立春にはげまされたる心かな

【国原譜】
 きょうは立春。自宅近くの蝋梅(ろうばい)が満開で、白梅もちらほら。まだ厳しい寒さと豪雪の一方で、春は一歩ずつ近づいている。▲過日の本欄(1月13日付)で、高市早苗首相が大相撲・初場所の千秋楽で優勝力士に内閣総理大臣杯授与のため、土俵に上がるかどうか注目、などと書いた。▲衆院選の応援で福岡市を訪れた高市氏は街灯演説で、「土俵の女人禁制」という伝統を尊重し、自身は「これからも土俵に上がらない」と明言したという。▲さてそれでは、伝統的価値観とは何か、である。先に筆者は県内にある修験道のメッカ、大峰山の女人禁制にも触れたが、これに関連する明治時代初期の法令がある。▲1872年5月の「太政官布告」第98号は記す。「神社佛閣女人結界ノ場所ヲ廃シ登山参詣随意トス」。この法令によって、女性の大相撲観戦もできるようになったという。▲江戸時代には許されなかった女性の相撲観戦は明治の世になって可能になった。女人禁制も「規範」の一つとすれば、時代によって変わると言えそうだ。それが前進か後退かは分からないにしても。(北)(奈良新聞・2026/02/04)

 本日は2月4日。「立春の日」という。その昔は「春が立つ」、つまりは新春でした。老耄(ろうもう)著しいぼくは、かなり昔から、ぼくの「正月」はこの人思い込んできました。それはさておき、奈良新聞。現首相の地元紙であり、いわば首相支持派の「故郷応援団長」という趣で、盛んに八百長・提灯記事を書いておられる。その多くは面白くもない維記事多数という印象(失礼を謝します)。本日の「国原譜」を一読、再読。いくばくかの感想がわきました。大相撲の優勝力士に内閣総理大臣杯を渡すのが常だそうですが、土俵は女人禁制で、現首相(女人)は「ダメ」とされたが、首相自身も「女人禁制」という「伝統を墨守する」のだから、「これからも土俵に上がらない」といったとされる。つまり彼女はこれからも総理を勤めるという腹積もりがむき出しにされているということに、ぼくは「ど厚かましい」という気がする。「まあクサい自惚ればかりが臭うなり」、一日も早く辞任してほしいというのは、ぼくの、ささやかな、かつ断固たる切願です。神社仏閣の「女人禁制」もまた、大和国の香しい伝統だからと総理が言う。ならば「靖国神社」だってそうでしょ、とならないのは、どうしてでしょうか。

 「江戸時代には許されなかった女性の相撲観戦は明治の世になって可能になった。女人禁制も『規範』の一つとすれば、時代によって変わると言えそうだ。それが前進か後退かは分からないにしても」(コラム「国原譜」)と記者氏は書くが、「土俵は女人禁制」とは、一種の規範だとされるが、ぼくにはよくわからない。つまりは女性差別が「規範」だという意味なのですか。もちろん、時代とともに「社会規範」「倫理」が変わるのは当然で、その悪しき「慣習(規範)」を打破していくところに意味があるのではないかとぼくは愚考するもの。つまらないことかどうか、あえて解釈は入れないが、首相は「みなさのN+K」の党首討論番組を直前に「ドタキャンした」とされ、それが話題になっている。つまり、出演すると都合が悪い」ので、嘘をかましてキャンセル、つまりは「敵前逃亡」を図ったというのです。その通りですね。この「嘘(の代償)」は高くつくのではありませんか。都合が悪ければ、迷わず嘘をつくというのも、一つの狡猾(狡さ)という才能だ。この「才能」ばかりは水準は高そうです。

 いくつかの報道によると、番組報道の三日前から、「キャンセル」が仕組まれていたとありました。DH(代理)をだれにするかと思案した結果、大谷翔平ではなく、政調会長にお役が回ったが、あいにく先約があるので「会長周辺」の T 氏(元厚労大臣)に決められ、その通りになった。生半可な知識をひけらかして「演説」をぶったはいいが、その「口から出まかせ発言」で、せっかくの円高傾向が元の木阿弥。彼女は「円安がいいのか、円高がいいのか」がわからないといった。「そんなんわからんって、嘘やろ」と、大した度胸だが、区の空っぽ宰相の現行の果てが、ひたすら末恐ろしくなる。一円下がって、日本経済は大損をし、一円下がって日本国民は生活苦に襲われる。円安は日本の価値、つまりは円の価値を著しく棄損するのだ。首相就任以来、何十兆円の棄損が発生しているのに、です。あろうこと、当然のことで、政権党の税制調査会では、早くから「消費税(食料品分)」を2年間はゼロ税率として(目くらまし期間で、時間稼ぎ)、その後に消費税を12%に増税する議論が進んでいるのだ。食料品8%をゼロにして5兆円の欠損が出るけれど、その後に12%に増税をすれば、その欠けた部分は穴埋めできるので、首相は「赤字国債なしで税率はゼロにする」とまで広言した。ところが、その発言は、このところ封じ込んで選挙応援演説を進めているのは、なぜか。秘密裏の経過や内容が公然化されるのを、関係者が嫌ったからだ。首相は誰かの傀儡(かいらい)であるという証拠でしょう。

 これと同じ構図が、内閣の一員である「高官(元自衛官)」の「核保有発言」で、この発言に関しても首相は「黙認」しているというほかない態度を貫いている。検討しているという事実を総理は認めているのだ。憲法改正やスパイ防止法をぜひやらせてくれと、機会あるごとに懇願してきたのに、選挙期間中には一切内容を触れず、「私に対する信任投票」だから、どうぞ清き一票をと、「大統領気分」の演説に明け暮れている。口にするのも嫌なことだが、この人間には「総理大臣」の資格は皆無。つまりは誰かの「傀儡」にうってつけの無能人物だということです。「だれか」とは言うもはばかるので、内緒(明日にでも口外するかもしれません)。経済知識・感度という首相になる人物には不可欠の「知識」「能力」が欠けているし、学習も嫌い、その「振り」は得意ですが。外交問題は見ての通り。中国に何ひとつ反論できないのは、自らの「不明」「愚かさ」のゆえだったが、この先、どうするつもりでしょうか。総理大臣も「女人禁制」というのではありませんが、こんな手合いが「首相でござい」と言っているようでは、本人も有権者も、ともどもに女人禁制を求めているとしか思われないんじゃないですか。「世界の笑われ者」ですが、それもいいか。

 そして、そんな愚かな宰相率いる連立政権が300議席を占める勢いとかいう、とんでもない「調査」報道をしているメディアもまた、「オウンゴール」を蹴りこんでいるとみる。「権力」にひれ伏す、身の毛もよだつ「醜悪」な報道姿勢です。何度でもいいますが、ぼくは選挙結果に言及はしないし、「中道」を支持しているとも言わないのは、そういう気持ちがないからです。すでに期日前投票は済ませました。誰に・どこに投じたかは言う必要もありませんが、腐敗や堕落、あるいは嘘八百を常套(上等)手段とする政治家や政党には投票しませんでした。今では、マーケット(市場)こそが、唯一の総理大臣や政権党への厳しい判断力を維持しているといえそうです。もちろん、日本発の金融ショックを恐れる、海外のマーケットの判断、ですがね。それによって、この政権は、遠からず潰れる(かもしれません)。

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*「梅は咲いたか」 藤本二三吉藤本二三吉【端唄 レコード】(https://www.youtube.com/watch?v=FM0tlI-kR0s)                               *立春に励まされたる心かな(国弘賢治)

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