春は名のみの風の寒さや

【小社会】春の使者 山に餌がたっぷりあるのだろうか。例年なら、庭に来て野菜を食い散らかすヒヨドリが、ことしは姿を見せない。年によっては早々になくなるナンテンの実でさえ、手つかずだ。◆いつもとの違いは気になるが、春の足音は次第に大きくなっている。あちこちで梅が満開になり、菜の花もちらほら咲き始めた。気温が高かった一昨日の夜は、自宅近く水路から「キュルル、キュルル」との声が。ヤマアカガエルも繁殖のため目覚めたらしい。◆本格的な春が待ち遠しいが、ことしはその前に水不足を解消したいものだ。高知市の給水制限も続いている。昔から「春に三日の晴れなし」といわれる。早くそんな天候になってほしい。◆気がかりといえばもう一つ。花粉症の季節が到来した。既に目のかゆみや鼻水と格闘中の方も多いだろう。こちらは来ない年はなく、毎年、大襲来するからかなわない。◆本紙でも恒例の「花粉予報」の掲載が始まった。飛散量はまだ少ないが、日本気象協会の予測では四国のスギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬。ことしは「西日本では広い範囲で(前年より)減少する」というが、量はあくまで「平年並み」なので対策を怠らないように。◆〈大男杉の花粉に泣きながら〉藤原わかな。いまや国民病でもある花粉症。それこそ雨が「三日の晴れ」なく降れば一石二鳥だろうか。いや、雨の後は大量飛散するとも聞く。悩ましい春の使者である。(高知新聞・2026/02/17)

 昨夜来の小雨が続いている。夜明けとともに、気温はうんと低く、雨が雪に変わりそうな気配がします(午前7時過ぎ)。少し前にも当地では5センチほども積もるような降雪があったばかり。いつものことながら、山間の辺鄙(へんぴ)な場所に住んでいるので、少しの天候異変で、車がつかえなくなることがあります。最短のコンビニまで約3.5キロ。車が行き交う狭い県道を、それも急坂を歩くとなると「命がけ」です。決して大げさではありません。劣島各地では、今どきに「渇水状態」が続くと心配されている方々もいる。あれだけ大雪が降ったにもかかわらず、水不足に見舞われそうだと、多くの人々が気をもんでいます。いろいろな意味で、「気候変動」が影響を各方面に及ぼしていると見たくなります。まだ学生のころカーソンという海洋生物学者の書いた「沈黙の春」という本を読んで衝撃を受けた。それは「農薬(DDT)」による薬害がもたらす災厄でしたが、今日も、かかる事態はいささかも変わらないままであることに、大いなる不安を抱きます。

 そして、本日は隣国中国に見られる年中行事、「春節」の初日。いわば「旧暦」による新年第一日(元旦)に当たります。「春節」は来月3月3日まで続く。この社会では、今ではすっかり廃(すた)れてしまいましたが、「春節」に合わせた行事は近年まで残されていました。ぼくがまだ小さかった頃、いくつかの行事に参加したり、眺めたりした記憶が残っています。劣島各所に存在する「中華街」などは、今もこの「春節」に派手な行事を催しているところがあります。ということですが、もう如月(きさらぎ)も半分を過ぎました。日々之新也というように、あっという間の光陰の進み行きではあります。時間が過ぎるのか、自分の心身が時を刻んでいるのか、ぼくにはよくわかりませんけれど、年を重ねること、それ自体もまた「日々之新也」であります。

 本日の高知新聞「小社会」は「春の使者」と題して、この季節のさまざまな現象の行き交いを書かれています。やはり高知方面でも「給水制限は続いている」とありまる。当方はほんの一日か二日の「断水」の経験を思い出してはウンザリしています。当地では2019年だったか、台風の直撃を受けて「停電・断水」を味わったことを鮮明に覚えている。わずか二日ほどだったか、原始生活に引き戻されたようで、変な気分になりもしました。コラムはさらに、「気がかりといえばもう一つ」と「花粉の飛散」を挙げておられる。拙宅は、周囲を杉と檜の人工林で囲まれています。今では家の屋根に覆いかぶさるようにそれらの木々の枝葉が伸びている。早くから枝落としをと思いつつ、ついに、それもしないままでたっぷりの檜と杉の花粉の洗礼を受ける羽目になっている。

 その昔は、「花粉症」などには無関係だったが、四十過ぎてから、人並みに、毎年のように眼鼻の異常な症状に悩まされてきました。どうしてという気もしますが、ある時期までは、ぼくにも杉や檜の「花粉」に対する免疫(immunity)があったものと思われます。それが時間の経過とともにすっかり免疫力も消えてしまい(都会生活も長くなり)、それこそ、人並み以上に苦しめられる有様です。耳鼻科にかかったところで、対処療法、いずれはそれも有効でなくなるのも目に見えています。「いまや国民病でもある花粉症。それこそ雨が『三日の晴れ』なく降れば一石二鳥だろうか」、この記事を読んでいて、やがて来る「春一番」を思ってみる。昔から「灯台下暗し」といいますから、杉や檜の真下に住んでいる身で、よもや「花粉」も直下には落ちてくるまいと思いたいけれど、家の周りだけではなく、周囲にある小高い森や林は「花粉大量製造工場」のようで、それこそ、どこまでも風に吹かれて飛んでくるのですから、やり切れません。当地では花粉の飛散は始まっています。つまらない駄文を書くばかりに目の疲労が進み、加えて花粉症のために数少ない目が痛む、対処療法ではあるのですが、仕方なく目薬を何種類か使い分けています。(右はウェザーニュース・2026/02/15)(https://weathernews.jp/news/202602/150196/

 「花粉飛散量は、前年と比べると東日本と北日本で上回る地域が多い一方、西日本では前年並か、前年を下回る地域が多くなる予想です。/飛散量が少なかった甲信や北陸、東北北部、北海道では、前年比で2倍以上の地域が多く、秋田県では6倍を超える見込みです。/一方、西日本では飛散量が前年並か前年を下回る地域が多くなり、2025年に記録的な大量飛散となった九州北部では、半分程度に減少する地域もあるとみています。/全国平均では、前年比で1.18倍の飛散量となる予想です」(ウェザーニュース・同前)

 「花粉飛来・飛散」以上に、今、東海の小島を直撃しそうなのが、「海外マーケット(市場)」の厳しい寒風です。まさに、要路にある人々には、一瞬の油断も手抜かりも許されない「舵取り」ですが、はた目にも、要人たちのふるまいはいかにも怪しくも危なげです。ぼくには何の資産もなく、金融マーケットの反応に一喜一憂する理由もないはずですが、この国が極端に世界の注目を浴びている今、ちょっとした判断ミス、間違ったサインが国家及び国民にとって「致命的過誤」となるのは避けられないから、必要以上に「円安・長期金利上昇・物価高」という指標に関心が向いてしまうのです。今、米国のドルが落ち目傾向にありますから、あまり「円安」は目立たないだけで、実際のところは、さてどうでしょうか。

 明日から国会が始まり、次年度122兆円超の新年度予算審議が始まります。この時期にふさわしくない、放漫財政(前内閣からの引き継ぎ)であるというほかありません。加えて、首相の訪米時には米から軍事費の過大な支出要求を突き付けられ、しっぽを振って飲むはずです。その額、単年度最大で「30兆円超」です。この大半を赤字国債発行か、増税(消費税)によるものとすれば、たちどころに金融危機は勃発するでしょうし、国家財政は破綻する、そんな心配を老いぼれの身で心配してみても始まりませんが、そうならないことを祈りつつ、そうなるだろうという「予見」を否定できない、モドカシサを始末できないでいます。まさに「春は名のみの 風の寒さや」ですね。

(場違いですか ➡)(*「『早春賦 』作詞:吉丸一昌/作曲:中田 章:1913(大正2年)」(https://www.youtube.com/watch?v=aUjhaEdmZFg&list=RDaUjhaEdmZFg&start_radio=1

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 「日本市場、国内景気低迷で円・株安、債券高-超長期債は財政出動警戒 17日の日本市場では、昨日発表された実質国内総生産(GDP)速報値が予想を下回り今後の経済政策に注目が集まる中、円は売られやすい展開となりそうだ。景気先行きに対する警戒感から株価は下落、債券は中短期債を中心に買われやすい一方、超長期債には拡張財政への不安感が重しとなりそうだ。/16日は米国やアジアの一部の市場が休場で手掛かりが乏しく、GDPを受けた高市政権の経済政策に注目が集まりやすい。日本銀行の植田和男総裁は昨日との高市早苗首相との会談について、一般的な意見交換と述べるにとどまった。金融市場での利上げの織り込みは若干低下し、4月までの利上げ確率は現在67%程度となっている。/これを受けて外為市場市場では円が軟調で、きょうもその流れが続きそうだ。また株式市場でも先週までの大幅な上昇の反動もあり、上値の重い展開が想定される。(↷)

(↻)債券市場でも、中短期債から10年債を中心に買いが優勢となりそうだ。きょうは5年債入札への注目が集まる。GDPが弱めだったことで高市首相が拡張的な財政政策を強化する可能性が意識されており、超長期債は上値が抑えられやすい。きょうはシンガポールや香港などアジアの主要市場が休場で、値動きが乏しくなる可能性もありそうだ。/(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の前日清算値と最終取引値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)(Bloomberg・2026年2月17日)(https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-16/TADF7TKJH6V400?srnd=jp-homepage

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