【小社会】観月 暦の上ではまたも季節が進み、きょうは二十四節気の「白露」。夜になると気温が下がり、草葉に露がつく時季という。広辞苑には「この頃から秋気がようやく加わる」とある。◇夏が終わる位置付けらしいが、現実はそうはいかない。ことしも残暑が厳しく、高知市では9月に入ってからも熱帯夜が続く。一体いつになったら秋らしくなるのだろう。◇〈秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる〉。古今和歌集にまだ目に見えない秋の到来に風の音で気付く藤原敏行の歌がある。月にそれを感じた作者不明の歌もある。〈木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋は来にけり〉。◇確かに物悲しげな月の光は秋に合う。月見でおなじみの「中秋の名月」も見られ、年によっては9月上旬に巡ってくるが、暑いと風情もなくなるだろう。ことしは10月6日と聞いて安堵(あんど)する。◇中秋の名月は1カ月先だが、きょうの深夜、正確には日付が変わったあすの未明、月を眺めたい。約3年ぶりに皆既月食が見られる。国立天文台によると、満月が地球の影にすっぽり隠れて赤銅色に輝くのは午前2時半ごろから。◇あすの高知市の最低気温は26度の予想で、相変わらずの熱帯夜だが、天気に恵まれれば記憶に残る観月になりそうだ。虫の声がBGMになり、ふとした瞬間に涼しい風でも吹けば言うことなし。月曜の朝から寝不足になりそうなのが難点だが。(高知新聞・2025/09/07)

表題歌は壬生忠峯(生没年不詳)作。9世紀後半から10世紀にかけての歌人。「古今集」の撰者のであり、「三十六歌仙」の一人でもあります。その歌の意はどうなんでしょうか。 「有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし」(壬生忠岑)夜明け前に西の空に残る「有明の月、わたしにはとてもつれない仕草に見えてしまう。恋しい人の下に出向いても、嫌でありんすと、まるで追立てられるような仕打ちを受けて、ふと空を見れば、暁の月、これほど恨めしいものはないではないか」と言ったところか。
こんな「優柔不断な、中年男のそのままの心持」が歌にできた時代、時代を超えて残り続けてきた歴史、それを詮索すると、いったい、この国ではいかなる「文化」「生活」政治」が重ねられてきたのかと、無粋な野蛮人のぼくなどは、とても理解もわかないし、温(ぬる)いものだったなあという感想を持ってしまいます。

あの手この手で「嬲(なぶ)り殺しにされた」ような、今日の宰相、石破某さんは「今宵の月」をどのように見たでしょうか。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」と詠んだ歌人の心境に近かったか遠かったか。恐らく一日だって「安閑」「安息」の暇はなかったと推察します。ことに7月の参議院議員選挙敗北後の彼の振る舞いを見ていると、まるで「弁慶の立ち往生」の場面を想ってしまいます。弁慶には「守るべき義経」が居ました。果たして、彼(現首相)は何を守ろうとしていたのか、それがために「立ち往生」にまで至ったのだと思えば、ぼくには腑に落ちないところだらけでした。「安倍的政治を清算する」「政治と金に決着をつける」と眦(まなじり)を決していたとはとても思えない。しかも、「彼は敗れ(破れ)た」のです。敵味方なく、彼に矢を放った輩が徒党を組んでいた政党が自民党。その政党そのものが「立ち往生」している・いたとぼくは見ています。「刀折れ、矢尽きた」のは、どちらのどなただったか。自民党でもなければ、その他の野党でもなく、立ち往生し、挙句には死地に赴かざるを得なくなったのは「国自体」だったような気がするのです。
(ヘッダー写真は7月23日付の読売新聞「号外」で、在庫がたくさんあったので、同じ号外を同社は再利用したのではないかと思わせるような、「首相辞任」会見でした)
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● 壬生忠岑(みぶのただみね)= 生没年不詳。平安前期の歌人。『古今和歌集』の撰者(せんじゃ)。三十六歌仙の1人。忠見の父。右大将藤原定国の随身から右近衛(うこのえ)番長、右衛門府生(うえもんのふそう)、御厨子所預(みずしどころあずかり)、摂津権大目(せっつのごんのだいさかん)などを務めて、930年(延長8)以後に没したか。早く892年(寛平4)の「是貞親王家歌合(これさだのみこのいえのうたあわせ)」、「寛平御時后宮(かんぴょうのおおんとききさいのみや)歌合」にかなりの歌を残し、『新撰万葉集』を通じて、『古今集』直前の時期には紀友則(きのとものり)とともに有力な歌人であった。『古今集』には集中第四位の36首入集(にっしゅう)。その歌は清新で鋭い機知にあふれ、また体験的、主観的に事象を割り切るところがあって、典雅さにおいて『古今集』の他の3撰者にはやや及ばない。また、その身分の低さがうとまれたのか、『古今集』以後の活躍を伝えるものがない。しかし後世、象徴ということが尊ばれるようになると、再評価されるところがあった。(日本大百科全書ニッポニカ)

● 立ち往生=立ったまま死ぬこと。ある地点で止まったり行き詰まったりしたまま、どうにもできなくなることのたとえ。[使用例] どうせ家を出る時に、水盃は済まして来たんだから、覚悟はとうからきめてるようなものの、いざとなって見ると、こんな立ち往生は御免蒙りたいからね[夏目漱石*明暗|1916][由来] 「義経記―八」に描かれた、源義経の家臣、武蔵坊弁慶の死にざまから。平家を滅ぼすという大功を挙げた義経は、兄の頼朝にそねまれた結果、衣川(現在の岩手県平泉町)で追い詰められて自害することになります。その際、弁慶は最後まで奮戦し、体中に矢が刺さったまま、長刀を杖にして、仁王立ちになって動きません。「剛の者は立ちながら死する事あると言うぞ」と考えた敵兵が、馬にのって恐る恐る近づくと、その震動でようやく倒れたのでした。敵兵たちは、「義経が自害するのを邪魔されないよう、守っていたのだろう」と言って、深く感動したということです。(故事成語を知る辞典)
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読売新聞曰く。「どうだ、誤報じゃなかったろう」「それにしてもてこずらせやがったなア」と。こちらもまた、完全に「死に体」です。合わせて毎日もまた、自らの死を選んだことになるでしょう。八十年以前にも、まったく同じような蛮行が新聞社によって演じられ、人民を好き放題に煽りに煽ったんですね。「馬鹿は死んでも治らない」か。他の新聞社は「メディアに泥を塗った」報道機関に一言も言えないのですから、そちらはとっくに死んでいる。
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「徒然に日乗」(844~850)

〇2025/09/07(日)天気の傾向がはっきりと変わったことが伺えるようないい日だった。最高気温は30℃を越えてはいたが、同時に風の吹き方がはっきりと変わったのが感じられるのだ。願わくは、台風や豪雨の襲来がないように▶お昼前に猫缶購入のためにあすみが丘へ。あまりの猛暑で、猫たちも辟易していると思う。いろいろと「異変」が続いて起っていることを痛感している。何とかこの暑さを乗り越えてほしい。溝にはまり酷い臭いをつけたまま、どこか怪我をしていると思われる猫も、久しぶりに「食餌」を摂っていた。彼用の「ジュレ」をいくつか買ってきたのだが、嬉しいことにそれなりに口をつけていたと思う。まだ、何匹かは数日間家に帰らないままの子がいるのが気がかりだ。一番新入りの子は明日、「手術前の検査」だ▶夕方のテレビ報道で「首相辞任」が伝えられていた。「自分の方から辞めると言わなければ首相は続く」とぼくは思っていたし、そう駄弁っても来ました。事ここに及んで、首相の首相継続の緊張の糸が切れたということだったろう。自民党」が音を立てて壊れていくのが聞こえるようだ。ぼくは現首相を評価しているのではないが、他と比べれば、「よりまし」と言うしかないことだからだった。参議院選挙が終わって、二カ月になろうかと言う期間、なんという「ひび割れた『コップ』の中の争い」が続いたことか。そしてその「コップ」の中に新聞社が参加して、「首相降ろし」に加担していたのは、もう一方の、この社会の既成秩序の破綻現象だと想っている。「石破茂首相は7日午後6時から官邸で急きょ記者会見を開き、退陣を表明。自民党内や閣内から退陣圧力が日増しに強まる中での選択となり『国民の期待に応えられたかを自問する時、じくじたる思いだ』と語った。/…日米関税交渉に一定の区切りが付いたなどとして「後進に道を譲る決断をした」と話した。(東京新聞・2025/09/07)(850)
〇2025/09/06(土)ただ今午後10時過ぎ。室温27.5℃、湿度73%。いわば台風一過、爽やかな一日だったと思う。適度に風も吹き、気温はあまり高くならずと、これぞまさに「秋の佇まい」と言うべきか。それにしても、昨日の台風15号の影響だったか、静岡県内ではいくつもの地域内で「突風」が発生し、大きな被害が出た模様。死者は出なかったようだが、被害に対してはお見舞いをするばかり。さらにこの後には新たな颱風が台湾南東海上に発生、次週半ば過ぎには劣島への影響が心配される▶自民党の「石破おろし」が急展開を見せており、総裁選挙前倒しに多くが靡いている。その風潮に小さくない役割を果たしたのが「読売」「毎日」両紙の、いい加減な、きわめて恣意的な記事による「誤報」だったと思う。読売は「検証記事」を出したが、驚くべきは「誤報」の上塗り。悪いのは「嘘をついた」「説明を変えた」総理だと言わぬばかり。これが報道を生命とする新聞社の書くべき記事だろうか。自らの希望や願望(石破退陣)を促すために希望や願望、あるいは憶測交じりに「でっちあげ記事」の羅列の自己弁護だったのには驚嘆した。反対に、毎日は、まったく隠れて「誤報」を続けるかのような「べた記事」を出していた。恥ずかしいし、見苦しい。もう新聞(社)の看板を下ろすべきだといいたいね。(849)

〇2025/09/05(金)昨日からの台風15号の余波で明け方には雨が降り出していた。徐々に雨は強くなり、風も出てきた。だが、思っていたほどの強さは風雨ともに増すことはなかったのはさいわいだった▶このところの猛暑もあってか、多くの猫たちは夜になっても外で過ごしているようで、2.3日帰らない(家で食餌を摂らない)ものが出てきているのが心配。外の猫たちと喧嘩がこれまでとは違って激しくなってきているのも悩みの種。その一部だと思われる怪我をしている猫(♂)が、昨夜は帰って来ていたが、いつの間にか出て行ったし、十分に食餌を摂れないこともあるようで、何とかしなければと気にはしている▶日米関税交渉が一山超えたのか「相互関税」が15%に落ち着いたという。もともとは2.5%だったのだから、この社会現下の経済状況にはさらに苦しくなること請け合い。その他、防衛装備なども底なしの圧力を受けて「爆買い」が続くだろう。(848)
〇2025/09/04(木)ただ今午後9時半。室温29.2℃、湿度77%。台風15号の影響で酷暑は一転して中休み。明日以降は、関東地方も含め各地で大雨もあるという。まるで常套語になった感があるが、「晴れれば酷暑、降れば豪雨」の通りの天気の異変・異常だろう▶昼前に茂原まで買い物。わずかばかりの食品購入で、会計は5000円超だった。▶物情騒然という世相が相場になった感があるような、退廃と堕落の不始末が方々で見出されているのは、いかにもこの社会・国の「敗戦後80年」の箍(タガ)が外れた世相の現状に似つかわしい、嘆かわしい状況だと思う。(847)

〇2025/09/03(水)連日連夜の酷暑と熱帯夜。ただ今午前零時。室温29.7℃、湿度72%▶読売「誤報」問題自己検証記事の「大意」と見るのは「読売新聞は、石破首相の発言をもとに退陣意向を報道したが、首相は様々な場で『自分は辞めるとは言っていない』と繰り返している。こうした虚偽の説明をされたことから、進退に関する首相の発言を詳細に報じることにした」(読売新聞・2025/0903)と説明。どういうことか。「首相本人が辞める意向」と言っていたから報道した。それを翻したのだから、「誤報」ではなかった。しかし「結果としては誤報になったので、謝罪する(誰に?)」というのだ。「石破首相(自民党総裁)が7月22日夜、日米関税交渉が合意に達した場合には『記者会見を開いて辞意を表明する。辞めろという声があるのなら辞める。責任は取る』などと周囲に明言したことを踏まえて報道したが、首相がその後、翻意した可能性があることがわかった。報道は当時、その可能性への思慮が足りず、結果として誤報となったことを読者の皆様に深くおわびします」(首相本人に直接取材をしていない)誤報の自己弁護と受け取れる、よく理解できない「検証記事」だろう。その底意には「間違いではなかった」と言わぬばかりの弁明がある▶サントリー会長の「違法薬物輸入疑惑」もまた、よくわからない報道だった。正確なところはどうだったんだろうか。自分の都合のいいところで筋立てをしている、つまりはほとんどが「嘘」で塗り固められているというのだ。恥ずかしい限り。(846)
〇2025/09/02(火)本日も、猛暑日。日中、拙宅の仕事部屋の室温は33.5℃、湿度は60%を切っていた。ただ今午後9時半過ぎ。室温30.8℃、湿度66%。いかに凄まじい高温多湿化がわかるだろう。日中、一歩だって外出したくないのも当然。まだまだ猛暑の季節は続くに違いない。35℃が当たり前の日常であれば、30℃はなんと涼しいことかと錯覚する、海水温や海流の激変でとんでもない魚類の行動異常が起こっている。獲れるはずもない魚が獲れたり、同じ場所で獲れるべき魚が皆目獲れないのはなぜか。魚や蝦などに聴いてみたい。とはいうものの、吹き渡る風の涼しさも本物になってきているのは確か▶昨夕、溝にはまったかどうかして泥まみれになった猫は、午後に、少し顔を見せたが、家には入らないで、また竹やぶに消えた。どうも、口の中に違和感がありそうな格好だった。今の時間になっても帰宅していない。見えないところで異常が起こっているのかもしれない。例えば、草むらの蛇にいきなり噛まれるとか。どんな種類の蛇にも毒性があるから、よほど注意しなければいけないのだが。まだ帰ってこない。加えて、連日の猛暑の為か、大半の猫たちは外で夜を明かしている。辛うじて、食餌を摂りに来るのみ。(845)

〇2025/09/01(月)早くも9月。そして相変わらずの猛暑続き。ただ今午後10時。室温30.4℃、湿度69%。「真夏は継続中」という、昼夜を問わずの灼熱地獄▶昼前に買い物で茂原まで。何か特別に高価なものを、購入したのでもないのに、会計は7千円余。驚くべき物価高騰の9月入りだ。放置できない、とても深刻な事態に直面していると思う▶夜になり、猫の一つが、どうやら「溝(どぶ)」に落ちたらしいとかみさん。よく見ると、前足部分と口当たりまで浸かった形跡があり、異臭がする。鼻が詰まるのか、口を開けたまま。シャワーをと考えたが、とてもおとなしくする猫ではないので、二人がかりで、汚れをふき取るが、なかなかきれいにならず、匂いも強烈。最後には嫌がって逃げ出す始末。大きな怪我などをしていなければいいがと心配になりながら、外に出たがるので、扉を開けた。万が一の時は、病院へ、明日にはと思う。(844)
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