「あなたのおかげで、この国は優しい」?

<取材前線>優しさにあふれている 
 恥ずかしい話を一つ。2026年熊本地震後初の休日、財布を落とした。熊本への帰省直後に地震に遭ったいとこに、少しでも気分転換してもらおうと外出している最中だった。気付いたのは深夜、明日は朝から取材。「どうしてこんな時に…」。焦りと自己嫌悪の中、祈る思いで警察に電話すると「届いていますよ」。警察署で無事に財布を受け取り、胸をなで下ろした。届けてくださった方、本当にありがとうございました。
 「この1年で警察に届いた落とし物の数、3128万件」。テレビやラジオでACジャパンのCMを聞くと、この時のことを思い出す。私の財布も今年の統計に加わるのだろう。CMは次の言葉が続く。「あなたのおかげで、この国は優しい」
 今回の被災地取材でも、多くの優しさに触れた。道中で見かけた県外ナンバーの作業車は数え切れない。段ボールベッドを次々と組み立てる支援者と、それを手伝う避難者たち。過去の被災地から「恩返し」として炊き出しに訪れた団体。阿蘇市から災害ボランティアに来た男性は「困ったときはお互いさまですから」と笑った。私も取材途中、物資運搬を手伝うことがあり、「ありがとう」の言葉に暑さを忘れて力が湧いた。
 一方で、取材を通して強く意識するようになったのが、現場で奔走する人を取りまとめる各自治体や支援団体、業界団体の職員など「直接顔が見えない支援者」の存在だ。全国から集まる支援物資や寄付金も、それを届ける人の力が欠かせない。
 この国は、この熊本県はいま、優しさにあふれている。新聞記者は読者に直接顔が見えない存在だが、現地と社会をつなぐ力があると信じている。私も私なりの優しい取材を続けたい。さりげなく、確実に。落とし物を届けてくれた人のように。(地域報道本部 正木友依子)(熊本日日新聞・2026/09/13)

 「この国は、この熊本県はいま、優しさにあふれている」と記者氏は書く。「いったい、どこに?、どこが?」と返したくなります。確かに「優しさ」があることは認めます。でも、その反対に「惨(むご)さ」「不人情さ」にも、また事欠かないのです。「この1年で警察に届いた落とし物の数、3128万件」とあります。届けられなかった落し物はどれだけあるのでしょうか。年を取るにつれてといいたくなりますが、若いころからぼくは物を落としたりなくしたり忘れたりすることが多かった。要するに「不注意な人間」だった。数限りなくものをなくしてきた人生だったとも言えます。その悪癖は相も変わらずで、財布を落としたり、忘れたりすることはいまだにあります。毎日のように買い物に出かけるので、落とす機会や置き忘れる機会が多いのだといいたくなります。とはいえ。いくつになっても「注意深く」とは行かないことに焦りや情けなさを感じてしまう。「注意する」という「医師の働き」が、それを邪魔する「情念」に手もなくやられるんでしょうな。

 今年になってからだったか、最寄りの警察署から電話がありました。「落し物が届いています。財布です。心当たりはありますか」と訊ねられ、その時初めて忘れていたことに気が付きました。前の日に買い物に行き、セルフレジで会計を済ませた際に、レジ台の上に財布を忘れたと気が付いたのでした。「中身はいくら入っていましたか」とも尋ねられた。「たぶん〇〇万円だったでしょう」と答えました。さっそく受け取りに警察署に出向きました。財布の中に免許証も入れていたので、少なくとも前日の帰宅の折と、警察に出向くときは「無免許運転(免許証不携帯)」でした。それを咎められるかとも思いましたが、幸運というのか、それには触れられないで、財布を受け取りました。電気製品か何かを買うつもりで、それなりの「大金」が入っていたので、いつだって「裕福な財布」というのではありませんでした。クレジットカードも数枚入れてあったが、無事に戻ってきた。迂闊(うかつ)にすぎますね。

 記者氏が言うように、忘れ物や落とし物をすることは「恥ずかしい」ことなのかもしれません。でも、ぼくは「なんと不注意な」という気が起こりましたが、恥ずかしいとは思わなかった。落とし物を届けてくださった方には「感謝」するばかりでしたが、「優しい」という想いは、やはり出てきませんでした。コラムを書かれた記者氏に何か批判を言うつもりはありません。でも、「この国は、この熊本県はいま、優しさにあふれている」という表現にいささか違和感を覚えただけのことです。ホンマですか?「今回の被災地取材でも、多くの優しさに触れた」と書かれている。「その通り」なのでしょう。現場の何を観、どこをとらえるかで、状況認識も随分違うでしょう。熊本の被災地では無人になった被災家屋への無断侵入がはびこっており、警察は常時見張りを立てているという記事もまた、熊本日日新聞で読みました。「卑しさ(薄情さ)であふれている」という気もしますが、ね。「火事場泥棒」が尽きないのが世の中です。

 何十年経っても、大きな災害で避難を余儀なくされると、まるで当たり前のように「体育館で雑魚寝」という現実(定番)に、ぼくにはやりきれなさや怒りのようなものがこみ上げてきます。政治や行政の対処・対策には著しい怠慢があると思う。「災害大国」を自認している国柄にして、この十年一日のような無作為な姿勢には怒りを持つのです。そういうことを無視して、ボランティア活動に携わる人々の「優しさ」ばかりを強調するのはどうですか、という気がしないでもないということでした。この記者氏は、随分と「優しさ」を強調される人だとお見受けしました。「私も私なりの優しい取材を続けたい」と、どこまでも「優しさ」に拘っておられる。「優しい取材」って、どんなものなんでしょうか。それに異議をはさむつもりはありませんが、「それだけでいいんですか」という物足りなさ・危うさも残る、といってみたいんですね。

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「徒然に日乗」(1214~1220)

◎2026/09/13(日)午前中茂原まで買い物に。本日も小雨が続いた。これで、何日間降り続けているのだろうか。いまなお、先ごろの千葉県内豪雨の報道が続いている。歴史に残る「線状降水帯」の発生だったのだ。▼午後の何時ころだったか、卒業生のT君から電話。1か月ほど前にハガキをもらっていたが、ひさしぶりの肉声で、ひと安心。現在は戸塚署に。警察官のような仕事をしているという。金融犯罪に限定しているとも。これ以前は税務署の査察官だった。また、母親の「介護」もしているという。「暇な時間があるときは、いつでもどうぞ」といっておく。▼「日経平均64,011.34 -1259.61 NYダウ52,573.29 +509.19 ドル円153.68-70 +0.28円安 NY原油99.99 -2.49 長期金利2.980 +0.070」(日経新聞・2026/09/13)▼(1220)

◎2026/09/12(土)昨夕、夕食の準備中に、テーブルの上に置いてあったリモコン(テレビ用)に、かみさんが水を誤って浴びせてしまい、機能しなくなったので、昼前にもばらの家電ショップに交換品を買いに出かけた。ついでに、以前から不具合だった「地上波用」のケーブルも買った。▼本日も小糠雨が時々降り、とても寒い日だった。かみさんは昨晩、入浴後に「寝冷え」をしたらしく、頭痛がするのでもう少しや休んでいるという(午前9時)。風邪薬を一包、服用するように準備して、枕元に置いておく。昼前まで寝ていたが、 回復したらしい。▼「日経平均64,011.34 -1259.61 NYダウ52,573.29 +509.19 ドル円153.68-70 +0.28円安 NY原油99.99 -2.49 長期金利2.980 +0.07」(日経新聞・2026/09/12)▼中東情勢が不穏の度を増している。これまではホルムズ海峡封鎖問題に限られていたが、さらに「第2のホルムズ海峡危機」がおこりつつある。もはや中東戦争状態を生み出すに至っている。まさしく「終わりのない米国の侵略戦争の泥沼化」であり、「戦争の長期化」が避けられない状況。アメリカの石油流通が怪しい雲行き、ニューヨーク原油が100ドル大台いに乗る事態が生まれており、日本への影響も必死の事態が進行している。▼「日本の長期金利の上昇傾向が続く。高市早苗政権は「国際的な流れ」と説明し、看板政策である積極財政が影響しているとの見方を否定する。一方で各国と比べると、日本は国内総生産(GDP)の2倍を超す巨額な債務を抱え、同列には論じにくい。/長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは1日、30年ぶりに3%台に上昇した。高市政権が発足した2025年10月時点では1%台半ばだった」(同上)(1219)

◎2026/09/11(金)アメリカテロ攻撃から25年。以来、世界はどのように変わったのか。むしろ、アメリカとイラン戦争に代表される紛争が常態化する世界に足掻いているのではないか。「同盟国」といいつつ、、アメリカの不法な殺戮に暗黙・明確な了承を与えているのだ。▼昼前に茂原まで買い物。▼「日経平均64,011.34 -1259.61 NYダウ52,064.10 -316.56 ドル円153.60-61 +0.20円安 NY原油98.87 -3.61 長期金利2.980 +0.070」(日経新聞・2026/09/11)(1218 )

◎2026/09/10(木)終日、小雨だったが、小止みなく降りつづいた。明日はまた、災害級の雨が劣島各地で降るという。▼午前中に市原のホームセンターへ、猫のおやつ類を飼うために出かけた。相変わらずの商品だったが、ここの店が、他店よりはかなり安いのだ。大量に購入するため、隣町まで出かける。ペット商品の値上げは半端なく、異常だと思う。少しでも安く買える店を探すのは当然だろう。▼「日経平均65,270.95 +128.17 NYダウ52,380.66 -405.41 ドル円154.28-30 +1.24円安 NY原油99.27 +3.22 長期金利2.900 +0.020」「円相場は1週間足らずの間に対ドルで8円ほど上昇した。円買いに転じた市場関係者はベッセント米財務長官の円安けん制発言の裏に、日銀の利上げ加速や年金マネーの流れが変化する気配を感じ取る。今回と方向感こそ異なるが、超円高から円安に転換した2012年の記憶もよぎる」「【ニューヨーク=秋田咲】ベッセント米財務長官は8日、足元の円相場や日米当局による円買い介入を巡って「私は(市場には流れていない)非対称な情報をもっている。今や私が胴元だ」と発言し、投機的な円売りをけん制した。/8日にテキサス州のサザンメソジスト大学で開催されたイベントで発言した。「人々は『財務長官がリスクを冒している』と言うが、私にとって夢のような状況だ」と述べた」(日経新聞・2026/09/10)(1217)

◎2026/09/09(水)午前中に茂原まで買い物に。▼「続く円買い、22・24年の「介入後円高」想起 150円突破に現実味 日経平均65,142.78 -126.55 NYダウ52,786.07 -628.18 ドル円153.34-36 -0.46円高 NY原油95.45 +2.42 長期金利2.880 -0.005」▼「外国為替市場で円買い・ドル売りが続いている。円相場は8日の東京市場で一時1ドル=152円台後半と1週間で7円超も上昇し、2月以来の高値をつけた。日銀の利上げペースが加速するとの観測などを受け、これまで積み上がった円売り・ドル買いの持ち高を解消する動きが世界規模で広がった。市場では「2022年や24年に円が安値から20円超も急伸した局面と似ている」との声が聞かれる」(日経新聞・2026/09/09)▼劣島各地に豪雨の来襲。地球の天に穴が開き、地にひび割れが走っている、かかる地球破壊の原因はわかっている。(1216) 

◎2026/09/08(火)午前中に茂原まで買い物に。茂原街道に入った途端に、猛烈な雨が降り出した。ほんの一瞬だったが、前方が見えないくらい、ワイパーが効かないほどの猛烈な豪雨が襲ってきた。半世紀以上も運転をしていて、これまでに2回の「線状降水帯」級の雨に遭遇しただけ。昨日も本日も、劣島各地で「線状降水帯」が多数発生した。まるで地球の天井が壊れ、海面が沸騰するという異常気象の発生源を絶たなければ、ますますひどい状況が地球を襲うに違いない。▼「8日の外国為替市場で対ドルの円相場が1ドル=152円台に上昇した。4月末〜5月、7月の円買い為替介入でも超えられなかった「155円の壁」を突破した。円は幅広い通貨に対して上昇しており、独歩高の様相となっている」「日経平均65,269.33 -1130.51 NYダウ53,414.25 -271.86 ドル円154.35-36 -1.20円高 NY原油93.78 +2.30 長期金利2.885 -0.045」(日経新聞・2026/09/08)(1215)

◎2026/09/07(月)ほぼ終日、雨模様の一日。しかし当地は幸いなことに前回(8/12~ 8/14)のような強烈な雨にはならなかった。県内各地では相当に冠水や浸水の被害が出ている模様。県内の各電車ほとんどが通常運転できない事態になっている。前回に続いて再度被害に遭ったところも出ているようだ。「降れば土砂降り」が現実化している図を、まるで毎週のようにみることになっている。今のところ、台風が襲うことがない分、助かっているが、とても油断はできない。▼「日経平均66,399.84 +1378.90 NYダウ53,414.25 -271.86 ドル円154.66-67 -1.63円高 NY原油91.62 +0.14 長期金利2.930 +0.025」(日経新聞・2026/09/07)(1214)

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