年齢は、ただの数字だ。

 【地軸】人生100年時代 新型コロナ太り解消や気分転換でウオーキングをしている。天気が良くなかったり面倒に感じたりしてサボろうとすると、「続けることが大切」とのメッセージが頭の中で響く▲「声」の主は、このところ雑誌やテレビによく登場する「タキミカ」こと滝島未香さん。87歳にしてフィットネスインストラクターになった。筋肉質で柔軟性も抜群、90歳には全然見えない▲3月の「婦人公論」などから引くと、専業主婦だったタキミカさんが運動に出合ったのは65歳のとき。家族に「太った」と言われたのがきっかけだ。ジムに通い、少しずつ鍛えるうちに体が変わっていく。運動の楽しさに目覚めついには指導する側に回った▲いくつになっても自分で歩ける体を目指すのが「タキミカ体操」。肩甲骨、股関節、背骨の三つが大事という。目標はインストラクターとして47都道府県全てを回ること。「始めるのに遅すぎることはない」「年齢なんて関係ない」との言葉には説得力がある▲昨年の日本人の平均寿命が、過去最高を更新した。女性は87・74歳で世界1位、男性は81・64歳で2位。人生100年時代が近づいている。長い老後を生き生きと過ごすには、打ち込める何かを見つけることも鍵のようだ▲「前日より1ミリでも上手になれば『グー!』です」とタキミカさん。ウオーキングコース沿いの田んぼではカエルが合唱している。「グー!」「グー!」と解釈して歩く。(愛媛新聞ONLINE・2021/08/05)

● 瀧島未香(たきしま・みか)=1931年生まれ。24歳で結婚し、2人の娘を出産。65歳から近所のスポーツジムに通い始め、87歳でフィットネスインストラクターに就任。現在は、オンラインレッスンで幅広い年代の生徒を指導している。(婦人公論.jp)

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 この女性の「天晴(あっぱれ)ぶり」をどのように言えばいいんでしょうか。何を言っても始まらないとは、こういうことをいのでしょう。現在九十歳。現役のインストラクターだという。連日の酷暑に、何かとストレスもたまり、なんとも嫌な気分に襲われていた時、この「タキミカ」さんに巡り合った。ぼくの一回り以上も年上のお姉さんです。頭がくらくら、心臓ががどきどきしてきました。いるんですね、世の中には。こんな人、見たことないという存在は、きっとどこかで健在なんでしょう。彼女に度肝を抜かれて、ぼくはこの駄文を書き続けられなくなりました。普段、分かった風に「自分の足で立つ」「自分の足で歩く」などとほざいていますが、なんということか、足もとを掬(すく)われてしまいました。(暫時、休憩)(本日は、この先を再開しないかもしれません)

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投稿者:

dogen3

 語るに足る「自分」があるとは思わない。この駄文集積を読んでくだされば、「その程度の人間」なのだと了解されるでしょう。ないものをあるとは言わない、あるものはないとは言わない(つもり)。「正味」「正体」は偽れないという確信は、自分に対しても他人に対しても持ってきたと思う。「あんな人」「こんな人」と思って、外れたことがあまりないと言っておきます。その根拠は、人間というのは賢くもあり愚かでもあるという「度合い」の存在ですから。愚かだけ、賢明だけ、そんな「人品」、これまでどこにもいなかったし、今だっていないと経験から学んできた。どなたにしても、その差は「大同小異」「五十歩百歩」だという直観がありますね、ぼくには。立派な人というのは「困っている人を見過ごしにできない」、そんな惻隠の情に動かされる人ではないですか。この歳になっても、そんな人間に、なりたくて仕方がないのです。本当に憧れますね。(2023/02/03)