【小社会】チャーチルの名言 皮肉屋だった英国の宰相チャーチルによく知られる名言がある。「民主主義は最悪の政治形態と言っていい」。もちろん、これには続きがある。「ただし、これまで歴史上、試されてきたそれ以外のあらゆる政治形態を除けば」 民主主義は面倒で時間がかかっても、最もましだという意味だろう。少数意見も聞いて議論を尽くし、多数決で結論を出す。確かに面倒で効率は悪い。だが、為政者が楽をしようと手続きを省略すれば独裁政治になる。面倒な手続きにこそ価値がある、と。 雪の中で衆院選が終わった。「国論を二分する政策転換」の審判を仰ぐとした高市自民党が圧勝。首相が国民の信任を得たことになる一方で、奇妙な選挙だった印象も拭えない。 首相は全国の遊説で「国論を二分する」テーマはほとんど語らなかったという。安全保障関連3文書の前倒し改定では、防衛力強化の詳細や防衛費の規模感、財源の説明はせず。非核三原則の見直しも聞こえてこなかった。 2年に限るという飲食料品の消費税ゼロも、選挙中は触れていない。首相は期間中、唯一のテレビの討論番組もけがの治療を理由に欠席した。やはり英国の有力紙は皮肉を込め、日本で「選挙に勝つ方法」をこう論評したと伝わる。「はっきり話して、何も言うな」 今後の国会で首相が面倒な手続きをいとわないことを願う。民が権力を監視する民主主義もまたスタートラインに立つ。(高知新聞・2026/02/09)

何年ぶりだろうか。10㌢も降れば「大雪」になるような地域で、たぶんそれ以上は積もった。当地に越してきて以来、二度目の大雪だったが、今回のほうがよく降った。この近辺は坂道が多くて、一両日は車に乗れないだろう、そんな道路事情もあり、まるで閉じ込められたような状態(感覚)である。
昨日の選挙結果は見ての通り(ぼくは午前4時に起きて、初めて結果を知った)、まるで「天変地異(catastrophe)」のごとくであり、起こるべくして起こった「当然の結果」とも見える。それに関しては何かを言うことはしない。本日付の高知新聞【小社会】の記述に委ねることにする。小生の感想は、「一歩前進、二歩後退」、交代しながら「登り坂を手押し車で登り続ける」、そんなバトンタッチのようにも思われる、それが民主主義。だから、交代のさなかで、バトンがうまく渡されないと、車が坂道を転がり落ちることもあるだろう。ここが頂上だと気を緩めた瞬間に、押手もろとも、反転するようなこともある。

選挙の結果は結果として認めつつ、この国・社会の前途にはいくつものバリアーが厳然と控えている現実に身が凍る。この国だけが世界に存在するのではなく、他国とつながりながらの「共存」であるから、独善的な選択も行動もできないのは道理だが、今日、あらゆる地域で、当たり前の「道義(moral)」が失われて政治(家)が暴走している事例に事欠かない。この国も例外ではないどころか、その先頭に立つ恐れもある。コラム氏の言うとおりに「民が権力を監視する民主主義もまたスタートラインに立つ」のは国民の義務としても当然の事実だが、はたしてそれは可能なのだろうか。そんな面倒で時間のかかる政治はもう結構、有権者も権力者も、とにかく、強い国家にするために「果断な政治力」を望んだのだ。なにはともあれ即断即決で「この国を強くする」というアッピールが全面的に支持されたとみるのは明白だからだ。「はっきり話して、何も言うな」とは「由らしむべし知らしむべからず」という意味だ。
「由らしむべし、知らしむべからず(Let them do it, but don’t let them know)」の真意は「《「論語」泰伯から》人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない」(デジタル大辞泉)と受け取るのが「(今回の)解散の動機」に符合するだろう。この国及び社会は、否応なく、新しい段階(「New Fascism」「Neonazismus」)に入ったのである。「(為政者たるもの)はっきり話して,何も言うな」という新しい政治の始まりだ。「自由からの闘争」は今を盛りに繰り広げられた。
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「徒然に日乗」(997~1003)

◎2026/02/08(日)昨夜来の降雪はさらに降り続き、昼頃の段階ではおよそ15㌢ほどは積もっただろうか。各地も大変な降雪で、予想通りに衆議院選挙の有権者の出足は低調。引き換えて「期日前投票」は相当に効率を示している。この時期にすべきではなった「解散」、首相の決断は大きく非難されるべきだろう。▶降雪のために、普通タイヤをつけているので、拙宅の2台の車は、明日も動かせないかもしれない。記憶では、当地に越してきた直後以来だから、十数年ぶりの大雪だ。(1003)
◎2026/02/07(土)午前中から雪が舞いだした。午後も降り続き、かなりの降雪量になった。一旦は止んだが、夕方からは本格的に降り続いた。明日の昼頃まで降るそうだ。(1002)

◎2026/02/06(金)午前中に元同僚のWさん(政治学者)に電話。退職以来、十数年ぶりの声を聴く。この間、大きな病気をして長期入院までしたという。幸いに快癒して、自宅に帰還したが、体力の衰え、特に筋肉が衰えて、自分の足で歩行することが困難だといわれていた。何十年もの間、随分と付き合っていただき、多く学ぶことができたことを感謝すると伝えた。数日前には柏市在住の I さん(経済学者)から電話があった、その流れでWさんに連絡した次第。▶アメリカ発。「トランプ米大統領は5日のソーシャルメディアへの投稿で、8日に投開票される日本の衆院選について、高市早苗首相と、自民党、日本維新の会の連立政権を『完全かつ全面的に支持する』と表明した。3月19日にホワイトハウスで高市氏と日米首脳会談を実施する意向も明らかにした。/日本の国政選挙を巡り、他国の首脳が特定の候補者や政党への支持を表明するのは極めて異例だ」(毎日新聞・2026/02/06)これはまぎれもなく「内政干渉」、なぜ新聞はそれを指摘しないのか。邪推だけれど、「日本側が支援を申し入れた」に違いないと、言っておく。「佐藤啓官房副長官は、トランプ氏の投稿に関し『政府としてコメントすることは差し控える』と述べるにとどめた」(同上)邪推は外れていないと確信している。▶その稀有の選挙戦も最終版。ネット選挙そのものが公職選挙法の法理を嘲笑(あざわら)うような実態が、圧倒的な選挙結果を予想している。そのアシストをしているのがメディアだというべきだろう。あらゆる場面で「フェイクファシズム」が勃興、ある経済学者の言によると「新しいナチズム」が今この劣島を席巻しつつあるのだ。ネット世界の走行は自由自在、いささかの規制もないままで無法地帯となっている。無能で自我意識だけの存在が、あらゆる障壁を取り外して圧倒的有権者の危険な支持を得ているのである。(1001)

◎2026/02/05(木)午前9時に「給湯器」取り換え工事の業者が来る。正月の半ば以降、お湯のない生活を続けてきたが、本日で終わり。工事時間は2時間弱だった。とにかく無事に終了し、お湯も出るように、以前の快適(?)生活に戻ることができた。▶衆議院選挙の獲得議席予測に、わけのわからないマジック(人為的加工)が加えられているとしか思われない。SNSを中心に異常なネット広告が出回っている。おそらく政権党はネット広告を全面的に買収したのではないとさえ疑われる。自民単独で300議席超過、という予測が出揃うとはどういうことだろうか。それにしても、メディアの政権に対するよいしょは想像を絶する醜悪さだ。政権与党に「bribery」されたのだろうか。(1000)
◎2026/02/04(水)本日は「立春」。快適な陽気だった。久しぶりだったが、数日後あたりからまた、「大荒れ」「寒波」の再来だそう。衆議院選挙だが、はたして無事に投票できるのだろうか。▶SNS時代の選挙だが、たぶん、これまでには見られなかった歴史的改変が選挙運動を含めて、行われているのだ。現行法律ではけっしてカヴァーできない「選挙運動」が行われているのだと思う。(999)

◎2026/02/03(火)猫の缶詰を求めて隣町の市原にまで出かけた。これまで購入していた商品はもう数年続いている。このところ猫たちは飽きてきていたので、別の品物を探す必要があったのだ。まだ、これがいいというものは見つけられないが、少しずつ変えていこうと考えている。▶帰宅後、ネット番組を見ていたら、各紙の選挙結果の予想が、轡(くつわ)を揃えて「自民、圧倒的に勝利」というような予測を流しだしているのは、なぜだろうか。きわめて「意図的な配慮」ではないだろうか。驚くべき「退廃」が進んでいるに違いな。気になるのは「旧統一教会」が極めて深いところまで自民党に食い込んでいるということだ。旧統一教会の「教条」が反共保守であるのだから、そこに並んでいるスローガンが自民党の綱領と重なっているからだ。▶選挙の結果は、ぼくの想定とは異なる事態を引き起こすだろうと確信している。(998)

◎2025/02/02(月)例年、年始に戴いた「年賀状」に対する返信を「立春」に合わせて出すことにしている。本年は2月4日が「立春」だから、その準備をしているところ。枚数は徐々に少なくなり、多かった時の7分の1ほどで、約70枚程度。その宛て名書きをしようと、使っている机の上を整理し「キーボード」を移動したら、その瞬間、「アッ」と思った。紛失したと思っていた自動車免許証がそこにあったのだ。なんということか。方々に迷惑をかけて探してもらったのに、自宅のパソコンのそばにあった。やれやれ。夕方4時直前に警察に出向くつもりでいたが、野暮用がなくなってほっとした。十分に気をつけなければと、改めて自らに言い聞かせた。▶夕方のネット番組を見ていたら、「消費税増税で12%に」説が政権内で進んでいるという。なんという「破廉恥」なことか。それが事実なら、即刻首相は止めるべきだろう。消費税はゼロを二年間の時限で断行すると、ましてそれは「私の悲願である」とまで宣告していたのに。このところ「ゼロ%、2年間」を封印したかのように思われていたが、その裏では、とんでもない悪事を企んでいたのだろうか。加えて、どうやら「核保有」も目論んでいるらしい。防衛予算のGDP比5%もどうやら、アメリカと約束したか、しそうな雲行き。要するに「亡国の徒」であり「売国奴」であるということだ。(997)
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