「政治と文化は切り離して考えてほしい」

 気分が浮かない日が続いています(ぼくだけだとは思われません)。世界(地球)は、決して「ウクライナ戦争」一色であるはずもないのですが、入ってくる情報のかなりな部分が「プーチンの戦争」の行く末や如何(いかん)と、いかにも今次の戦況の「予想屋」ばりで、まるで水を得た魚のように、テレビ局を泳ぎまわっている、そんな異様な事態が今もなお続いています。(これはもう数年も変わらない「コロナ禍」に関する、十年一日のような「解説」というか、それ以下の心もとない(信用できそうにない)、その道の「権威」と自他ともに任じている面々の「当たり障りのない」予想と同じです)こんな状況に業を煮やしているのは当方ではなく、まさに「戦禍」にさらされ、縁者の命を強奪された当地の人々なのでしょう。避難できる人はまだしも、そこに留まらざるを得ない方々のことを考えると、わがことのように、ぼくは身も心も疲労困憊の状態に陥っています。いずれ終わる時が来るといって、それまでの犠牲者は打ち捨てるのでしょうか。(NHK NEWS WEB:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220413/k10013578341000.html:2022年4月13日 17時16分)

 「ロシア研究」専門家や「軍事・防衛研究」者が、出現してきて後を絶ちませんが、ロシア研究というが、この無法国家(権力)の何を研究していたのかと、八つ当たりしたくなるところです。彼や彼女に文句を言う筋合いはないのですが、次はこうなる、プーチンの次なる作戦はかくなるであろう、核のボタンが押されるかもしれない、などというのではなく、いかにして「戦争を止めさせるのか」「戦争を止める手立ては、どこにあるのか」そういう議論(提案)をしてもらいたいね。まるで明日や明後日の「天気予報」よろしく、爆弾は雨霰(あられ)と降るでしょう、地域によってものすごい「ミサイル」が飛んでくるかもしれませんから、それぞれで十分に警戒してください」というような、ばからしい予想を聞きたくはないんですね。

 これはすでに、ぼくの「拙論・愚論」として述べたところです。ロシアの燃料輸出額は年間で七十兆円とか言います。その大半は欧米や日本などの諸国が購入してるのです。太平洋戦争の「わが帝国軍隊」のようで、アメリカから大量の石油を輸入している、その国に対して戦争を仕掛けるのですから、開いた口はふさがりません。今次は、事情は異なる、ウクライナを除いて、他の諸国はロシアと一線を交えているのではないのです。この先、数か月、ロシアからの化石燃料に依存することを中止すれば、即座に「ロシアは戦争を中止・放棄」するに決まっています。確かな根拠を持った見通しをロシアの元大統領経済問題担当顧問(アンドレイ・イラリオノフ氏:https://www.cnn.co.jp/world/35186429.html)が述べていました。経済制裁をすれば、ブーメランのごとく、火の粉を被るのは当たり前です。

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 ゼレンスキー氏、ロシア産エネルギーめぐりドイツとハンガリー批判 BBCインタビュー ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は14日、BBCの単独インタビューに応じ、ロシア産原油を買い続ける欧州諸国について「他人の流血」でビジネスをしていると非難した。/ BBCのクライヴ・マイリー記者は、欧州がロシアにエネルギー供給のため1日10億ドルを払い続けている一方で、2月末以降に欧州がウクライナに提供した軍事援助は総額が10億ドルだと指摘。これをどう思うかゼレンスキー氏に質問した。/ これに対して大統領は、「いったいどうやったら他人の流血で金もうけができるのか、理解できない」と答えた。/ 続けてゼレンスキー大統領はドイツとハンガリーを名指しし、ロシア産エネルギーに対する禁輸措置の実現を両国が阻止したと非難した。 /エネルギー輸出によるロシアの年収は、最大2500億ポンド(約41兆2000億円)に上るとされる。(BBCNEWS JAPAN・(2022年4月15日))

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 こんなえげつない人殺しを「戦争の名において行う国」に金儲けの源を求めていたのは誰だったでしょう。この島の「世界に冠たる企業群」でした。自動車をはじめとした基幹産業は、戦争終了後に、再びロシアに市場を求めるんですか。ウクライナの人々の「塗炭の苦しみ」を思えば、電気もガスも水道も、現在の水準の半分であっても暮らしに不自由はしない。二か月か三か月、あるいは長くて半年、無駄の上に無駄を重ねている、今日の生活を見直せば、なんということはないのです。一日も早く、「野蛮で凶気に襲われた人倫破壊」の暴挙を止めるためにも、その方法を選ぶべきではないですか。

 (いつも通りの「調子」になりかけています。場面(気分)を健全に保つための余裕を失いたくないのです)

 ぼくは早い段階から「フラッシュモブ」という「遊び」を好んでみていました。今でも各地で行われているでしょう。以下に、ぼくがこれまでに何十回、何百回とみてきたものの一部を紹介しておきます。「ペンは剣より強し」という「ペン」に当たるものだと、ぼくは愚考しています。これがウクライナでもロシアでも、行われていることを願っているし、まぎれもなく、この「フラッシュモブ」は「デモンストレーション」そのものです。この程度の「遊び」を取り締まりの対象にするような国に、ぼくたちは生息しているのです。

🔴Copenhagen Phil playing Peer Gynt.:https://www.youtube.com/watch?v=gww9_S4PNV0

🔴 Arlésienne de Bizet:https://www.youtube.com/watch?v=1F74gOxUNeAss

🔴Grease, Centraal Station Antwerpen:https://www.youtube.com/watch?v=s_hlvRNgGOQ

🔴Sound of Music :https://www.youtube.com/watch?v=7EYAUazLI9k

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投稿者:

dogen3

 毎朝の洗顔や朝食を欠かさないように、飽きもせず「駄文」を書き殴っている。「惰性で書く文」だから「惰文」でもあります。人並みに「定見」や「持説」があるわけでもない。思いつく儘に、ある種の感情を言葉に置き換えているだけ。だから、これは文章でも表現でもなく、手近の「食材」を、生(なま)ではないにしても、あまり変わりばえしないままで「提供」するような乱雑文である。生臭かったり、生煮えであったり。つまりは、不躾(ぶしつけ)なことに「調理(推敲)」されてはいないのだ。言い換えるなら、「不調法」ですね。▲ ある時期までは、当たり前に「後生(後から生まれた)」だったのに、いつの間にか「先生(先に生まれた)」のような年格好になって、当方に見えてきたのは、「やんぬるかな(「已矣哉」)、(どなたにも、ぼくは)及びがたし」という「落第生」の特権とでもいうべき、一つの、ささやかな覚悟である。(2023/05/24)