わが邪念暫し黙して一水四見の妙

【日報抄】2025年国勢調査の速報値を見て、改めて驚いた。こんなに少ないのか、と。本県北部の日本海に浮かぶ粟島。一島一村の粟島浦村の人口はわずか301人だった▼県内30市町村の中で断トツに少ないのは知っていた。全国的にはどうだろう。国勢調査結果を元に人口の少ない順に並べてみた。東京都の八丈島からさらに70キロ南の青ケ島村が168人と最少で、粟島浦村は6番目だった▼戦後、島には多い時で900人近くが住んでいたが、今や3分の1に。県の推計人口では今春300人を割った。離島の極小自治体で行政サービスを維持するには困難もある▼村の職員の退職が相次ぎ、役場が機能不全に陥りかけたのは記憶に新しい。3年半前、職員が10人だけになり、村は県や他の自治体に職員派遣を要請した。当時“災害級”と言われた危機を乗り越えられたのか、知人の職員を訪ねた▼「何とかなっています」。真っ黒に日焼けした顔で迎えてくれた。派遣がなくとも自前で職場を回せるようになったという。驚いたのは、職員のほとんどが島外出身ということだ。外部人材なしに成り立たない島だとも教えてくれた。豊かな自然が島にいざなうのか。南国を思わせる青い海を眺めていたら、そんなふうに思えた▼全国どこの自治体も人口減少と人手不足に悩んでいる。粟島が直面する課題は、他より10年、20年先取りしているのかもしれない。粟島では今月村長選がある。海図なき航海のかじを取るリーダー選びに注目している。(新潟日報・2026/08/17)

(ヘッダー写真は「記録的な大雨で冠水したJR大網駅(左)周辺=千葉県大網白里市で2026年8月14日午前9時16分、本社ヘリから」毎日新聞・2026/08/14)

 「村役場で「災害級の大量退職」…定数17人なのに10人まで減少へ 日本海に浮かぶ人口約350人の離島・粟島(新潟県粟島浦村)で、村職員が大幅に不足する異常な事態が続いている。1日付で県から職員1人の派遣を受けたが、定数には遠く及ばず、村政運営の危機が解消するめどは立っていない。異例の職員派遣 県は粟島浦村からの要請を受け、1日付で課長補佐級の職員を派遣。10月から空席となっている役場の中枢を担う総務課長として着任した。県や村によると、村の一般事務職員は定数17人。派遣された県職員を含めて13人(休職者を除く)になったが、来年1月末までに3人が家庭の都合などで辞職予定で、職員は10人(同)となる見込みだ。(以下略)」(読売新聞・2022/12/03)

 本日は新潟日報のコラムに目が留まりました。任型の子島である粟島の人口が「301人」に新聞記者が「改めて驚いた」と書かれていることに、ぼくは驚いた。つまり、人工元素ユンはほとんど関心がないということでしょう。これは新潟だけではなく、他県でも同様な無関心が続いていると思う。日本全体の人口が一憶2千万人を割ったとニュースには出るが、それで、いかなる対策を取ったかにはほとんど触れています。人口増大や減少には、多くの人は関心を持たないし、政治家だって似たようなもの。一つの国や県や町や村には適正人口というものがあるのでしょう。大なり小なりの差異はあるけれど、人口が増え続け、やがて増加から減少に転じる時期があります。この国は、ほぼその時期に当たっていると思われます。

 ぼくの勝手な意見(愚論)ですが、人口減や増は、いわば自然現象の類だと思っています。だから、いくら政府や行政が金をたたこうが笛を吹こうが、増える時は増えるし減るときは減る。めんどうだから、その粗油債は言いませんけれど、この社会は坂道簿件に差し掛かっているというのです。その先駆け(先駆的事例)が「粟島」だったということ。これと似たような町村は無数にあるでしょうが、政治の不作化無策で「合併」を繰り返して、その大きな弊害が見えなくなっていたんですね。ぼくが居住している町も、移住してきた段階では7000人規模だったが、この15年で減少を続け、今では6000人割れ寸前です。減少を止め、人口増に転じるにはいくらも方法はないし、そのほとんどはどこかの自治体で経験済み、しかも画期的人口増に成功したところはありません。

 ぼくが新潟日報のコラムに驚愕したのは、ほかでもない、当事者の無関心でした。参考までに四年前の新聞を引用します。この時、すでに現在と同様な事態が粗油時ていたにもかかわらず、4年後には同じ危機感が沸き起こっているんで宇sね。この4年間何をどうしていたのか、地震や豪雨などのような「防災」タイsカウがなされてこなかったという意味です。あるいは対策はあったのかもわかりませんが、いつだって「後手・後手」でしかなかったというのでしょう。これをして「自然災害」現象だと、ぼくは見立てているのです。限界集落から消滅集落に行くまでに、いくらかの時間を要するでしょうが、早晩、それも終わる時が来ます。

 それでいいのではないですか、とぼくは愚考しているのです。「一水四見」などと小難しそうな表現を交えて駄句を捻ったのは、誰あろう、このぼくです。「一水四見(いっすいしけん)とは、仏教用語。同じ水でありながら,天人はそれを宝石で飾られた池と見,人間は水と見,餓鬼は血膿と見,魚は自分のすみかと見るように,見る心の違いによって同じ対象物が異なって認識されること。唯識説で用いられるたとえ。一処 (いっしょ) 四見,一境 (いっきょう) 四見ともいう」(ブリタニカ国際大百科事典)ここでいう「唯識説」とは「《(梵)vijñapti-mātratāの訳》仏語。一切の対象は心の本体である識によって現し出されたものであり、識以外に実在するものはないということ。また、この識も誤った分別をするものにすぎず、それ自体存在しえないことをも含む。法相(ほっそう)宗の根本教義」「デジタル大辞泉)とあります。要するにある種の「世界観」(「宇宙観」)の一つです。これを論じると面倒の苑に迷い込むの本日は気が向かないので止めておきます。

 「手を打てば 鳥は飛び立つ 魚寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」とは、誰の咲くか不明。しかし「一水四見」の開設のよく用いられます。小学校時代に訪れた蘇裕の地である猿沢の池。校風くじの寺領だったところ。誰かが手をたたけば、鳥は驚き、魚は餌がもらえると勘違いし、女中さんはお蝶をもってくると、それぞれが自分の好みや都合に応じて反応するというのですから、「人口減少」もまた「一水」であります。それをどう見るかはそれぞれの立場によるんでしょうね。人類は、ゼロからの出発をこれまでどれくらい繰り返してきたのでしょうか。生生流転であり、盛者必衰でもありますから、それにあらがっても致し方ないという思いも、ぼくには強くあります。

◎ 生生流転(しょうじょうるてん)= 生まれ変わり、死に変わりして、輪廻(りんね)の世界で次々と生を繰り返すことをいう。仏教では、生あるものは、自己のなした行為の結果が目に見えない余力としての業(ごう)(カルマン)となり、その業の善悪によって、死後、六道(天、人、修羅(しゅら)、畜生、餓鬼(がき)、地獄)のうちのいずれかに生まれ変わり、業の尽きるまでそれを繰り返すと説く。修行によって煩悩(ぼんのう)を断じ、悪業を滅して、輪廻の生存から脱するのが解脱(げだつ)である。(日本大百科全書ニッポニカ)

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「徒然に日乗」(1186~1192)

◎2026/08/16(日)いつも注文している猫缶販売の会社が「不正アクセス」にあって、一時的に受付を注中止しているというメッセージがHPに掲載されていた。いつも通りに注文しようとしていた矢先で、しばらくは無理のようだったので、昨日、アマゾンを通じて、少しばかりの品を、別の店で注文しておいた、その品物が昼前に届いた。この先どうなるか様子を見るほかない。▼お昼前に茂原まで買い物。いつも通りに14号(茂原街道)を通ったが、これまでのような道路冠水は見られなかった、当然放置車もなかった。あるいはすでに水が引いた後だったかもしれない。少し調べてみたい。それにしても、時間の経過とともに、今回の被害状況がすごいものだとわかって、肝をつぶしている。亡くなられた方々のご冥福を祈ります。▼「【速報】千葉豪雨の死者11人か 発電機で一酸化炭素中毒 災害との関連調査 千葉豪雨の被害を巡り、新たに2人の死亡が確認されたことが分かった。千葉県や県警よると、30代男性が自宅で発電機を使用して一酸化炭素中毒で死亡し、千葉市若葉区では成人男性の遺体が見つかった。災害との関連性が明らかになれば、豪雨での死者は合わせて11人となる」(千葉日報・2026/08/16)▼いくつかの冠水は「内水氾濫」という現象によるものと推定されている。河川の合流で、大は小を受け付けないために、小河川の水が溢れて、逆流、道路冠水をもたらせるのだ。(1192)

◎2026/08/15(土)「(81回目の)終戦記念日」だという。武道館における政府主催の「式典」のライブ中継を見た。いささかの感慨も催さないのはなぜだろう。この直前だったか、首相は隣の靖国神社に向かって「遥拝(「二拝二拍手一拝」)」をしたという。なんともお気軽・お手軽な「追悼」もあるものだ。気は心とはいえ、「追悼の形骸化」だぜ。これもまた「戦前復活」か。とにかく、こんな人間がこの小国の宰相であることは、ぼくにとっては「百害あって一利なし」だ。▼千葉の「豪雨被害」の全貌が徐々に知られてきた。想定上の大きな被害があった。当方には、ほとんどそれらしき気配がなかったのはさいわいなことだったが、それにしても「降れば土砂降り」とはいえ、史上初の「稀有な短時間集中豪雨」だった。気象庁の発表では「全25回」発生という。5千年に一度の確立だとも。いつも利用しているHC、やはり店内にかなりの浸水があったという。掃除済みで、店は営業していた。国道14号(茂原街道)をはさんだ反対側に河川があるが、これが大雨でいつも氾濫する、所々で河川改修工事現場を見ていたので大丈夫だと思っていたが、そうではなかったという、工事未着工だったらしい。茂原市内でも、冠水していた個所もあったが、こちらは改修工事の効果もあったのかもしれない。このことについては、もう少しよく調べておきたい。(1191)

◎2026/08/14(金)一夜あけると、千葉県内の被害のおおよその姿が明らかになりつつある。死者が、8人、その多くは水没車内での溺死だ。どうしてこんなことが起こるのだろうか。車の性能が高度化されて、運転未熟でも運転画家となり、車に対する無限定の過信が被害を生んだかもしれないし、車の機械化がその欠陥を露わにしたのだ。各所における「乗り捨て(放置車)」は無数。どう始末もつけようがない。▼お昼前に京都のT君たちから「見舞い」の電話。同じく川越のT君からも、福岡のOさんからは、メール。京都の姉夫妻からも電話あり。夜には娘たちからも。「千葉県での記録的な豪雨は都市型水害のリスクを浮き彫りにした。気象庁は初の「レベル5大雨特別警報」を発表し警戒を呼びかけたが、冠水が相次ぎ死者も出た。排水が追いつかず水があふれる『内水氾濫』が多発したとみられ、対策の点検が不可欠となる。/都市型水害リスク鮮明 千葉豪雨で内水氾濫多発か、車水没・交通まひ▼千葉県では13日夕以降、線状降水帯が発生するなど断続的に猛烈な雨が降った。千葉市中央区では24時間降水量が観測史上最大の367ミリを記録」「日経平均68,713.80 +405.21 NYダウ53,839.99 +69.72 ドル円159.16-17 -0.20円高 NY原油81.73 +0.48 長期金利2.875 +0.005」(日経新聞・2026/08/14)(1190)

◎2026/08/13(木)昨日からの雨は間断なく朝から降り続き、夕刻になると、房総半島の各地で、「線状降水帯」が発生し、一時間雨量が100㍉超の豪雨が、各所で記録されている。ただ今午後九時を過ぎたが、当地でも強い雨が降り続き、雷鳴も休みなく轟いている。この大雨のせいか、台所の天窓がある付近からら雨漏りがしていた。雨が小やみになると漏れも止まるが、強くなるとまた漏れ出してくる。この雨ではどうしようもない。この後も、まだしばらく豪雨は続きそうだ。(1189)

◎2026/08/12(水)台風13号は、当地ではさほどの暴風雨なく、ことなきを得た思いだが、県内他地域では風も雨もかなり強く、その被害の程度が気になるところ。さらに台風17号も発生。今年は多くの台風発生が予想されていた通りに、この後も続くことになりそう。▼「日経平均67,524.06 +553.84 NYダウ53,791.85 -184.13 ドル円159.06-08 +0.58円安 NY原油83.63 +0.43 長期金利2.840 +0.035』(日経新聞・2026/08/12)▼日本発の金融危機が起こり始めている気配だ。アメリカが、強制的に「日本初の世界金融危機」を監視している今、おそらく9月の日銀会議での「利上げ」は確実であろうし、つづいて、 「責任ある積極財政」政策の放棄(転換)も要求してくる模様。このままで「内閣は無事」かどうか。財務省の更迭人事問題が、いかなる事情で生じたのか、それなりに吟味してみる必要がありそうだ。「消費税0%に反対」下らしい高官の更迭だったか。▼「高市早苗首相は、15日の終戦の日に合わせた靖国神社(東京・九段北)参拝を見送る方向で調整に入った。複数の関係者が12日明らかにした。参拝すれば改善基調にある韓国との関係や、日米韓3カ国の連携に深刻な亀裂を生む恐れがあった。中国の強い反発も予想されたため、外交上の配慮が必要だと判断したもようだ。熊本地震の復旧・復興対応に専念する」(産経新聞・2026/08/12)「靖国に行くな」と命じられた首相、命じたのはアメリカ。これが罷り通るというのは、この米植民地国は何ということをしでかす国なのだろうかと、世界の鼻つまみ者になっている。(1188)

◎2026/08/11(火)「日経平均66,970.22 +1363.51 NYダウ53,975.98 -60.95 ドル円159.28-29 -0.02円高 NY原油83.73 +1.60 長期金利2.815 +0.020」「はや薄れる日米協調介入の神通力 円159円台、半値戻す【ニューヨーク=今堀祥和、城川和真】10日のニューヨーク外国為替市場で、円相場が一時1ドル=159円台まで下落した。日米当局が7月末から実施した異例の協調介入後の安値を更新し、介入による上昇幅の半分以上を失った。日本のお盆にあたるこの時期は取引が薄くなり、値動きが大きくなりやすいとされる。さらに円安が進めば、日本政府・日銀が再び円買い介入に動くかが焦点となる」(日経新聞・2026/08/11)▼鳴り物入りの「日米協調介入」も、その賞味期限は一週間も持たず、か。「責任ある積極的財政」政策という愚昧かつ過誤政治が、まったく市場の信認を得るに至らないことの証拠。インフレ財政、インフレ拡大期待を求める大悪政治が、国内だけではなく、海外諸国の同時通貨安の引き金になるという危機感が、政府当局に皆無なのが、情けなく恥ずかしい。「日本売り」が確実に進行していると、ぼくのような経済素人は感じているが、玄人を自認しているであろう財務当局もひどいものと、呆れつつも怒り心頭に発するのだ。(1187)

◎2026/08/10(月)「日経平均66,970.22 +1363.51 NYダウ54,036.93 +151.83 ドル円158.79-81 +0.39円安 NY原油79.06 +0.88 長期金利2.815 +0.020」(日経新聞・2026/08/10)▼台風15号が関東(茨城南部)に上陸し、劣島を、従来とは逆コースの西進する気配。太平洋上に配置する高気圧との関係で、あるいは、明日は当地でも風雨が強まるかもしれない。これに対して、熊本の被災地は大変な避難生活が続いているのを見て、わがことのように胸を締め付けられる。それにしても被災者の多くは高齢者であるという現実に、慈雨bンの身を含めて。いろいろなことを考えさせられている。(1186)

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