ロシアのP大統領が択捉島を訪問した際に、「強く抗議する」と常套句を発表した首相でした。国益を第一になどとは、どこを探しても言えた義理ではないのが、この首相の正味・正体でしょう。ICC所長に対する米大統領の「制裁」云々の発言は、この大統領にしてこの発言ありと見逃していいはずもない。「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルド」だけと、三月に媚態を振りまいて、言ってのけた日本首相、今般は大統領に何というのかと、誰もは期待していないでしょう。外務省が発表した「報告」は、実にこの国らしい、恐る恐るアメリカに物申した風を装っていて、誠に情けないものだった。日本はICCをいくつかの観点で支持してきた。だから今回のアメリカの「制裁措置」は「大変残念です」(the announced measures are very unfortunate.)と外務省は発表した。この単語(「残念な(unfortunate)」はどういう意味があるのでしょうか。「不運でした」、「アンラッキーだったね」とでも言っているように、ぼくには見えます。
国際刑事裁判所(ICC)に対する米国の制裁(外務報道官談話)1今般、国際刑事裁判所(ICC)の裁判所長である赤根智子判事が、米国の制裁措置の対象として新たに追加されました。2 我が国は、国際社会における最も重大な犯罪の処罰と撲滅、法の支配の徹底のため、常設の国際刑事法廷であるICCを一貫して支持してきています。このような立場から、今回の措置は大変残念です。(”Japan has consistently supported the ICC, which is a permanent international criminal court, in its efforts to prosecute and punish the most serious crimes of concern to the international community and to uphold the rule of law. From this standpoint, the announced measures are very unfortunate.”)3 我が国としては、引き続き、関係国等と意思疎通を取りつつ、国際社会における法の支配の強化に取り組んでいく考えです。(令和8年8月19日)
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◎ 国際刑事裁判所(こくさいけいじさいばんしょ)(International Criminal Court: ICC)= 1998年の「国際刑事裁判所に関するローマ規程」Rome Statute of the International Criminal Courtに基づき設置された常設の国際司法機関。ジェノサイドや戦争犯罪,人道に対する罪,侵略の罪などで告発された個人を審理・処罰する。個人の刑事責任を問う国際裁判は過去にも第2次世界大戦後に,国際軍事裁判(ニュルンベルク裁判)および極東国際軍事裁判(東京裁判)が開かれている。2002年7月1日,60ヵ国がローマ規程を批准し発足した。所在地はオランダのハーグ。/ICCは国家間の争いを審理する国際司法裁判所 ICJとは異なり,個人を訴追する。国内の裁判所が対応できない場合に,最も重大な罪を犯した個人を起訴に持ち込む最終手段として設立された。訴追対象は 2002年7月1日以降に締約国国内で発生した事案あるいは締約国の国民によって引き起こされた事案である。/ICCが初めて取り扱った事件は,コンゴ民主共和国で子供兵士(チャイルドソルジャー)を徴募・採用したとして告発されたトマス・ルバンガをめぐるもので,ルバンガは 2006年1月に逮捕状が出されて同 3月にハーグに移送され,2012年3月には有罪判決がくだり,同 7月に禁錮14年の刑が言い渡された。/ローマ規程には約 140ヵ国が署名したものの,アメリカ合衆国は 2002年までに批准の意思がないことを通告,ロシア,中国も非加盟である。日本は 2007年10月1日に加盟。2024年2月現在,批准をすませた締約国は 124ヵ国。(ブリタニカ国際大百科事典)(左図表は東京新聞・2026年8月20日)