランプ米大統領が昨年の大統領選を戦う間や大統領就任時に、同氏への寄付を行ってきた。フロリダ州の同氏の邸宅マール・ア・ラーゴを訪れ、同氏の就任演説では出席者たちの中心に座っていた。しかしトランプ氏の大統領就任から3カ月、彼らの財布は同氏の政策によって打撃を受けている。/マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)のメタ、ティム・クックCEOのアップル、スンダー・ピチャイCEOのグーグル、イーロン・マスクCEOのテスラ、ジェフ・ベゾス氏創業のアマゾンの時価総額は年初来、累積で1兆8000億ドル(約264兆円)近く失われた。/トランプ氏は9日、予定されていた多くの関税を停止。これを受けて株式市場は持ち直したが、結果的にこれらのリーダーの個人資産は縮小することになった。(CNN・2025/04/10)(https://www.cnn.co.jp/tech/35231590.html

*** いま、世界で何が起きているのだろう。米国大統領が驚くべき無知を曝け出し、「アメリカは偉大な国だ」と宣言して、この一世紀近く、自らが粒粒辛苦して創り出してきた「世界秩序」を壊したのだ。「パックスアメリカーナ(Pax Americana)」ー 米国によって世界平和が維持されているとする錯覚(現象) ー 日米戦争に勝利した結果、さらにアメリカの「世界覇権」は強固なものになったと思われたし、敗戦国日本は、アメリカの軍門に下り続けて来たのだから、これ以上にアメリカが世界覇権に乗り出す必要がなかったところに、旧ソ連(現ロシア)の鎮火と同時に、中国が勢いよく台頭してきた。目障りなこと夥しいし、その中国勢力の伸長は「アメリカを食い物にしてきた結果」だと、米国大統領は「早とちり」「浅慮」「でっちあげ(fabrication)」を凝らしたうえで、今回の「関税戦争」に乗り出した。勝てると妄信したのだが、それにはいかなる成算もなかったことが白日の下にさらされた。走り出した直後に、もう次のマラソン参加(三度目の大統領選)を云々する、この不真面目さ。犯罪を重ねて恥じるところのない愚物。

 挙句の果てに、大統領は無分別に株価を操作し、ごく一部の「金持ち」に莫大な資産増強をもたらそうとしたと世間ではみなされている(利益相反行為)。最大のインサイダーによる「禁じ手」の敢行だった。ところが、ここにきて、中国主席は、米国(大統領)が何を企てようが「恐れない」と言いつつ、「関税戦争では勝者はいない」と、明言している。中国は次なる手として「人民元の切り下げ」を準備している、米国では観測されている。それをやられるのを恐れているのだ。「トランプ大統領とベッセント米財務長官はいずれも、通貨を貿易手段として使用しないよう中国に呼びかけている」(Bloomberg・2025/04/11)。

 ある高名な日本の経済学者は「トランプより習近平の方が冷静であり、理性的だと思ってしまう」と、アメリカ大統領の理性を失った「関税戦争」突入を長嘆息した。ここにきて、世界同時株安は、「米国国債の投げ売り」を招き寄せた。世界の安全パイだとみなされていた「米国債」が一気に投げ売りされたし、その「元凶」は日本だと報道されている。確かに、最大の米国債所有国は日本であり、次いで中国だ。いずれ、その実態は明らかになろうが、アメリカ追随(dependency)を国是としてきた日本の機関投資家(銀行筋か)が、背に腹は代えられぬとばかり米国債を売り浴びせたと、米国では見られている。ついで中国が投げ売りをすれば、もはやアメリカは終わりだろう。(それはなかろうが)

 Reciprocal tariffs would be an own goal for Trump(相互関税政策はトランプのオウンゴールとなろう) トランプは何を目論んだのだったか。世界の覇権を狙い、自らの独裁偽装を図ったのだが、残念ながら、彼の言動には確たる根拠も展望もなかった。彼の個人的な野望や無謀な試みは歯牙にもかけず、一目一視さえ与えなかったのが「米国市場(マーケット)」であり、米国債の利回りの急上昇だった。驚くなかれ、この現状を見て、トランプは腰を抜かし、震え上がったのだ。(少し漏らしたかもしれない)アメリカを張りぼてのがらんどう(空虚)にしてしまった大統領。インフレは昂進し、賃金が下がり、国債は投げ売りされ始めている。彼の周辺に蝟集していた「金持ち」たちもトランプに付き合いきれないと、ホワイトハウスから遠のくだろう。マスク氏と大統領の「蜜月」は続かないと、素人の見立てで、ぼくは、政権発足の段階で断言した。そうなっただろうというのではない。それぐらいにお粗末な『政権(の名に値しない)』だったということ。この先はどうなるか。米国内の「ハンドオフ(Hands Off)(手を引け)」行進・行動のさらなる拡大が、問題の先行きを明示しているに違いない。いっそう「分断」が進むのだろうか。それとも、…。(satoshi yamano)***

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「樹齢」は何を語るのでしょうか

 ヘッダー写真は奈良県宇陀市の「本郷の瀧桜」です。樹齢は300年とされています。これくらいの桜(大半は山桜)が全国各地で立派に育てられ、大事にされているようです。ぼくは、その中のいくらも見てはいませんが、それでも10本ほどは数えられます。若いころは、冬はスキーで、夏には山登りをしていましたから、春スキーの途次、夏山登山の生き帰りに、たくさんの桜に出会ったし、桜の季節に合わせて方々に出かけました。観光見物よろしく、あらかじめ目標の「銘木」を目当てに出かけるのではなく、登っている途中で偶然出会うということが多かった。それほど高くない山を巡ってトレッキングし、時には休憩するところで、思わぬ「絶景」に出会うということもありました。何年前だったか、湯河原から箱根に向けて歩いていた時、素晴らしい桜の森に出会った、辺り一面が桜の木々に満たされ、目を向けると向かい側の山の斜面と言わず、谷と言わず、それこそ全山桜の園という感じがして、身が震えたこともありました。行き合う人はほとんどなく、文字通りに満開の桜を独り占めしたような気分に浸されました。

 奈良県といえば、小学生の遠足で何度か出かけた時の記憶がかすかに残っています。猿沢の池、若草山、東大寺、樫原神宮、春日大社、もちろん法隆寺等々。そのいずれにも桜があったように思います。もちろん、今だって、当時(七十年ほども前)以上に桜が愛でられているのでしょう。特に樫原神宮の参道に育てられた「桜」については、強烈な歴史に彩られていることは忘れられません。それは、それとして、この、別名「又兵衛桜」も見事というほかないですね。ヘッダー写真は4月8日に撮影(下記奈良新聞による)されたものだそうですが、樹齢300年と言えば、老人でしょうか、成人でしょうか。根尾谷の薄墨桜は1300年などと言われます。山間深くにひっそりと育ってきた一本の桜。誰一人訪れることもなく、満開の桜は誰に知られることもなく風に散り、雨に散る。そんな経過(摂理)を繰り返してきたことでしょう。まるで「一人の生涯」に重なるような、見事な存在の仕方だと、ぼくには思われてきます。「咲きたいから咲く、散る時が来たから散る」、見事なものですね。(右上写真は樫原神宮)

 樹齢300年ともいわれるしだれ桜、奈良県宇陀市大宇陀本郷の「又兵衛桜」が8日、見頃を迎え、多くの花見客が訪れている。
 この地には、戦国武将として活躍した後藤又兵衛が落ち延び、僧侶として一生を終えたと伝わるため「又兵衛桜」の愛称で知られている。屋敷跡の石垣に生えるこの桜は高さ約13メートル、幹周り約3メートルの巨樹で、桜が咲き誇る姿から「本郷の瀧(たき)桜」とも呼ばれる。(奈良新聞・2025/04/09)(https://www.nara-np.co.jp/news/20250409101644.html)

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 そして、桜木そのものも樹齢を重ね、自らを支えることがかなわなくなると、介護や養護に多くの手が入ります。無数の「添木(副木)」で支えられ、虫食いにあった個所が樹脂やその他の資材(時にはコンクリートもある)で補填され、「包帯」を巻かれているのを見ると、ぼくは居たたまれない気がします。桜に限らず、「見世物」にする人間の側の勝手な振る舞いに、ぼくは背を向けてしまいたくなる。そんな気分に襲われて、見に行かなくなった「桜」は何本もあります。実は千葉県にも数本あります。

 まず、千葉県印西市の「吉高(よしたか)の桜」です。これも四十年ほど前に始めて見たものです。当時はまだ見物に来る人は多くはなかった。それが年々、多くなり、近年ではもうお祭り会場のようになったのを機に、この二十年ほどは行かなくなりました。下の写真は数年前のもので、本年は樹形も花つきも変って、ずいぶんと怪しい姿になっている。その理由を印西市のHPは以下のように書いています。

 「重要なお知らせ 令和6年6月22日、吉高の大桜の大規模な枝打ちを行いました。近年の大桜は、開花シーズンでも花がつかず枯れ枝が増えていたことを、ご存知の方も多いのではないかと思います。/これまでも、『吉高の大桜を守る会』の皆様が八方手を尽くし、大桜の樹勢を回復させるべく努力を続けておられました。/そんな折、樹木医の方々に、大桜の診断を行っていただける機会を得ることができ、幹の内部構造や周囲の土壌に至るまで、詳細な調査が行われました。/その結果、「枯れ枝を落とさなければ、枝枯れは広がり続け、大桜の生命に関わる」という結論になりました。/ことに北東側(正面から見て左側)は大規模な枝打ちが行われたため、往年の大桜の威容をご存知の方は、樹形の変化に驚くかも知れません。/しかし、樹齢400年とも言われる大桜を、元気な姿で後世に残すための決断となりますので、何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。(以下略)(https://www.city.inzai.lg.jp/0000001355.html

 下の写真は本年4月7日に撮影されたものだそうです。「大規模な枝打ちにより、大桜の様子が以前と変化しております」との注意書きが同市のHPに記載されています。(一種の手術後の「予後」状態と言えます。果たして甦るのでしょうか)

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 もう一本。四街道市内にあります。大変な老木で、それこそ「痛々しい」限りでしたね、五年ほど前に行ったときは。幸いなことに、隣に若木が育っており、主妙を絶やすことはなくなったと、安心することもできます。最近は、市が観光地化を求めてか、いろいろと宣伝を始め、境内にも改修・改良を加えています。人集めをして、入場料を取ろうとという「魂胆」「目論見」かもしれません。これもまた、心ない業だと思う。(右は2018年3月撮影)

「福星寺しだれ桜は、元和元年(1615年)11月に徳川家康公が江戸から東金方面に鷹狩りに来たおり金光院(福星寺の親寺)へ立寄りました。本堂の前のしだれ桜を見て「これは珍しい桜だ」といわれことのほか讃られしばしの間この桜の木に手をかけられたことから檀家の人達は「お手かけの桜」と呼ぶようになったといわれています。縁起をかついだ福星寺は金光院のしだれ桜を株分けして頂き、創建を記念して本堂の前に植えられたとのことです。/このしだれ桜は樹齢約400年余りで目通り周囲3.3メートル、樹高14メートルで素晴らしい花を咲かせます。3月中・下旬の観桜時期に入ると近隣から多くの見物客が訪れ賑わいます。四街道市:更新:2022年3月14日)(https://www.city.yotsukaido.chiba.jp/miryoku/smile/kanko/shizen_keikan/sidarezakura.html

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 年齢からして、以前ほど方々を出歩けなくなったので、今では、家の荒れた庭に何本かの桜を植えては、花が咲くのを楽しみにしています。狭い庭に、いろいろ取り混ぜて10本ほどはあるでしょうか。今年は裏庭の「山桜」が見事に咲いてくれました。玄関前の二本の枝垂れもそれぞれに、咲いたり咲かなかったり。それでも見ているだけで気持ちが静まるのですから、ぼくには、樹木は何物にも代えがたい「癒し系(healing)」ですね。もちろん、桜ばかりが見事だというのではありません。いま、庭には山吹(ヤマブキ)や連翹(レンギョウ)の黄色が鮮やかに際立っています。これからはいよいよ、草花のオンパレードです。体の衰えがはっきりとわかるようになったこのところ、無理をしない上に、無理をしない、そんな生活に落ち着きが出てくるでしょうか。体が衰えるのと精神(気持ち)の衰えとは歩調を合わせているものですね。

 亡くなられた吉本隆明さんは、晩年には「老い」「老人問題」「介護」等について何かと語っておられました。結論ではありませんが、彼曰く、「老齢化とは肉体と精神のバランスが崩れること」「老いは一気にくる」と断言しています。ぼくも、老齢化の輪の中に入ったようですね。サクラの老木を眺めていると、そこには物言わぬ「存在」が何かを語っているような感じに襲われます。「木霊(こだま)」といい「木魂(こだま)」という。「樹木に宿る精霊。木の精」(デジタル大辞泉)それがぼくのような人間にも語りかけてくるのでしょうか。例えば、樹齢千年は、ぼくにとっては遥かな過去であると同時に未来でもあるようで、悠久の過去(←)と未来(→)を身内に孕みつつ、現在を生きている、それが「樹齢千年」の重さ、厳しさなのでしょうか。

◎ 吉本隆明 (よしもとたかあき)(1924-2012)= 昭和後期-平成時代の詩人,評論家。大正13年11月25日生まれ。次女によしもとばなな。昭和27年詩集「固有時との対話」,28年「転位のための十篇」を発表。29年「マチウ書試論」を発表。30年代には「高村光太郎」「芸術的抵抗と挫折」などで文学者の戦争責任や転向を問い論壇に登場。既成左翼の思想を批判し六○年安保闘争では全学連主流派を支持。36年谷川雁(がん),村上一郎と「試行」を創刊。以降,文学から思想におよぶ諸領域で独自の理論を構築し,「言語にとって美とは何か」「共同幻想論」「心的現象論序説」などを刊行,50年代には「マス・イメージ論」「ハイ・イメージ論」などを発表。平成24年3月16日死去。87歳。東京出身。東京工業大卒。著作はほかに「自立の思想的拠点」「最後の親鸞」「夏目漱石を読む」「心的現象論本論」など。(デジタル版日本人名大辞典+Plus)

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最大最悪の「マッチポンプ」、即退場だ

 トランプ氏、米株急騰直前に「買いの好機」発言-ルール違反の指摘も 米ニューヨーク時間9日午前9時37分、トランプ大統領はソーシャルメディアへの投稿でこう発信した。「今は買いの好機だ」。/同日未明には、米国の主要な貿易相手国に対する高水準の相互関税が予定通り発動された。前日まで4営業日続落のS&P500種株価指数は、この日も軟調に始まった。/株安の原因は実質的にただ一つ、トランプ氏が世界各国・地域に仕掛ける貿易戦争だ。つまり、トランプ氏自身が、何らかの手を打てる立場にあった。(以下略)(Bloomberg・2025年4月10日 6:13)(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-04-09/SUGVKIDWX2PS00)

 「arsonist-cum-fireman 」米国大統領は、文字通りに「マッチポンプ」だということ早くから知られていました。「三つ子の魂百まで」という俚諺はアメリカでも伝えられているでしょう。<The child is father to the man.>このマッチポンプ流渡世術(deal)は、彼の第一期大統領時代も指摘されていた。「追加関税実施延期か」と噂が出た段階(7日)で、市場の「時価総額は一時2兆ドル(約295兆円)近く増加」した。そして今回の実際の「延期表明」で、「時価総額は4兆3000億ドル膨らんだ」とされる。両日で、実に一千兆円近くが増加した計算。大統領は「火付けと消防」の一人二役、これに応じた多くの関係者も同じように、「濡れ手に粟」だったに違いない。取り巻きはすべてがインサイダー取引に奔ったんじゃないか。「利益相反(Conflict of interest)」そのもの。同一の弁護士が「原告」と「被告」の弁護を同時にするような、行司が相撲を取るような。これぞ「八百長(fixed game)」ではないですか。彼の国に「鬼平」はいないのか。

 今回の「関税問題」、核心部は対中国との「貿易戦争」、に名を借りた「覇権の争い(compete for supremacy)」。チキンレースは始まっている。どこまで行くか、どちらが音を上げるか。勝負の目途はついているのだ。マスク氏の「言動」に要注意ですね。トランプは彼を切れるか。「君は首だ(You’re fired.)」と宣告できるか。他国は、この争いの巻き添え(collateral damage)を食っているのだ。

 日本政府の「対米関税対策」、漏れ聞くところ、あれこれお土産を揃えて、とにかく「少しでも関税を下げてもらう」ことに躍起だという。何もしなくていいとは言いませんが、出鱈目の限りを尽くす米大統領に忖度も要らなければ、媚を売ることも一切ない。仮にそんなことをしたら、笑いものどころか、誰も「鼻もひっかけない」だろう。そして、思いついたのが、国民一人当たり、「三万円(五万円)の現金給付」だというのだから、開いた口が塞がらないですな。もっと、根本において腰を据えて変えなければならに問題が山積しているのだから、「金を配るのも政治」から「金を配ることが政治」へ行きついた、ぼんくら政治家こそ、頭を丸めて、出直してほしい。少しばかりの金の配給で「参院選」に勝てると瀬踏みされている(安く見られている)ような国民(有権者)である限り、破滅への道を外すことはないね。アメリカのことを笑えない。

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春嵐鳩飛ぶ翅を張りづめに

 花道を歩く 清水公園(香美市)―桜のしおり 見上げた空に、桜の花道があった。龍河洞(香美市土佐山田町逆川)から10分ほど歩いた清水公園。約200本のソメイヨシノが花盛りを迎えていた。/地元住民と龍河洞保存会が1970年ごろ、段々畑の跡地に植えたもの。毎年この時季には、同保存会が花見客用にテント2張りと長机、木のいすを用意しており、予約帳に名前と利用日時を書いておけば誰でも使えるそうだ。「皆さん、ごみもきちんと持ち帰ってくれますよ」と関係者。/訪れた日、机の上の予約帳を見ると週末はもういっぱいだった。テントは15日ごろまで置く予定という。(以下略)(高知新聞・2025/04/09)(下写真))

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「一時的にパニック状態に」広末涼子容疑者を逮捕 事故搬送先で看護師蹴る 静岡県警(高知新聞・2025/04/09)左写真は「高知龍馬マラソン2025」で大会ゲストを務めた広末涼子容疑者・2025/02/16撮影)

 昨日のお昼過ぎだったか、ネットニュースで「自称❍×が…」というニュースが流れました。世の中には奇特というか、変わった人もいるものだと咄嗟に思ったら、なんとご本人だったという。即座に「薬物を服用して運転していたので」それを胡麻化すための偽装工作か、と勘繰った。真相はまだわかりませんが、なんだか「桜散る散る、実に散る」という感想が湧きました。「ハナニアラシノタトエモアルゾ、コレカラダッテマダ咲クゼヨ」と言いたいですね。

 香美市の「桜の花道」、毎年写真で楽しみにしています。昨晩、「明日から三日間は雨らしいよ」と告げたら、かみさん曰く。「せっかく上野公園に行こうと思っていたのに」と残念がっていました。彼女は上野公園内にある音楽学校(声楽)の卒業生。いやになるほど桜に親しんだのですから、もう一度観て見たいというのです。わざわざ人込みに交じりたいという感覚は、ぼくには皆無。「雨 雨フレフレ モットフレ」と八代亜紀さん。何でHさんを持ち出したか、深い理由はない。彼女は高知出身だったということと、きっと、悲喜交々、桜満開の花道をも歩いた人でしたね、そんなことを瞬時に想起したまで。まだまだ、人生の入り口を過ぎたばかり。サクラでいえば、苗木から少しばかり育った段階の、幼木ですね。

 この人とはいささかの因縁があります。どうということでもないし、付き合ったというのでもありません、偶然のきっかけで。でもほんの数時間、小さな部屋で時間をともにしたことがあります(?)。言葉を交わしたこともある。当時、彼女は二十歳前後だったでしょうか(ツーショットもありますよ)。何の感想もありませんで、それだけのことでしたけれど、大変なエネルギーを使って芸能界に入るために精進されたことを聞いて、「なんでだろうか」「芸能の世界に魅せられたかなあ」という不思議な感慨を持ちました。まことに人それぞれ。これからという時の「若木の過ち」だったろうか。

 それにしても土佐(愛媛も凄い)の段々畑は、それは圧巻でした。見事というか、そこにお米やお茶や野菜などをたくさん育てているのですから、なおさら感動します。こんな急傾斜地に畑かよ、田んぼまで、という驚きであり、その農人の健気さ(bravery)に対する尊敬の気持ちが湧くのです。

 親父は土佐出身。誰言うことなく「おまんは長曾我部の一領(一両)具足じゃないか」と揶揄されたことが何度もありました。一領(一両)であろうが、具足(愚息)であろうが、武士であろうが、農人であろうが、生きる仕組みは変わらないさと、ぼくは土佐人のDNAを身に孕みながら生きて来たもので、だから、土佐と聞くと身が振るえる。もちろんおふくろは能登の出ですから、この血も騒ぐ。昨年一月の大きな地震の余波は、今なおぼくをゆすり続けています。そしてだからこそ、年甲斐もなく、桜が咲くと気分が高揚してしまうのですね。

 サクラは咲けば散る、花開けば、たちまち枯れる。人もまた同じかもね。咲いては散り、咲いては散りの繰り返しで、やがて「円熟」することもあるでしょう。一瞬の華やぎだって、見事なものだったともいえます。自らを取り戻して、再び歩かれるか、Hさん。香美市清水公園の桜はきっと来年も咲くでしょう。ぼくはそこまで生き永らえることがあるだろうか。長嶋さんに倣(なら)って一言。「リョーコさん、これも人生だよ」

 「花 あなたがくれたのは 花」(米津玄師「花に嵐」)

 表題句を含めて、いくつか。

・春嵐鳩飛ぶ翅(はね)を張りづめに(橋本多佳子)
・今ここに春の嵐の中を来て(成瀬正敏)
・落花いま紺青の空ゆく途中(同上)
・ぺんぺん草花白々と春嵐 (山口青邨)

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