
中日新聞のコラム「夕歩道」、むかしから、読めるのを楽しみにしていました。その昔は東京新聞を、千葉に住みながら読んでいました。その東京新聞の本家は「中日新聞」でしたね。中日新聞を購読したことはありませんが、東京新聞の血縁という意味では時々眺めてはいました。このコラム「夕歩道」は、特別に優れているからというのではなく、何でもない「日常風景」を映し出していると思えば、おのずから安心して、あるいは自分の生活に重ねながら読むことができるからでした。大上段にかかめて物を申すのではなく、普段着のままの振る舞いを忘れないところが好きでしたね。で、おやはり新聞人というのか、時には大上段に構えて「天下国家」を論じるのですから、分不相応のきらいはありますね。
でも、このコラムの魅力の一つ、いや魅力の第一はその「タイトル」です。「夕歩道(evening sidewalk)」、もちろん『遊歩道(walking path)』ではありません。夕暮れの歩道、黄昏(たそがれ)時の歩道。夕方の報道 … 。いろいろに解釈はできますが、要するに昼日中でも深夜でもない、そのあわい(間)の時刻の、一瞬を切り取った景観を思ってみます。

この社会には余計なもの、邪魔なもの、景観を損なうもの等々、数えきれないほどありそうですが、中でもぼくは「歩道橋」を第一に数えたいですね。無駄であると同時に、人間(や他の生き物)を粗末にしている、その見本ではないでしょうか。だから、ぼく自身は、歩道橋を上ったり下りたりした経験はあまりというか、ほとんどありません。少々遠回りでも、あたりまえに「歩道」を歩く。ぼくに言わせれば、確かに必要性のある歩道橋も中にはあるでしょうが、その多くはまさに「辺野古移設工事」とに「右へ倣え」で、文字通りに、終わりのない「公共事業」という名の「税金の垂れ流し」です。
「夕歩道」にはいろいろな場面・景色があります。横断歩道でも横断歩道橋でもなく、ごく当たり前の「歩道」の夕暮れ時。渋谷の、例の「スクランブル交差点」、あれは「夕歩道」では断じてないでしょうね。あの光景(雑踏)を見ると、ぼくはああいうところにはぜったに紛れ込まないぞという、気持ちを強くするのです。雑踏もまた、人間の避けられない場でしょうが、できればそこには足を踏み入れたくないぞと、ぼくは強く思うのです。新宿近辺に半世紀以上もうろうろしながら、おそらくこの「スクランブル」を渡ったのは1~2回じゃないでしょうか。

〇 ちゅうにち‐しんぶん【中日新聞】= 中日新聞社が発行する日刊ブロック紙。同社の本社は名古屋市にある。愛知の新聞2紙が昭和17年(1942)に統合し「中部日本新聞」として発刊。昭和40年(1965)に現紙名に改題。愛知・岐阜・三重・静岡など東海地区で広く読まれ、傘下に東京新聞などをもつ。発行部数は約163万部(2025年6月)。(デジタル大辞泉)
【夕歩道】
名古屋にあるまちの本屋の店員さんから聞いた話。そのお店にはよく来る子どもがいる。来るが、何も買わない。本や文具をとても欲しそうに眺め、いろいろ触る。しばらく滞在し、黙って帰る。
おうちの家計が厳しいのかな。いつも気になっていたその子が、夏休み中のある日にやって来た。100円ちょっとの品物を一つ、うれしそうに買った。店員さんは心の中でひとり喜んだという。
その子の家の実情は知らない。けれど、貧困に苦しむ家庭が多いことは事実だ。かつて本紙で掲載した「平和の俳句」を思い出す。「この星のどの子もたんと食べて秋」(津市・田中亜紀子さん)(中日新聞・2026/09/05)

コラムに書かれている「まちの本屋」には、いろいろな文房具類や玩具類が置かれているのかもしれません。「そのお店にはよく来る子どもがいる。来るが、何も買わない」「いつも気になっていたその子が、夏休み中のある日にやって来た。100円ちょっとの品物を一つ、うれしそうに買った」という。たぶんこれは「本」ではなく、友だちの持っているようなおもちゃだったでしょうか。ぼくの生育環境は、およそ都会風でもなく、まさに野蛮・野生人のそれでした。もちろん近所には「書店」はあったでしょうが、まったくの無関心で、ひたすら野外を飛び回っていました。町の本屋さんに入るようになったのは東京に出てきて大学に入ってから。これもまた極端な話で、ほぼ毎日、夕食後、あるいは日曜などの習慣になったのが「本屋回り」でした。住まいは文京区本郷、目の前には旧帝国大学がありましたので、そのメインストリートの本郷通りには、それこそ、「本屋」が目白押し。新刊旧刊取り混ぜて、おそらく数十件の本屋があったでしょう。これほどの「本屋買い」が方々にあった時代は、どんな時代だったのかと、時々不思議に思うので宇s。
これまでの「本読まず」が、一気に「本の虫」になったのですから、本の溜まる速度には驚異的なものがありました。活字に見放されていた人間が、好き放題に活字(本)に触れられるのですから、まさに狂気じみた「本読み」「本好き」になったと思う。現在のぼくには、もう残された「持ち時間」がいくばくもなくなったけれど、買い集めた本の始末をどうするか、ひとしきり悩みの種のようになったこともあります。時代はまさしく、どこも本(個人蔵書)の引き取り手がないという今の風潮が蔓延している。数えたことはありませんが、優に「万に届く」蔵書の処分の大方は、必要とされるところに「寄贈」することです。特に文庫や新書本は、それこそ、長年少しばかりサポーターのようなことをやっている団体(両親と生活できない・あるいは施設暮らしの人、ひとり親家庭などの支援団体)のいくつかに、提供することを決めています。ある団体には文庫本などを、およそ一千冊ほど、差し当たっては送る手はずを整えています。この種のNPO団体に、ぼくは何か所か末端のサポーターとして参加していますので、たぶん、あらかたは蔵書(文庫・新書)の大部分は捌(さば)けると思っている。

ネット時代、あるいはSNSの時代だといいます。時の総理大臣までが、暇がありすぎるのか、無知・無教養満載の「ポスト」を連投しています。この恥ずべき現象は世界的に話題になっているという。米国大統領と双璧をなす、無知蒙昧の有閑すぎる「政治家」として。だから、こんな手合いには「読書」などどこ吹く風なのかもしれません。米国大統領が本を読むの姿を想像できない。もちろん日本の首相も、その姿は脳裏に描けません。「たばこ蒸(ふ)かして、ポストをすれば」、支持率が上がるのでしょうから、この国は摩訶不思議な堕落の国ですね。一冊が、浩瀚600ページを超えるような著作集(全集)、全十五巻を持つ総理など、未曾有の存在だったでしょう。
ぼくたちがものを考えるのは「文字(ことば)」の組み合わせによるのですから、どこまで行っても、自分の心身を通じて、「本を読む」ということが不可欠でしょう。本を読まないとどうなるのか、どうなるものでもないでしょう。犬や猫を観ればわかることです。あるいは「日本の現首相」を一瞥すれば、いやでもわかろうというものです。
「(お店によく来る)その子の家の実情は知らない。けれど、貧困に苦しむ家庭が多いことは事実だ。かつて本紙で掲載した『平和の俳句』を思い出す。『この星のどの子もたんと食べて秋』」。もちろん「たんと食べる」のは食事・食料だけではありません。ある詩人が言われていました。「人間は何でできているか」「人間は本(ことば)でできているのです」と。「世界は一冊の本」であるともいわれました。

学校の教師(大人たち)は子どもの顔を見れば「本を読め」というでしょう。そういう先生はどうなんですか。「『SNS』に嵌ってるんじゃないですか」子どもたちに「本を読めよ」という前に、「お前さんは本を読んでいるか」と、自問自答したらどうでしょう。本を読まないとどうなるのかなどと、子どもたちは問うことはしないでしょう。毎日のように、教師や親や総理大臣の様子を見ているからね。いい年をして「ジョギング」なんかしていないで、「本を読め、と大人たちにいたい」と、その詩人は言いましたよ。
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「徒然に日乗」(1207~1213)

◎2026/09/06(日)「日経平均65,020.94 +806.46 NYダウ53,414.25 -271.86 ドル円156.23-25 -0.80円高 NY原油91.22 -0.08 長期金利2.900 -0.065」(日経新聞・2026/09/05)▼本日は早くから警戒レベルの降雨の気配が濃厚である。関東地方も深夜から明朝にかけて「線状降水帯」を含む、短時間大雨警戒情報が出されている。ただ今、午後9時半だが、夕刻から間断なく強雨が続いている。お盆前の再来が心配される。(1213)
◎2026/09/05(土)終日雨模様の天気。台風24号と秋雨前線の張り出しの影響で、劣島各地で「線状降水帯」が多数回発生。大きな被害が出ていなければ幸いだと思う。▼日経平均65,020.94 +806.46 NYダウ53,414.25 -271.86 ドル円156.23-25 -0.80円高 NY原油91.22 -0.08 長期金利2.900 -0.065」(日経新聞・2026/089/05)米国からの強い要請もあり、円安がやや小康を保つっている状態だが、けっして安心できる状態ではないのは、米国経済も万全ではないからだ。「日米共同発」での世界同時金融危機もありえる事態が進んでいるともいえる。円安、政策金利上昇をめぐって「一進一退」がまだしばらくは続くのか。「責任ある積極財政」という名の放漫経済政策を止めろという米国からの「勧告」も無視して、政府は「インフレ増税政策」を継続する覚悟(破れかぶれ)のようでもある。「金利を上げるも、上げないも」、いずれも地獄という状況に置かれているのが事実なのだと思う。▼「2027年度予算の概算要求総額は過去最大の143兆円となった。要求上限のない投資枠は12.1兆円が計上された。人工知能(AI)や宇宙予算などが盛り込まれた。防衛費をはじめ金額を示さない要求が続出するなど、一段の歳出拡張を巡る火だねはつきない。/8月31日までに各府省庁が27年度の政策経費を要求した。財務省が4日、一般会計の総額が143兆656億円だったと発表した」(同上)(1212)

◎2026/09/04(金)午前中に茂原まで、少し遠回りをして買い物に。長柄、長南、市原、大多喜近辺の稲刈りが真っ盛りである。新米が古米より相当に値段が安いという可笑しな現象が生まれているが、実態はどうなのだろうか。米の需給見通しができない「農政」とは何か。▼「日経平均65,020.94 +806.46 NYダウ53,686.11 +624.16 ドル円156.35-37 -0.68円高 NY原油90.87 -0.43 長期金利2.900 -0.065」(日経新聞・2026/09/04)「[東京 3日 ロイター] – 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を転機に円安シナリオが揺らいでいる。ベセント米財務長官が表立って日本にリフレ政策をやめるよう発言、日銀の利上げ加速が意識され、投資家センチメントが円高方向に向き始めている。/9月1日に160円程度で推移していたドル円相場は、この2日で4円程度円高が進行した。あおぞら銀行の諸我晃チーフ・マーケット・ストラテジストは、日銀の連続利上げや大幅利上げなど「具体的な言及があったため、海外勢を中心に反応したのではないか」と指摘する」(Reuters・2026/09/03)▼おりしも、アメリカで各国金融担当者による「G20会議」が開かれている。日米の現状(円安、ドル売りなど)に認識にちがいはないのだろうか。▼この間に、日米で「レートチェック」をしたらしい。(1211)
◎2026/09/3(木)午前中、ほんの小一時間ばかり敷地周りの除草作業を始めた。日差しがなく、作業日和と判断したからだが、徐々に気温も上昇し、とても蒸し暑かったせいもあり、体が悲鳴をあげ始めたので、ただちに辞めることにした。驚くばかりの体力衰弱に愕然としている。▼「3日の外国為替市場で対ドルの円相場は一時、1ドル=155円台に上昇した。8月3日以来1カ月ぶりの円高・ドル安水準となった。日銀の利上げ加速観測に加え、ベッセント米財務長官の発言をきっかけに円安是正への思惑が広がり、円買いが膨らんでいる。/午前から徐々に円高が進んだ。夜には155円台半ばまで上昇し、1日での上げ幅が4円に達した。/円買いの背景には日銀による利上げ加速の思惑がある」「日経平均64,214.48 -111.16 NYダウ53,459.02 +397.07 ドル円155.42-43 -4.27円高 NY原油92.02 +1.01 長期金利2.965 -0.045」(日経新聞・2026/09/03)(1210)

◎2026/09/02(水)「ベッセント米財務長官「リフレ政策やめるべきだ」と日本に伝達【アッシュビル(米南部ノースカロライナ州)=川手伊織】ベッセント米財務長官は1日の記者会見で「日本に(財政拡張と金融緩和に前向きな)リフレ政策をやめるべきだと伝えた」と明かした。8月30日に日銀の植田和男総裁、翌31日に片山さつき財務相と会談していた。/米南部ノースカロライナ州アッシュビルで開いた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が1日に閉幕した後、記者会見した」「債券11時 長期金利、3.015%に上昇 日銀の利上げ観測一段と高まる 2日午前の国内債券市場で、長期金利は低く始まった後に上昇(債券価格は下落)に転じた。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.010%高い3.015%と30年ぶりの高水準をつけた。日銀の早期利上げ観測が一段と高まり、国内債の売りを促した。中東情勢悪化への懸念から米原油先物相場は上昇しており、世界的にインフレ圧力が増すとの懸念が利上げ観測を後押ししている。」(日経新聞・2026/09/02 )(1209)
◎2026/09/01(火)「日経平均66,215.34 -96.59 NYダウ53,185.90 -374.09 ドル円160.10-12 +0.54円安 NY原油87.75 +1.99 長期金利3.005 +0.065」「高市政権の政策縛る金利上昇、財政拡張に市場警鐘 首相の発信響かず **長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時3%まで上昇した。高市早苗政権の政策を縛る要因となる。国債の利払いが膨らみ、減税や歳出拡大の余地が狭まる。財政規律を巡る高市首相の発信は響かず、市場が財政拡張に警鐘を鳴らした。/2025年10月の首相の就任時、長期金利は1.6%台だった。1年もたたないうちに30年ぶりの水準まで上がった」(日経新聞・2026/09/01)(1208)

◎2026/08/31(月)「日経平均66,311.93 -93.63 NYダウ53,559.99 -9.45 ドル円159.73-74 +0.23円安 NY原油86.27 +2.87 長期金利2.940 +0.015」▼「027年度予算を巡る各省庁の要求が31日、締め切りを迎え要求額は過去最大の143兆円前後に膨らんだ。金額未定の「事項要求」も多く、年末に向けた予算編成で歳出圧力を管理できるかは見通せない。市場は財政懸念や金融政策への警戒を解いていない。/長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは31日、一時前週末比0.030%高い2.950%まで上昇(価格は下落)した」(日経新聞・2026/08/31)▼野党の「中道改革連合」が四分五裂状態に。真面目に「国政」を考えているとは思われなかった「中道勢力」、呉越同舟というか、大半が「寄らば大樹の陰」では、政治に光明が差す気づかいはないのさ。多くの議員さんたちは有権者の意思や願いを嘲笑するような振る舞いだと思う。皆さん、政界引退されてはどうかね。いつまでも「政権」への未練を持ちながらではまともな 政治などはできないと思うよ。(1207)
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