
紙の新聞は読まない。数か月に一度くらいは喫茶店などに入ることがあるので、そこに置いてあれば読むくらい。近視眼がひどいので、メガネがなければ、読もうという気が起こらない。「近視眼」とは、「① 近視の目。近眼。② 目先のことだけにとらわれ、将来の見通しがつけられないこと」(デジタル大辞泉)とある。ぼくの場合①であって、なお②でもありますから、なんとも厄介ですね。両方(①・②)の意味で、ぼくの「近視眼」は加速度的に進んでいるので、本を読むということも極めて少なくなりました。その代わりといえるはずもないのですが、人の気持ち・下心を読むことが強くなったと、我ながら思わないでもありません。要するに「下種(」げすの勘繰り」というやつです。

活字を眺める代わりになっているのが、テレビやパソコンのモニターに映る「よしなしごと」です。本日もまた、コラム2編。それも昨日付け(「忙中寸語」)のものと今日付けのもの(「金口木舌」)。昨日のぼくの駄文も、計二つでした。一つは「月一コラム」であり、他は「毎日一駄文」でした。その毎日の分に「大統領はAIに支配されているのだ」と書いた。本当にそうだと思っているから、そのように書きました。まるで「猫の目」のように「発言」がくるくる変わる。変わるごとに世界は振り回される。それを見て大統領は狂喜乱舞し、その嬌態を知って、大統領愛用の「AI」は新ネタを仕入れて、大統領に進言する、大統領を焚きつけるから、その発言や意見には一貫性もなければ、方向性も定まらないのは当然でしょう。このような痴態が生じているのは、「金だけ生き甲斐」だった大統領は、ある時期から「裸の王様」になりたくて、気が狂いそうになりだした。それを嗾(けしか)ける、跡目を狙う悪者たちが取り巻きにいて、ついにその「野望」と「野合」が実現し、今日に至っているのです。「世界は回る、メリーゴーラウンドのように」ですね、まさに。
【忙中寸語】エイプリルフール お城に呼び出された吉四六(きっちょむ)さんに殿様が言う。<どうじゃ、わしをだましてみよ。褒美を取らせるぞ>。吉四六さんが家にある「うそのタネ本」の存在を伝えると、殿様は家来に命じて探すのだが…▼子どもの頃、何度も読み返した寺村輝夫さんのとんち話『吉四六さん』(あかね書房)。まんまとだまされた殿様。吉四六さんはニヤリとし<うまいウソがつけました。ご褒美を頂けますね>▼きょうはエープリルフール。毎年、罪のないうそやいたずらで笑い合えるお茶目(ちゃめ)な一日である。日本では「四月馬鹿(ばか)」とも呼ばれ、春の訪れを告げるイベントとしても定着する▼企業のユーモアや、遊び心あふれるアイデアを楽しめる日でもある。昨年はサントリーの「天然水20ℓ(リットル)ペットボトル」や、ロッテのチョコレート「ガーナ」シリーズの歯磨き粉が交流サイト(SNS)でバズったという▼誰の句なのかは分からないが、この時期思い出す秀句がある。<嘘つきの 顔見て笑う 万愚節(ばんぐせつ)>。オチを知っていてもムフフと笑える、そんな一日を過ごしたい▼翻って、「ウソでしょ」と言いたくなる中東情勢。米国とイスラエルによるイラン攻撃から1カ月以上がたった。目を覆いたくなる爆撃のニュース映像から始まり、ホルムズ海峡の事実上の封鎖…。こんな笑えない戦争は、もうたくさんである。一日も早い幕引きを願う。(千葉日報・2026/04/01)

世界が平和であろうがなかろうが、狂人には関係ない。つまりは「常識」も「品性」も無関係。とにかく、話題になりたいだけの愚かしい人間が世界一の覇権主義国家の権力を握ったのだから、世界中が混乱するのは目に見えていました。そんなとき、いかに最新の「AI」であろうと、対応する暇もないので、機械流の反応(アルゴリズム)で応答すると、あの大統領の「猫の目」発言が出てくるという仕儀になるのです。今日は「攻撃」、明日は「和平」と、その発言の幅は、きわめて陳腐で、文字通りに「脅したりすかしたり(threatening or coaxing)」なんですね。「トランプの人生は毎日がエープリルフールなんだ(Trump’s life is like an April Fool’s Day every day.)」。
世界を檜舞台(ひのきぶたい)に仕立てて、彼は狂乱劇の主役を務めている。もちろん脇役は有象無象、数多(あまた)、引きも切らず、これは日替わり、週替わりで登場です。。極東の島国の貧相極まる女優もいました。握手を、と差し出した手を振り払い。大統領に飛びつき・抱きつきましたね。大統領をいい気分にさせるためにどれだけの国費を費やして訪米したころか。漏れてくるところによれば、訪米前に側近中の側近(I 氏)に「自衛隊派遣は不可能」と釘を刺され、烈火のごとく怒り心頭。彼を首にするか、自分が辞(病)めると狂乱醜態を演じたとされる。そして、訪米直前に自衛隊派遣を約束したのだ、戦場、ホルムズ海峡に。これは「密約」ではなく、「公約(膏薬)」でしたが、島国政府側は「約束の事実はない」と、まさしく「エープリルフール」気分を装っているのです。アメリカ側は大統領を始め国連大使を含めて、多くが「日米明約」を公言しています。「頭隠して尻隠さず(Hiding your head but not your tail)」という、あまり見たくもない構図ですな。

かかる愚連隊を相手にしては「最新版AI」ですら、対応に苦慮しているさまがいやでも見て取れる「春の異変」です。異形の大統領でも勝てない敵はいる。無視できない存在はいるのです。それが「マーケット」です。彼は商人だから、取引には敏感であり、今やマーケットと取引をして、なんとも窮地に立たされていると、いかな老醜でも気が付いた、「マーケットに見放される」という深刻な事態でした。だから、何を言われようが、「戦争は止めた」となって、本日「大統領表明」をするという。死なばもろとも、地球を道ずれにはできない相談だったろうし、彼でも「命は惜しい」ということです。(もちろん、そのあとには、イランを破壊するのだ」と叫ぶことは間違いありません。TACOは、いつだって「往生際が潔くない」と、相場は決まっている。Trump Always Chickens Out(トランプ米大統領はいつもビビッて退く)という、素敵なジョーク(本音が正体を暴く)はファイナンシャルタイムズ記者(ロバート・アームストロングさん)の発語だそうだ。(2025年5月2日付のオピニオン記事で初めて使用)(日本時間午前10時から「TACO}」登場での記者会見。
【金口木舌】片手いっぱいの星 シリア出身の作家ラフィク・シャミの自伝的小説「片手いっぱいの星」(岩波書店)はクーデターが相次ぎ、政情が不安定な1960年代初めのシリアが舞台。主人公の14歳少年はある決意をする。鉛筆と紙で「ぼくは、真実を求め、それを伝える新聞記者になりたい」▼政治犯と間違われて拷問された父。政府にへつらう新聞の内情を暴露した新聞記者ハビーブさんも逮捕、拷問された。身近な人権をないがしろにする権力に立ち向かおうと少年は、釈放されたハビーブさんと新聞を発行し、政府の悪行を伝える▼「くつ下新聞」と名付けられ、5号まで発行したところでハビーブさんは「くだらない新聞を発行した」と再び逮捕される。釈放されぬハビーブさんを思い、少年は新聞発行を続けると決心する▼アラブで星は希望を表すという。人権を脅かし真実を隠す権力を監視する。暗い時代を希望の星明かりで照らす願いが小説の題名に込められている▼6日から春の新聞週間が始まる。ハビーブさんに仲間入りした少年たちのように今の新聞は後を継いでいるだろうか。改めて新聞の原点を少年の志に思う。(琉球新報・2026/04/02)

今日の琉球新報のコラム「金口木舌」で紹介されている「片手いっぱいの星」、不勉強の祟りで、未読です。早速に注文をと見たら、相当に値が張ります。四十年近く前の発刊本でした。図書館で探し、無ければ注文と決めた次第。それはともかく、「ぼくは、真実を求め、それを伝える新聞記者になりたい」と父の拷問死に遭遇した、一人の少年の物語。ぼくもある時期は「新聞記者に」と、身の程をわきまえずに渇望した時代があるだけに、この島社会の記者諸氏もまた、「少年」と同じ思いで「天職」に就いたものだろうと思います。少年は、敬愛する先輩記者と「くした新聞」を発行する。
◎シリア=国土の大半が砂漠で人口約2467万人。1970年の無血クーデターでハフェズ・アサド国防相が首相就任、翌年大統領に就いた。2000年に死去し、次男バッシャール氏が後任に就任。11年、「アラブの春」に触発された反政府デモを政権が徹底弾圧、内戦に陥った。死者は40万人以上とされ、多数が難民化し欧州に流入。混乱に乗じ過激派組織「イスラム国」(IS)が一時台頭した。ロシアとイランの支援を受けアサド政権が優位に立ったが、反体制派の電撃的攻勢で24年12年に政権崩壊。過激派「シリア解放機構(HTS)」主導の暫定政府が発足した。(共同通信ニュース用語解説)
権力は古今東西、いつの世・社会にあっても、自らを批判するものを潰そうとします。つぶせないまでもあの手この手の抑圧を加える。米大統領は気にいらぬメディアに対して法外の賠償金を求める裁判を起こす。NYTは、150億ドルの裁判に。その結果が出されました。

「トランプ氏がNYタイムズ訴えた名損訴訟、痛烈な判決で却下される【9月20日 AFP】米南部フロリダ州の連邦地裁は19日、ドナルド・トランプ大統領がニューヨーク・タイムズ紙に名誉を毀損(きそん)されたとして150億ドル(約2兆2200億円)の損害賠償を求めた訴訟を痛烈な判決で却下した。/共和党のジョージ・H・W・ブッシュ元大統領に任命されたスティーブン・メリーデイ判事は、トランプ氏が提出した訴状は「不適切かつ許容できない」と判断。28日以内に訴状を40ページ以下に修正し、「専門的かつ威厳ある方法で」提出することを許可した。(中略)『訴状とは、表面上はもっともらしい救済を求めるのに十分な事実の主張を、簡潔で分かりやすく述べたものだ』『弁護士は依頼人の主張を弁護する際、ある程度の表現の自由が認められているが、今回の訴訟における訴状はその自由の限界をはるかに超えている』と指摘。『訴状は、誹謗(ひぼう)中傷や罵詈(ばり)雑言のためのパブリック・フォーラムではない』『相手に対して怒りをぶつけるための保護された場でもない』と続けた。ニューヨーク・タイムズの広報担当者はX(旧ツイッター)で、『訴状が真剣な法的申し立てではなく、政治文書であることを認めた判事の迅速な判決を歓迎する』と述べた」(c)AFP(2025年9月20日 11:08)(右写真:ドナルド・トランプ米大統領(2025年9月19日撮影)。(c)Mandel NGAN/AFP)
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シリア出身の作家ラフィク・シャミの自伝的小説「片手いっぱいの星」(若林ひとみ訳、岩波書店・1988刊)にはありうべき新聞と新聞記者の姿や思想が描かれていると思う。「アラブで星は希望を表すという。人権を脅かし真実を隠す権力を監視する。暗い時代を希望の星明かりで照らす願いが小説の題名に込められている▼6日から春の新聞週間が始まる。ハビーブさんに仲間入りした少年たちのように今の新聞は後を継いでいるだろうか。改めて新聞の原点を少年の志に思う」(コラム「金口木舌」)と結ばれているが、ぼくはこの島の新聞を愛読乱読してきて痛感するのは、誠に残念なことだけれど、有望な青年、前途ある青年たちを完膚なきまでに「腑抜けにしてしまった」その、挙句に新聞社に送り込んだ「学校教育」の「教育を食い物にする」ような仕打ちに底なしの、心の裡からの怒りを覚えている。もちろん、ぼく自身も憎まれるべき対象であったと自覚している。
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