【日報抄】とんち小僧の「一休さん」がごろりと寝転んで「慌てない、慌てない。一休み、一休み」。テレビアニメのこんなシーンを覚えている方もいるだろう。主人公のモデルは室町時代の禅僧、一休宗純(そうじゅん)だ▼その名には〈煩悩と悟りのはざまで一休みするように、何かを求める心を捨ててこそ真実の世界が見える〉という教えが込められているとの説がある。「休」という字には「やすむ」のほか「やめる」という意味もある▼「一休みしよう」という呼びかけか。人工知能(AI)開発競争で先頭集団を走る米アンソロピックが「開発を遅らせたり、一時停止したりする選択肢を持つことが世界にとって有益だ」との提言をまとめた▼AIが人間の手を借りずに自ら性能を高める段階に近づいており、暴走して制御不能になるのを防ぐためという。AIの性能が向上するスピードは空恐ろしいほどだ。このままではSFのように暴走し、人間を支配する事態も起こり得るのではないか▼もちろん、一企業だけが一休みしたところで意味はない。アンソロピックは、先端AI規制の国際的な枠組みが整い、競合他社も同調すれば開発の減速や停止に踏み込む用意があるとしている▼巨利を生み出し、世界の覇権争いにも関わる分野だ。国際的な枠組みづくりは容易ではない。とはいえ、こうしている間にもAIは人間の手から離れ、自ら成長しようとしている。一休みしてこそ得られるものがある-。そんな理知を、人間は手にすることができるのか。(新潟日報・2026/06/22)(ヘッダー写真は「シモツケ」)

もう半世紀にもなるかという驚きがあります。今でいう「動く電話(mobile phone)」の普及の年月のことです。ごく初期は「自動車電話」で、友人が使っていた。やがて、それこそ、小型の持ち運べる電話が開発普及され、周囲の人々(特に学生諸君)が大いに産業規模拡大に一役買っていました。そして、今では「進化しすぎた」ともいわれる開発状況が、ある種の災厄(困難)を人間たちにもたらしているのかもしれません。この半世紀、ぼくはただの一度も「携帯電話」に興味を示したことはなかった。勤め先から、仕事の関係から是非所有するようにと専用の一台を宛(充)がわれたが、ついに持つことはなかった。(一貫して自分を縛るようなものは所持しませんでした。「手帳」「腕時計」、そして「携帯電話」などなど。おちおち、お酒を呑んでいられないという、その一点から、ぼくは束縛からの解放を念じ続けてきました。(もちろん、それがために犯した間違いや失敗は数限りなくありましたよ)

「持たない」理由は、単純といえば単純で、必要以上に「世間」とつながることを求めなかったからです。その必要性をいささかも感じませんでした。「明日には会えるから」「手紙やはがきがある」という人間関係から、「時間」「余裕(ゆとり)」が排除され、「即座につながる」ことが、恣意的に強制的に受け入れられさせられるからでしょう。産業的に携帯電話発展途上のある時期、「これからの世界・産業(経済)」は「携帯(スマホ)」にかかっている」という、当事者たちの発言を耳にして、やはり「そうなるのか」と、ぼくは、かなり批判的に感じ取ったものでした。世界経済のさらなる進化(拡大・発展)は「携帯(スマホ)」開発の一本足に依存しているいうことだったでしょう。今では「猫も杓子も」どころか、「馬も鹿も」スマホの時代なんでしょうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「人工知能(AI)開発競争で先頭集団を走る米アンソロピックが『開発を遅らせたり、一時停止したりする選択肢を持つことが世界にとって有益だ』との提言をまとめた▼AIが人間の手を借りずに自ら性能を高める段階に近づいており、暴走して制御不能になるのを防ぐためという。AIの性能が向上するスピードは空恐ろしいほどだ。このままではSFのように暴走し、人間を支配する事態も起こり得るのではないか」(コラム「日報抄」)という疑念は現実のものになりつつあると思われます。
「AI搭載」の自家用車に乗った途端に、何処に行き、何をするかまで、すべてが「人工知能」に主導権を右られてしまう、そんな事態が生じているのではないでしょうか。「ねえ、チャッピー、教えて」といっているうちはかわいい魚屋さんで、すっかりお株を奪われ、人間そのものが「ロボット」に成り代わる(成下がる)時代の入り口に立っているのでしょう。琉球新報のコラム氏が書いているように、「AIはインターネット上の膨大な情報から瞬時に答えを導き出す。うまく活用すれば頼れる友人のような存在になる」などという呑気な話では止まらないでしょう。「情報が間違っていたり、偏っていたりする危険性があることも忘れずにいたい」という助言はその通りでしょうが、すでに「偏っていたり危険性がある」ことにかまわないで、それに囚われてしまった人間たちが世界のいたるところに存在しているではありませんか。あるものが「道具(ツール)」であると思っていたら、とんでもない、道具そのものが持ち主に命じたり禁じたりと、まるで『手下(てした・てか)」か従者のように、その立場が逆転しているのです。鋭い刃物が口を利くような時代ですね。「これで、あいつをやれ」って。

単純化していうと、材料さえあれば、だれだって(三歳の幼児にだって)、「核爆弾」を作って落とせるようになる時代、結果的には敵・味方ともに「共倒れ」になる世紀に、人類は、もうすでに入っているんですよ。人間の受動性(passivity)は、一面では完璧ですから、「前に倣え」「右向け右」と言われ、「起立」「着席」などと命令されることが、やがては心地よくなるのではないでしょうか。面倒な考えごとも判断もしなくて済むのですから。「責任も免除されるかも」、ですね。アメリカあたりの裁判を見ていると、スマホ・AI を使った側ではなく、それを作った側が責任を問われています。「起きなさい」「顔を洗って」程度ならまだしも、「あの人間とは付き合うな」、「今日はこうしなさい」などと命令され指示されることが「習い性になる」のはわけもないことで、やがて、自分に備わていたはずの思考力がすっかり奪われていることに気が付くのかどうか(気が付ないでしょね)。

「トクリュウ」などという凶悪犯罪や詐欺事件の反乱は、「AI」なしでは考えられないのではないでしょうか。あるいは「SNS」などという「言葉曾美」に類する「道具から武器」が飛び出す時代でもあります。イラン戦争、浮くラナイ侵略などもまた、人間が「AI」にそそのかされたことによって引き起こされたんじゃないでしょうか。もはや、後戻りができない地点に来ているように、ぼくには思われます。「AI」を通じた情報は、すべてが「当局」に管理されるという、空恐ろしい事態にぼくたちは無感覚になっています。ぼくはパソコン(メール)を使っていますから、特定のエージェントによる「情報の一元管理」には痛く傷ついています。それを逃れるには、一切情報機器を使わないことに限るでしょうね。もう少しで、ぼくはその領域に到達するつもりです)(国民・市民の個人情報をとことん収集したいという魂胆は、そもそも権力の不法行使に突き動かされているからでしょう。権力の腐敗は、刃を自分に向けるのではなく、他者に向けることで、実効支配をつづけようとします。根っこから間違った姿勢ですね)
【金口木舌】心を許せる関係性 幼い子どもが生み出す空想上の友人を「イマジナリーフレンド」と呼ぶ。大人の目には見えないが、いつも子どもと一緒にいて喜びを分かち合い、さみしさを紛らわしてくれる大切な存在だ▼困りごとをイマジナリーフレンドに相談することもあるはずだ。きっと子どもたちに寄り添い、心を落ち着かせる答えを伝えるのだろう。そして成長に伴い姿を消すという▼大きくなった子どもたちは困りごとを誰に相談しているのか。2025年度沖縄こども調査「高校生調査」によると約2割の生徒が人工知能(AI)と回答した。親や学校の友人が多数を占めるが、AIも存在感を示している▼AIはインターネット上の膨大な情報から瞬時に答えを導き出す。うまく活用すれば頼れる友人のような存在になる。しかし情報が間違っていたり、偏っていたりする危険性があることも忘れずにいたい▼これからの時代、AIの活用は欠かせない。それでも人間にしかできないこともある。互いに心を許せる関係を築き、子どもたちと一緒に悩みながら答えを探す。時間はかかるけど、その方が子どもたちの心に深く刻まれる。(琉球新報・(2026/06/22)
「徒然に日乗」(1130~1136)
◎2026年06月21日(日)午前中は曇天、午後遅くからは降雨もあった。湿度の高い一日。▼終日、自宅に留まる。▼米イ覚書に続く交渉が早速延期。イスラエルがレバノンを攻撃するという、出鱈目。この先いかなる展開になるのか、その帰趨が全く読めない。円安は161円台を超えている。日銀は金利を1%に上昇させたが、「円高」の効果は見られないのは、かなり深刻な状況だと思う。(1136)

◎2026年06月20日(土)朝から雨模様、午後からは本格的に雨。▼午前中に買い物で茂原へ。いつものSCで、昨日代金を支払う際に、小銭入れをレジの上に忘れたことに、なんと夜になって気が付いた。それでさっそく店内の「カウンター」で尋ねたとが、届いていないとの由。念のために、「催事場のインフォメーションセンターで尋ねてみたら」といわれ、早速に出かけてみたら、「ぴったりのものがありました」とのこと。身分証を示して無事に戻ってきた。この店内では2度目のこと。いよいよ焼きが回っているなという実感がある。前回は、車検の支払い費用を準備した金の入った財布を同じようにレジ台に忘れ、直接茂原署から電話で「忘れ物が届いてますよ」と、教えられた。抜けていると、自分でも思う。▼午後に、アムネスティ事務所から連絡があり、間違えて寄付の引き落としができなかったのを、先ごろ直した、その際余分に一か月分を多く引き落としたので、処理をどうするかと尋ねられた。「そちらに任せる」と返答。ついでに「事務局長によるパワハラ問題」のその後の様子はどうかと尋ねた。曖昧なこと返事をするばかりで埒が開かなかったが、とにかくしっかりと調査結果を報告してほしいと念押しをしておいた。電話の主は「新人です」というIさんだった。(1135)
◎2026年06月19日(金)暑い一日、30度を超えたようだった。久しぶりに、長南町あたりをドライブ。長南町のHCで猫のドライフードは缶詰などを購入。いつもの店と同じチェーン店なので、価格は変わらない。▼帰路には茂原市内のいつものSCで買い物。▼「日経平均71,250.06 +196.57 NYダウ51,564.70 +72.15 ドル円161.25-26 +0.66円安 NY原油77.03 +0.43 長期金利2.645 +0.030」(日経新聞・2026/06/19)▼イランと米国の「覚書」調印、本格的な交渉がこれから。果たして交渉(和平)がまとまるのかどうか。極めて入り組んだ、困難な状況はいささかも変わらないままだ。▼原油高、物価高、円安も収まるどころかその反対。日本経済の断末魔のような状況がしばらくは続くのか。(1134)

◎2026年06月18日(木)気温はそれほど上がらなく、凌ぎやすい一日。時には小雨も降ったり。▼お昼過ぎに買い物で、茂原まで。帰宅後はパソコンいじり。▼「日経平均71,053.49 +1151.24 NYダウ51,492.55 -507.12 ドル円160.92-94 +0.74円安 NY原油75.52 -1.27 長期金利2.615 +0.015」(日経新聞・2026/06/18)▼《米・イラン、19日に対面協議 トランプ氏「戦闘続けば経済大惨事」(同上)アメリカとイランの和平交渉の「覚書」に調印。なにも決まっていない状態からの交渉が開始されるわけだが、おそらく前途は多難という思いがする。交渉妥結が先か、石油がこれまで通りに日本の港に入ってくるのが先か、予断は全く許さないだろう。進展までには「年単位」の時間がかかるかもしれない。(1133)
◎2026年06月17日(水)終日快晴。家の中に閉じこもっていた。▼世間にいながら世間に背を向けるような生活をしていて、痛感するのは、この年齢になっていよいよ「時代が悪くなる」ということである。正確に言えば、人間そのものが性悪にできているからという意味でもあろうし、それを拡大強化するような教育に毒されてきたからだという意味でもあろう。スマホだAIだと、まさしく「何々に刃物」蔓延の時代であってみれば、世相がまさしく競争時代、闘争時代そのものだということでもあるだろう。「万事につけ、金がなくては始まらない」とでもいうような嫌な時代だ。「生産年齢人口」の、特に若年層(二十代前後)が近県犯罪に妄想しているのだから、この先の展望は暗いと思う。(1132)

◎2026年06月16日(火)昼前に買い物で茂原まで。快晴の一日だった。▼午後、日銀が政策金利を1%に引き上げ。物価高が収まらず、円安も160円に張り付いたままの段階、果たして、この金利値上げはどう出るだろうか。同時に日経平均株価は一時、7万円台を超えた。経済を牽引する材料がほとんど見られないのに、この株高は何を意味しているのだろうか。単に米国の「AIバブル」への投機的勢いのなせるものであろうか。▼午後7時40分過ぎに地震発生。かなり大きな揺れを感じたが、報道では最大で震度5弱だった。震源地は茨城南部とか。各地で、それこそ満遍なく地震が生じている。大過なければいいのだが。(1131)
◎2026年06月15日(月)小雨が降ったり止んだりの一日。いかにも梅雨入り後の天気模様で、当地はそうではなったが、房総半島南部には豪雨注意報が出る始末。▼米イランの和平交渉開始に「合意」に到達するという。今後二か月をかけて本格交渉に入る前提ができたともいえるが、決して予断は許さない状況は続いていると思われる。加えて、イスラエルの好戦姿勢が和平交渉に水を差す状況も排除されていない。仮に「和平交渉」が始まるとして、2015年の和平交渉(オバマ合意)ここが違うといえるものになるのか。ここにきて、改めて、米国がイランを攻撃する根拠はどこにも見出されないというべきだろう。(1130)
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII





