
6月17日、ベトナムは新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込み、今年の経済成長率が世界最高水準に達しようとしている。写真は4月、ハノイで撮影(2020年 ロイター/Kham)(2020年6月20日 / 07:14 / 3時間前更新) [香港 17日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ベトナムは新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込み、今年の経済成長率が世界最高水準に達しようとしている。世界的に貿易が落ち込む中で、サプライチェーンの「脱中国化」を進め、米中の政治的対立に巻き込まれたくない企業にとって、頼りがいのある国に見えるだろう。コロナ危機の最大の勝者は、ベトナムになりそうだ。 ベトナム政府による果敢なコロナ対応は功を奏した。中国と1400キロにわたり国境を接するが、世界保健機関(WHO)によると、6月16日時点で新型コロナの感染者数はわずか334人で、驚くべきことに死者はゼロ。しかもこの数字は信用できるようだ。グーグルの移動データによると、職場や住宅地の活動は、感染拡大前の状態に回復。5月の製造業活動は前月から改善し始めた。 グエン・スアン・フック首相は、今年の成長率について5%の目標を掲げている。昨年実績の7%には届かないが、コロナ感染の下では野心的な数字だ。 (*世界保健機関(WHO)によると、ベトナムは6月16日時点で新型コロナウイルスの感染確認数が334人、死者はゼロ。)
感染拡大阻止と経済成長、それはいずこの国でも願ってやまない「二兎のウサギ」かもしれません。なぜベトナムが、と訝しく思われますが、それなりの背景があるのでしょう。あるいはぼくたちにはわからない事情があるのかも。いまだ推測の域を出ませんが、アジアの一部地域での感染者数が限定的であるのは疫学上の特徴があるのではとみられています。それにしても死者ゼロとは驚き。米国と比較するのは滑稽ですが、今昔の感慨に襲われます。
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