世界の真ん中で曝される「無知・無礼」

 「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」と、手慣れた啖呵を切った手前、いかに小国、衰退国なりといえども、これ以上は、惨めな醜態は晒したくないというのも人情。(でも、彼女にそんな「人情があるだろうか」とぼくは訝(いぶか)るのだ)「米中」二国に「敵国条項」を突き付けられ、「抗日同盟」の誼(よしみ)とばかり、過ぐる第二次世界大戦時には、あろうことか両国に敵対した「ファシズム侵略国家」と名指しされた以上、とても素面(しらふ)では、G7首脳と、オンラインとはいえ、顔合わせできないと考えたのも無理からぬこと。いくら当日の「急な設定」とはいえ、会談は夜の九時半から、まだ時間はたっぷりあるから、その前に「ちょいと一杯」に及んでも不思議ではない。飲み会の主役は「元総理」「身請け人」でもあるし。

 「首相は午後6時半から7時45分まで、公邸で自民党の麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長ら党役員と会食。その後は会合の時間も含め、特に面会などはなかった」と「首相動静」にはあります。ある記者によると、首相は「お神酒(みき)」を聞し召していたという。あまり強いほうではないと聞くが、それならなおさら、顔面真紅に近かったかもしれません。G7なんか出なくていいと、顔役が命じたかもしれません。かくて、素面を赤面に変えてでも、無理に出席するのが「外交儀礼(diplomatie protocole)」だとは考えなかったから、不参加(代理が出席をした)という仕儀に至ったのでしょう。マスコミも権力には優しすぎるし、批判もないでしょうから、さ。

 さて、この振る舞いをどう見るか。たかが「30分の、しかもオンラインの会議」じゃないか、それに外国語もわからないので、欠席するに越したことはないと判断した。「議長国のフランスが当日直前に急きょ設定したもので、代理出席が認められていた」という言い訳ですが、「当日直前」とはいつのことだったか。2、3日前だったか。あるいは会議開始(午後9時半)の直前、つまりは「8時か9時」とか、まさか、いくらマクロンでも、そんな非常識はしないでしょう。これは下種の勘繰りではないつもりですが、「世界の真ん中で、恥をかく」に忍びなかったから、「ずる休み」したというのが本当じゃなかったですか。

 またまた「国益を損じた(She harmed the national interest.)」という向きがあるでしょう。とんでもないこと、そもそも、彼女が首相の椅子に座っていること自体が「存立危機事態」「日本有事」であり、まぎれもなく国難(National crisis)なのだと、ぼくは言いたいですな。

 類は友を呼ぶ、それは組閣にも当てはまるでしょう。嘘つきが嘘つきを求める、許す、抜擢する。だから、少し正直な議員は嫉(ねた)む、嫉(そね)む。農相を誰も支えてくれなくなるのは目に見えています。「私のやなちゃん」を甘やかせると、「お鉢が自分に回って来る」ので、さてどうするか。「十年一日」の政治であり、政治家です。あるいは「百年河清を俟つ」、そんな気長で優しい世間の度量の深さでしょうか。堕ちろ、堕ちろと、ぼくは自分も覚悟しながら、勝手なことをほざくのです。政治家の諸君、今少しまじめに、誠実に、それで罰が当たることはないですから。

   近事片々
 
 「問い合わせ」はあったが「働きかけ」はなかった、と国土交通省。ではなぜ道路予算が大幅に減ったのか?    
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 簗氏の問い合わせに、回答したのは当時の副国交相。どちらも旧安倍派、そして裏金議員なのは偶然か。      
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 米兵が逮捕された殺人事件を矮小(わいしょう)化する異常さ。被害女性への中傷相次ぐ。    
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 形ばかりの綱紀粛正は、もういらない。今度こそ実効性ある再発防止策を。    
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 首相、主要7カ国首脳によるテレビ会議を欠席。外交軽視と取られては、国益を損ねかねない。(毎日新聞・2026/10/07)

 〔高市首相、G7首脳会合を欠席「当日直前に急きょ設定」 公邸に滞在 高市早苗首相が2日夜にあった主要7カ国(G7)のオンラインでの首脳会合を欠席した。首相は5日、X(旧ツイッター)で会合について、「議長国のフランスが当日直前に急きょ設定したもので、代理出席が認められていた」と投稿した。朝日新聞の首相動静によると、会合の時間は公邸におり、面会などはしていなかった。/外務省によると、オンライン会合は日本時間2日午後9時半から約30分にわたって開催された。首相動静では、首相は午後6時半から7時45分まで、公邸で自民党の麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長ら党役員と会食。その後は会合の時間も含め、特に面会などはなかった。/会合ではエネルギー価格を下げるため、米国が欧州にディーゼル燃料(軽油)の備蓄放出を強く求めるなか、国際エネルギー機関(IEA)を通じ、4カ月間で計1億バレルの石油備蓄を市場に放出することで合意した。首相は「欧州の備蓄放出が遅れていることを背景として開催された」として、焦点は「欧米等のディーゼル価格などへの対応」だったとも記し、日本が論点の中心にないことを強調した。木原稔官房長官も5日の記者会見で会合の急な設定を理由としたが、欠席の具体的な理由は説明しなかった。(朝日新聞・2026/10/05)

G7、石油備蓄を協調放出へ 「4カ月で1億バレル」米政権の要請か

 主要7カ国(G7)は日本時間の2日夜、オンラインで首脳会合を開き、国際エネルギー機関(IEA)を通じ、4カ月間で計1億バレルの石油備蓄を市場に放出することで合意した。市場への供給量を増やしてエネルギー価格を下げるため、米国が欧州にディーゼル燃料(軽油)の備蓄放出を強く求めていた。
 G7は、議長国のフランス政府が公表した首脳声明で「家計と企業を価格ショックから守る」と強調した。IEAは3月、中東情勢に伴う供給混乱に対応するため、過去最大の4億バレルの協調放出の枠組みを確保していた。今回の1億バレルの放出は、まだ履行されていない分を早期に実施する形を取る。最初の20日間で軽油を前倒し放出する。数日中にIEAの会合も開き、追加の軽油放出の可能性も協議するという。
 日本政府によると、首脳会合には高市早苗首相の代理として外務審議官が出席した。日本はすでに3月の合意を超える石油備蓄を放出済みで、新たな放出を約束したものではないという。(朝日新聞・2026/10/03)
 首相動静 2日(高市首相)

 午前9時49分、公邸発。同50分、官邸着。同10時から同38分まで、閣議。同44分から同54分まで、復興推進会議。同11時42分から同53分まで、カタールのムハンマド首相兼外相と会談。午後2時11分から同30分まで、ビデオメッセージ収録。同3時30分から同52分まで、新聞・通信各社の論説委員らと懇談。同3時53分から同4時15分まで、在京民放各社の解説委員らと懇談。同4時22分から同43分まで、内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談。同5時4分から同21分まで、市川恵一国家安全保障局長、原和也国家情報局長。同22分から同31分まで、原氏。同6時26分、官邸発。同28分、公邸着。同6時30分から同7時45分まで、自民党の麻生太郎副総裁、鈴木俊一幹事長ら党役員と会食。木原稔、尾崎正直、中西祐介正副官房長官同席。(朝日新聞・2026/10/03)

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