心頭滅却すれば火も自ずから涼し

カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー(2021年6月29日撮影)。(c)Don MacKinnon / AFP

 記録的高温続く米とカナダの西部、暑さが原因とみられる死者相次ぐ

【7月1日 AFP】カナダ西部と米国北西部は6月30日、記録的な高温が続き、警察によると、暑さが原因とみられる死者が相次いでいる。/ カナダ警察によると、熱波の影響で救急医療の現場が逼迫(ひっぱく)しており、バンクーバー(Vancouver)都市圏では6月25日以降、少なくとも134人が突然死した。/ ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は、「今週記録された気温は、前例のないものだ。(中略)人命が失われ、山火事のリスクが危険なほど高いレベルにある」と述べた。

米メリーランド州ボルティモアのインナーハーバーで、髪を洗うホームレスの女性(2021年6月30日撮影)。(c)JIM WATSON / AFP

 米保健当局によると、北西部ワシントン州では、熱中症患者が続出しており、65歳と68歳の2人が、異常な体温上昇で死亡するなど、少なくとも16人が暑さに関連して死亡した。/ カリフォルニア州の峡谷、山間部、砂漠地帯は、気温が急上昇し、風も強く乾燥しており、山火事が発生する恐れがある。西部の複数の地域では、山火事を引き起こす恐れのある雷雨が予想されている。/ ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、西部各州の知事とバーチャル形式で会談し、「今年の西部における山火事の脅威は、これまでになく深刻だ」と語った。/ 米国では昨年、山火事による焼失面積が過去最大の1000万エーカー以上に上ったが、バイデン氏は、「(今年は)さらに厳しいものになる恐れがある」と警告した。/ 連邦当局によると、今シーズンは、カリフォルニア州で過去最悪を記録した昨年を上回るペースで山火事が発生している。干ばつに見舞われているカリフォルニア州北部では、「ラバ火災(Lava Fire)」により、1万7000エーカーが焼失した。(c)AFP(2021年7月1日 10:20 発信地:バンクーバー/カナダ [ カナダ 米国 北米 ])

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 地球規模の異常気象の発生とでもいうのでしょうか。あるいは、局地的には熱波の襲来というのでしょうか。同じ時期に他の地域では摂氏五十度を超えたところもあると報道されていました。異常気象というのではなく、もはやこれが通常の気象状況であるというのかもしれません、それほどに気候異常がが常態化してしまいました。夏の熱波、冬は寒波とでも言ったらいいのか、最近、オーストラリアでは驚異的な低温を記録したと言います。また、昨年二月だったか、南極のある地域では十八度という高温を記したと言われています。

 この劣島でも例年の夏季熱中症死者は決して少なくありません。高温といっても体温と同程度かそれを超えた高さになれば、当然健康に大きなダメージを与えます。まもなく、今月中に、コロナ禍が最悪の事態を迎えようとしている最中に、「東京五輪」(コロナに克った証だか、何だか知らないが、嘘八百や誤魔化しの言説をばらまいて)、その狂気じみた開催を強行するというのです。正常値をはるかに超えた(下回った)判断能力の持ち主たちは、何を想い、何を狙って人民をおのが愚考・愚行の道連れにしようというのでしょうか。

 昨日も、関東地方を中心に集中豪雨が襲い、各地で大きな被害をもたらしています。まるで年中行事の如く、劣島の各地を排貸し人命に償いようのない被災を与えているのです。「国民の生命を最優先」といい、「安心安全を何よりも重視」などと洒落たことを言いつつ、その実はどこで何が起こり、何処で何人が被害に遭おうが「どこ吹く風」、そんなことは知ったことではないという薄情極まりない面々が、政治や行政の舵を切っているのです。愚劣極まる連中としか言えない。

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 狂気の沙汰、地獄の沙汰というしかないような「金次第」という、不純な利権五倫(実際は三輪か二輪に成り下がっている)は、おそらく世界中に想定を超える災厄をもたらすであろうと断言してもいい。この劣島に関して言えば、「五輪」、実際は「二輪か三輪」開催がもたらすコロナ感染爆発と、恒例化した熱中症による驚天動地の罹患者数の発生で、世界に冠たる(と偽称されていた)医療機関の壊滅的な崩壊が、確実に間近でみられるのです。ワクチンは「切り札」ではなかったことは、他国の接種後の状況を見ればわかります。接種しないよりした方がましであるという理屈は分かりますが、どれだけましなのか、その詳細(根拠)は明かされていません。

 ここにきて、ぼくがなお許せないのは、特定地域におけるPCR検査数と感染者数の恣意的な操作と言いたくなるような、過小検査実施がアカラサマあることです。さらに加えて、各種のワクチン開発とその接種に起因する、コロナの奔放自在な「変異」発生は、まるで「いたちごっこ」であります。事実を歪め、あるいはないことをあると言ってまで、筋書き(驚くべき自己本位の)通りに事を運ぶためには、なりふりを構わないのです。この十年近く、ことごとく改竄や捏造をあらゆるところで具体化してきた。

 はたして、尋問を人質に取った、このロシアンルーレットの如き、危険極まりない「ゲーム」に幸福・幸運な終わりがあるのでしょうか。

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○ 心頭滅却すれば火も自ずから涼し=どんな苦しみも、それを超越した境地に達すれば、何でもないということ。[使用例] ぼくはもう全然痛みなんて感じやしなかった。心頭滅却すればなんていうけれど、カッカしても同じことなんだ[庄司薫*赤頭巾ちゃん気をつけて|1969] [由来] 「碧巌録―四三」の一節から。「あんぜん必ずしも山水を須いず、心頭滅却すれば火も自ずから涼し(落ち着いて座禅を組むのに、山や川といった静かな自然は必要ない。心や頭を空っぽにすれば、火だって涼しく感じられるものだ)」とあります。これは、九~一〇世紀、唐王朝末期の中国の詩人、杜じゅんかくの「心中を滅却すれば火もた涼し」という詩句に由来するもの。また、一六世紀、戦国時代の日本で、織田信長の軍勢に焼き討ちにされたりんの僧、かいせん禅師がこの句を唱えながら焼死した、という話も有名です。(故事成語を知る辞典)

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投稿者:

dogen3

 語るに足る「自分」があるとは思わない。この駄文集積を読んでくだされば、「その程度の人間」なのだと了解されるでしょう。ないものをあるとは言わない、あるものはないとは言わない(つもり)。「正味」「正体」は偽れないという確信は、自分に対しても他人に対しても持ってきたと思う。「あんな人」「こんな人」と思って、外れたことがあまりないと言っておきます。その根拠は、人間というのは賢くもあり愚かでもあるという「度合い」の存在ですから。愚かだけ、賢明だけ、そんな「人品」、これまでどこにもいなかったし、今だっていないと経験から学んできた。どなたにしても、その差は「大同小異」「五十歩百歩」だという直観がありますね、ぼくには。立派な人というのは「困っている人を見過ごしにできない」、そんな惻隠の情に動かされる人ではないですか。この歳になっても、そんな人間に、なりたくて仕方がないのです。本当に憧れますね。(2023/02/03)