ソ連体制の虐殺は「正当化できぬ犯罪」と

 ロシアによる「ウクライナ侵略戦争」が終局を迎えていると、(半分は期待であり、残る半分は希望です)ぼくは見ています。その中で、次々にロシア軍による「民間人虐殺」あるいは「数万人単位の誘拐(拉致)?」事件が報道されています。そのような目を覆いたくなり、話す言葉もないロシア軍人の「悪逆非道」といっても足りない惨禍がこれまでのロシアの「戦争」において、いくつも記録されてきました。ここでは、第二次大戦中に起こった「カティン(カチン)の森事件」を取り上げ、この国の軍隊は、戦争をするというより、人間性を辱めること(凌辱)、いや「「人間性の破壊」に躍起になっている、それにしか関心を持っていないことを裏書きしていると言いたいのです。「カチンの森」事件も、もちろん「最高指導者(最悪の殺人鬼・「粛清王」=スターリン)」が指揮したものです。その「カチンの森事件70周年記念」の「追悼式には、当時の首相(実質は「フューラー(総統)」)だった「P」が参加し、ある記事によると「ソ連のスターリン体制が行った虐殺を『正当化できない犯罪』と批判。ただロシア国民に罪をかぶせるのは間違っていると主張し、謝罪はしなかった」とあります。(このブログの最下部を参照してください)

 「侵略」が開始されて以来、ぼくは、繰り返し「P」たちに向けて、全体重を懸けて「非難」を浴びせ、歯に衣着せない「悪態」をついてきましたが、彼は「(自分以外の)人間のいのち」にいささかの「尊厳」「敬意」をも認めない、「鉄面皮」です。それに関しても「証言・証拠」には事欠きません。いっさいの、「殺戮行為」は、「戦争ゲーム」の盤上で起きた「駒の損失・排除」だとしか見てこなかった。「独裁」というだけでは表現不足ですが、かかる「邪鬼」そのものを、世界は「仲間」として認めて来たし、何よりもこの島の、元ソーリは「昵懇の仲」とうそぶき、「信頼関係」を深めたと吹聴していた。国税数百億円を詐取され、挙句に、自らを「虚仮」にされたにもかかわらず、「外交のABE」と自己詐称し、また、その周辺に屯(たむろ)していた多くの要路の存在が、類のない「フール」を持ち上げてきたのでした。恥かしさをはるかに超越して、宇宙にまで突き抜けている気がします、その「愚かさ」が。

 第二次世界大戦終末期に強行された「シベリア抑留」(実質は、「戦争犯罪」あるいは、それ以上の何物でもなかった)を、ぼくは忘れられないし、その上に「カチンの森事件」を重ねると、ロシアという国、その国民が、というのではなく、その国家国民を支配し拉致する「指導者」は、(こんな表現は使いたくないが)類をみない「死体愛好者(necrophilia)」だというほかないと痛感してきました。「記念式典」に参加していた当時の「P」は、同時期にクリミヤ併合を敢行し、さらにウクライナ領土への実質的「侵略」を行っていた。今日においてみられている「悪逆非道」を平然と重ねていたのです。ぼくは、彼が「世界の仲間」として共存してく能力も感情もないということを、もっと早く、多くの政治指導者は洞察すべきだと思うし、洞察しているなら、それを行動に著すことが避けられない時期に来ていると考えている。あらゆるところで「カチンの森」「シベリア抑留」が行われて来たし、今の、この瞬間にも行われていると想像すると、身の毛がよだつどころではないのです。

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◉ カチンの森事件(Sprawa Katynia)=第2次世界大戦中のソビエト連邦によるポーランド将校大量殺害事件。ソ連は 1939年9月にポーランドに侵攻し,約 1万5000人のポーランド将校を捕虜にした。そのうち 400人を除く大部分が所在不明となった。1943年4月13日にドイツ宣伝機関は,ソ連のスモレンスク郊外にあるカチンの森で 1940年4月頃殺害されたと推定される 4443人のポーランド将校の射殺死体を発見したと発表。これに対しソ連は,1941年6月にソ連領内に侵攻したドイツ軍が同年 8月に殺害したものであると主張した。ロンドンのポーランド亡命政府は赤十字国際委員会による真相調査を要請したが,ソ連はそれを拒否し,1943年4月25日に亡命政府との外交関係を断絶した。事件は第2次世界大戦後も両国関係に影を落とし続けたが,1987年4月ソ連のミハイル・ゴルバチョフ書記長が両国の歴史の空白について再検討することを約し,両国歴史家の合同委員会でこの問題が検討されることになった。その結論が出る前にポーランド側はソ連犯行説を裏づける資料を発表した。それをうけてソ連は 1990年4月,事件におけるみずからのを認め,公式にポーランドに謝罪した。1992年10月ロシア政府は,ソ連共産党がポーランド人 2万人以上の虐殺を指令し,ヨシフ・ビサリオノビッチ・スターリンが署名した文書を公表した。(ブリタニカ国際大百科事典)

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 ロシア軍による、人間の「非人間化(dehumanization)」を、その惨劇を、そしてそこに生じている極限の「頽廃」「頽落」を、世界の市民は看過してはいけないのではないですか。「ソ連共産党がポーランド人 2万人以上の虐殺を指令し,ヨシフ・ビサリオノビッチ・スターリンが署名した文書」と同じ内容の文書で、ポーランドがウクライナに、スターリンがプーチンに変わっただけのものを、何十年かの後に「公表」するのでしょうか。ワイダ監督の作品の「予告編」だけでも見ていただきたいですね。まったく同じことを、もっと巧妙に、もっと悪辣に、さらに「頽廃を極めて」、今もまた露軍はやっているのです、それを裏書きも上書きもしてるのが、ロシア以外のメディアが発する「報道」によって知ることが出来ると、ぼくは教えられている。*「カティンの森」(A.ワイダ監督作品)(https://www.youtube.com/watch?v=H3vC90d7GWo

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 ポーランド首相招き追悼式/カチン事件、ロシアの謝罪なし (⇐)7日、ロシア西部カチンで開催された追悼式に参加したロシアのプーチン首相(左)とポーランドのトゥスク首相(ロイター=共同)【モスクワ共同】第2次大戦中にポーランド軍将校ら2万人以上が旧ソ連に虐殺されたロシア西部の「カチンの森」事件から70年を迎えるのに合わせ、ロシアのプーチン首相は7日、ポーランドのトゥスク首相を公式に招き、現地で追悼式を開催した。/ タス通信などによると、プーチン首相はソ連のスターリン体制が行った虐殺を「正当化できない犯罪」と批判。ただロシア国民に罪をかぶせるのは間違っていると主張し、謝罪はしなかった。(以下略)(四国新聞・2010/04/07 22:50)

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 一刻も早く「殺戮」が止む(止める)ことを祈願しています。「戦争犯罪」であることは事実ですが、実態は「人間の尊厳」の破壊であり、その破壊に手を染めている人間たちも「人間の尊厳」を「破壊」されているのです。やがて、この「破壊」はぼくたちを襲うでしょう、いやすでに襲われているのですね。人間が壊れていく、壊されていくのは、何によるのでしょう。「悪について」を書いたE.フロムはまた「破壊について」を著し、名状しがたい(indescribable)、その内面と深層をえぐり出そうとしました。若いころに必死になって読んだ、このフロムを、この年齢になってまたひもとくというのは、ぼくにとっていいことだったのかと思いながら、何度も読んだ本を、まるで初めて手にするように貪(むさぼ)り読んでいます。自分もまた、この「破壊された心情」を持った人間であると認めることは、辛いことですね。「ロシア軍人の「悪の極致」を行こうとする情念、そんな人間の皮をかぶった「破廉恥カント、しかしぼくたちの距離は、歩一歩でしかないことを、何としても失念したくないのです。のです。

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