友人たちと過ごせる時間はあと…

香港の裁判所に出廷した香港の民主活動家の黄之鋒氏(中央、2020年9月15日撮影)。(c)ISAAC LAWRENCE / AFP

【9月24日 AFP】香港の著名な民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏(23)が、2019年の「違法集会」を理由に逮捕された。弁護士が明らかにした。/ 弁護士によると違法集会とされたのは、香港政府が昨年導入したデモ参加者の覆面を禁じる緊急条例に抗議するデモ。黄氏のツイッター(Twitter)への投稿によると、「覆面禁止条例への違反」も逮捕容疑の一つだという。(c)AFP

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 周庭さんにつづいて黄さんの逮捕。これは予想されていたこと。一日前に語っていました。「【9月23日 AFP】香港警察内部に新たに設けられた公安部隊が自分のところにやって来るまで、時間はあとどのくらい残されているのか。香港の著名な民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏(23)が、こう考えない日はない。/ 黄氏は、反政府デモを率いたことで身柄を拘束されたことが2度ある。しかし、7月に中国政府が香港への統制を強化した国家安全維持法(国安法)を施行して以来、リスクは大幅に高まった。」「毎晩寝るとき、いつ警察に踏み込まれるだろうということは頭に浮かばない」と言う黄氏。AFPの取材に対し、「どの活動家も考えるのは、自分のプライベートな時間はあとどれほど残されているのかという問題だ」と話した。「国安法の下で中国政府に逮捕されるまで、友人たちと過ごせる時間はあとどのくらいあるのだろう」

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 中国の覇権主義は目に余ります。その強硬な姿勢は何を示しているのか。習近平氏の権力集中の筋道つけに必然的に取らざるを得ない政治的示威行為なのか、それとも他の理由があるのか。ぼくにはよくわからないが、対アメリカでは一歩も引かない姿勢を見ると、世界の新たなリーダーに列するための、危険な綱渡りのようにも思えます。その犠牲として香港の民主派が根こそぎやられているというのかもしれません。

 いまや、「新たな冷戦」と呼び出されています。アメリカと中国、それに加えてロシアもまた「新冷戦」の一角を占める意図がありありと見えます。専制独裁を許す素地が現代世界の政治風土にあるのは否定できません。この先も、さらなる覇権主義が横行する雰囲気があることは間違いなさそうです。

 さて、香港です。ぼくは香港の民主主義体制への土壌は相当程度に進んでいると判断してきましたし、若い人々の中に自らの政治力で香港を「壊されたくない」という防衛の意識は高いとみています。中国政府の一連の強権的な行動は、その象徴である若い指導者をねじ伏せてでも沈黙させたいという、一面では焦りでもあるように見えます。民主化が香港で進めば、本土でも現体制が瓦解するという恐怖心があるはずです。だから古手形でもある「一国二制度」の問題(の終わり)をあえて持ち出してまで、香港や台湾は「内政問題」であると強弁するのでしょう。先行きは不透明ですが、時代に逆行することはあり得ないほど、香港も台湾も開かれていたし、それは今後も続くはず、と期待と願いをこめてぼくは判断するのです。そのとき、この島の政治勢力は中国に対していかなる判断で行動するのか、この方面にもぼくはかすかな期待を持っていることを隠しません。

 24日午後7時過ぎのニュースで、黄氏が「保釈」されたと伝えられました。このような陽動作戦を権力がとる背景には何があるのか。いずれにしても「見せしめ」の逮捕であり、今後はさらに強硬な態度をとることが想定されます。

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投稿者:

dogen3

「上を思えば限りがないと、下を見て咲く百合の花」になれるものなら、という想いです。それこそ、「高嶺の花」ですが。「昨日は俗人 今日は僧、生涯胡乱(うろん)これがわが能」と自称した一休さんは、一面では「相当な人物」だったと、歳をとるとともに思わされています。