言うに事欠いて、粗忽な言い訳の羅列

 天の川に見守られ 高知県土佐町―ぽとり秋色
 
 月明かりのない澄んだ夜空に、天の川がきらめいている。無数の星の下で、棚田の輪郭がぼんやりと浮かび上がった。
 地平線付近より上にある、肉眼で見える星の数は約3千個とか。はるか昔に放たれ、今夜届いた小さな光が稲穂を照らしている。
 標高400~500メートルにある土佐町高須の棚田は稲刈りの真っ最中。田んぼは黄色から土の色に少しずつ置き換わっていく。
 西から延びた天の川は、天頂付近を通って反対の東へ。棚田の営みを見守るように、巨大なアーチをつくっていた。(森本敦士)(高知新聞・2026/10/16)(ヘッダー写真も)

(右写真「約900メートルにわたってコスモスが咲き誇る鳥取県岩美町浦富の「コスモスロード」が見頃を迎えている。ピンク色や白色の花が秋風に揺れ、散歩に訪れた人たちの目を楽しませている。10月下旬まで」日本海新聞・2026/10/16)                      (写真左下「500万本のコスモスが咲き誇る 秋風に揺れる色とりどりの花が見ごろ 約7ヘクタールに広がる兵庫県内最大級のコスモス園 兵庫・丹波市」関西テレビ・2026/10/11)

 例年であれば、拙宅から遠くない箇所で、いくらも見られるコスモスの花盛り。秋風に揺れ、秋雨に濡れて、なお凛とした姿を崩さない、この植物の強靭さ。日本原産ではありませんが、ぼくの好きな花の上位に今も位置しています。本日の「ヘッダー写真」は土佐の高須の街の上空。「標高400~500メートルにある土佐町高須の棚田は稲刈りの真っ最中。田んぼは黄色から土の色に少しずつ置き換わっていく」(高知新聞)

 「天高く、馬肥ゆる秋」でしょうか。「秋の夜長を鳴き通す」多くの蟲の声」にも季節の移り変わりを教えられています。

 年にほんの数回、拙宅上空でも「天の川」を見ることはある。しかし、これほどあからさまにくっきりと見えることはまずないのは、房総半島の真ん中にある、きわめて低い山の上だといっても、空気は汚染されているということでしょう。何枚かの、この数日に間に撮影された写真に、心を洗われています。土佐町の地には棚田の稲穂、天には澄み渡った夜空の「天の川(milky way)」、何んともしんみり感傷的になりそうですが、なかなか、そういうわけには行かないのは、心中心穏やかならぬ「杞憂」が蟠(わだかま)っているからでしょうか。杞憂という語。古代中国で、杞の国の人が、あまりの心配事に天が崩れ落ちるのではないかと憂慮したという、それほど大袈裟に「心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労。杞人の憂え」(デジタル大辞泉)を指します。

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 小生の「心配事」は地震が来るのではないか(昨日昼過ぎ、こんな山中の一軒家にも、どこかでけたたましく鳴り続ける「緊急地震速報」の音、慌ててネットの情報を調べたが、要領を得ませんでした。直後にそれは誤報だとわかる)、集中豪雨に振られるのではないか、猫が帰ってこない等々、まるで心配しても始まらない、あるいはつまらないことばかりですが、それでも心の憂さを重くすることには違いありません。そして、よせばいいのに、国会中継を見てしまい、さらに「杞憂」は重くなるばかりです。

 日本の首相が先進国首脳会議(10月2日)を「ずる」して「さぼった」という事件。理由は、「当日急に日程が設定された」と(SNS)で嘘をつき、実はオンライン会議に参加するための「器機の準備」が間に合わなかったと(嘘を)いう。主催国のフランスは、早くから、会議開催の通知をしていたのに、彼女は初めから出る気がなかったがための「虚言」でした。「首脳会議」に出るのが「首脳」なにの、「代理出席が華」だったから、出てもらったという。「高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、先進7カ国(G7)首脳による2日夜のテレビ会議を欠席した理由について説明した。会議の開催時間が直前まで分からず、回線の接続、設定のために業者を手配するには時間が間に合わなかったと強調。「米国と欧州の間の問題だったので、代理出席でいいという話を受けた」とも語った」(時事通信・2026/10/16)

 G7は、何かと異論はあろうが、今のところ政治経済を議論する「外交」上の「世界の真ん中」で、その真ん中で「咲き誇りたい」と、一年前には狼煙を上げたのに、今ではすっかり「怖気づいて」、あろうことか「ずる休み」、質の悪い「登校拒否」みたいなものか。要は、自分が世界で相手にされないことを知ってしまったから、自業自得でしたが、だったらば、首相をお辞めなさいなと、ぼくはいいたいね。

 農水大臣を庇(かば)い続けたのも「わたしのやなちゃん」だったからですが、火の粉が自分に振りかかりそうになると、あっさりと「首を切る(更迭)」という醜い態度を世間に晒しました。「更迭した」のに「辞表を受け取った」と偽装する性悪さですね。あれもこれもと、危機管理能力に著しく欠けると問われて、「高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、自身の危機管理を巡り『24時間、常に公用のスマートフォンをそばに置き、夜は最大音量にして横になっている』とアピールした。『危機管理には私は力を入れている』とも主張した」(時事通信・2026/10/16)これが首相のありのまま。「(道路予算を削ったという農水大臣の)発言は本当に不適切で、本当にダサい」と。当たり前の感受性(常識)も能力(判断力)もない人間が総理の椅子に座っている、これが杞憂でなくてなんとする、そんな心境に、ぼくはあります。「信なくば立たず」と、この人もいう。あなたが行う政治に国民が信頼を置いていない・置かないなら、国は立ちいかない・立ちいっていない、そういう事情を知ってか知らずか、目もくれないで、あらぬことを口走る。

 「私は女性だから、男性よりもお化粧するのに時間がかかる」とか。「『朝は入浴し、朝食の支度と後片付けをし、化粧も。男性の首相より3~4時間余分に時間を使っているかもしれない』。首相が14日の衆院予算委員会で、国会での長時間に及ぶ審議の負担を問われ、『国家像について腰を据えて戦略的に考える時間を取るのは簡単ではない』と吐露した」(時事通信・2026/10/14)一連の「破廉恥な発言」は、よく言えば、「懸命に仕事に励んでいる」という「弁明・弁解」であるし、悪く言えば「そういう屁理屈を言わねば、自分の頑張りぶりを主張できないという焦り(アリバイ作り)」という、この人の嘘と強情がもたらしている「偽装人生」のいくばくかの発現だったと思う。「世界で通用しない」から「内弁慶」でやり過ごそうとするのでしょうけれど、いくら何でも(化けの皮・厚化粧)」が剥がれているんじゃないですか。言うに事欠いて、まさに「寝言」の羅列に聞こえますね、ぼくには。一刻も早くお辞めなさるがいい。現状の言動は「正気の沙汰ではない(This is utterly insane.)」と断言しておきます。

 (蛇足1 これがボクシングなら、完全に「TKO」でしょう。あるいは「KO」寸前です。見ていて気の毒だし、言い訳のオンパレードでは醜さしか見えてきません。誰か、「タオルを投げ入れて(throw in the towel)」と、いいたくなります。それでも辞めないと、人命にかかわる。ここでこそ、危機管理能力を受け見ながらも示すべきです)(蛇足2 タイトルに「粗忽な言い訳」と表現しました。「粗忽=そ‐こつ【粗×忽/×楚×忽】[名・形動]1軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。軽率。2不注意なために引き起こしたあやまち。そそう。3唐突でぶしつけなこと。失礼なこと。また、そのさま」(デジタル大辞泉)そのことごとくに、首相の場合は「弁解」やら「言い訳」やら。きつく詰(なじ)られると「即座にキレる」、というおまけつき)

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