
一週間を区切って、7日間の、それぞれの日々を眺め直すと、何かと大事や心配事が続く一週間というものがあるのでは、そんなことを考えてみたくなります。長い時間の経過のうちの一週間を取り分けて、何かを言うことは褒められたものではないでしょうが、八月の初旬は、それこそ、歴史的にもいろいろな試練が続いたことは事実ではあるでしょう。「歴史から学ぶ」というのは、記憶のひだに歴史の事実を留めることをさして言う。
よく「持続(継続)は力なり」と言って、何事によらず長続きさせることは大変でもあり、だから貴重でもあるということでしょうか。ぼくは性格からすると「飽き性」で、長続きしないことばかりが目立ちます。学校の教師はしばしば「勉強する習慣をつけなさい」というが、習慣化できるのは、例えば喫煙とか飲酒のような場合、あるいは薬物摂取など、余りいい面では言われないのではないでしょうか。それを続けるのが癖になる、あるいは「中毒」になるような時に習慣化できたと言えるのでしょう。つまりは、脳細胞がしっかりと味も効用も記憶してしまうということです。

果たして「勉強」することが「中毒」になるなどあり得るのでしょうか。ぼくには「勉強」が習慣化した例(ためし)は一度もない。しばしば「三日坊主」などと、物事が長続きしない時に非難される言葉として使われてきたようです。ぼくも、この「三日坊主」に最もよく当てはまる人間ではないかと自認さえしています。これまでの長い人生で「日記」を書き続けたことは一度もない。いろいろな人の日記を読む機会がありましたが、よくぞ、これほど続けられるものだと言う感想しか持てなかった。メモ程度でもいいから、毎日書くとなると、まるで「苦行」そのもので、ぼくにはとてもできない相談でした。しかし、たとえメモであれ、書き進めていくと分かるのですが、毎日が同じような出来事の繰り返しかと思えば、どうしてどうして、決してそんなことはないのがはっきりと分かる。どの一日もなければならない、命にとってもかけがえのない一日なんですね。
「徒然に日乗」と題して「日記(日乗)」を書き始めたのは、2022年9月14日とあります。間もなく三年目に入ります。いかなる魂胆から始めたか、すっかり忘れました。しかし、これもまたその日暮らしの、その日だけの記憶を、つまりは「暮らしの記憶を」、その日だけのものとしてでも留めておきたいということだったかも知れません。朝起きてから夜寝るまでの「終日(ひねもす)」の一コマ一コマが、記憶のスクリーンに映し出されないままで、時間ばかりが経過することへの薄寒さというか、あるいはいささかの恐怖を感じたからだったでしょうか。

その日一日を惰性で過ごすのは、ぼくには避けられない生き方の流儀です。その「惰性」の中にも、意識の有無には無関係に「日々是好日」という感触を求めていたのは確かでしょう。「日乗」書初めの日の、駄文が残っています。
「日々是好日」とは「碧巌録」(禅の公案集)中の雲門文偃(うんもんぶんえん)の言葉。いいことも悪いことも、生きていれば、尽きないものです。毎日の生活、あるいは出来事に「一喜一憂」するのは禁物、いや愚かなことで、「毎日がいい日でありますように」「生きていることに感謝する」というような、禅問答中の雲門師の「答え」だったとされています。いいことも悪いことも、メモリ(尺度)を大きく取れば、同じじゃないかということのようですね。つまりは「五十歩百歩」「似たりよったり」「大同小異」、そんなことに齷齪(あくせく)しても、得るところはないしなあ、とやり過ごせるといいね。(2022/09/14)

そんなことで、ぼくは飽き性の特権として「三日坊主」を続けています。「三日」続けて一日の中休み。これを飽きもしないでと言うと語弊がありますが、飽きながら、呆れながら続けています。「いいこと」も「よくないこと」も、大きな目盛りを当てると、人間のすること、ほとんど誤差の範囲という塩梅で、あまり細部や最小部に拘らないで、まあ「朝飯」を食べるように、日々、ぼくは「記憶の再録・再生」を試みているのです。
(山岡鉄舟の書に「晴れてよし、曇りてもよし富士の山、元の姿は変わらざりけり」とある。「富士に変わりはあるじゃなし」ですね)*雲門文偃(864~949)(右上画)「擧。雲門垂語云。十五日已前不問汝、十五日已後道󠄁將一句來。自代云。日日是好日。」(「碧巌録」第六則)
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「徒然に日乗」(469~475)

◯2024/08/11(日)極めて蒸し暑い一日だった。何もしなくても体が疲れる。▶昼前に買い物。地震の際の必需品を補充する。カセットガスボンベなど。仮に停電や断水があったら、困るのは風呂とトイレ。こればかりは大いに工夫のしどころが残されている。そうなったらなったときのことで、今からどうのこうの騒いでも仕方がないだろう。「南海トラフ大地震」の確率は極めて高いが、いつ来るかは未定。ということは、これまでと変わらないのだ。その前に、目前の台風に気を配るべきだろう。5号と6号が前後して発生したようで、風の被害より雨(線状降水帯)のほうが心配されるのが、今日風。5号は岩手や宮城を直撃しそうだ。(夜10時過ぎ。室温30.4℃、湿度75%)(475)
◯2024/08/10(土)毎朝、四時過ぎに約一時間、決まったように蜩(ひぐらし)の一斉合唱が始まる。一時間ばかり過ぎると、方々で鳴いていたのがほぼ同時に止む。これは夕方も同じ。それこそ、ぼくの耳に届く範囲でいうと、およそ一キロ四方の範囲で、互いに声を届けあって鳴き出し、そして徐々に鳴き止む。実に不思議に思える現象。正確に毎朝、薄明かりの中で鳴き出すのだ。夕方も同じ。もう少し丁寧に調べてみたい。▶蒸し暑い、やや曇り空の天候。昼過ぎに自宅前の空き地の草を刈り出した。背丈は約2メートルもあろうか、なかなかに手間がかかり、ほとんど刈り進めることができなかった。加えて、刈払機の羽が摩滅していて、十分な切れ味がなかった。次回は必ず新しい刃に変える必要があろう。およそ一時間で、かなり疲れたので、止むなく中断。先が思いやられる。▶現在、夜八時半過ぎ。室温29,8℃、湿度72%。全くの熱帯夜。幸いに、周囲の木々が風を作り出してくれるので、暑くて寝られない事はまずない。(474)

◯2024/08/09(金)七十九回目の「長崎原爆記念日」に、戦争中のイスラエルを招待しなかったために、G7の各国駐日大使は参加を拒否した。つまらないというべきか、極めて不可解な理由で、「核兵器反対」を表明しないのだから、広島ともども、被爆国の訴えは世界に、世界の指導者に響いていないことになるだろう。▶夜八時直前、神奈川県直下を震源とする震度5弱の地震。南海トラフの地震注意情報が出されているさなかの発生。西の宮崎から東の神奈川へ、まさしく南海トラフの震源域に収まる不穏な地震だった。大過ないことを願うばかり。(473)
◯2024/08/08(木)終日自宅。お湿り程度の量が何度か降った。酷暑はいくらか和らいだが、それでも気温三十℃、湿度80%というのだから、体には堪える気象だ。本日は、庭作業は中止。体の疲れがとれないままで数日過ごしている。▶先週金曜日以来の株の乱高下はまだ落ち着かないまま。世界同時安という展開もあって、なかなか国内だけで(が)安定することはないのは当然。日銀と政府の根本政策がどうなっているのか、先を見据えているとはとても思えない「場当たり」状態が見られるのは、いかにも不安。▶午後4時過ぎ頃、宮崎・高知あたりで大きな地震が発生、震度5弱、マグニチュード7.1。南海トラフ地震の恐れなしとしないと気象庁。(472)

◯2024/08/07(水)終日自宅。これまでのような猛暑日ではなく、曇り空の天気。午後には一雨あった。なにかと疲れが残っているようで、二時間ほど昼寝をした。三時頃に庭の草取りを初めたところで、また一雨。途中までで中断。裏庭と表庭を合わせて、除草作業の三分の一程度は終わったか。裏の斜面と道路を挟んだ前の空き地の草がこれまでにないほど伸びている。作業終了までに、一体どれくらいの時間がかかるのだろうか。▶株価の高騰が止まらない。急激な円安も一休みか。一気に千円超の高騰があった。今日と昨日の2日間で、今回の歴史的暴落を取り戻した気配があるが、日本株式のこの先はどうなるか、見通せない。いろいろと、専門家らしい人々が理屈を並べているが、結局は「投機筋」の恣意的な株式売買に加えて、これまでの経験や教訓が生きていない「ネット投機」勢力が、世界規模で、今回の高騰暴落を演じた気もする。人間が判断して売買する時代ではなく、膨大なデータを背景にした「コンピュータ投機の時代」の、想像もつかない投機形状が、今までに見られなかった株売買の乱高下をこれからも演出するだろう。(471)

◯2024/08/06(火)午前の取引開始直後に日経平均は千円以上も高騰。前日の暴落のかなりの部分を取り戻す勢いで、最終的には3200円超の株高。このジェットコースターのような市況の様子はもうしばらく注意しなければ、確たることは言えそうにない。Fund wrapは、この週初2日間で250万超の損失が出ている。(7月下旬以来では500万ほどの損失が出ている。それをみても、世界経済は全体に悪化していることが分かる)▶午前中に買い物。茂原まで。▶一時前に土気駅へ。友人(元同僚・宗教学研究者)のT氏がくる。駅前のイタリア料理店で休憩。少しも変わらない彼。77歳になるということだった。家族と大原に休暇できた帰途に声をかけて、寄ってくれた。昨年も同じ時期に何年ぶりかで再会していた。数年前に膀胱癌に罹患したということだったが、回復著しく、大いに健康に自信を持っていた。二時間ほど話して、再会を約す。▶七十九回目の「広島原爆の日」。今なお、世界の至る所で「核」を弄んでいる者がいる時代。広島はいかにして「非核」「反核」を訴えることができているのか。足元の総理が「核の抑止力」を声高に騙っているという恥ずかしい現実。(470)

◯2024/08/05(月)先週金曜日の驚愕すべき株安が、予想した通りに、週明けになっても、一向に止まらない。寄り付き早々、千円超の下落。この間一貫して下がり続け、終値は4400円超の史上最大の下落。アメリカも下落で、世界同時下落の相場展開になった。理由はいくつかあるが、要するに、日本の「株」が世界の投機筋にいいように売られた結果といったところ。騰がる材料もないのに4万円超を付けること自体(事態)が、実体経済を反映していなかった、その反動で、日本市場がいいように荒らされたのだと思う。下落前の専門家の意見を聴いていると、バカバカしくなるほどに滑稽で、いかなる好材料もなく、ひたすら円安(ドル高)と物価騰貴による株高が生み出されてきただけであって、大会社の最高利益も、実態のない表面だけの見せかけだったことが分かる。この先、どうなるか、本日以降の相場展開をじっくりと見ておきたい。▶昼前に買い物。午後、日の翳るのを待っての庭作業。前庭の除草をやる。これで雨でも降ればまた一気に草類は伸びるだろう。湿気の多い中で、2時間ほども続けたろうか。まだまだやるべき作業は多い。(469)
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