AIが奪うのは仕事ではなく電力だ

【天風録】AIと電力 ネット検索すると、いつしかAIが真っ先に答えてくるようになった。頼んだ覚えはないのに。受信したメールを勝手に要約されることもある。ほら便利でしょう、と言いたげだが「お気持ちだけで十分」といなしたくなる▲うんざりする人が少なくないのだろう。「AI検索」と打ち込むと、関連キーワードに「消したい」と出てくる。AIを使わない設定にしても、何かの折に復活する。なかなか手ごわい▲新技術を毛嫌いするつもりはない。むしろ進んで試したいぐらいだが、気になるのだ。AIが膨大な電気を消費することが。5秒の動画を作るのに、電子レンジを1時間使い続けるのと同じだけの電気が要るという▲中国地方は梅雨が明け、暑さが本番に。地球温暖化が改めて注目される。脱炭素の基本は省エネだ。生活や仕事でAIを使いこなす工夫は大切だが、人類が生きる環境の維持が大前提だ▲今の便利さばかり求めて、将来への影響を見落としていないか。カナダにある国連大学の研究所が、警鐘を鳴らす報告書をまとめた。AIに「ありがとう」や「お願いします」といった入力をやめるだけで、かなり節電できるらしい。気持ちだけで十分なのだ。(中國新聞・2026/07/10)

 AIが奪うのは仕事ではなく電力?生成AIのエネルギー事情

 生成AIの流行で、データセンターの消費電力量が過去最高に 人工知能(AI)を使ったチャットサービス「ChatGPT」など、自動で文章や画像を生成する「生成AI(Generative AI)」が普及しつつあります。/この生成AIでは、「プロンプト」と呼ばれる指示をAIに送ることで、文章や画像が生成されますが、それらの生成物は、AIが過去に学習したデータから生み出されます。そのため、より多くのデータを学習したAIほど、生成物の精度も高くなることが期待されます。/AIがデータを学習するためには、大規模なサーバーが必要です。

 特に多くの生成AIでは、演算処理を高速で行う高性能の装置「GPU(Graphics Processing Unit)」を使って学習するため、大容量のサーバーが必要になります。サーバーを大量に設置するためのデータセンターも確保する必要があり、必然的に消費電力も高くなります。/IEA(国際エネルギー機関)が2024年1月に発表した電力に関するレポートによると、世界の多くのデータセンターでは、生成AIなどの影響で電力需要が伸びているといいます。2022年には消費電力量が世界全体で約460TWh(テラワット時)だったのに対し、2026年にはその倍以上の約1,000TWhに達する可能性があるとしています。この数値は、日本全体の総消費電力量に匹敵する数字といいます。/つまり、生成AIが増えれば増えるほど消費電力量も多くなり、発電の際に排出されるCO2の量も増える恐れがあります。生成AIの流行が、巡り巡って地球温暖化など環境に悪影響を及ぼすことになるかもしれません。(以下略)(NTT EAST:https://business.ntt-east.co.jp/column/bizdrive/ai-energy-demand-challenges.html

+++++++++++++++++++++

 「生成AI」がとんでもない「電力大食い機器装置」だという、現下の大問題の前に、それに比肩しうる、人間の生き死にに直接関わる大きな問題について、一言です。

 欧州では猛烈な熱波が襲って、ドイツやフランスなどを含めて、数万人が死亡したという。「[ベルリン 9日 ロイター] – ドイツの公衆衛生機関のロベルト・コッホ研究所(RKI)は9日、​熱波襲来で暑さによる死者数が5120人に‌上ったとの推計値を発表した。大半は週平均気温が摂氏20度を大幅に上回った6月下旬に発生し​た」(Reuters・2026/07/10)ドイツはけっして例外ではありません。フランスもイタリアも、スペインもポルトガルも、欧州諸国では軒並み、「超過死亡」の急増が報道されている。欧州ではわずか2週間の間に急激な温度の変化で、多くの人々は体温を調節する機能を正常に維持できなくなり、多くの犠牲者が出てしまったとされます。

超過死亡率(英: excess mortality rateexcess death rate)、超過死亡とは、特定の母集団の死亡率(死亡者の数)が一時的に増加し、本来想定される死亡率(期待値)の取りうる値(信頼区間)を超過した割合のことである。超過死亡の増減は、平均寿命に影響を与える。高リスク群が予測よりも早い時期に死亡した後に、平均以下の死亡率になる現象は、「死亡率の移動」(Mortality displacement)と呼ばれる。/超過死亡は通常、感染症(特にインフルエンザやCOVID-19のパンデミック)、熱波や寒波などの異常気象、災害、戦争、喫煙や大気汚染、肥満などによって引き起こされる。超過死亡は、例年から予測される死者数と、実際に報告された死者数を比較した場合の増加分であり、特定の感染症や災害による直接・間接的な死者数を予測することができる。超過死亡は推計手法によって様々な数字が出てくる。高齢化が進んだ国では、年々死者数が増えているため、予測死亡数の推計に年ごとの傾向を考慮しないと、超過死亡を過大に見積もる可能性がある。予測死亡数の予測値に幅があるため、超過死亡にも最小と最大の値がある。(Wikipedia)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 面倒なことは言うつもりはない。地球温暖化、あるいは気候変動が早くから指摘されているにもかかわらず、地球上で、温暖化を確実にもたらす経済活動や人間の生活水準の変化が、さらにその傾向を加速させているのです。だれにも明らかなように、化石燃料の大量消費による生活環境が自然環境に莫大な負荷をかけてきたのは事実であり、それを止める手立ても、十分に施されないままに、地球規模で、一気に「温暖化」シフトが駆動し続けているのです。

 左の図は欧州における記録的な高温の驚異的な変動の様子を示したものです。この事態を鎮静化させる手段は、誰も持っていません。ひたすら「熱波」や「異常高温」の日々を、素朴な方法でやり過すほかないのです。そうしている間にも海面水温の異常高温化による、強烈な台風やハリケーンの異常発生、あるいは「線状降水帯」による集中豪雨による環境破壊が否応なく起こっています。

 日本社会も例外ではありません。早くからスーパーエルニーニョの発生が指摘されていました。今夏、すでに日本近海では10個の台風が生じていますし、現在も強烈な台風9号が南西諸島を通過中です。被害の僅少であることを願うばかりです。

 本日の中国新聞コラム「天風録」は、AIの普及というよりは「侵略」「襲撃」がもたらす危機がどれほど深く個々の生活領域に生じているかに触れています。「新技術を毛嫌いするつもりはない。むしろ進んで試したいぐらいだが、気になるのだ。AIが膨大な電気を消費することが。5秒の動画を作るのに、電子レンジを1時間使い続けるのと同じだけの電気が要るという」事例を出されています。世界中に自称・他称のユーチューバーがどれくらいいるのでしょうか。ネット上では長短動画が溢れかえっています。面白そうなものは見たくなるのが道理でしょうが、このところ、急激にAIを用いた動画が急増中です。「5分動画」が電子レンジ一時間分の電力消費と同じであると聞くと、大きくもないぼくの肝が潰れそうになります。

 つまり「AI」はこの先、行き止まりの「技術」の解放だったことがわかります。小さな日本国内においてもあちこちで、「データセンター」建設がすすめられ、加えて、各地で「半導体工場」の稼働が目指されています。そうなると、夏に限らず年中、この小さな島々は「ヒートアイランド」であることが一層明確になります。人間の生命を脅かすながらの「AIの普及」は、私たちに何をもたらすんですか。「AI」開発の鳥羽口に立ったばかりで、この先、もっと「AI」に手を出していいかどうか、考えあぐねている人々が無限に出ています。空腹の猫の前に置かれた「魚」の皿、我慢できますか、喰い散らしますか。国会審議から逃げ回っている、首相の地元事務所では各種選挙で、「AIによる、他候補中傷動画」をあまた作成拡散していたという疑いがかけられています。それは事実なら、大量の電力を粗油も・消費していたでしょう。嘘をつくのみにきゅうきゅうとするばかりではなく、電力ひっ迫の大きな要因なっている、この問題を少しは考えたらどうか。加えて、新たなsきゃんだるが報じられています。まさしく「醜聞の女王」の様子を挺してきました。

 「地球温暖化が改めて注目される。脱炭素の基本は省エネだ。生活や仕事でAIを使いこなす工夫は大切だが、人類が生きる環境の維持が大前提だ」(「天風録」)という指摘はご尤(もっと)もです。でも、だれかれなく、官民例外なく、闇雲に「半導体」と「AI」分野にのめりこんでいる現状をどうするのでしょうか。今のうちに手を打たなければ、いずれお手上げ状態になるのが目に見えているにもかかわらず、「国旗損壊罪」だ、「男系男子のみが天皇」だの、「副首都構想案」などという、それこそ「不要不急」の悪法に血眼(ちまなこ)になっているのを見るに、つくづく、この国は「自滅したがっている」と思ってしまうのです。その前に、あるいは、米国が攻撃するでしょうか、にっくき「日本イスラム共和国」を、です。

*蛇足 6月24日に政府は「骨太の方針」という「成長戦略」とやらを発表しました。素人のぼくが見ても、「絵に描いた餅(画餅)(impractical idea)」にも及んでいないのが一瞬でわかります。不真面目極まりない作文。論評に聊(いささ)かも値しない代物。明日、明後日の「AI」の姿が描けない時代、十五年先をだれが見通せるんですか。「馬鹿も休み休みにしろ(Stop being so stupid.)」、でしょう。

 (「日本列島を、強く豊かに。世界を見渡せば、政府が一歩前に出て、官民が手を取り合って重要な社会課題の解決を目指す新たな産業政策が大きな潮流となっている」(「日本成長戦略」(案)内閣官房)(註 官民共同事業で、何か成功したものがありましたか。あったら教えてくれ)(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai6/shiryou1.pdf

 愚かしい政府家・官僚のやることです、AIの凄まじい消費電力で、供給逼迫が避けられないとなった時、きっと命じられるのが「灯火管制」というあの愚かしい、戦時下における電力使用統制だと思う。どなたもご存じないかもしれませんが、一かに5Wの電球一個のみが許されるというような、強制的穴倉生活ですよ。「欲しがりません、勝つまでは」とか「贅沢(ぜいたく)は敵だ」とか、

IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII