毎日飽きもしないで「駄文」を書き殴り続けています。何のためというなら、筋トレならぬ、脳トレだと言い訳したくなりますけれど、劣化しきった脳を鍛えたところで、再生するでもなく、一層劣化を促すだけだということは、ぼくにもよくわかっています。それでも書き殴りを辞めないのは、劣った脳なりの「抵抗」というか、どうせだめなら、とことんだめになってやろうじゃないかというのでしょう。ここまでくると、駄文作成はぼく自身の手に負えなくなっている風でもあるのです。

このところ、そんな人間能力の欠陥や不足を補うためなのか、それとも新たな「擬似脳細胞」の誕生(発明)とでもいうのか、驚くほどに各種の「AI」がもてはやされています。この地球は「AI」で持っているといわぬばかりの大流行。ぼくが毎日使っているパソコンにも、知らない間に「AI」の手先足先が入り込んでいるらしく、この駄文を書いているさなかにも、「AI」を使いませんかという誘惑というか「罠」が仕掛けられています。当方から望んで、「AI」の片りんといえども使いたくないので、もっぱら、己の壊れた脳細胞をだましたりすかしたりと、危険な賭けを試みている次第。
時代の風潮に、ぼくは勿論、掉さすものではないし、逆に「世の趨勢に背中を向ける」つもりはないのです。苦々しい思いで生きているのですから、ぼくの「生息範囲」は驚くほど狭められてきているというわけです。こんなことは今までにもあったでしょうし、そんな時代の歩速に後れを取らないで生きてきたというつもりはありませんが、少なくとも時代の空気は呼吸させられてきたのでした。生まれてこの方、ぼくは大嫌いな人ごみの中で生活してきたし、もっとも忌み嫌っていた「学校」という「人間性破壊工場」にも、人並みに閉じ込められてきました。考えるまでもなく、これは行くべきではなかったと、返す返すも残念なことだったと思っています。

御託はここまでにして。さて、以下の「コラム」を読んでください。この島社会にあって、ほぼ絶滅危惧種と目されている新聞紙の中で、それでも「言うべきこと」「書くべきこと」を実践している、数少ない新聞社であるとぼくは見ている西日本新聞の記事です。本日は「窓 編集局から」というコラムの、わが駄文集録における初登場です。題して「新聞とAIの距離感は」という。新聞編集に、今ではAIは不可欠であるというのでしょうか。ここでは人間の書いた原稿を、AIの鋭敏な感受性で訂正してもらうという、実に陳腐な試みが紹介されています。
「編集局ではAIによる業務改革や新たな情報発信の在り方を模索中ですが、その前提として、ガイドラインに『報道記事作成や写真撮影は記者の仕事の根幹』と明記しました」と、さも重大事のように断りを入れておられる。「侵略」はここまで来ているのかという、ある種の「諦念」がぼくには沸いています。「情報整理や校正校閲補助にAIを使う場合も、何をどう伝えるかの判断主体は記者であり、最終的な確認と責任は人間が担います」と言わずもがなの意見が出ているのを見ると、いずれ遠くない日に、「営業車の自動運転」よろしく、記事はすべてがAI主導になるという予告であり、予言のようにも聞こえてきます。
新聞とAIの距離感は【窓 編集局から】
次の原稿の誤りを見つけてください。(内容は架空)
× ×
全国的に暑さが厳しく、福岡市内では最高気湿35度以上の猛暑日を記録した。南区日佐の保育園では熱中傷予防講座があり、園児たちが「エアコンをつかいまょう」と声を合わせた。高校野球福岡大会では、突然の激しい雷雨により、試合開始が午後ずれ込んだ。
× ×
いくつ分かりましたか?
編集局では昨年から「AI校正校閲ツール」の研究を進めています。人工知能(AI)を使い、誤字脱字や公共施設名、公人名などの誤りを検出する仕組みです。前記の原稿については「×日佐→○曰佐(おさ)(日と曰の地名誤字)」など5カ所の誤りを指摘しました。
AIが常に正しいわけではありません。当初は正しいものを誤りとし、明らかなミスの見逃しもありました。でも調整を重ねる中、紙面掲載前のミスを見つける事例も出てきました。
一方で読者からは「記事の書きぶりに違和感があった。AIが作成したのでしょうか」といった不安の声も届くようになりました。
編集局ではAIによる業務改革や新たな情報発信の在り方を模索中ですが、その前提として、ガイドラインに「報道記事作成や写真撮影は記者の仕事の根幹」と明記しました。情報整理や校正校閲補助にAIを使う場合も、何をどう伝えるかの判断主体は記者であり、最終的な確認と責任は人間が担います。AIツールに関しては、入力情報が第三者への回答に再利用されない、適切な環境での運用を徹底していきます。
現場へ行き人に会い、読者に届ける1次情報を集める。正確で質の高い報道を続けるため、記者が取材・執筆に集中できる環境をAIも使って整える-。これが本紙の現時点でのAIを巡る考え方です。読者の声も踏まえつつAIと適切な距離感を築いていきます。(報道センター部次長・田篭良太)(西日本新聞・2026/07/24)
【答え合わせ】(1)日佐→曰佐(2)気湿→気温(3)熱中傷→熱中症(4)つかいまょう→つかいましょう(5)午後ずれ込んだ→午後にずれ込んだ

「次の原稿の誤りを見つけてください。(内容は架空)」と断って、例文「全国的に暑さが厳しく、福岡市内では最高気湿35度以上の猛暑日を記録した。南区日佐の保育園では熱中傷予防講座があり、園児たちが『エアコンをつかいまょう』と声を合わせた。高校野球福岡大会では、突然の激しい雷雨により、試合開始が午後ずれ込んだ」という短文中の誤りを、わざわざ「AI」に指摘させたという。「現場へ行き人に会い、読者に届ける1次情報を集める。正確で質の高い報道を続けるため、記者が取材・執筆に集中できる環境をAIも使って整える-。これが本紙の現時点でのAIを巡る考え方です。読者の声も踏まえつつAIと適切な距離感を築いていきます」と、会社のとるべき姿勢を書かれていますが、いかがでしょうか。ぼくにはよく理解できない記事ですね。
新聞記事は人間(記者)が書く、その誤りはAIが見つけるという、まるで「役割分業」の方向を強く示唆されているのでしょうか。それが間違いだというつもりはありません。でも、この例文中に「5つの間違い」があることを、わざわざAIを使って発見・証明するというお芝居は何のためなんでしょうか。目下、この新聞社ではまさしく「伏魔殿」然としてどす黒くか、鈍い輝きをさらしている福岡県議会の「積年の不祥事」を暴き出しています。どうして今どきと、ぼくなどは言いたくなりますが、それでもやらないよりはいいという気もしますので、応援を買って出たいくらいです。でも、県議会の「真っ黒のうわさ」は疾(と)うに知られていたこと。議長や副議長になるには相当な金が求められたという経験者が名乗り出ています。県議たちの政治資金パーティには県庁の幹部連数百人が給料天引きで「パー券購入」という伝統もあり…。金にまつわるもろもろの「違法行為」「脱法行為」は猫や犬だって知っていたのではないんですか。

「AIと関係を結ぶ」ことがすべて不可というのではありません。誤字脱字探しだけに限定できる性格のものではないということを知っておられてもなお、しおらしいことを言われているのではないですか。そして、ぼくはこんな怪しい機器(アプリ)を駆使する新聞社は、間違いなしに墓穴を掘っているというほかないと考えています。(かつては全国紙でクオリティペーパー、などと歯の浮くような評価を否定もしないでいい気になっていたA新聞の「没落」ぶりは誰の目にも明らかです。間もなく「アサヒ」は出ない日が来そうです。その企業のトップが、「AI全振り」などとという「戯(たわ)けたこと」をほざいていました。「AI全振り」なら、すでに経験済みの、並み居るネット上の魑魅魍魎軍が抜きんでているでしょう。だから、この新聞社の社長が何を言いたいのか、ぼくにはよくわからないんですね。詳細は省きますが、全振り宣言以降も購読者数は減少し続けているし、中途退職者は引きも切らない事態が起こっている。もういくつ寝ると「お陀仏か」と、まさに秒読みに入っているんです。

現下、世界経済の唯一の儲け頭と目されている「AI」、この新機軸は人間の下請けに甘んじることはまずありません。人間を支配下に置くように、「AI」は、それこそ成長しているのでしょう。でも、さしもの「AI」にも、昨今、破綻が見えているようにも、ぼくには思われます。猫も杓子も「AI」、「AI」でなけれな夜も日も明けぬという時代は、短くも、意外に脆(もろ)かったということになりかねません。人間が使う「道具」で甘んじている限りは安全だと、誰しもが考えるのでしょうけれど、それは、ともかく「agent」であることが本領だと、多くの開発者は目論んでいる。だから、人間を支配し、統制するところまで行くつもりではないでしょうか。それを達成するためには、しかし、あまりにも投資額が膨らみ過ぎるところにも、大きな限界点があるようです。AI栄えて、人間生活はしぼむ。
「AIと適切な距離感を築いていきます」と西日本新聞のコラム氏は書かれています。果たして、そこにどんな良好な関係が存在するのでしょうか。なんとかかんとか言いつつも、ぼくには新聞(会社や記者)は「墓穴を掘っている(To dig one’s own grave)」としか思われません。
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII




































