
嘘つきと政治家 、いや、嘘つきが政治家=== 先月の参院選で初当選した女性議員。元は歌手だったとか。たまにテレビのコメンテーターをしているのを垣間見た程度。歌手としてではなく、一端の評論家のような口ぶりで事件や事故を論評するのを見ていて、この人は「(局に)喋らされているな」ということと、選挙に出る準備運動だと直感した。案の定そうだった。政権与党から、亡き総理の後押し(命令)で出馬、指導係を仰せつかったのは、八王子が地盤の H 議員。この議員も「旧統一教会」近親者で、この件でも、総理の申し送り(申し子)だった。マスコミは(一紙を除いて、だと思う)報道しないが、この「教会」と元総理一統(祖父以来)の蜜月ぶりはよく知られた事実だった。今から三十年前に、この団体は、公安庁から「特殊(反社会的)団体」に指定されていたが、元総理の登場で「指定解除」となっている。選挙のたびに応援を依頼したのは表向きで、もっと深いつながりがあった。祖父・父の時代からの(日・韓間の暗部)交流は、徐々に深まり、三代目に至って「盤石」になった。つまりは「持ちつ持たれつ」(give and take)ということ。ついには、離れ難くなったのだ。その「取引」の中身は何だったか。
元おニャン子の I さんは、出馬前(六月)「教会」の施設を訪れた。会見では要領を得ない弁解をしていたが、H 議員と口裏合わせが露見しただけの弁明・釈明になった。出先の団体の実態は知らなかったというが、真っ赤な嘘。H 議員の「教会」との付き合い方は半端ではない。元総理を見習った上でのことだから、彼らは「特殊団体」に便宜を図った見返りに「さまざまな利益」を得ていたことになる。元おニャン子さんも当然、事実は承知していた。ウソというものは、白々しいものだね。

この I 議員は、生来の嘘つきだったのかどうか。訪問先が「教会」の関係施設だったと、今回(現総理に)指摘されて、調べて、初めてわかったという。短時日で「立派な政治家」に成長していた。その「才」は十分にあったのだし、それを見抜いた元総理、流石というべきか。類は友を呼ぶという。この女性議員はこれからさらに成長することだろう。
ところで、「特殊団体」の指定を外させたのは誰だったか、言わなくてもわかろう。この「教会(初代教祖)」は北朝鮮とも親交が深い。そこから浮かんでくるのは「拉致問題」でも、いろいろな面における元総理の突出ぶりだった。どこかで少し触れたが、この団体はアメリカの政治中枢ともつながっている。表向きは「反共」だったが、それは看板で、実際の事情は更に複雑怪奇のようだ。(こんなことは、ぼくが綴ることではなく、名だたるマスコミ各社が報道すべき。政権党とこの「教会」の癒着は、あるいは「大疑獄」になるかもしれないほどの深刻な問題だと見ている)
おニャン子の一人が、政治家になるのは悪いことではないが、「嘘つき」を実践する必要などないと思う。いやいや、当人には「虚言癖」や「偽証癖」が、生来身についていたのかもしれない。それが今までバレなかったのは「猫を被っていた」からだとしたら、猫に合わせる顔もないさ。「瓜田(かでん)」も「李下(りか)」もあるものか。(嘘つきを詰っているのではない。こうも、出てくる面々が「いけしゃあしゃあ」と嘘をつき、ごまかし、偽りを重ねて、その集合体が「永田町の政治だ」ということになっている現実を、ぼくたちは放置していていいのか、ということです。地方自治体だって、まことに怪しい限りだ。

「蛙の面に小便」と、なんとも美しくない表現があります。(参考までに 明治期までは、蛙にかかったのは「水」だった、以降はドギツクなって、現行の表現となった由)政治家の面には、何をかけたらいいのか、「厚顔(audacity)」、「鉄面皮(shamelessness)」でなければ、政治家は務まらないのだ。そんな輩たちと並べられたら、立つ瀬がないよ、というのは蛙でしたね。嘘をつき、虚偽の答弁をしていながら、驚くほど「恬淡」としているのが、亡き総理を筆頭とした政治家たちだ。平気の平左で嘘をつく、このような「芸当」は並の(ごく平凡な)人間ではできない。よほど民衆(国民)を舐(な)めきっているのですね。彼や彼女は「国民のために」と嘘をついて、ますます肥えててゆくのだ。民衆を愚弄するという姿勢が透けて見えるのだ。
___________________________