
奈良は曾遊の地。何度行きましたか。特に小学校時代の記憶が残っています。ことに奈良市は京都と隣接していて、隣町という感じでした。最後に挙げておいた句の時季には、奈良にいたという印象はありませんが。こんなに梅雨時の奈良を読む人がいるということは、「富士に月見草」と同じような「奈良には梅雨空」がよく似合うということだったか。青丹よし、と小さい頃から聞かされていた、その奈良も千年超の都然とはしておれないと、京都とは違った意味でも、大きな変化の波に洗われています。奈良の陣は、平城京のなけなしの面影をを完膚なきまでに壊滅させる勢いで進んでいるようにも見えます。人情が消えるということは、獣性(本能)のみが駆動することを意味するのではないでしょうか。
その奈良にあまりにもふさわしくないと(勝手にぼくが想像しただけです)思わせる「政治的いざこざ(政争)」がありました。問題は、何もそれだけではなく、大小さまざま、腐るほどあるのでしょう。でも昨日の宮崎県の川南町議会議員とそっくりな同類が、この奈良の都に存在していたという、雨の降る日は天気が悪いという程度のバカバカしさであり、珍しくもない景色があったと言うばかり。「縁なき衆生は度し難し」と、奈良の地でこそ、お似合いの仏の呆れ怒る形相が見えるようです。

宮崎の町議さんといい奈良の市議さんといい、どうしてこう瓜二つなのでしょうか。同じ職業に就いている他人同士はよく似ていると思うことがしばしばです。芸能界は言うに及ばず、諸々の職業で見られる現象でしょう。中でも「政治家」「議員」は、国会議員であろうが村会議員であろうが、ぼくは街中で歩いている人の中からでもきっと見つけることができる自信があります。「あっ、あれは政治家だ!」と。理由は単純。まったく同じ空気を吸っているからでしょう。あるいは同じ食べ物(選挙民)を口にするからでしょう。似たような体型や物腰・挙動が目立ちます。
しばしば「清濁併せ呑む」と言いますが、そうすると、ああいう「手合(てあい)」になるのではないでしょうか。それと、「選挙」という破れる寸前の「リトマス試験紙」によるpH検査では、同じような色素が色濃く出てくるというのでしょう。まるでアルコール検知器の反応のごとくです。「政治家」における酸性度とアルカリ性度の度合いが、各人数値的に共通していると言いたくなりますね。詳しく話せば差し障りがありますので、ここまでにとどめておきますが。要するに、同じような思考法や行動類型、あるいはその中に充満している空気(酸素やチッソの分量)など、そういった共通する条件が政治家として共通するタイプを育てるのかもしれません。

反対に、そのような培養液では育てきれない要素が出てきます。それが「惻隠の情」や「誠意」「奉仕」などと言うような、血中の塩分のような微妙な含有物に、どうしたわけか、過不足が出てくるのではないでしょうか。多すぎることはまずないのですから、やはり、「自己中心」と「利権本位」という偏りすぎた栄養分が、まちがいなしに、この社会の政治家を生み育てているのでしょう。これは(町内会は別かもしれませんが)、村議(存疑)・町議・市議・県議(嫌疑)・府議(不義)・代議士にほぼ共通しているし、村議から国会議員までの階層はあからさまに「徒党」「一家」「家の子郎党」として堅固なつながりで結ばれているのです。その堅固な「絆(しがらみ)」を保つためにこそ、「裏金」「闇金」「領収書不要の金」が是が非でも入り用だというのです。広域特定政治集団ですね。

宮崎や奈良で起こっていることは全国至る地域の「議会議員」間に見られること(確執)でしょう。それを一括して「政争」と呼ぶ。ぼくはこの地に来て十年を越えました。この間、町長選挙が三回行われましたが、なんと五回連続(二十年間に及ぶ)で「町長選に出馬」した議員さんがいました。ぼくのところへも何度かこられた。五回も続けて立候補したということは、よほど「町長」になりたかったのでしょう。奇特というか、危篤と呼ぶべきか。その熱意は評価されますけれど、さて、何をしたかったのか。小さな町(コップ)の争いです。いつだって、候補者の顔は変われど、「川中島(コップの中)」は戦場になり続けているんですね。永田町であれ、川南町であれ、奈良市であれ、やっていることは「政争(Political struggle)」です。それが政治世界(コップの中の宇宙)というものだとするには、あまりにもおそ松くんだナ。

【国原譜】「他意はない」というが、発言は撤回しないという。「言葉足らずだった」「舌足らずだった」と弁明しているが、そうは聞こえない。▶先日の奈良市の6月定例議会での代表質問で、自民党会派の森田一成議員が、仲川元庸市長に辞職を迫る発言をした。これには当事者だけでなく市民からも批判の声が上がった。▶舌がん治療で療養して、公務に復帰したばかりの仲川市長に対して、「がんは2、3週間で治る病ではない。病気療養にシフトされては」と。▶それには「市長の職を辞すべき」とした。これを聞いたがん患者や家族が、一斉に反発した。がんと闘いながら仕事をしている多くの人に対し、「仕事を辞めよ」ということだ。▶仲川市長は「仕事をしながらがんと向き合っていく」と一蹴しているが、党県連の幹部が、問題を重視して緊急会見をしたり、森田氏も会見に応じた。▶「個人の意見」として発言を撤回せず、「言葉足らず」としたが、「代表質問」は党派の考えのはずだ。議長職を務めたこともある森田氏は、発言の重みを知るために「議員を辞すべき」ではないか。(奈良新聞・2024/06/16)(⏪️は森田議員)

「体を大切にしてもらいたかった」自民・奈良市議釈明 がん闘病中の市長に「辞職考えて」 森田一成・奈良市議(自民)は12日、市議会代表質問で舌がんで闘病中の仲川げん市長に対し辞職を促すような発言をしたことについて、「市長に体を治すことに舵をとることを、よく考えてもらいたいという意味だった」と説明し、「がんの患者や家族へのメッセージではなかった。傷つけてしまったのであれば申し訳なかった」と釈明した。市役所で記者団の取材に応じた。/森田氏は「市長に体を大切にしてもらいたいという気持ちでの発言だった」と繰り返して述べ、闘病中の患者や家族の心情を傷つけた可能性にも触れ「そのようなことであれば、発言の一部は軽率で、言葉が足りなかった」とした。議事録からの発言の削除は考えていないとも述べた。(以下略)(産経新聞・2024/06/12)(⏩️は仲川市長)
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「徒然に日乗」(593~599)

◯2024/06/16(日)朝方まで、少し雨が残っていたが、徐々に回復し、気温はかなり上がり、同時に湿気が非常に高かった。まさに「高温多湿」で、体にはもっとも要注意の事態だ。▶昼前に買い物。いつも通り、茂原まで。本日は、自宅前の「会社」への「お中元」になるのか、毎日多くの我が家の猫が敷地に入って遊んでいるので、その「お詫び」にと、珍しくもないが季節の果物「メロン」を購入してきた。房総にもメロンの名産地が増えたが、ここはやはり「イバラキング(茨城産)」を。会社の人(複数人)が出入りしているので、少しばかりの口の養生にでもなるか、どうか。(599)
◯2024/06/15(土)午前中に猫缶の買い出しで土気まで。缶詰以外の「オヤツ類」を合わせて、15千円ほど。▶昨日に続いて暑い一日との予報。気温はそれほどでないが、湿度が高いようで、体が汗ばんでいる。今にも雨が降りだしそうなままで夜になった。そこから少しばかり降雨があった。この雨は翌朝まで続くという。(598)

◯2024/06/14(金)終日自宅に。早くも午前中から、室内気温は29,5度ほど。夕方までまったく変わらなかった。野外では三十度を越えた、今年の最高気温だったかもしれない。至るところに真夏日(35度超)が見られた。この先の水不足や、熱中症が思いやられる。とにかく無理をしないこと、いい睡眠をとること、それに尽きるような気がする。京都は36度だったそうで、至るところで、あるいは手元の温度計では40度を越えたかもしれない。なかなか姉のところに連絡がつかないが、元気だろうか。(597)

◯2024/06/13(木)午前中に買い物。いつも通りに茂原まで。牛乳やオヤツ類を少々。それで3000円を超える。値上げ状況は一向に収束していないようだ。ほうれん草は一束400円だという。天候異変ばかりが値上げの原因でもなかろうとは思うが、為すすべもない。▶いかにも梅雨入り前の気象状況という雰囲気。朝方は曇天、昼過ぎは夏日か、真夏日。湿気が多く、高温では体が持たない。気が付かないうちに熱中症」まがいに侵されてしまうのだ。(596)

◯2024/06/12(水)このところ、かみさんの体調がすぐれない。おそらくは、今では「持病」にもなっている「腎臓(尿道結石)」のせいかもしれない。強烈な痛みが襲うが、それは一過性と言っていいほど、小一時間もすれば痛みは去る。効果的な治療法があるというか、ないというか。少なくともかかりつけの医者の助言では、一日に「2リットルの水」だそう。そして適度な運動。このようなことは彼女のもっとも苦手とするところ。まったく聞く耳を持たないのだ「騙し、騙し」でやり過ごすことができるか。(595)

◯2024/06/11(火)終日自宅に。気温は高く、おそらく30度を超えていたと思う。少しでも高温だと外出しないことにしている。数週間前の「熱中症」まがいが相当にこたえているのである。自分では大丈夫と屋外作業をしていても、気がつけば体はすっかり参っているということがある。水分を多めに取り、無理をしないこと、十分な睡眠時間を確保する、今夏の高温の日々を大過なく過ごすにはこれが一番か。(594)
◯2024/06/10(月)快晴。午前中に買い物、茂原まで。▶いくら文句や不平を言ってみたところで、どうにもならぬことばかり。政治的には、この社会における可能性は潰えてしまい、人心道義は堕ちるところまで堕ちてしまった感があるし、それにつられて、官僚(警察や検察)等までが言うに言われぬ退廃と腐敗の坩堝(るつぼ)になっていることを痛感する。これを「閉塞状況」というのではない。あらゆる集団における「社会関係(位階・身分・職位など)」の硬直化が限界を超えてしまったのだと思っている。政治家が自らの身を修めことが出来ないという自覚そのものがないところに、言い難い悲劇を見る思いがする。▶やがて本格的な(梅雨入り」を迎える。それまでに少なくとも屋根や雨樋を掃除しておきたい。この一、二年はほとんど手を付けていない部分が多いのが苦痛の種。(593)
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口直し、眼直しに。

・梅雨ちかき奈良を仏の中に寐る(西東三鬼)
・奈良の雨降りしきりけり子の傘に(日野草城)
・大和路の辻の道標梅雨けしや(石川風女)
・はじめての道も青水無月の奈良(皆吉爽雨)
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