あと数か月は続くとされる猛火

(山火事「ベア・ファイア」が発生している米カリフォルニア州オロビル湖のビッドウェル・バー橋のそばを進むボート(2020年9月9日撮影)。(c)AFP / Josh Edelson)
【9月29日 AFP】米カリフォルニア州オロビル(Oroville)湖のそばで、橋を眺めていた。夜空がオレンジ色に染まり、遠くの木々のこずえを照らしている。丘の中腹に炎が点在し、湖面に反射している。写真を1枚撮った。ビッドウェル・バー(Bidwell Bar)橋を渡る道路は、山火事のど真ん中へと、まっすぐ突き進んでいるように見える。
 私が情熱を注いでいるのは自然災害の取材だ。火災や竜巻、火山など。この地球上で起きている光景を伝えられることが気に入っている。カリフォルニアで10年間、山火事を取材してきた。だが、今年のようなものは見たことがない。山火事の季節が来るたびに新たな事態に驚かされる、というのが今の「ニューノーマル(新常態)」らしい。(中略)
 このコラムは、サンフランシスコを拠点とするフリーカメラマンのジョシュ・エデルソン(Josh Edelson)が執筆したものを、仏パリのローランド・ロイド・パリー(Roland Lloyd Parry)およびミカエラ・キャンセラ・キーファー(Michaela Cancela-Kieffer)が編集し、2020年9月18日に配信された英文記事を日本語に翻訳したものです。(https://www.afpbb.com/articles/-/3307061?pid=22691289)
米カリフォルニア州バカビルの山火事で燃える住宅(2020年8月19日撮影)。(c)JOSH EDELSON / AFP州当局は、熱波で記録的な猛暑となっていた中、北部でおよそ1万1000件の落雷が発生したことが山火事の原因だったとしている。
 地域一帯には大気汚染の注意報が発令されている。特にベイエリア(Bay Area)では今後数日間、汚染レベルが非常に悪化するとみられる。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT(2020年8月21日 9:50) 

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 毎年のようにこの地は山火事(森林火災)に襲われています。出火の原因は様々で、今回は「落雷」のためだといわれています。八月半ばだったか、この州のデスバレーでは「摂氏54.4度」という度肝を抜くような高温を記録している。猛暑と落雷という自然現象がもたらしたにしては、あまりにも甚大な被害です。今年はオーストラリアでも大きな山火事が発生し(発生は前年末)、生態系に危機的な被害をもたらしたという報道があったばかりです。煙草だったか、過失によるものだったとされています。

「2019年末からオーストラリアで起きた大規模な森林火災。その焼失面積がポルトガルの国土を上回り、一部の野生動植物は完全に死滅した可能性があるほか、生息地の多くを失った固有種も少なくないことが調査によって明らかになった。そして地球温暖化が加速するなか、こうした大規模な火災は今回だけの問題でも、オーストラリアだけの問題でもない。」(NATURE2020.07.24 FRI 11:30)

 なんでもかんでも、地球温暖化にしわ寄せする、という非難は後を絶ちません。たしかにそうではない場合もあるでしょうが、異常気象や海面や海水温の異常な上昇の一因であることは疑いのないところだと思われます。なぜそうなったか、あらためて考えるまでもなく、この百年間続けられてきた地球からの際限のない「収奪」が、今日のあらゆる地球環境の悪化の因をなしているというほかないようです。

 人間世界にも異常現象が巻き起こっています。この原因は何でしょうか。その昔は「地震・雷・火事・親父」などと並び称された「災厄因」でしたが、今では様変わりしています。怖い親父の姿は消滅寸前、まさに絶滅種になりましたが、残りはいつ何時、我々を襲来するか知れたものではないという意味では、予防・防衛の準備をおさおさ怠りなく、と姿勢を固めたくなります。近年の災害は、あるいは人災ではないかという疑問がわき出てくるほど、自然破壊につながる「開発」行為が国土強靭化政策とかなんとかいって、(この島では)多額の税金と大量のコンクリートを注ぎ込んできたのです。

 昨年は立て続けに台風や豪雨に襲われ、ただでさえ柔な拙宅は翻弄されました。それだからではありませんが、それ以前から、ぼくは天気予報には目を凝らしていましたし、とくに太平洋上の雲の動きには神経をとがらせてきたのです。(その熱意は我ながら、あるいは気象予報士になれるんじゃないかと勘ちがいするくらい)近辺の道路など、昨年の「爪痕」はいまだに修復(復旧)されていません。「九月は台風の当たり月」「十月は台風の季節」「十一月は台風直撃の多い月」だなどと誰が言うのだ。「自然の猛威」にぼくたちは謙虚であることが求められています。「最新の科学技術の粋」で頑丈な建造物を、そいつがそもそも諸悪の根源なんです。

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投稿者:

dogen3

「上を思えば限りがないと、下を見て咲く百合の花」になれるものなら、という想いです。それこそ、「高嶺の花」ですが。「昨日は俗人 今日は僧、生涯胡乱(うろん)これがわが能」と自称した一休さんは、一面では「相当な人物」だったと、歳をとるとともに思わされています。