【日報抄】紅葉前線が徐々に南下してきた。ゆったり錦秋を楽しむなら、鈍行列車の旅をお勧めしたい。中でも魚沼市と福島県会津若松市を結ぶ只見線は外せない。急峻(きゅうしゅん)な山あいを、息を切らすように走る列車に、つい声援を送りたくなる▼福島側の会津坂下駅は、今年開業100年を迎えた。秋晴れの下で、にぎやかに記念イベントが開かれた。地元の出身者には、演歌の大御所春日八郎さんがいる。駅から離れた春日さんの記念館をのぞいた▼館内に足を踏み入れると昭和の懐かしい匂いが充満する。「別れの一本杉」「お富さん」と往年の代表曲が紹介され、衣装や愛用したピアノも並ぶ。特設ステージでは春日さんの名曲をカラオケで存分に歌える▼お前がばかならおれもばか。春日さんのヒット曲「裏町夜曲」の一節だ。ばかを承知でなぜほれたと続く。好きになった者同士なら許されるかもしれないが、厳粛な議場で「ばか」はいけない▼埼玉県議会で「そんなわけないだろ、ばか」とやじが飛んだのをきっかけに、懲罰や処分を巡り議会が空転した。やじを飛ばされた議員の行動にも問題があったとして泥仕合になり、翌朝まで議会は続いた▼埼玉以外にも議員の振る舞いが物議を醸したケースが目立つ。議長が「日本で一番悪い男と言われている」とけむに巻く疑惑の県議会もあった。これでは有権者の信頼などおぼつかない。議会人は見識と誇りを持ち合わせた人たちであってほしい。間違っても、ばかにできる仕事ではないのだから。(新潟日報・2026/11/01)

⁂「週のはじめに愚考する」(143)~ レベルの低さや、出鱈目さ加減を比べるなら、やはり国会の委員会審議に勝てる議会はそんなにないでしょう。ぼくは、何度も触れてきましたが、これまでにも首相は「嘘つき答弁」を繰り返してきたので、そんなに驚かないのですが、今回の「G7会議、ずる休み」問題ほどに、赤裸々に国会委員会室で、テレビ中継のある中、最初から最後まで「欠席した理由」を捏造していたのです、大した度胸というべきか、あるいは「馬鹿に付ける薬はない」というべきか。つまりは「手に負えない」ということ。寄ってたかって、そのように首相を堕落させているのは誰か。総理大臣は言うまでもなく、その総理を守るためか、その仕返しを恐れてか、あるいは答弁に窮する総理を「ざまみろよ」と、腹の内で快哉を叫びたくなるような御仁もいたかもしれません。
首相やその界隈の人間たちは、猫でも犬でも、それが嘘だとわかる答弁を繰り返していました。細かく言うほどの値打ちもありませんから、これ以上は申しませんが、こんな程度の連中が「国策」「国政」に携わっていて、国が衰弱しないはずはないというほかありません。もちろん地方自治体がしっかりしていればいいのでしょうが、国会議員・代議士の忠実な子分に甘んじているのですから、滅びの速度は極めて速いのも当然でしょう。今回の「ずる休み問題」で一番に「男を下げた」のはM外相でしょう。まるでパンツをはかないで世の中を奉公しているようなもの。それこそ「いい年をして、「一緒に吐こうよ、大ウソを」と、それでいいんですか、Mさんよ。そういえば「カツアゲ農水大臣」も栃木選挙区でした。

本日の新潟日報のコラムでは「日報抄」氏は異なことを仰っておられる。「議会人は見識と誇りを持ち合わせた人たちであってほしい。間違っても、ばかにできる仕事ではないのだから」と。本気でそう思われているんですかと、ぼくは質問したいですね。「馬鹿にでもできている」のは、記者さんがよく知っているでしょうに。あるいは、そうはいったが、「いや、もちろん冗談のつもり」と答えられるでしょうか。上が上なら、下も下。上下で「馬鹿と阿呆の絡み合い」という点では、きちんと平仄(ひょうそく)があっているんでしょうよ。須(すべか)らく「議員は選良」とするのは誤りでしょう。「選ばれたすぐれた人。特に、選挙によって選び出された代議士のこと」(デジタル大辞泉)とあるのは、明らかに間違いで、「選ばれた人は優れた人であってほしいという願望」を表す言葉だと、辞書はその誤りを正しく訂正してほしいものです。慌て者は「自分は選挙で選ばれたから、エリート(選良)」だと勘違いするじゃないですか。
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埼玉県議会の夜を徹しての「バカ騒ぎ」の一幕です。

〘 自民党県議団の田村琢実団長の「ばか」発言の影響で日程が大幅にずれ込んだ埼玉県議会は16日夜、会期を1日延長して17日早朝まで断続的に本会議を開いた。井上航県議(県民会議)が、田村氏に本会議場での謝罪を求めて処分要求を提出したのに対し、自民側は井上氏に対する懲罰動議で応酬。いずれも賛成多数で可決され、両氏が本会議場で陳謝して決着した。夜を徹して開催された異例の県議会9月定例会は翌朝6時前に閉会した。/田村氏の発言は14日の地方創生・行財政改革特別委員会であった。井上氏の質疑中に「そんなわけないだろ。ばか」「できるか。ばか」などと発言した。(右写真「県議会本会議で謝罪する自民党県議団長の田村琢実県議=さいたま市浦和区で2026年10月17日午前5時53分、加藤潔撮影」)

一方、井上氏に対する懲罰動議は自民県議12人が連名で提案。「ばか」発言と同じ14日の特別委終了後、井上氏が退席する際に椅子を机に当てつけて大きな音を立てたと指摘。発言者や委員長、事務方の県職員への威嚇行為だと主張した。/懲罰動議に対し、他会派と無所属の4議員が発言を求め、「大きな音の客観的な証拠がない」「誰に対する威嚇なのか曖昧だ」などと疑問を呈した。自民側は「委員や県職員にヒアリングして確認した」「現場にいた人が畏怖(いふ)を感じた」などと述べ、動議の正当性を主張した。/田村氏への処分要請と、井上氏への懲罰動議はいずれも賛成多数で可決された。これを受けて、田村氏は「不適切な言辞を用いたことは議員の職責を顧みて誠に申し訳ない」、井上氏は「不穏当な行動を取ったことは議員の職責を顧みて誠に申し訳ない」とそれぞれ本会議場で陳謝した。【加藤潔】〙(左写真「井上航県議に対する懲罰動議に賛成して起立する自民党県議ら=さいたま市浦和区で2026年10月17日午前5時50分、加藤潔撮影」)(毎日新聞2026/10/17 16:37)
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おまけです。埼玉県議会ではこんな議論も話し合われていましたと。その結論はどうなったんでしょうか。「県議会」の水準は小中学校の「学級会レベル」と言えば、小中学生たちがどういうでしょうか。「そんなにひどいというのか」と反論するかもしれませんし。「まあ、似たようなもんだ」と、大人びた反応を示すでしょうか。ぼくが現住所に越してきた当時、知り合いになった農協職員のMさんから、「ぜひ町議会に傍聴に行きませんか」と誘われました。ぼくは「いいですね。ぜひ」と答えておきましたが、お誘いの理由は「議員にとてもおかしい(変な)人がいるから見に行こう」というのでした。ぼくは、自分の経験から、裁判所でも「裁判長、それはおかしい、異議あり」と叫びそうになる人間です。議会の傍聴席からでも、今の発言に「異議あり」と声を出しかねませんので、いまだに「傍聴」は実現していません。
「多様性を尊重する姿勢」を打ち出したいという。これまでは戯位に二は制服があったらしいのです。笑い話ではなく、公費を使ってマジで議論しようというところに、悲しさが滲んでいます、ぼくの目に、です。埼玉県議会が突出して「異端」なのではなく、皮脂の横綱としては福岡県議会が、いささかの引けを足らずに「君臨」しています。「すがた形はちがっていても いずれ劣らぬ厚顔ぶり」です。以下、大関も関脇も、多士済々で、この国は地方からも滅びゆくでしょう。「痴呆の時代」とだれが名付けたか。
〘県議会の服装自由化、最大会派が提案へ 多様性尊重の姿勢打ち出し 議会に出席する時も、自分が着る服は自由に選びたい――。埼玉県議会最大会派の自民党県議団は23日、本会議などでの服装ルールの緩和を目指し、他会派に提案する。これまで上着やネクタイの着用が「常識」とされていたが、多様性を尊重する姿勢を議会として打ち出したい狙いが背景にある。実現すれば、ジーンズ姿で質問に立つ議員も出てくるかもしれない。複数の関係者が明らかにした。/装いをめぐる同県議会のルールには、「県議会会議規則」と、議員間で定めた「申し合わせ」がある。/県議会会議規則は「議会の秩序及び品位を重んじなければならない」とし、特に理由がなければ帽子や外套(がいとう)、襟巻きなどを着用してはならないとしているが、これ以上の規定はない。(以下略)〙(朝日新聞・2023年6月23日 9時00分)(右上図表は読売新聞・2022/10/29 17:06)
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「G7首脳会議」と銘打つのですから、各国首脳が参加・出席するのは当然でしょうが、「この首脳会議は首相が出席するほどの会議ではない」ので欠席、代理を出したと、首相も外相も答弁しました。「欠席する理由」を懸命にでっちあげて、一貫して、口から出まかせの嘘を吐くのですが、その嘘には一貫性も統一性もないものばかりが見え見えです。欠席した理由を首相「◎」と答え、外相は「✖」と答える。◎と✖では辻褄が合わないところに、たぶん、閣内不一致があったのは明らかです。この「出鱈目な防戦談義」を聞かされた他国の首脳たちは、「もう日本はG7の一員じゃないよ」といったとか、いわなかったとか。主宰者のマクロン大統領は「激しく怒った」とか、そんな不確か情報が飛び交っています。この首相たちの「嘘つき答弁」合戦には後日談がついて廻るでしょう。仕掛けたのは誰か。仕掛けられたのは誰か、そんなチャラい、ダサい問題答弁の「茶番」ですな。「椅子取りゲーム」に興(狂)じている暇も余裕もないと思うが。
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