秋となつた雑草にすわる(山頭火)

社員の不正受給で謝罪する沖縄タイムス社の武富和彦社長(右)と石川達也総務局長=13日午後、那覇市久茂地・タイムスホール ⇒

 弊社社員らによる不祥事についてのお詫び 2020年9月13日 19:00

 沖縄タイムス社と関連会社であるタイムス印刷社の社員が、新型コロナウイルスに関連した「持続化給付金」「緊急小口資金」「総合支援資金」を不正に受給・借り入れしていたことについて、心よりおわび致します。/ 新型コロナウイルス感染症が流行する中、経営状態が悪化している中小企業や個人事業主、日常生活の維持が困難になった世帯などの救済を目的とした国の制度を悪用した行為は、法律に反するだけでなく、人々や社会を欺くものであり、許されるものではありません。/ 新聞社は、社会の公器として人々の知る権利に応え、社会が公正・公平であるべく大きな責任を担っていると考えます。沖縄タイムス社も、言論の自由、責任、公正、気品の堅持を掲げ、報道機関として活動してきました。にもかかわらず今回、不正行為を働く社員が出たことは読者との信頼関係を損なうものであり、責任を痛感しております。

 読者の皆さまからは、電話やメールでたくさんのお叱りを受けています。「新型コロナでみんなが大変な時にあまりにもひどい」「信頼して愛読してきたのに裏切られた」など、怒り、憤り、やるせない思いが込められたご批判、ご指摘はごもっともであり、真摯(しんし)に受け止めて信頼回復に向け取り組みたいと思います。/ 今回の事案については警察による捜査が行われていますが、沖縄タイムス社としても14日に調査委員会を立ち上げました。現時点で判明した事実関係だけでなく、より詳細に調べて全容把握に努め、厳正に対処します。新たに分かった事実は速やかに公表し、説明責任を果たす考えです。併せて、第三者を交えた検証組織も早急に設置し、不正行為の背景や企業としての構造的課題などを徹底的に調べ、再発防止に努めます。/ 新聞社としての役割、責任を果たすため努力を重ねていきます。

 沖縄タイムス社代表取締役社長 武富和彦

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 長年の愛読紙でした。琉球新報と並んで、沖縄問題を一貫して内側から掘り下げ報道してきた新聞です。今回の「不祥事」は痛恨のきわみだろうと思われますが、どうしてこうなったか。問題はタイムスだけにとどまらない、金権亡者劣島の情けない現況でしょう。この手の給付金では、このほかにいくつもの事案(搾取)が報道されています。判明した分だけで一億円もの詐欺もありました。もちろん、これを看過(擁護)するつもりはありませんが、ごく早い段階では、官僚と大企業が共謀して怪しげな団体をでっち上げて「中抜き」とやらを働いていたり、さらにはコロナ関連の事業資金の2、3割が手数料として特定の会社や団体に消えて行ったりと、税金を湯水のごとく使っているという報道に接して、憤懣やるかたない思いをいだいた多くの人民がいたのです。このような頽廃は今なお進行中です。今に始まったことでもありません。これ、政治なんだね。

 タイムスは一私企業です。この事件を放置することは存亡にかかわりますから、社長直々の謝罪となったのでしょうが、今回のような不祥事件で、これ以外で社長や官僚、団体の代表や大臣あるいは総理大臣が問題に触れた例をぼくは知らない。ということは、税金は自分のものだというやりきれない風潮が政管財界に蔓延しているという意味です。コロナ禍を奇禍として、一儲け企んでいる輩が五万といるという劣島社会は落ちるところまで落ちているのか、まだまだ底には至っていないのか。利権、利権、利権、…。どこまで行っても、所詮は利権劣島よ。(沖縄タイムスは改名して、沖縄タイムにすべし)  笠も漏りだしたか(山頭火)

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投稿者:

dogen3

 語るに足る「自分」があるとは思わない。この駄文集積を読んでくだされば、「その程度の人間」なのだと了解されるでしょう。ないものをあるとは言わない、あるものはないとは言わない(つもり)。「正味」「正体」は偽れないという確信は、自分に対しても他人に対しても持ってきたと思う。「あんな人」「こんな人」と思って、外れたことがあまりないと言っておきます。その根拠は、人間というのは賢くもあり愚かでもあるという「度合い」の存在ですから。愚かだけ、賢明だけ、そんな「人品」、これまでどこにもいなかったし、今だっていないと経験から学んできた。どなたにしても、その差は「大同小異」「五十歩百歩」だという直観がありますね、ぼくには。立派な人というのは「困っている人を見過ごしにできない」、そんな惻隠の情に動かされる人ではないですか。この歳になっても、そんな人間に、なりたくて仕方がないのです。本当に憧れますね。(2023/02/03)