
嘘と欺瞞で塗り固められた「原発政策」というほかない。積年の政権政党・政府のひねり出す、どのような政策も根っこは同じであって、官僚共が「恣(ほしいまま)に」「思う存分」、これを実現するために手段を選ばずというのです。現総理には八人の秘書官(腹話術師、あるいは霊媒師かも)がおり、その筆頭格は経済産業省からの任用、S氏。総理の高校時代の二年後輩です。原発政策(と言えた代物ではない)の設計から実施までを、逐一、総理に「口移し」です。利口な、あるいは物事がわかる人間には「総理(神輿)」は務まらない道理です。官僚(黒子)がそっぽを向けば、権力は空回り、空威張りに過ぎませんから。以下の新聞コラムを読むだけで、どんなに出たら目の限りを尽くしているかがわかろうというもの。

「できる範囲で節電です」「無理することはないですよ」「逆に、あんまり頑張りすぎると、原発不要がバレるから、気をつけて」「原発再稼働している地域(関電地域)は、料金値上げはしません」いうような次第で、節電したふりをして、予定通りに数値を上げたら「金をやろう」という。(今時は、「金」などと、はしたない言葉は使わない。「ポイント」と言うらしい)経産省の官僚を含め、原発推進を、またぞろ唱えだした連中のことは「売国奴」ならぬ、「亡国徒」ということにしている。(黒子は姿が見えないから黒子なんだが、こんにちは臆面もなく舞台に立つのです)

「毒を食らわば皿まで」とは、「いったん罪を犯した以上、もはや後戻りはできないから、ためらうことなく悪に徹せよ、というたとえ」(ことわざを知る辞典)というから、この辞書の説によれば、「原発は毒」、それゆえに「そいつに手を染めたら最後まで逃げるな」というのです。誰がなんといおうと「原発推進だ」「原発はカネになるからな(公共事業)(税金をふんだんに投入できる)」「第二、第三の福島が起こっても構うものか」という経産省車中の意気込みに気圧されて、現総理は「腹話術の人形」に一大変身です。「地獄の沙汰も原発次第」というところ。目的のためには手段を選ばない、これほど恐ろしく、理不尽なことはないでしょう。
現に継続している「ウクライナ侵略戦争」で、ロシアの独裁者はおのれの権力を拡大するために嘘八百を並べて戦争を始め、その後は、ありとあらゆる姦計・謀略を弄して、悪(非道)の限りを尽くしているのだ。まさしく「毒を食ってしまったんだから、毒を盛っていた皿まで食いつぶすしかない」となれば、自棄糞ですね。この諺の由来は江戸に発します。「毒食わば皿舐(ね)ぶれ」といったらしい。これは毒だと、知っている。だから、途中で引き返しても同じこと、最後までやるしかないというのでしょう。一人や仲間だけの討ち死にや中毒死で終わるなら、それは自業自得であって何の問題もないが、戦争や原子炉爆発は「無実の人間」を巻き込まずば止まないところに、人民の迷惑・悲劇は計り知れないのです。毒を喰わないのに、無理矢理、皿を舐めさせられるのは、金輪際御免被りたいよ。(右は東京新聞・2022年6月30日)(註 鉛筆を舐めながら、数字いじりをしていたんだ。筆者)

厳冬に入ったウクライナで、プーチン社中(組)は腐るほどの「皿を舐(な)め」続けている。ウクライナ領土の殆どの発電所などのインフラが破壊され、おまけに原子力発電所は乗っ取られている。零下数十度に及ぶ厳寒期を「電力なし」で乗り越えられたら、革命的な事態が起こるでしょう。人間は、石炭や石油はおろか、天然ガスも原発も使わないで生きられるという、恐らく数千年前の生活に戻るのですから。そうなれば、経産省も要らなければ、電力会社も不要です。目を覚ましながら、寝言を言ってみたくなりますね。(左は「湯たんぽ」)

重ね重ね、いやになるほど見せつけられているのですが、劣島における面の皮の分厚い連中(九分九厘は大学出の愚か者です)の動かす政治の惨状です。でも案に相違して、電気のいらない時代や社会の到来は(時期は不確定)間近であるように、素人に見える。現実に跳梁跋扈している政治家や官僚、経済人や研究者など、原発に群がる「禿鷹」連(組)は、自分一個の「満足」のために齷齪、汲々としていると思う。そのためには「他人を売る」「他社を踏みつける」ことにいかなる痛痒も感じていない。大声で言っておく、他人に迷惑がかからないところで、己等だけで「毒皿遊び」をしておくれ。(右はアルミ製の「湯たんぽ」。幼児期、ぼくも使いました。湯(井戸水)を沸かし(薪を燃やして)、それを容器に入れるのがぼくの仕事だった。朝の一杯の「お茶」は、湯たんぽの水の「再利用」、まさか、それはなかった。七十年ほど前の原始生活の一端ですな)

政府、7年ぶり冬の節電要請開始 実績に応じポイント還元など実施 23年3月末まで 全国の家庭や企業を対象とした政府の節電要請が1日、始まった。全国規模での冬の要請は2015年以来7年ぶり。来年3月末までで、数値目標は設けない。政府や電力会社は、節電の実績に応じてポイントを還元するなど取り組みを後押しする。現状のままなら電力供給に問題はない見通しだが、災害による発電所の停止や燃料の調達トラブルなど不測の事態に備える必要がある。/ 期間中は不要な照明の消灯、室内での重ね着、厚手のカーテンの使用といった取り組みを求める。西村康稔経済産業相は30日、報道陣の取材に「自然災害や事故、国際情勢の変化などさまざまな事態が考えられる。無理のない範囲で協力をお願いしたい」と呼びかけた。/ 政府は電力小売各社の節電プログラムと連携する。プログラムに参加した家庭には一律2千円相当のポイントを付与。年明けから3回の検針で、前年同月より3%以上減らした月ごとに千円相当を国が上乗せする。/ 電力供給の余力を示す予備率は、最低3%が必要とされている。今冬に最も厳しくなるのは来年1月の東北、東京電力管内で4・1%。他のエリアは、いずれの月も5%を上回る。東電管内は一時、供給不足を示すマイナスの予測が示されるなど極めて厳しい見通しだったが、休止中だった火力発電所を稼働するなどの対策で改善した。/ 電力需給を巡っては今年3月、福島県沖地震の影響で複数の火力発電所が停止。寒波が重なって需給が逼迫(ひっぱく)した。さらにウクライナ情勢の悪化に伴い、液化天然ガス(LNG)などが高騰。資源を抱えるロシアが各国に揺さぶりをかけるなど、燃料調達は予断を許さない状況が続いている。政府は7月1日から9月末までの夏季も、全国規模で7年ぶりの節電要請を実施した。(新潟日報・2022/12/4 9:57)

ウクライナの大半と隣国で停電 ゼレンスキー氏、ロシアの「テロ」を安保理で非難 ロシアの大規模な砲撃で、ウクライナの大半と隣国モルドヴァで停電が発生する中、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は23日、映像中継を通じて国連安全保障理事会で発言し、ロシアの「テロの方程式」は「人道に対する罪」だと強く非難した。/ ゼレンスキー大統領は安保理の緊急会合で、ロシアの攻撃によって、気温が零下の寒さの中、「エネルギー供給がなく、暖房も水もない状態で何百万人もの人」が過ごしていると述べた。首都キーウでの状況は依然として「非常に厳しい」もので、電力供給再開のため夜通しの作業が続くと話した。/ 安保理の緊急会合は、ウクライナの要請で開かれた。ゼレンスキー氏は国連に、ウクライナ支援の強化を求めた。/ キーウのヴィタリ・クリチコ市長によると、首都では住民の少なくとも8割が、電気や水道が使えずにいる。/ ゼレンスキー氏によると、ロシアの攻撃で停電したリヴィウ、オデーサ、チェルカシなど一部の都市では、電力が復旧したという。(以下略)(BBC NEWS・2022年11月24日)(写真は停電で真っ暗になったウクライナ東部リヴィウ・11月23日)
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