以下の予算委員会の質疑の模様(產經新聞・2025/12/11)を中継等で観ていて、T首相の「経済」や「経済運営」に対する無知・無理解がこんなひどいものかと、驚くばかり。並みの素人以下です。なんというお粗末な、経済政策の基本中の基本がわかっていないことがあからさまにされていました。それだけでも、この地位から即刻引き下がるべきだと思う。誰も何にも言わないのは、このままで『亡国への道」をいっしょに進もうではないかという「一蓮托生」の心理が災いしているのでしょうか。それとも、国が破綻することなどあるはずもないという「無根拠の安心感」を得たいという一心の現れでしょうか。まるで「対英米戦争」突入時の「神頼み」とそっくりではないですか。国民もメディアも、挙って戦争それ自体を大歓迎したものでした。(「存立危機事態」発言のお粗末もまた、経済無知と軌を一にしている)
彼女が「師と仰ぐ」故元首相の「アベノミックス」が惨憺たる結果、壊滅的な打撃を日本経済にもたらしたことは犬や猫でもわかろうというのに、さらに新たに「責任ある積極的経済政策」と看板を書き換えて、幻想を振りまき、強い経済を取り戻すと息巻いている。恥の上塗りを世界に知らしめているようなもの。為替(対ドル、対ユーロ)相場の円売り(円安)基調、日本国債10年物(の長期)金利(2.0%直前)、インフレによる水膨れのGDP(Gross Domestic Product )規模の見せ掛けの増大(24年は634兆2260億円)、実質GDPの目に余る縮小(間もなくインドに、イギリスにも抜かれて世界第6位へ)、一人当たりGDPのランキングの止まらない下降傾向(2025年は世界38位)等々。そのほとんどの問題に対して、首相の理解というか正しい認識は無いに等しいにもかかわらず、「日本売りがさらに進めば、いっそう危機を迎える」という指摘に、「私は、日本が成長しなければ危ないと思う 」と、頓珍漢な答弁。今現在のこの国に、経済成長の芽がどこにもないほどに寒々しい状況であることには目もくれず、「経済成長すれば、バラ色だ」という、寒中に裸体を強いるような精神論を垂れるだけ。それも、経済の実態を理解しているから、「無根拠の強がり」を口にするのか、それとも足元が震えるほどの恐怖を感じているから、上の空の「答弁」しかできないのか。ぼく如き者でも呆れてものが言えないのですが、そうとばかりも言っておられないので、言いたくはないけれど、ほんの一言だけ。
いくつかの指標を出しておきます。新内閣発足(2025/10/21)後から、各種の経済指標は怪しい雲行きを示し始めました。にもかかわらず「私の政策だけで、それほどマーケットが大きく大きく反応する、長期にわたって影響が出るということを発信する方が、むしろマーケットに影響を与える気がする」という。これどどの「空恐ろしい無恥・錯誤」こそが国を誤るというほかない。「為替市場の動向についての具体的なコメントは、市場に不測の影響を及ぼす恐れがあることから、差し控える」と一端(いっぱし)のことを言うが、そもそも、総理の姿勢や広言・放言そのものが「市場に不測の影響を及ぼす」ことがあったということですよ。(あるいは、ここにきてやや「自信喪失」の様相がみられるのは、ぼくだけの気のせいか)
この幼稚な、不勉強内閣を、なお支持するという有権者の無知・無為もまた、驚くべき低水準でしょう。ぼくも無知であることでは人後に落ちないが、今の政治的無為のもたらす状況が「安穏」「安心」「信頼」「希望」などと言う、およそ縋(すが)りたくなる何物も持ち得ない、恐るべき「無鉄砲」「無手勝流」で闊歩している風に見える。この内閣が幸か不幸か、一日長く続くと、より一層はっきりと「破綻(bankruptcy)」の度が深くなることだけは確かです。まるで「後発地震」の発生直後の事態のようでもあります。
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「誇張とまでは言わないが」高市首相、立民・今井氏の為替市場に関する質問に反発 陳謝も 高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、立憲民主党の今井雅人氏と長期金利の上昇や円安傾向について議論した。今井氏が現状を「恐ろしい」と批判したのに対し、首相が「誇張とまでは言わないが、マーケットに影響を与える」と反発する一幕もあった。首相は後に表現について陳謝した。
今井氏は、長期金利上昇は住宅ローンや設備投資の抑制など「マイナスの影響しかない」との認識のもと、「長期金利が高市政権になってから上がっている。危機感を持っているか」と質問した。
首相は「責任ある積極財政」を掲げていることを踏まえ、「私になってから、ということなので、財政政策について言いたいのだと思うが、財政政策のみを取り出して、市場に与える影響を一概に申し上げることは困難だ。市場の動向についてのコメントは、不測の影響を及ぼす恐れがあるので差し控える 」と答弁した。
■首相「日本が成長しなければ危ない」
今井氏は、長期金利に影響を与える日本国債の市場価格を巡り、国内では引き受ける余力が乏しく海外投資家の比率が増えていくと説明し、「外国人投資家は利回りも求めるし、これから金利がじわじわ上がり、ボラティリティ(価格の変動率)がものすごく高くなる可能性が高い。だから財政は抑制的にやらないといけない。危機感が足りない」と主張した。
これに対し首相は「私は、日本が成長しなければ危ないと思う」と反論した。「高市内閣の補正予算が原因で不安定な状況が続いていくとか、(今井)委員の言うように、長期金利が上がり続けていくというよりも、これから日本が成長していく、どんなリスクにも強い国になっていく、それによって政府債務残高の対国内総生産(GDP)比率が下がっていく姿を見せる方が大事だ 」と強調した。
今井氏は「びっくりした。『そんなことより』だ。金融市場が混乱することより、成長の方が大事だと言った。本当か。成長はもちろん大事だ。でも、金融市場が不安定な、金利が上がったりするより、成長のほうが大事だという感覚か。危ない。少し背筋が凍った 」と批判した。円安についても言及。日米の金融政策によって「日米の金利差が縮んでいくことは確実になっているのに円安が進んでいく。恐ろしい」と述べ、首相に見解を求めた。
首相は「為替市場の動向についての具体的なコメントは、市場に不測の影響を及ぼす恐れがあることから、差し控える。為替市場における過度な変動や無秩序な動きについては、必要に応じて適切な対応を取っていく」と述べた。
■今井氏「混乱を招きたいわけではない」
そのうえで、今井氏の発言に反発した。「先ほど『恐ろしい』と言ったが、そのように誇張して、まあ、誇張してとまでは言わないが、私の政策だけで、それほどマーケットが大きく大きく反応する、長期にわたって影響が出るということを発信する方が、むしろマーケットに影響を与える気がする 」と述べた。
今井氏は「その言い方はないと思う。いちゃもんをつけたわけではない。言い方を訂正してほしい」と反論した。
首相は「失礼があれば言い方を変える。お互いにこうやって為替や長期金利の話をぎりぎりとやっていくと、それもまた外に向けて発信されていくことになる。そういう心配から申し上げた」と説明。「お気に障ったら申し訳ない」と陳謝した。
今井氏は「私も混乱を招きたいわけではなく、予見できることは防止しなければいけないという観点で質問している。誤解しないでほしい」と引き取った。(產經新聞・2025/12/11)
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「徒然に日乗」(941~947)
〇2025/12/14(日) 当地では、予報通り、終日雨が降り、気温は10℃を下回っていた。しかし、思いのほか雨は大降りにはならず、気温も寒くてたまらないほどでもなかった。お昼過ぎに買い物に出かけたが、何時もの茂原のスーパーは何かイベントがあったのか大混雑していて駐車場にすら入れず、別の店に行くことになったほど。▶とにかく、風邪をひかないこと、睡眠を十分にとること、これをしっかり守っていきたい。▶三日前から、黒猫が帰ってこなくなった。たぶん2歳くらいの子。今まで、一度も、夜は外で過ごしたことがない子だから、とても心配。寒さが厳しくなるからなおさらだ。家の周囲は雑木林に覆われており、さまざまな動物の遊び場にもなっている。イノシシ以外に、アライグマやその他、なかなか手ごわい動物もいることだから、襲われていなければいいがと、気にしてはいる。しかし、探すべき範囲が広すぎて手が出ないのが正直なところ。今までも十日ほども帰らなかった子が帰って来たころもあるので、気を確かにして、待つ事にしよう。(947)
〇2025/12/13(土) 今冬もっとも寒い一日だったようだ。都心でも10℃に届かない気温が続いた。当地では今にも雨が降りそうで、雨粒らしいものが落ちることもあったが、本格的には今夜半から降るらしい。湿度が異常に低く、カラカラに乾燥している劣島では各地で山火事や街中の住宅火災が方々で発生しているので、今夜からの雨で少しは乾燥状態も終わることになるのだろうか。▶日中関係の先行き不透明状態が続いている。とんでもない発言をした総理は誤りもしなければ取り消しもしないままで、右翼サイドの支持者の意向を伺っているのだろう。根拠のない強がりを言うばかりで、何か得られるものがあるとは思われない。自分の犯したミスを認める前に、エスカレートする中国の反応に意味不明の態度を取り、更には、何よりも、先ず最初にアメリカに伺いを立て、まるで頭をなでてもらいたいような行動にしか出ないのは、困ったこと。それにしても、これほど無知で無能な首相の支持率が7割8割もあるという、有権者たちの、この根拠のない高揚感はどういうことだろうか。当方には信じられないこと。▶「内閣支持、微減59.9% 5割超が補正予算評価―時事通信世論調査 時事通信が5~8日に実施した12月の世論調査によると、高市内閣の支持率は59.9%だった。政権発足直後の支持率として1960年以降で2番目の高さだった11月の調査から3.9ポイント低下した。不支持率は13.6%だった」/支持する人が挙げた理由(複数回答可)は『リーダーシップがある』が26.4%で最多。『首相を信頼する』20.3%、『印象が良い』18.2%、『政策が良い』12.5%などと続いた。支持しない人の理由(同)は『信頼できない』5.3%、『期待が持てない』4.9%などだった」(時事通信・2025/12/11)調査項目の「質問の立て方」はどうだろうか。これもまた「調査」「世論」と言うのだから、何をかいわんや、だ。(946)
〇2025/12/12(金) かなり寒い一日だった。一段と寒さが加わってきたという感じがする。そんな中で、また青森沖で震度4の地震が発生した。有感地震は相当程度続いているが、もっと大きなものが発生する危険性は否定できないという。厳寒のこの時期、被災地の方々には気の毒なことだし、これ以上地震が来ないように祈るほかない。▶「青森県東方沖でM6.5の地震 最大震度4 津波の心配なし 12月12日(金)11時44分頃、北海道と東北地方で最大震度4を観測する地震がありました。・震源地:青森県東方沖・マグニチュード:6.9・震源の深さ:17km 14時05分に北海道太平洋沿岸中部、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県の津波注意報が解除されました。今後若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。」(2025-12-12 14:10 ウェザーニュース)(945)
〇2025/12/11(木) 午前中に灯油を購入に(今期は初めて)。ついでに、ガソリンを満タンに。1リッターあたり154円だった。ひところから見れば、十円以上は下がっているが、そもそも高くなっていたのだから、はたして年末に停止される暫定税率廃止分がいったいどれくらい下がるのか、大いに心もとない。すべてが増税基調のT 内閣政治だ。ますます財政破綻の方向に邁進しているが、それに拍車をかけているのが「積極的経済政策」だろう。高物価(インフレ)をそのままに、軍事費予算を更に高めるように米国から要請され、その前に3%までは約束している事態が明らかに(国会審議前の段階だ)。そしてアメリカの国防長官は「GDP比5%」を要求してきた。現在の規模からいえば総額30兆円になる。気が狂っているとしか思われな、こんな内閣だ。中国のレーダー照射問題でも、支離滅裂な説明に終始している防衛大臣。まず自らの知能水準をもっとあげるべきではないだろうか。無知無能な総理が、さらに無能な議員を防衛大臣に任命して、そろって国を売り渡すのだろうか、どこに?米・中に、だ。(944)
〇2025/12/10(水) 午前中に近所の薬屋(万屋も兼ねている)で胃腸薬と天然水(2㍑×6)✖10箱、などを購入する。冬場になったせいもあり、天然水の消費量が上がっているかもしれない。その近くにあるHCで、いつも通りの猫のドライフードを購入。帰宅してしばらくすると、宅急便の荷物が届く。今回新たに求めた猫缶の通販である。いつも行くHCでは品薄状態が続いていたが(本社の商品仕入れの計画によるらしい)、この通販業者は製造会社の直販でもあるようなので、必要な分量は好きなだけ入る。宅配業者には申し訳ないことだが、わざわざ出かけて行って買う必要がなくなっただけ、大助かりである。▶昨日深更の北海道三陸沖地震、明けてみれば、思いのほか被害が多く出たようだ。地震の規模の凄さがわかろうというもの。まだまだ油断はできないようだ。(943)
〇2025/12/09(火) 午前10時前に車検前の検査(見積金額の算定)。いつもの車検工場に。約30~40分で済む。登録十年になるし、走行距離もおよそ9万キロ超なので、それなりの金額が出た。本番は来年1月末。その車検の予約をしてきた。(942)
〇2025/12/08(月) 午後に陽射しが出ていたが、朝夕はかなり寒い日だった。本格的冬場という天気が続く。さらに予報は厳しくなりつつある。▶終日、自宅内に。油断すると、直ちに体調不良がぶり返しようそうに感じている。▶日中関係では、中国はさらに攻勢をかけて自衛隊機へのレーダー照射を。断固として抗議」を出せない状況が続いているし、レアアースの中国からの輸出が滞りつつあることが報じられている。一本足打法の「自動車産業」は、仮に輸出遅滞が決定的になると潰滅的打撃を受けることは不可避だ。政府は積極的経済政策を打っているようだが、さて、その内容には「金を配る」こと以外で何があるのか。軍事(軍需)産業を元気づけるための武器生産とそれの輸出もまた、言うところの積極的経済政策なのだろうか。それにしても、この、ある面では相当な「国難」ともいわれる時期に、この政府と総理大臣が…、よりによって、と言いたくなるような無知無能ぶりには目も口も覆いたくなる。(941)
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