
2月28日にアメリカとイスラエルがイランの指導者団を空爆で殺害して「イラン戦争」が始まり、ホルムズ海峡問題が世界経済に打撃を与えるという危機感が世界に拡散しました。世界の石油消費量の2割がホルムズ海峡を通過している現状を見るなら、海峡が封鎖されればどういう顛末になるか、誰にも明らかだったと思われます。それを意に介さなかったのは、日米両国の指導者ばかりだったのではなかったか、と今にして思われる。他国を空爆し、無辜の民、数万を殺害して、後は強者の言いなりになるとでも考えていたと思しき無能者が、この時期に国家権力を掌握している、その不幸な巡り合わせを今になって、しみじみと感じさせられています。Incredibly dangerous .
(ヘッダー写真は「葛飾北斎作の富岳三十六景・尾州不二見原」の内、「桶を製作する江戸時代の職人」)
「風が吹けば桶屋が儲かる(When the wind blows, the barrel maker profits.)」というのは滑稽譚にすぎない、そんなバカ話で通っていましたが、今になって、それは実は世界を経済恐慌に陥れる端緒だったと、多くの人が知ることになるのです。始まりは一陣の風・一弾のミサイル、最後は世界経のが崩壊、一大カタストロフィー。人間の愚かさは、何時になっても変わらない「真理」というほかない事態に、世界中が唖然・茫然とする羽目になろうとしてます。

この俗諺を今風に言い換えればどうなるか。「日本の首相が米国大統領に抱き着くと、ポテチ会社の売り上げが減る(あるいは、倒産するかも)。(When the Japanese Prime Minister hugs the US President, potato chip companies see a drop in sales (or may even go bankrupt).)」縁起でもないことを言うようですが、懼れていたことが現実に起こりつつあるのではないでしょうか。ここまでくると、後年になって「カルビーは炭鉱のカナリアだった」という経過が手に取るように明らかになるかもしれません。政治家いわく、「十分にナフサは足りています」「いまのところ大丈夫であります」「来年の今頃までの目途はたっています」と。やがては「不測(不足)の事態が起こったに違いありません」と泣き言をいうはず。
【筆洗】一説によると食欲をそそる色というものがあるそうだ。赤、オレンジ色、黄色などの暖色系がそれで、反対に青、緑、紫などの色は食欲をあまり刺激しないという▼赤を見ると心拍数、血圧が上がる傾向があり、結果、新陳代謝が刺激され、食欲が増進するという。黄色やオレンジ色には気分を高揚させる効果があり、これも食欲につながるとか。この話に「マクドナルド」の赤と黄色のロゴマークや「吉野家」のオレンジ色の看板を思い出す方もいるだろう▼カルビーが主力14商品の包装を白と黒の2色にすると発表した。黄色やオレンジ色が鮮やかな「ポテトチップス」、真っ赤な「かっぱえびせん」のパッケージも白黒に。食欲を刺激する赤や黄色が使えなくなるとはメーカーにはつらい判断だろう▼中東情勢の緊迫化で石油から精製するナフサの供給不安で印刷インキの調達が難しくなっていることを受けての変更という。高市政権はナフサ由来の化学製品の供給について「年を越えて継続できる見込み」と強調しているが、どうもうまく流通していない▼カルビーに続いて、包装を見直す動きも出てくるだろう。十分な量があるなら、それを確実に行き渡らせたい。プラスチック製品や合成繊維など幅広く使われる大切なナフサである▼それに、お菓子コーナーが白黒だらけでは子どものみならず、大人だって気が重くなる。(東京新聞・2026/05/13)

◎「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、「ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る、また、とてもあてにできそうもないことに期待をかけるたとえ。強い風によって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶというもの」(↷に続く)
[使用例] 「たとえばうちの坊主は今五つです。十五年たてば二十歳になる。もしそのときうちの坊主が兵隊にとられて戦場へ狩り出されるとしたら、その大もとは、奥野川ダムの三十万キロワットの最大発電力が、軍需産業の発展を促したためということになる。そのダムの建設に、おやじが片棒をかついでいたら、つまりおやじがわが手で可愛い我が子を殺すために働いてやるようなものじゃないか」「風が吹けば桶屋がもうかるというあの論理だな」と一人が言った[三島由紀夫*沈める滝|1955] [解説] 現代では、このことわざは、確率の非常に低い因果関係を無理やりつなぎ合わせ、こじつけつけるような理屈や言いぐさを皮肉に表現する場合もあります。(ことわざを知る辞典)
++++++++++++++++

◎ ナフサ(なふさ)naphtha = 原油の常圧蒸留で得られるガソリンの沸点範囲約25~200℃にあたる留分で、粗製ガソリンに該当する。第二次世界大戦前はこれを化学的に精製した直留ガソリンが、航空ガソリンの基材や自動車ガソリンとして使用されたが、戦後ガソリンエンジンの高性能化により、オクタン価の低い直留ガソリンはそのままでは使用できなくなり、ナフサの名称が使われるようになった。通常ナフサ留分はさらに軽質ナフサ(沸点約25~100℃)と重質ナフサ(沸点約80~200℃)に分けられ、これと区別するためナフサ全留分をフルレンジ‐ナフサとよぶことがある。日本では軽質ナフサの大部分は石油化学工業原料としてナフサ分解用に用いられ、一部は精製して軽質直留ガソリンとし、高オクタン価ガソリンへの配合材となる。重質ナフサの大部分は接触改質法の原料となり、高オクタン価改質ガソリンが製造され、またBTX(ベンゼン・トルエン・キシレン)原料のリホーメート(芳香族成分のとくに多い改質ガソリン)が製造される。このほかナフサは水蒸気変成法の原料として、水素、一酸化炭素の製造にも用いられる。日本では原油の蒸留だけではナフサが不足し、一部石油化学原料用ナフサが輸入されている。(日本大百科全書ニッポニカ)
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII





