

【9月16日 AFP】同級生のほとんどが大学への進学準備か夏休みを楽しんでいた中、中国の環境活動家ハウイー・オー(Howey Ou)さん(17)は世界を気候の大災害から救うため、脅迫と非難に勇敢に立ち向かっていた。環境問題に取り組む世界中の若者たちは、学校を休んで、気候変動に対する行動を起こさない世の中を非難するデモ行進に参加してきた。中国では、草の根の社会運動を政府が厳しく取り締まっており、参加者はほとんどいない。だが、オーさんの人生は変わった。オーさんは昨年5月、スウェーデンの同じく10代の環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんに影響を受け、地元政府の庁舎の外で1週間にわたって単身で抗議活動を行い、国際的な注目を集めた。「気候の非常事態は人類の生存にとって最大の脅威だ。毎日、気候と動物の絶滅に気をもんでいる」とオーさんは言う。 グレタさんが国連気候行動サミット(UN Climate Action Summit)で各国の指導者らを前に演説し、自身の活動を表彰された一方で、中国で活動するオーさんは抗議活動の停止を拒否したことで退学処分を受けた。警官と口論になり、家族からの圧力、ネット上での厳しい非難も受けてきた。(以下略)(https://www.afpbb.com/articles/-/3301548?cx_part=topstory)
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米カリフォルニア州マクレランパークにある空港で、ギャビン・ニューサム州知事(左)と話すドナルド・トランプ大統領。山火事の状況説明に使われたAFPの写真の前で(2020年9月14日撮影)。(c)Brendan Smialowski / AFP
【9月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は14日、大規模な山火事に見舞われている米カリフォルニア州を視察した。その際現地で受けた状況説明の場で大統領は、地球温暖化は自然と落ち着くと述べ、同国西部の広範囲をのみ込んだ猛烈な山火事の原因が気候変動にあるとの見方を否定した。(以下略)(https://www.afpbb.com/articles/-/3304802)

【2020年12月12日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は12日、米誌タイム(Time)が2019年の「今年の人(Person of the Year)」にスウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんを選出したことを批判し、トゥンベリさんに「落ち着け!」と呼び掛け、映画でも見に行けばいいと皮肉った。トランプ大統領はツイッター(Twitter)に「本当にばかげている。グレタは自分のアンガーマネジメント(怒りの制御)の問題に取り組まなきゃならない。それから友達と良い映画を見に行ってこい! 落ち着けグレタ、落ち着け!」と投稿した。
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この問題に関しても、もはや絶望的な段階に至っているように、ぼくには見えます。温暖化など大したことはない「やがて涼しくなる」という大国の大統領もいる。一方、中国の環境破壊は驚異的なレベルで進んでいるし、それを問題としてとらえるような雰囲気はまだまだ明らかではありません。中国という大きな「市場」に多くの国が産業活動の命運をかけて、拠点を移してきました。一国が問題の犯人であるというのではなく、工業化に大きな期待と国威をかけた「経済発展」志向そのものが、じつはさまざまな問題を生みだしてきたことにまちがいはないのです。

たった一人の抗議活動、孤立無援の活動を進めている十七歳。ぼくはこのオ-さんの行為に打たれます。両親からも阻害され、ネット上の非難にもかかわらず、行動する勇気を応援したい気持ちです。どんなに些細な活動でもそれがある正しさを持つものなら、きっと「反政府」「反政治」的にならざるを得ないのでしょう。地球温暖化と気候変動、あるいは「海面上昇」現象は「直接の関係はない」という意見もある。現段階では決定的な証明はされていないのは事実です。だからと言って、野放図に環境破壊を放置していいはずはないし、それを回復するには、今ある経済活動(環境破壊活動)のペースを緩慢にする道が求められているのではないでしょうか。ファーストとではなくスローに。モアスロリーに、です。

今夏の異常な高温化が海水面の超高温化と連動しています。昨年以上に大きな台風の襲撃が懸念されているのですが、いつまでたっても、被害の後始末にばかりかまけているような始末に見えます。確かな方法はなくとも、日常生活の範囲内で、ぼくたちに可能な行動はいくらでもあると思われるのです。「レジ袋の有料化」の意図は何ですか、ぼくには皆目わからない。もっと緊急を要する問題があるはずなのに。大悪を隠すための小善の目くらまし、ですね。
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