今日は暮の29日。「もう幾つも寝ないでもお正月」ですよ。だからどうすると、開き直りたい気分が漲(みなぎ)っていますね。少し気が早いのか、いやもうすでに「撞(つき)終わっているお寺さん」もあるというから、、ぼくの如き煩悩具足は、いわば「毎日が除夜の鐘」みたいなもので、方々から、あれこれの「煩悩」をはじめとする「六塵(ろくじん)」を取り去りたいのですが、全身これ「煩悩の塊り」の身とすれば、それ(煩悩除去)をすれば、ぼく自身が消えてなくなるという始末です。それでもいいかと、やや「ふてくさり」の気味でもあります。今をさること七十五年ほどの昔、ぼくは能登半島の中程の能登中島で、まさに野良人然と(野良犬や野良猫の仲間として)、天上天下唯我独尊という大それた哲学もなかったけれど、まさに「乾坤一擲(けんこんいってき)」の生活に明け暮れていたと思う。
「乾坤(けんこん)」とは「易経」でいう「天」と「地」であって、いわば「一か八か」という分かれ目を指すでしょう。それをして「一擲」と「大勝負」に出ることを言う。能登中島の野山に小川に、あるいは時には湖に、ぼくは野生動物(獣)の仲間ならんとして駆け巡り、野生の果物や栗などを貪りつつ人間に近づいたのか、遠ざかったのか知らないままで、十歳前に京都にやってきた。「千年の都(京)」、その地はぼくには「異界」であり「異郷」そのものでしたね。たまたま生まれた場所(それは誰か親戚の倉・蔵)の隣には、今も近郊・近在一のお寺があって、そこの庭は墓場がぼくの「道場」でしたから、年中行事のさまざまを知ることになり、時には「報恩講」などに参加しては褒美をもらっていました。要するに、このお寺の「除夜の鐘」は毎年のように、我が兄弟姉妹で「撞き放題」であったと言いたいだけの話です。その因果が、ぼくのその後の人生行路に、いかなる報恩を齎(もたら)したか、よくわかりません。たしか「ご利益は皆無」だったことだけは断言できるでしょうね。
京都に入ってからもしばらくは「野良」生活は続き、周囲三キロはお寺ばかりの「抹香臭い」環境に馴染めませんでした。名刹・古刹、枚挙に遑(いとま)なしという贅沢でした。京都を離れてすでに六十余年、些かの懐かしさもないと言えば、嘘になりそうですが、ぼくにはやはり「異郷」であり「異界」であることに変わりはなかった。「住めば都」というのは、文字通りに「澄んだら最後」という意味でしょうか。この辺鄙な産官の僻地にも神社仏閣に事欠きません。何度か年始にお参りをしたことはありますが、「除夜の鐘」はいつだって、遠くからの「ささやき」の如くに、届きます。近年は、ぼくは、夜の十時前には就寝するという赤子のような早寝早起き(ミルクは飲まない)ですので、いずこのお寺さんの「除夜の鐘」も聞くこともなく、普段着のままでの年越しに終始しています。(この年の暮れに来て、給湯器が壊れ、お湯が出なくなりました。しばらくは冷たい水でしのぐことになりますが、さてどうしたものか)
【春秋】甘納豆を百八粒 随筆家の武田百合子は夫の泰淳から聞いた大みそかの思い出話をつづっている。寺に生まれた夫は戦前、住職の父と弟子の3人で除夜の鐘を突いた。始めは寒いがだんだん暑くなる。数を間違えないように<甘納豆を百八粒>用意して、一つ突くごとに1粒口に入れたそうだ▼年越しの鐘が行事として定着したのは室町時代といわれる。太平洋戦争の頃は金属類回収令によって各地で鐘が消え、コンクリート製の代替鐘を造った寺もあった。いま、厳かに響くのは平和の音である▼京都、知恩院の大鐘は日本三大梵鐘(ぼんしょう)の一つ。重さは70トンあり、江戸時代に鋳造された。除夜の鐘には多くの人が詰めかける。近年は外国人観光客の急増もあって長蛇の列ができ、混乱が続いていた。今年から事前予約制とし、1人3千円の有料にした。安全のためならば、致し方なしか▼空海の創建と伝わる博多の東長寺は、突き始める時刻を午後6時に早めて8年目になる。手伝ってくれる世話人の高齢化と、深夜に人が増えて近所迷惑にならないよう前倒しした▼音がうるさいとの苦情で取りやめたケースもあれば、過疎化が進んで突き手がいない悩みを抱える寺も。助っ人は全自動の鐘突き機。今や全国3千カ所が導入しているそうだ▼お住まいの場所に除夜の鐘は響くだろうか。年の継ぎ目、鐘を突くのは人か機械か。どちらにせよ、煩悩まみれの身にはありがたい音である。(西日本新聞・2025/12/29】
(ヘッダー写真は「京都知恩院の17人がかりの除夜の鐘付き」:https://co-trip.jp/article/7642 )
◎ 除夜の鐘(じょやのかね)= 12月31日(旧暦30日)大晦日(おおみそか)の夜半から元日にかけて、寺院で梵鐘(ぼんしょう)を108回つくこと。百八の鐘ともいう。中国宋(そう)代から始まったとされる。108の数については、凡夫(ぼんぷ)の煩悩(ぼんのう)を108種とし、その消滅を祈念するといわれるが、数え方には諸説ある。心を纏縛(てんばく)して修行を妨げる無慚(むざん)・無愧(むき)・嫉(しつ)・慳(けん)・悔(げ)・睡眠(すいめん)・掉挙(じょうこ)・惛沈(こんちん)・忿(ふん)・覆(ぶく)の10種と、人々を迷いに結縛(けちばく)する98結を加え108とする説、六根と六境の関連から六塵(ろくじん)(穢(けが)れ、煩悩)が生ずるとき、それぞれに好・悪・平(非好非悪)の3種があって18となり、おのおのに染(ぜん)・浄(じょう)の2を乗じて36、さらにおのおのに過去・現在・未来の3種があり、これを乗じて108となる説などがある。また中国の暦法により1年を分けた十二か月、二十四節気、七十二候を合した数であるともいわれる。鐘の打ち方については、107回までは旧年中に、残りの1回を新年につくようにするのが慣習である。(日本大百科全書ニッポニカ)(左写真は知恩院の試し撞き。梵鐘の重量は70トンあるという)
「除夜の鐘」を詠んだ句は意外に少ないという印象でしたね。近年ならなおさらにその傾向は強いのかもわかりません。そんな中で、ぼくの好きな句をいくつか。
・ききわびて終の栖の除夜の鐘(石田波郷)
・死者も聞け生者も聞けと除夜の鐘 (相生垣瓜人)
・鳴り終る一瞬の息除夜の鐘(山口青誓子
・おろかなる犬吠えてをり除夜の鐘(山口青邨)
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「徒然に日乗」 (955~961)
◎2025/12/28(日) 朝から陽射しが強い一日だった。▶温水器の故障が続く。恐らく、お湯を沸かす部分に故障が発生しているのだと思う。交換すべき時期だと考えていたので、しばらくはお湯を使えないが致し方がない。年明けに工事に入るようには手配しておいた。▶「核保有すべき」発言のその後が、ほとんど伺い知れない事態になっている。首相をはじめ、関係者は沈黙を決め込み、事態が鎮静化するのを待っているのかもしれないし、アメリカあたりから「核保有」発言が断じて認められない旨のクレームがついたのかもしれない(「日米原子力協定」(1988年発効)による。「Agreement for Cooperation Between the Government of the United States of America and the Government of Japan Concerning Peaceful Uses of Nuclear Energy」・詳細は省略)。「核保有」云々は、この国にとっては「禁句」となっていることを知らないはずもないけれど、おそらく「アドバルーン」を上げたつもりかもしれないが、何とも愚か。この「発言」に対して首相は一言も触れないでいるが、実に「無責任」ではないだろうか。▶「石破前首相、核発言を批判 「拡散防止が日本の立場」 石破茂前首相は26日のBS11番組で、高市政権で安全保障政策を担う官邸筋による『核を持つべきだ』との発言を批判した。一般論と断った上で『唯一の被爆国として核拡散を止めるのが日本の立場で、それを否定するようなことを言ってはいけない。日米同盟は信用ならないのかという話にもなる』と述べた。核保有を巡る論点は、核拡散防止条約(NPT)や原子力協定など多岐にわたると説明。『それらを全部飛ばして核保有を議論する話になると、誤った情報を伝えることになる」と指摘した』」(共同通信・2025/12/26)▶さまざまな国際的約束を交わしていながらの「核保有発言」だったことを考えれば、愚かな上にも愚かなことだったと、どうして新聞やテレビが報じないのだろうか。政府の沈黙を続ける姿勢もまた、批判されるべきだとぼくは考えている。(961)
◎2025/12/27(土) 夜来の雨は止んでいたが、強風が家の周囲の木々の落とし物をまき散らして、その暴れぶりの凄さを見せつけられたようだ。▶朝方から、温水器の調子が悪く(あるいは故障かもしれない)、温水(お湯)が出ないのだ。毎年のように、寒さが募ると生じる故障で、これまでは騙し騙し使ってきたが、おそらく年貢の納め時か。、本日の段階で、点検と取り換えを前提に業者に依頼しておいたが、年末年始にかかるので、早くとも年明けの5日くらいになるかもしれない。それから「工事」になるとすれば、お湯の出ない生活がしばらくは続くのだ。お風呂が入れなくなりそうだが、さいわいにも町役場の福祉施設内に、「長柄温泉」というのがある。何年か前に事情があって(コロナ騒ぎだったか)閉鎖されていたが、今日、役場に尋ねてみたら、開業しているという。町民は200円が入浴料金。時々は入りに行くことになりそうだ。▶この国の行く末が俄かに剣呑になってきたように思われる。つまりはとても「やばい」のだ。政治や経済の「核」のない惰性が長く続き過ぎたのだ。天井知らずの「国債発行」で借金まみれ国家にしてなお、その大間違いの「経済政策」を、現内閣も踏襲するという。バカも休みやすにしてくれといいたいし、願わくは、真っ当な政治家の出現をひたすら待つのみ。(それはあり得ない願いだが)一日も早い内閣の総辞職か、首相の辞任を待望するばかり。(960)
◎2025/12/26(金) 「政府は26日、2026年度予算案を閣議決定した。物価高や人件費の高騰を反映し、一般会計の歳出総額は122兆3092億円で、25年度当初予算(115兆1978億円)より6・2%増えて過去最大。国の借金返済や利払いに充てる国債費も25年度当初比10・8%増の31兆2758億円で過去最大となった」(毎日新聞・2025/12/26)いよいよ「亡国」への坂道を転げ落ちるための「出鱈目の予算」が閣議決定された。「歳出のうち、国の政策に充てる「一般歳出」は同3・0%増の70兆1557億円。このうち最大の歳出である社会保障関係費は、診療報酬のプラス改定や高齢化の進展で2・0%増の39兆559億円と過去最大となった。診療報酬は物価や賃金の高騰に対応するため、医師の技術料や人件費にあたる「本体部分」の引き上げ幅を30年ぶりの高水準となる3・09%とした。/防衛関係予算は防衛力の抜本強化方針に基づき、初めて9兆円台を突破。3・8%増の9兆353億円となった。地方自治体の財源となる地方交付税交付金は、10・6%増の20兆8778億円を計上した。/国債費は想定金利を25年度当初の2・0%から3・0%に大幅に引き上げたことで膨らんだ。高市政権の積極財政への懸念や、日銀の利上げを受けて、直近の長期金利が2%を超えたことなどを踏まえた」「長期金利が2.1%」に高騰。物価高騰の連続、円安の継続、この異様な経済財政状況に、いったい総理を含めた内閣は、経済環境をよりよくするために何をしたのだろうか。「責任ある経済政策」とはなんだかな。軍事予算ばかりが異常に膨らんで、何も考えないのだから、恐れ入るばかり。財務大臣の「呆れるばかりの」記者会見。情けない状況に陥ったものだ。(同前)(959)
◎2025/12/25(木) 終日、雨模様の一日だった。▶お昼頃に茂原まで買い物に。帰宅時には、通販利用の(猫缶の)荷物が到着したばかり。前回から、群馬県にあるCHARMという通販会社に依頼している。この先、どうなるかはわからないが、なかなか感じのいい会社だという気がしている。「銀の匙」なども出している企業。今、猫たちが食べているのはマルハ・ニチロ製の「ミャウミャウ」という商品名。やや飽きかけてはいるが、それでも、他の商品よりはよく食べている。今回初めて、数えてみたが、三缶ワンパックで、四種類。それぞれが8つだから、3×4×8=96(缶)つまりは、ほぼ100缶の缶詰を約一週間で消費する計算。合計は13800円余。これが一週間分とすれば、月辺りは、約6万円。この他に乾燥食品(ドライフード)、その他の「おやつ類」も別口で購入しているので、月々かなりの金額が嵩(かさ)んでいることになる。▶劣島の各地で、台風並みの暴風と積雪が猛烈である。初期の予想では「暖冬」ということだったが、なんのことはない、歳末正月も厳冬間違いなしという。(958)
◎2025/12/24(水) お昼に車のタイヤローテーションのために、いつも利用している修理工場に出す。特に問題はなかったが、普段ほとんど乗らないままだったので、バッテリーの充電不足を指摘された。事情は理解しており、このところ、努めて走行距離を伸ばすようにと乗り出しているが、車の重量を考え、車庫の出し入れを考えると、どうしてもかみさんの小型車(1500㏄)に乗ってしまうのだ。山間の僻地ともいうべき住まいだから、どうして車は必要だし、それも万が一を考えると2台も。両方とも今春は「車検」だ。今乗っているセドリックは初年度登録が2003(平成15)年4月。したがって今年で23年目を迎える。かみさん用は2015年初登録、こちらも10年越えになった。▶「社民党の福島瑞穂党首は24日の記者会見で、安全保障政策を担当する首相官邸筋によるオフレコでの核兵器保有発言を受け、高市早苗内閣について『退陣を強く要求する』と述べた。核保有に関する議論も『冗談ではない』と否定した。/福島氏は発言について『強く抗議する』と改めて述べた。政府の対応については『高市首相は調査し、この人間を更迭すべきだ。更迭しないのであれば、これは内閣の見解なのか。非核三原則を堅持すると首相が言わないから、そういうことが起きる。日本の政府として本当にふさわしくない』と持論を展開し、『退陣』を強く要求した。/核保有に関する議論の是非について、『表現の自由があるから議論すべきだということはあるかもしれないが、冗談ではない』と否定した。昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が抗議していることなどを踏まえ、『被爆者への冒涜だ』と批判。さらに、『核抑止論は虚構だ。核兵器を持っているイスラエルは(イスラム原理主義組織)ハマスに攻撃されたではないか』と述べた」(產經新聞・2025/12/24)至極もっともな指摘であって、少なくとも「補佐官の発言」に関して首相はコメントすべきだろう。黙ってやり過ごすのは「卑怯千万」で、実に厭らしいと言いたい。(957)
◎2025/12/23(火) 心地よい一日だった。何をするでもなく、終日のんびりと過ごした。パソコンいじり(容量が目いっぱいになっている)に時間を取られているが、知らないことだらけで、我ながら驚いている。車の構造や機能に関しては無知のままで、毎日乗り回しているようなもので、実に危険極まりないだろう。少しはパソコンについて学ぶべきだったと思うが、機会の部分は他人に任せて、ただスィッチをオンにしたりオフにするだけの素人運転だったと、今頃になって恥じ入る次第。▶「1人当たりGDP最低24位 24年、低成長に円安拍車 内閣府は23日、2024年の日本の1人当たり名目国内総生産(GDP)がドル換算で3万3785ドルとなり、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中24位だったと発表した。過去最低だった23年の22位からさらに二つ順位を下げた。スペインとスロベニアに抜かれ、21位の韓国(3万6239ドル)の背中が遠のいた。少子高齢化や慢性的な低成長に加え、為替相場の円安進行が拍車をかけた」「首位は23年に続き、欧州を代表する金融センターのルクセンブルクで13万7491ドル。2位にアイルランド、3位がスイスと続いた。先進7カ国(G7)構成国では、米国が8万5836ドルの6位でトップだった」(共同通信・2025/12/23)(956)
◎2025/12/22(月) 凌ぎやすい、過ごしやすい一日だった。気温も高め(摂氏10℃以上)に推移していたようだ。明日からは少し気温が下がる天気が続くとの予報が出ていた。相変わらず「湿度」が高いままだった。▶お昼前に買い物のために茂原まで。いつも通りの食材などを買い、帰路には猫のドライフードなどを買う。現在、家に入らない「外猫」が2匹いたが、この2日ばかりは、一匹の顔が見えない。どうしたのだろうか。年齢は不詳で、♂猫の赤トラ。もう一つは、とても手ごわい、やはり♂猫で、家の猫たちが寄って集(たか)って責めるのだが、全く歯が立たず、その都度痛めつけられているばかりだった。この子が家に来てからどれくらい経つか。いずれ、出どころは同じ近所の I さん(隣家)のところだろうと思っている。▶天気予報では、今冬はかなりの暖冬になるということなので、それだけは気が休まる。野良たちの故g超えることはないだろうか。▶「核保有すべきだ」とオフレコで話したという首相補佐官、誰も何も語らないままで、沈黙続きで推移しているが、このままで対中国との関係が何もなくて終わると考えているのだろうか。はっきりと発言者の実名を明かし、ことの次第を公開すべき。辞職させるかどうかは、その後の問題。首相の「存立危機事態」不用意発言問題も「有耶無耶にして時間を稼ぐ」つもりだろうが、このままで終わるとはとても考えられない。今からでも「発言の真意を明かし、明確に修正すべき」だと思う。首相支持率の高さが問題であるのは言うまでもないが、その内閣や首相を高い支持率で支えている、この社会の状況が一層問題だと思う。(955)
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