
猫にまつわる話題を。新・旧聞の二件、あるいは三件かも。一件目はイギリスの街の一家の「猫シェルター」生活の一端の報道を。猫が百匹以上というと「101匹ワンちゃん」どころの話ではなくなります。どこかで触れておきましたが、ぼくは野良猫の「保護」活動をたった一人で始められた舞踊家の長嶺ヤス子さんに学んだつもりでした。最近の状況がわからなくて心配している。彼女は早い段階から、都内で野良猫の保護を始めた。近所の不満や非難もあり、房総半島にて本格的的な活動をされていた時期もありました。そこも諸般の理由から立ち退き、福島に腰を据えて再開されたところまではよく知っていたのですが、やがて、連絡も取れなくなり、やきもきしているところ。一方で、本業(舞台など)の方は、精力的な活動を展開されています。(左下「雪女」一日舞台の案内」

イギリスの方(かた)は「一家総出」の活動で、とにかく半端ではないちからの入れ方です。洋の東西を問わず、この問題には、簡単な解決策はなさそうで、ある意味では「篤志家」の出番を待つ他ないような頼りなさがあります。問題解決のために求められる幾つかの選択があります。その一つが始まりました。遅まきながら、フランスではペットショップでの犬猫等の販売を禁止(2024年から)するという話で、それに刺激されて、この島社会でも、ペット販売から足を洗った業者が少なからず出てきました。別の問題として、「猫カフェ」なる商売も、ぼくには気になりますね。商売道具(商品)扱いしていること事態、動物虐待ですから。

猫100匹以上と生活 英国の家族、全財産手放し自宅をシェルターに イギリス・ノース・ヨークシャー州ファイリーという海沿いの町で、ある一家が100匹以上の猫たちと暮らしている。/ 始まりは、新型コロナウイルスの最初のロックダウンのあと、行き場のない猫を引き取ったことだったという。/ 以来、迷い猫を助けるなどし、去年1年間で猫の数が急増。自宅をシェルターに改造した。さらに、慈善団体「ファイリー・キャット・レスキュー(Filey Cat Rescue)」を設立し登録した。/ 猫を救うというミッションにはものすごく費用がかかる。それを賄うため、ティナ・ルイスさんと家族は、事業を売却し、車を処分。ティナさんの結婚指輪まで手放したという。/ 「これからもずっと、これが私の人生です」。ティナさんはそう話した。(BBC NEWS JAPAN・2022年11月16日)(https://www.bbc.com/japanese/video-63620760)

犬と猫がペットショップから消える日 半数以上の家庭がペットと暮らすフランス。この動物好きが多い国はいま、大きく揺れています。/ 再来年から、ペットショップで犬や猫の販売が禁止されることが決まったのです。
・ペットショップなどで犬や猫の販売を禁止する
・動物のショーケースでの展示を禁止する
・インターネットで一般の人が犬や猫の販売を行うことを禁止する(以下略)(NHK・2022年1月21日 18時07分:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220121/k10013442041000.html)
二件目です。こちらもイギリス在住の方です。長く行方不明になっていた猫が、ある日、予告もなしに帰ってきたというハッピーな出来事でした。昨日報道されたものです。拙宅の猫も、一昨年だったか、夜間、家を出たきり帰ってこなくなった子がいた。あちこち探したが、そこら辺りにいる気配がなかった。なんと、十日後に帰ってきた。探し回ったが心当たりもなく、途方に暮れたし、諦めかけていた、その時に、帰ってきた。その少し前に、この子を生んだ母猫と、やはりその子どもの黒猫が、ほぼ同時期にいなくなり、今もって帰っては来ない。事故の形跡もなさそうだし、実に不思議な事件でした。どこかで生存しているとして、親猫は未だ「避妊手術」をしていなかった。なにせ、五つ子を生んで、二週間ほど経った頃(授乳中)の出来事でしたから。ひょっこり顔を出すのではないかと、淡い期待を持っている。こんな経験をしていた矢先の、イギリス版「猫、帰る」でしたから、その動画に、見入ってしまいました。

失踪した飼い猫と74日ぶりの再会、監視カメラがとらえ 失踪してしまった猫が74日ぶりに家に帰り、飼い主と対面した瞬間が、自宅に設置されていた監視カメラに映っていた。/ 英ヨーク在住のアマンダ・アップルゲートさんが飼っている猫のロディーは、昨年10月13日に家からいなくなってしまった。/ しかし12月26日、ロディーが自宅の庭に戻っているところをアップルゲートさんが発見。74日ぶりの再会となった。/ アップルゲートさんは、監視カメラがその瞬間をとらえていたことについて、「今見返しても涙が出てくる」と語った。(BBC NEWS JAPAN・2023年1月24日)(https://www.bbc.com/japanese/video-64382757)
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家出をして帰ってこないからと、簡単に諦めてはいけないという実話です。昨年の五月、神戸で実際にあった出来事です。最近は怠っている「散歩」、そろそろ開始しようと考えています。上述した「行方不明の親子猫」、最近も、散歩途中であちこち、探し回っていました。保護猫のたまり場が近所にあり、そこにも時々「キャットフード」を持参しながら見てはいたのです。行方分からずから、二年もたっての再会、さぞかしと、まるで我がことのように嬉しくなりました。こんな猫たちを見るにつけ、虐待され、「処分」される猫のことを思うと、寒気が止まらないですね。犬や猫(だけではない)が不憫に扱われている環境で、人間が穏やかに暮らせるはずもないのです。「いのち」のつながりを、さらに突き詰めていきたい、ぼくごときに、できることはしれてはいるのですが。

「家出猫」と2年ぶり再会、きっかけはインスタ 法要済ませ諦めていた飼い主は号泣 「◆2年ぶりにうちの子が」-。12日付本紙朝刊「イイミミ」(一部地域は11日付夕刊)に、こんな見出しの記事が載った。家出した飼い猫が2年ぶりに見つかったとの内容だった。喜びの声を寄せたのは兵庫県丹波市の主婦、足立鈴子さん(74)。「まさか」の再会を果たした愛猫チャコは約1年半、保護猫として育てられ、命をつないでいた。(真鍋 愛)/ 大の猫好きで、迷い猫を保護しては自宅で飼っていた鈴子さん。チャコは約9年前、三木市に住む長女の孝子さん(47)が知人から譲り受け、鈴子さん宅にやって来た雌猫だ。/ チャコは鈴子さんや夫の保夫さん(78)が他の猫をかまうと、「ネコパンチ」をお見舞いするほどの焼きもち焼き。散歩が大好きで、朝5時には、眠っている保夫さんの肩をたたいて「窓を開けろ」とせがんだ。気が済むと家に戻り、ご飯を食べて眠るのが日課だった。(以下略)(神戸新聞NEXT・2022/5/18 )(https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/202205/0015309195.shtml)
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