

バッハ会長は「日本らしいデザインで色合いも落ち着きがあり、すばらしい」と感想を述べたうえで、来年の大会で国立競技場が満員になることを望むかという記者団の質問に対しては「満員を望むが、妥当な人数に落ち着くと思う。それがどれくらいの人数かは今はわからない」と述べました。
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東京五輪が無事に開催されるなどと、IOCは考えてなんかいないのは周知のことです。欧米をはじめとする各地におけるコロナ禍が一向に衰える気配を見せないどころか、さらに悪化の一途をたどっている状況にあります。ワクチン開発に「成功か」のニュースに世界の株価が狂喜乱舞し、未曽有の急騰を示したという事実は、それだけ神頼みに近いものをワクチンに求めなければならない事情を示しているでしょう。「ワクチン頼み」のほかに手はないという意味です。もちろん、それは経済界ばかりではなく、いのちを護るために、誰彼にも待望久しいのです。
いったい、かかるパンデミックに襲われたままで五輪を開催するなどというのは「狂気の沙汰」ですが、JOCをはじめとする組織委員会は「断固やる」と強弁しています。(皆さんだけでおやりくださいな)なんのための強弁なんですかね。「国民投票(アンケート)」実施はどうですか。「百人に訊きました」と。いったいどれほどの税金を投入したのか、これからさらに追加がどれだけ必要となるのか。聞くところによれば、「いっちょう、にちょう、さんちょう」と、まるで豆腐を数える気安さで、なけなしの巨額が消えていくのです。

繰り返すのも嫌ですが、「福島復興」というでっち上げ開催理由はどうなったか。いまなお、放射能は威力を失っていないままで汚染がつづいています。あるいは「人類がコロナに克ったあかし」の開催という、これまたでっち上げた理由はどうか。どこのだれが「コロナに克った」んですか。いや、来年の七月には克つというのか。コロナの急襲に「手をこまねいている」ばかりの無責任丸出しの、口先三寸が通用するはずもありません。

五輪などは「即刻中止」というべきです。組織委員会のために五輪をするのではないし、アスリートのために開催するわけでもないでしょう。「十億の税金を使っている」から、学術会議などつぶしてしまえという狂暴な振る舞いをしている政府や政治家です。こんな呆れるばかりの、天文学的巨額の無駄や浪費を放置しておいて、何かをほざくとは「開いた口」がふさがらないさ。世界(外国)の「物笑い」になるのは馴れている島社会ですが、この問題は「戦争」と同様、人命がかかっている。今からでも遅くないから、断固中止と世界に向けて発信するべきです。それで「笑いもの」になるなら、「結構毛だらけ猫灰だらけ」というものです。(八十四年前の五輪です、右写真は)
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