素粒子
持論の非核三原則見直しやスパイ防止法制定には触れず、改憲も活発な議論を「期待」するにとどめる。首相の演説は所信不鮮明で議論を回避する意図がありあり。
♭
「ご心配には及びません」といわれて問答無用の国会運営を予感するのは思い過ごしか。談論風発の審議を期待しようにも首相隠しの「国会改革」の下では望み薄。
♭
民は「済(すく)う」対象か。元首相の西園寺公望は論語をもじって「知らしむべし。由(よ)らしむべからず」と書いた。従わせるのではなく説明して理解を得るのが民主政治。(朝日新聞・2026/10/06)
以下は、この国の為政者、上は総理大臣や大臣、あるいは国政政治家など、師もは市町村会議員に至るまでの、「お偉いさん」とは全く関係のない、中国古代史の、有史以前(神話中)の、政道誕生に与って力がったとされる「聖人」「君子」に属する話です。

以下の引用個所もまた駄文録の中で、すでにどこかに引用しています、「荘子 天地」編。
「堯觀乎華。華封人曰、嘻、聖人。請祝聖人、使聖人壽。堯曰、辭。使聖人富。堯曰、辭。使聖人多男子。堯曰、辭。封人曰:「壽,富,多男子,人之所欲也。女獨不欲,何邪?」堯曰:「多男子則多懼,富則多事,壽則多辱。是三者,非所以養德也,故辭。」封人曰:「始也我以女為聖人邪,今然君子也。(天生萬民,必授之職。多男子而授之職,則何懼之有!富而使人分之,則何事之有!夫聖人,鶉居而鷇食,鳥行而无彰;天下有道,則與物皆昌;天下无道,則脩德就閒;千歲厭世,去而上僊;乘彼白雲,至於帝鄉;三患莫至,身常无殃,則何辱之有!」)封人去之,堯隨之,曰:「請問。」封人曰:「退已!」(https://ja.wikisource.org/wiki/%E8%8D%98%E5%AD%90/%E5%A4%A9%E5%9C%B0)

彼(堯・ぎょう)は、聖人か君子か(厳密にいうなら、それぞれは別の範疇に入る)
中国神話時代の聖人第一号の「堯」にまつわる逸話(伝説)です。堯が「華」という村に出向いた時、「聖人が来られた」「聖人を祝福したい」と、村役人がいったのに、堯は断る。「長寿」「富」「何人もの男の子」に恵まれますようにと祈ろうといったのに、堯は断じて断った。「男子が多ければ心配も多い、富裕ならば面倒が増える、長生きすれば、恥も多い。この三者は徳を養うものではない」と。すると、華の役人は「あなたのことを聖人だと最初は思っていたが、これを聞いた今は、なんだ、あなたは君子だったのだね(聖人ではなかったんですね)」。役人はその理由を説く。(略)堯は「もっと話を聞きたい(「請問」)」と役人の後を追ったが、「帰りなさい(「退已!」)」と役人は受け付けなかった。「天下に道があれば、すべてはそれに従うだろう」し、「道がなければ、自分の分を超えることなく、人々は穏やかに過ごすでしょう」(それが「聖人の徳(政治)」というものだというのでしょう)

この部分もどこかで触れています「徒然草 第七段」です。ぼくの「処世訓(「壽則は多辱」)」としている章段です。
「住み果てぬ世に、醜き姿を待ち得て、何かはせん。命永ければ辱(はじ)多し。永くとも、四十(よそじ)に足らぬ程にて死なんこそ、目安かるべけれ。 その程過ぎぬれば、容貌(かたち)を恥づる心も無く、人に出で交(ま)じらはん事を思ひ、夕の陽(ひ)に子孫を愛して、栄(さか)ゆく末を見んまでの命を有らまし、ひたすら世を貪(むさぼ)る心のみ深く、物の哀(あは)れも知らず成り行くなん、浅ましき。」(吉田兼好「徒然草 第七段」)(既出文献)たぶん、兼好さんは「荘子」の上掲の個所を読んで、これ()を書いたはずです。
~~~~~~~
一昨日(10月05日)、国会開会に当たり行われた「首相所信表明」を聴いて、そこはかとなく浮かんだ事々草々。雑感のみ。 ❶いろいろな諺(ことわざ)が浮かんでは消えていきました。何も残りませんでしたよ。

◎「糠に釘= ぬかに釘を打つこと。なんの手ごたえもなく、効き目のないことのたとえ。暖簾に腕押し。ぬかくぎ。「いくら注意しても糠に釘だ」(デジタル大辞泉) ◎ 糠に釘= 力をいれて異見や忠告をしたり、強く抗議しても、まるで手ごたえや効果がないことのたとえ。(ことわざを知る辞典)□ 「糠に釘」の類語(馬耳東風・馬の耳に風・馬の耳に念仏・犬に論語・牛に経文・牛に対して琴ことを弾ず・兎に祭文・豆腐に鎹(かすがい)・暖簾(のれん)に腕押し・石に灸(きゅう)・石に針・沢庵(たくあん)のおもしに茶袋・汽車の後押し・網の目に風とまらず・籠で水を汲む・屋上屋(おく)を架す・屋下に屋を架す・月夜に提灯(ちょうちん)・闇の夜の錦・泥田を棒で打つ・竹藪に矢を射るよう・死に馬に鍼(はり)・氷に鏤(ちりばむ)・泥裡(でいり)に土塊(どかい)を洗う・権兵衛が種蒔きゃ烏(からす)がほじくる・骨折り損の草臥くたびれ儲(もう)け(デジタル大辞泉) ◎ こおり【氷】 に 鏤(ちりば)む = ( 溶けやすい氷にものをきざむ意から ) 骨を折ってもかいのないこと。また、本質の良くないものをどんなに飾ったところで、何の益もないことをいうたとえ。(精選版 日本国語大辞典)「吾聞二汝等論一、譬如二鏤レ氷画レ水、有レ労無一レ益、何其劣哉」(空海「三教指帰(さんごうしいき)」)(「吾(われ)汝(なんじ)等(ら)の論を聞くに、譬(たと)へば氷を鏤(ちりば)め水を画(えが)くが如(ごと)し、労(ろう)有りて益(えき)無し、何ぞ其(そ)れ劣れる哉(かな)」)
++++++++++++++++++++++++++++++

❷「演説」の引用分に思いが及んで。 「常以爲、落落難合、有志者事竟成也(常に以為(おもえらく)、落々として合し難くも、志ある者は事竟(ことついに)成る也)」と首相は「後漢書」の一文を引用。志あるものとは誰のことですか。まさか…。 無味乾燥というか内容空疎というか、彼女の「演説」を聞いていて、よくもよくもこれだけの空虚な駄論を人(国民の)前で喋れるものだと、空恐ろしくなりました。所信表明演説というものが、各省庁の政策課題を寄せ集めて、切り張りして、総花的にちりばめるのですから、首尾一貫はしないし、核心がぼやけるのは当然です。そこに、総理その人の個人的属性である「観念主義」「観念奔逸」が加わるわけでしょうから、内容がめちゃくちゃになるのは避けられないのでしょうね。まさしく、つぎはぎだらけの「パッチワーク(patchwork)」とでもいうのでしょうか。

それにして、歴代の首相の中でも極めつけのお粗末さ加減でした。「糠に釘」「暖簾に腕押し」「石に灸」「馬耳東風」「犬に論語」「兎に祭文」…、いくらでも出てきますが、要するに「見るに忍びず、聞くに堪えない」、現実離れ(逃避)した、口からデマカセの一幕でした。まさにそれこそ「論語」も「釘」も相手を選ばねば話にならぬというところでしょう。驚いたのは「経世済民」という言葉です。経済に無知かつ蒙昧な人間が、それを語るのですから、「この世の終わり(The end of the world)」ですね。ぼくは、これを歌ったという以上に、スキーターの歌を聴いたものでした。大学入学以来ですから、60年以上。元歌は「失恋の歌」でした。さすれば「政治」「政治家」に裏切られ通しだったと、ぼくは気がつく。
➌(⁑ The End Of The World – Skeeter Davis 1962) https://www.youtube.com/watch?v=DsY_kocbWaM&list=RDDsY_kocbWaM&start_radio=1)
余話として 日本の著名人(政治家も含む)はなぜでしょうか、「中国」が大好きと見えます。口では中国は嫌いだと悪口雑言の嵐のような口ぶりでも、驚くほど漢文・漢語好みが隠せていません。この首相もまた、「敵国中国」「中国憎し」をあからさまに語り、今にも一戦を交えんばかりの口吻(こうふん)を隠さないのですから、お里が知れるというもの。今回の「所信不鮮明」においても、出るわ出るわ、なかなかの中国通と見えました。「経世済民」「有志者事竟成也」等々、細かく見れば、これに尽きないのです。表向きは「中国嫌い」を装っているのでしょうが、本音は「中国大好き」だとするなら、さぞかし「葛藤」があるでしょうね。それが、はしなくも彼女の「観念奔逸」的「所信不鮮明」にくっきりと表れています。再び、「お里が知れる」というもの。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼ 付録 第222回国会における高市内閣総理大臣所信表明演説(抜粋)(令和8年10月5日)

世界は今、国際秩序の変容のまっただ中にあります。各国は、巨額かつ長期にわたる産業政策を競い合い、高度な技術、人材、投資をめぐる国家間の競争は、かつてないほど激しさを増しています。
だからこそ、今、日本は立ち上がらなければなりません。ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜き、世界共通のリスクや課題に先手を打つ「危機管理投資」や、未来を切り拓く「成長投資」を大胆に進める。そして、力強く持続的な経済成長を実現する。
これこそが、私が内閣総理大臣を志した原点です。
「志ある者は、事竟(ことつい)に成る。」
私は、日本と日本人の底力を信じてやみません。「志」を掲げ、挑戦を恐れず、実行を積み重ねていく。その覚悟がある限り、時代がいかに大きく揺れ動こうとも、日本は、必ず新たな道を切り拓いていくことができる。そう確信しています。
その先頭に立つ覚悟で、国政を担ってまいります。

私が貫く志は、「経世済民(けいせいさいみん)」です。
「世を経(おさ)め、民を済(すく)う。」
高市内閣の最優先課題は、「経済」の力で、国民の皆様の暮らしを守り、「希望ある未来」を切り拓くことです。
働く皆様も、子育て世代の皆様も、御高齢の皆様も、地方で暮らす皆様も、「誰もが明日への希望を持てる日本」を創り上げてまいります。

「志ある者は、事竟(ことつい)に成る。」
高市内閣は、「経世済民(けいせいさいみん)」の志を貫き、時代の変化から決して目を背けることなく、必要な政策については躊躇なく決断し、果敢に挑戦してまいります。
そして、決断したことを、決めただけで終わらせることはありません。
挑戦を政策に、政策を成果に変え、その成果が全国津々浦々に行き渡るまで、責任を持って「実行」してまいります。
「日本列島を、強く豊かに。」
日本列島の隅々まで活発な経済活動が行き渡り、国民の皆様お一人おひとりが安心して安全に暮らせる、そして希望を持って前進できる国を築いてまいります。
そして、より強く、より豊かで、誇り高い日本を、次の世代へ引き継ぐ。その使命のために、歩みを止めることはありません。
「決断、挑戦、実行。」、「決断、挑戦、実行。」
国民の皆様に実感いただける確かな成果を、積み重ねてまいります。(https://www.kantei.go.jp/jp/105/statement/2026/1005shoshinhyomei.html)
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII





