

Accidentally Wes Anderson『ウェス・アンダーソンの風景』 ワリー・コーバル 著(邦訳:DU BOOKS)監督本人の前書き付き。アンダーソン作品のイメージにぴったりの風景写真を集めた本書の日本語版は、12月に刊行予定。<2020年10月27日号掲載>
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ACCIDENTALLY WES ANDERSON, THE BOOK.
Join us to discover the most interesting and idiosyncratic places on Earth. Inspired by the unique vision of director Wes Anderson’s films, this book travels to every continent to tell the extraordinary and unexpected true stories behind more than two hundred stunning locations.(https://accidentallywesanderson.com/book/)

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●ジェット・コースター=地上高くにかけられた急勾配の線路を高速で上り,下り,急旋回してスリルを楽しむ乗り物遊具。旧来のものは,発車後に急な坂を一気に降下し,その勢いで走行する。今日の形式のジェットコースター以前のものとしては,15世紀にロシアで遊ばれていた,人工の氷の坂を木製のそりで滑降するものがあげられる。1784年にサンクトペテルブルグで営業を開始したものは,溝の中を上下しながら滑りおりるものだった。その後 1804年に車輪を装着した同種の遊具がパリでつくられ,1817年には改良されて,脱線防止の車輪を備え,環状のコースを走るものとなった。アメリカ合衆国では 19世紀初めに開発が始まり,1920年代に一大ブームが到来した。1959年ディズニーランドに鋼鉄管製のレールとナイロン製車輪を用いた最初のジェットコースターが登場すると設計の自由度が増し,1970年代には螺旋状に回りながら進む「コークスクリュー」や垂直に宙返りするものが開発された。また,いっそうのスリルを求めて,乗客が車両から宙吊りとなるものや車両に立ったまま走行するもの,前進と後進を行なうもの,垂直近い角度で降下するものなどが開発された。20世紀末にはリニアモータで加速する形式のものが現れ,最高速度も時速 150km以上に達した。日本では 1955年7月に開業した東京都文京区の後楽園遊園地が初めてジェットコースターの名で設置,以後,各地の遊園地が速度や動きの激しさなどを競っている・(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)
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いたるところに覇を競うかのように過激に、乗客の度肝を抜かんばかりに、上に伸び、勾配は限りなくきつく、速度はいや増しにはやく、世の遊園地はジェットコースターで棲息しているといっても過言ではないでしょう。というぼくは、まずこれが苦手なのだから、始末に負えません。他人にそそのかされてこれまでに乗ったのはたった一回だけ。二度と乗る気がしないのはどうしてなのか。というわけで、アンダーソンの背k氏に魅せられて、誌上トラベルとしゃれこんでみました。

ぼくはまず、観覧車派です。ジェットコースター派は、乗り物でも人物でも御免被りたいですね。上がり下がりの激しい人にこれまでどれだけ出会い、どれだけ翻弄されてきたことか。いまではジェットコースターを呪うまでになってしまいました。心行くまでゆっくりと、ゆっくりした観覧車に乗ってみたい。これまた、これまでに一回か二回ばかり。白状すれば、「高所恐怖症」なんだ。
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