
【11月3日 AFP】11月の米大統領選挙を闘う共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)現大統領と民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領について、両候補の人生の分岐点をまとめた。(c)AFP(https://www.afpbb.com/articles/-/3303423?cx_part=top_category&cx_position=1)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「岡目八目」(「傍目八目」)というかぎりでも、ぼくには他国の代表者選挙には興味はない。(岡目八目=《他人の囲碁をそばで見ていると、対局者よりも冷静に手が読める意から》第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。)(デジタル大辞泉)もちろん、「高みの見物」などという余裕もありません。太平洋の彼方に存在する国家がカオスになると、この島も呑み込まれるのは避けがたいからです。世界の行く末を左右するというのは隠しようもない事実で、誰が選ばれても知ったことではないと、眼を背けるようなことまではしないし、できないのです。上掲のような、簡単な両候補者の履歴を一瞥するだけで、あるいはその人となりが見えてきそうなのは確かでしょう。「一人の背後」に、独特の世界がある。その世界で彼は生きてきたのですから。



今回の選挙運動期間中に、アメリカってこんな国だったのか、どえらい野蛮な状態にあるんだ、まだ「南北戦争」が続いているんだなどという、これまでは見通せなかった発見があったのはぼくには幸運なことでした。デモクラシーの家元、あるいは民主主義の学校だともてはやされ、自他ともに任にふさわしいと認めていたのは何とも滑稽というか悲惨だった。この島では秀吉以来、庶民は「刀狩られ」のままで五百年です。
彼の国は、建国以来二百五十年、いまなお「銃撃戦の最中」にあるのも脅威であり、驚異を覚えるものでした。普段はお目にかかれない姿態、醜態があからさまな恰好をして現出するのですから、貴重な機会であったのは確かですが、こんなレベルで齷齪しているなんて、この「最強国」の先行きも思いやられるという危惧の念が強く働いたのです。このような混迷やカオスを生みだした張本人は誰だったか。目を覚まさせてはならない「亡霊(暴力)」を甦らせたのは誰だったか。あと数時間で、終幕が切って降ろされます。そこからどんなエイリアンが産み落とされるのでしょうか。混沌ばかりが待っている。そのさきに、どんな展望が開けるのか。あるいは「カタストロフィ(catastrophe)」がはじまるのでしょうか。
____________________________________