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本日も朝から草取りでした。年に三回か四回、恒例の作業です。いやになることはありません。草もまたいいものだ、と誰でしたかが感心していました。ぼくはやはり「土」の見える部分も残しておきたいので、草取りを飽きずにしてきました。家の前の空き地も、両側の竹藪なども手入れの範囲に入れると、おそらくは三百坪はあるでしょう。広いといえば、広い。田圃一反分です。丁寧にやれば、一週間はたっぷりかかります。「家の庭」の部分は鎌を使って、それ以外は(エンジン式の)草刈り機を使う。雑草ということも、名もない草花とも言わない。それはぼくたちが知らないだけだから。名のない人だと言わないこと。名を知らないだけだから、知らないというべきです。今夜からは台風の余波で、雨風が強くなりそう。


これを書いているのは昼前です。南の空が暗くなってきました。このブログのページに、数時間はログインできませんでした。そのために、いろいろと雑文の「種」を見ていた。いつでも数回分は保存してあります。このところ、すこし「音にハマった」という気になっていたので、いつも以上に肩の力を抜いて、と考えていたところ、古い「コラム」が出てきました。上掲のものです。「筆洗」氏が書き残していた「エンケン」さんを悼む文章に、思いがひきつけられました。コラム氏は、よほどエンケンさんが好きだったんですね。ぼくは、あまり熱心な聴き手ではなかったが、エンケンさんの、こころの置きどころは受け止めたという気もしている。ぼくよりも二、三歳ほども若い人でした。亡くなられて、もう四年になります。
雨が降るような雲行きになってきました。久しぶりに遠藤さんの元気な姿を偲びたくなっています。草刈は中止、何曲かエンケンさんを聴いてみます。懐かしい人々が、次々に思い浮かびますね。高田渡さんも、聴いてみたい。彼を聴くのも久しぶりです。(やはり降りだしてきた)
PPP

○ 遠藤賢司=日本のシンガー・ソングライター。1947年1月13日、茨城県生まれ。大学時代にギターの弾き語りを始める。69年に「ほんとだよ/猫が眠ってる」でレコードデビューし、72年に作家・三島由紀夫の割腹自殺と日常の出来事を重ねて歌った「カレーライス」が大ヒットする。フォークソングブームを牽引し、「エンケン」の愛称で親しまれた。2005年には日本武道館における無観客ライブの模様を収録したドキュメンタリー映画「不滅の男 エンケン対日本武道館」の監督・主演を務めた。また、浦沢直樹によるマンガ「20世紀少年」の主人公・ケンヂのモデルとされ、09年に同作の実写映画にゲスト出演するなど俳優としても活躍した。16年にがん闘病を公表後も音楽活動を続けていたが、17年10月25日、胃がんのため死去した。享年70。(知恵蔵mini)
(「カレーライス」&「満足できるかな」:https://www.youtube.com/watch?v=IfbgJ6p_wkM )
(「地下鉄の駅へと急ぐ夏」:https://www.youtube.com/watch?v=s62iquWB0HM )

地下鉄の駅へと急ぐ夏 花柄模様のワンピースの女の子が 母親と手をつないで歩いてる 僕が追い越そうとすると その女の子はビルの谷間にそびえたつ あの入道雲にも負けないくらい大きな声で あのね私お母さん大好きよ そしてお父さんもね 僕の足音に母親は小さな声で でもつないだ手を大きく振りながら …「ありがとう」… 地下鉄の駅へと急ぐ夏 僕はチラッと入道雲を見上げながら ふるさとの母につぶやいた…「ありがとう」… そしてお父さんもね
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