Nothing but bold statements.

 ここにきて、ようやく現首相が未曽有の「食わせ者」であることに、大概のメディアは気が付いた。もちろん、一蓮托生で、「どこまでもついて行きます下駄の雪」はいるものです。でも、少なくとも、多くの国民(民衆)が目にするメディアが「彼女は偽物」であり、飛んだ「空砲」であることを暴き出していることは、遅まきながら、悪いことではありません。最大の国営的メディアだけは、相も変わらずですが。それも時間の問題でしょう、右に倣えするのは。(ヘッダー写真は月刊誌「正論」(産経新聞社刊・平成30年10月号)

 果たして、日本の大瓦解・大崩壊を止められるかどうか、ぼくにはわかりませんが、よしんば、経済・財政的に破綻しても、それは、自らが選んだ道、自業自得なんですから、誰に文句を言う筋もないでしょう。「一から出直し」でしょうね。ぼくは投げやりになっているのではありません。こうなることは十分にわかっていたことと、ぼくは言っているだけです。「口先の人(someone who is all talk)」、「言葉は勇ましいが、責任が伴わない人間(Someone who speaks boldly but takes no responsibility.)」、そんな埒もない輩の一人だったということでしょう。行くところまで行こうではないかと、国民が望むなら、それはいやだからと、ぼくは国民であることを止めることはできない相談。抵抗しつつ滅びるまで、です。

 国会は会期末は7月17日。閉幕まで二週間を切って、なんとたくさんの「国家損壊」を来す法案が国会に出されるのでしょうか。❶皇室典範改正案、❷国旗損壊罪、❸再審法改正案、❹衆院議員比例代表の45議席削減案、❺その他安保法制等の改正などなど。すべての法案を真面目に議論して国会に提案したとはとても思えない。閣議決定や与党だけで審議を装うなぢ、国会軽視、ではなく無視しなければ、まともにこんな法案を真面目に準備しないままで提案するなど、とてもできない相談。それを平気でするのですから、内閣総大臣じゃ「国会はいらない」、「審議は時間の無駄」としか考えていない証拠です。

 繰り返しますが、奈良の宰相は「ガラスの天井」を破って、初の女性宰相になったと騒がれましたが、本当に「女性」なんですかと問題発言をしたくなります。皇室典範改正で、側近議員を使って「女性天皇」はあり得ないとまで言いふらしています。この改正劇は「以前から図られてきた企み」の実現を目指すもの。自分を総理大臣にしてくれた大恩人の野望に与しただけのもの。以前から「私は、女性天皇には反対をしていません。女系天皇に反対しているのです」と言い募ってはいましたが、本音は「女性天皇」反対だったことが今にして明らかになります。なぜですか。神武以来の「直系男子の皇統が続いている、それは日本(ニッポン)の世界に冠たる伝統の墨守を果たすため、そこでもまた虚偽答弁を厭わない人物です。

〔天皇の地位と主権在民〕
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
〔皇位の世襲〕
第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。(日本国憲法)

第一章 皇位継承
第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。(皇室典範)

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【有明抄】国旗に寄せる感情 喜怒哀楽の見えない相手はつきあいづらい。近ごろ感情を表に出さないひとが増えているらしい。リモコンのミュート(消音)ボタンでテレビの音をすっと消すみたいに、「感情ミュート社会」と呼ばれる◆感情でもの言えば「ハラスメント」と騒がれる。自分と合わない他人と話しても摩擦が生まれるだけ。喜びも怒りも胸にしまっておいたほうがマシ…。博報堂生活総合研究所の調査では、職場でも家庭でも、そう考える傾向が目立った◆国会では「国旗損壊罪」法案が衆院を通過した。日の丸を公然と破いたり、燃やしたり、落書きしたりすれば処罰されるという。感情を表に出さない時代に、取り締まるべき深刻な被害がそうそう起こるとも思えない。なぜ法律が必要なのか、推進する側のほんとうの胸の内は見えない◆戦争など暗い時代の記憶も背負ってきた日の丸。いまや国際的なスポーツイベントなどを見る限り、多くの国民が愛着を持ち、傷つけられれば不快に思うだろう。それなのに歴史をさかのぼって「敬意」まで強制されているようで戸惑う◆この国が好きだから、国の旗も愛せる。高圧的で息苦しい社会では、そんな自然な感情も表に出せなくなる。こわもてな法律の旗を振るより、日々の暮らしに直結する政策に力を注いでほしいものである。と、つい感情的になってしまった。(桑)(佐賀新聞・2026/07/03)

【斜面】空回し 「空」という漢字には意味や読み方が多い。手元の漢和辞典を引くと訓読みには「そら・あく・から・うつろ」など。意味には「あおぞら」「むなしい」「中身がないさま」「うつけ」などのほかに、仏教でいう「悟りの境地」がある◆野党が欠席したまま野党の質疑時間を消化する「空(から)回し」という光景が繰り広げられた国会の惨状は、どの意味がふさわしいか。与党は時間が過ぎるのを黙って待つだけだ。審議を拒んだ野党への批判は筋違いだ。原因は高市早苗首相の答弁拒否にある◆首相は中傷動画疑惑で質問にまともに答えず、秘書の書面提出で答弁に代えたいと主張。集中審議や党首討論にも応じていない。それなのに少数党の存続にかかわる衆院の定数削減法案の審議を強行する。数を背景にした暴走ぶりはもはや「国会軽視」ですらなく「無視」である◆衆院の森英介議長が仲裁に乗り出したものの、今度は政府が国会議論をないがしろにしてまとめた皇室典範改定案を優先審議するという。典範も定数削減も日本のありようを左右する重要な法案。熟議を欠いたまま、早期成立させる理由はどこにもない◆高市首相は「誠実に答弁してきた」と外遊前に笑顔で語り、これまでの対応を正当化するばかりだ。空回しなどを見て国民が「むなしさ」にとらわれ、「悟りの境地」になってしまえば、それこそ巨大な与党の思うつぼになりかねない。誰ももの言わぬ社会ほど「空恐ろしい」ものはない。(信濃毎日新聞・2026/07/03)

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 国旗損壊罪法、衆院通過 全野党欠席、異例の採決 日本の国旗を傷つける行為に刑罰を科す日本国旗損壊罪法案が30日、衆院本会議で可決され、衆院を通過した。一部野党は法制化の根拠となる「立法事実」や処罰対象の行為が曖昧で、憲法が保障する「表現の自由」に抵触する恐れがあると懸念を示している。 与党の強引な国会運営への反発から、自民党と日本維新の会と共に法案提出に加わった国民民主、参政両党を含め全ての野党が欠席する異例の採決となった。衆院を通過しても参院では少数与党のため、成立には野党の協力が不可欠となる。 国民民主の玉木雄一郎代表は30日の記者会見で、欠席する理由に関し「法案どうこうではない。冷静に与野党が議論できる環境を回復してほしい」と与党側に求めた。 法案は、処罰対象を「人に著しく不快、嫌悪の情を催させる方法で公然と国旗を損壊、除去、汚損した者」と規定。対象者には2年以下の拘禁刑、または20万円以下の罰金を科す内容だ。 衆院内閣委員会の採決では、共同提出した4党に加え、チームみらいなどが賛成。中道改革連合と共産党は反対した。(共同通信・2026/06/30)

 この首相はどこ(だれ)を見て「政治」をしているつもりですかと、ぼくは言わずもがなのことを言う。国民に向けた、国民のための政治をしているとはとても考えられません。彼女は保守でもなければ、超保守でもない。ましてや右翼ですらないでしょう。これまで、重ねて「右旋回」はしてきたらしいけれど、正当な右翼主義者でないことは確か。以前にも指摘したことがありますが、彼女は石橋湛山を尊敬するといってはばからない。でも、湛山氏の姿勢がどんなものかを考えたことはないでしょう。彼は息子を戦死させた父親でもありますが、現下の「靖国神社」廃止論者です。また、運悪しく「病魔に襲われ」志半ばで首相を退いたのち、湛山氏は中国との真っ当な関係を結ぶことに政治生命をかけていたのでした。もちろん「日中戦争」反対では東洋経済誌でしばしばの白金にもめげないで、主張し続けた人でもあった、「列島を強く」なんかではない「小国主義」の主張者。

 湛山さんは、戦後の吉田内閣の大蔵大臣就任中、GHQの差し金で公職追放にあってもいます。その発端は「政敵・岸信介」のGHQへの内通だったとされます。おそらく、多くの政治家は読みもしないで「石橋湛山」を政治家の鏡のように言いふらすが、いい加減なことは言わないほうがよろしい。現首相が「石橋湛山」の書かれたものを何一つ読んでいないことは明らかでありながら、そんな「未知の人」を尊敬していると出任せを言う人物です。彼女が師匠と仰ぐ、故元首相は国会の委員会で、「憲法」のある条文を尋ねられて、烈火のごとく怒りました。読んでいない証拠だったでしょう。そんな出鱈目一流の故首相は「高市は嫌いです」と本当のところを隠さなかったし、アメリカのWHの高官の言によると「T大統領は、日本の首相を好んでいない」と述べている、といいます。可哀想というか気の毒というか。「辞めることに躊躇しないでください(We don’t want you to hesitate to quit.)」という、主権者の声が日増しに大きくなってきました。

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