体力が万全でない苦痛の中、大切…

 戦後、病気を理由に退陣した首相は五人。石橋湛山、池田隼人、大平正芳、小渕恵三、安倍晋三。このうち、大平と小渕は任期中死去。石橋も池田も医師の診断の結果、重責の任にあらずと退陣したもの。小渕の場合は、「脳梗塞」の発症で、意識不明、いわゆる密室談合で、(小渕による)後継指名があったとして森喜朗となった。(ここから日本の政党政治は坂道を転げるように劣化(私物化・私有化)してゆく。さて、安倍晋三、最初の退陣理由は「「私が辞することによって局面を転換した方がよいだろうと判断した」とされた。入院後の診断は「機能性胃腸症」とされた。巷間言われている「潰瘍性大腸炎」ではなかった。今回はどうだったか。(病名を論うのではない)(敬称略)(上は2007年9月12日、辞任を表明した安倍晋三首相(当時))

 ① 首相、継続意欲表明へ コロナ対策、体調にも言及 2020年8月27日 22時13分 (共同通信)

 安倍晋三首相は28日午後5時から官邸で記者会見する。首相官邸が27日、発表した。首相は健康不安説が取り沙汰される中、現在の体調に触れる考えで、職務継続の意欲を表明するとみられる。秋に想定される自民党役員人事、それに合わせた内閣改造への見解を示す。感染拡大が続く新型コロナウイルスを巡り、インフルエンザが今冬に同時流行した場合に備えた対策も説明する。複数の政権幹部が明らかにした。/ 首相は今月17日と24日、慶応大病院を受診。潰瘍性大腸炎の持病があるため、体調不良がささやかれた。自民党幹部は「持病が悪化したようだが回復傾向だ。退任はあり得ない」と強調した。(右は首相官邸に入る安倍首相=27日午前)

 ② 首相非常に元気」西村担当相 菅官房長官も「お変わりはない」 2020年8月26日 13時01分 (共同通信)

 西村康稔経済再生担当相は26日の衆院内閣委員会で、安倍晋三首相の健康状態について「先週、先々週は少し疲れた感じもあったが、25日は非常に元気で、普段と変わりない様子でさまざまな指示を頂いた」と述べた。菅義偉官房長官も記者会見で「毎日お目にかかって見ていても、お変わりはない」と強調した。/ 西村氏は「引き続き体調管理をしっかりとしてもらいながら、リーダーシップを発揮してほしい」とも語った。野党会派で無所属の今井雅人氏への答弁。/ 首相は26日午前10時40分に東京・富ケ谷の私邸を出発し、10時56分に官邸に到着。連日の「午前出勤」となった。(註 毎日顔を合わせて「異常」を感じないのは正常だ。君子急変なんだか。体調に変わりはないが、「辞める」理由は知っているが言えないという風だね)

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安倍首相が辞任を表明「国民の負託に応えられない」 2020年8月28日 18時19分(東京新聞)

 安倍晋三首相は28日夕、首相官邸で会見を開き、「総理大臣の職を辞することといたします」と辞任する意向を述べた。持病の悪化で職務の継続が困難になったといい、「国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にありつづけるべきでない」と理由を語った。/ 首相は、潰瘍性大腸炎の持病があり、会見で「6月の定期健診で再発の兆候がみられる」と指摘されたと説明。薬を使いながら職務にあたってきたが7月中ごろから体調に異変が生じ、8月上旬には再発が確認されたという。/ 新しい薬も投与を受け始め、継続的な治療が必要な状況と明かした上で、「病気と治療を抱え、体力が万全でない苦痛の中、大切な政治判断を誤る、結果を出せないことがあってはならない」と語った。/ 新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向に転じ、今後の対策を取りまとめることができたことから、「新体制に移行するならこのタイミングしかない、と判断した」と強調した。

 2012年12月の第2次内閣発足から約7年8カ月、改憲や北朝鮮による日本人拉致問題の解決に道筋を付けられないまま退陣となった。「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極み」と話した。「ロシアとの平和条約、憲法改正、志半ばで職を去るのは断腸の思いだ」と述べた。/ 13年前、突然辞職することになった第1次政権に続いて任期途中で、コロナ禍の中での辞任に、「国民のみなさまに心よりおわびを申し上げる」と謝罪した。/ 後任については、「私が申し上げることではない」と述べるにとどめた。次の衆院選には「1議員として臨む」として、政界引退は考えていないことを明らかにした。/ 首相は東京・信濃町の慶応大病院で半年に1回程度のペースで人間ドックを受けており、直近では6月13日に受診。さらに今月17日には同病院で約7時間半にわたって「日帰り検診」を受け、24日に再び受診した。両日とも「検査」と説明していたが、異例の2週連続の通院で、体調不良との臆測が広がっていた。首相は第1次安倍政権時の2007年9月、持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に退陣していた。(左上、記者会見で辞意を表明する安倍首相=28日午後5時10分、首相官邸)(医師の判断はどこにあるのか。数日前から記者会見を予告し、既報の通りの内容になったが、それはすべて「本人」の意向。もちろん病気悪化が原因だとして、なぜ、公式に医師の診断書あるいは発言がないのか、ぼくは、あれは奇妙奇天烈な会見であったと思っている)

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 ぼくは政治記者・あるいは政治評論家ではないので、いろいろと取材して記事を書くことはしていない。ネットの記事を見比べ、読み比べしているうちに、あれ、おかしいじゃないか、いくつもの疑問や疑惑が湧き出してきていたのです。(この問題ばかりではない、素人な素人なりの判断材料らしいものに関心を持ちます。あくまでも個人の意見に過ぎない)冒頭に出した病気辞任者について、はっきりと記憶にも記録にも残っています。医師が会見で明確に辞任の理由を語ったり、医師の診断に基づいて辞任する旨の報道が行われたのに、今回は(前回も)辞任理由に医師の判断(辞任に値する病気の重さなど)が入っていない。「持病の悪化で職務の継続が困難になった」と本人自身が言っている。本当にそうかどうか。どこの世界にPMが自らの病気をこれ見よがしに宣伝したり、病院の行き帰りまで報道陣に公開するのだろうか。おかしいじゃないか、と素人は感じたというまで。すべてが「自作自演」だった。「辞任」の大義名分をさがしていたのですが、そうせざるを得ないほどに、同情を買ってまでそうしなければならなかった。よほど追い詰められていたのだ、何かに。

 第一回目辞任表明の当時、「脱税」の報道があった。今回は公職選挙法違反(その他では政治資金規正法違反など)の疑いがかかっているとされるし、ぼくもそう思っている。昨年の参院選挙の際に選挙資金がある特定候補に配られ、それが「買収資金」(の一部)となったのではないかという。彼は法外な資金の配布責任者だった。この件はただ今公判中(百日裁判)で、いずれ結果が出る。その前に「K検事長」問題が物議をかもした。(これらには、次期総理と目されている御仁も深く関与していたとされます)

 このPMには疑惑が十重二十重とかけられているが、それを一度もみずから晴らそうとはしていない。「責任を感じる」「任命責任」と何百回言ったかしれないが、一度だって説明や謝罪らしいことを国民に向かって話したことがない。蛙の面に✖✖で、まるで人民を舐め切っている。頽廃のきわみだと言うほかない。この無能だが、権力にだけは拘泥・固執する、飛び切りの権力亡者が「自ら辞意表明」するのだから、よほど切羽詰まっていたに違いない。闇か謎のようだが、やがて明らかになる。なぜ、「責任」を口にしても、ただの一度たりとも、責任を取るそぶりさえ見せなかったか、その理由は、明白である。防壁が崩れればどうなるかですが、詳細はいずれの機会に。(今は言わない)(「週刊現代・2007年9月29日号 ↑)

 それにしても、往生際が悪すぎる。彼の主宰する一団(総理を休ませろ、百四十七日も連続して働けば云々とホザイタ面々の下手な芝居あり。「普段と変わりない」「リーダーシップを発揮してほしい」という目くらまし発言の連発、これらが同時並行で流され、あっという間に醜悪な「辞任・辞意表明報道」になった)は、よってたかって、この島社会を壊しにかかっているからだ(頭の黒い「シロアリだろう」)。自分だけが損をしなければ、後は野となれ山となれ、か。しばし待て、この間、いったいどれだけけの悪事をしたのか、それをを明らかにする義務があろうと思う。度し難い頽廃であり、悪辣であると、言うほかない。ぼくの狭い経験でも、これは歴史上で稀かもしれない「政治・行政私物化」政権(政権党)の堕落であり、人民への背信行為事例である。こちらの方が史上第一位か。(左は病院からの帰路の車列。前代未聞の「病院参り」の事前・事後の公開報道)

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 ホメラレモセズ クニモサレズ

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 平民肯種徳施恵、便是無位的公相。士夫徒貪権市寵、竟成有爵的乞人。(『菜根譚 』前集 九三)

 (平民も肯(あえ)て徳を種(う)え恵を施さば、便(すなわ)ちれ無位的の公相なり。

  士夫も徒(いたずら)に権を貪り寵を市(う)らば、竟(つい)に有爵の乞人(きつじん)となる。)

(無位無官の人でも、自らすすんで世に徳を植え人に恵みを施すなら、それはもう無冠の宰相である。(これに反して)、高位高官の人でも、ただ権勢をむさぼり求め人に恩を売るだけでは、それはもう、衣冠をつけた乞食も同然である)

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 明の時代がどのようなものだったか、ぼくはつまびらかにできない。年表風に言えば、洪武帝に始まり(1368)、宦官時代を経て、最後の崇禎帝の自殺で終わる(1644)とされる。はじめ南京が首府で、そのご永楽帝により北京に移された。『水滸伝』『三国志演義』『金瓶梅』など、まさに文学方面は爛熟時代でした。『菜根譚』の著者である洪自誠は履歴経歴が明らかではなさそうです。かろうじて明代後期の人(1573-1619)とされる。

 箴言の内容は、読んでの通りで、平民(名もなき人)でも徳を積み、恩恵を他に及ぼせば、「無冠の宰相」であるが、高位高官の者でありながら、権力欲ばかりを膨らませ他人に恩着せがましいばかりでは、それは衣冠を着けた「乞食」というほかないのだ。このような人間はいつの時代でもどんな地域でも腐るほどいるし、あるいはなかなか見つけられないほどの貴重な人材でもあるのです。

 我らの時代も、またしかりです。世上、権威をかさにして威張り散らす人間ばかりかといえば、そうではない。貧者の一灯とかいって、まず困窮している人を照らし潤すことを義務にしているような人もいるのです。宮沢賢治という人の「雨ニモ負ケズ」はそのような人の代表格だともいえそうです。

 都内のある「夜間中学校(識字学級)」で賢治のこの詩を教材にした授業を見たことがあります。生徒は高齢者ばかりでした。「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」のくだりで、「四合とは食いすぎじゃろ」「ゆっくりと咀嚼して食べれば、胃にはいいよ」などとあらぬ方向に授業は展開してゆきました。これもまた、生きた授業だと実感したことがありました。「雨ニモ」のこの部分は、まさしく「菜根譚」ではありませんか。ファーストフーゴじゃダメなんですね。(← 京都在の中国家庭料理店)

 世に知られないで善行を重ねるというような、生半可ではできないことをやり通す人を、『菜根譚』の著者はしばしば偉人・賢人として称揚ています。それだけ、そんな奇特な人が少ないのが世の常であるということであり、でもかならず身近にいるはずだという願いのようなものが痛感されてきます。洪自誠その人が、あるいはそういう人だったかもしれないのです。世に隠れた偉人、これを「隠者」と呼びます。ぼくは若いころに、「隠者の夕暮れ」という本をむさぼり読んだ経験があります。著者はペスタロッチーという人でした。今でも文庫本で読むことができます。彼については、機会を改めて書いてみたいと、前から考えていました。大変な人でした。これぞ、隠れた聖人だった。(翻訳者は高位高官でしたが、ぼくには尊敬できなかった。小声で)

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 感染症を克服した大会となり、…

東京五輪は「新型コロナに関係なく開催」 IOC副会長 2020年9月7日 15:11 発信地:シドニー/オーストラリア(2019年7月24日撮影、資料写真)。(c)Toshifumi KITAMURA / AFP
 
【9月7日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ(John Coates)副会長は7日、AFPの電話インタビューに応じ、来年に延期された東京五輪は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)に関係なく開催され、同感染症を「克服した大会」になるだろうと述べた。 東京五輪に向けた調整委員長も務めるコーツ氏は、「大会は新型ウイルスに関係なく行われ、来年の7月23日に開幕する」とコメントした。 コーツ氏は、2011年の東日本大震災に触れつつ「東京五輪は、テーマでもある津波被害による荒廃からの復興五輪になるはずだった」と続けた。「東京五輪はコロナウイルス感染症を克服した大会となり、トンネルの終わりに見える一筋の明かりになるだろう」 パンデミックを理由に、延期という歴史的な決断が下された東京五輪は現在のところ来年の7月23日に開幕する予定となっている。しかし、日本の国境は大半の訪日客に対して閉ざされたままで、ワクチンの開発にも数か月から数年かかるという状況であり、本当に大会を開催できるのかという臆測に拍車が掛かっている。 日本側は東京五輪について、2021年の後に2度目の延期をするつもりはないという意思を明らかにしている。
 最近の世論調査によると、国内で来年の五輪開催を望んでいる人は4人に1人しかおらず、多くの人がさらなる延期か中止かのどちらかを支持しているという。(c)AFP

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 五輪はだれのものだろうか。いつでもこんな疑問や疑惑がわいてきます。コーツさんは豪州の弁護士だそうで、IOC内でもなかなかの実力者とか。ボートのコックス(Cox・ 艇上の司令塔だそうです)の経験があるそうです。見通しが立つんですかね。

 「パンデミックに関係なく開催され」「(感染症を」克服した大会」になる、「東京五輪は、テーマでもある津波被害による荒廃からの復興五輪になるはずだった」ともいう。ぼくは関心がありませんが、莫大な税金が使われているという観点からなにがしかの発言は許されると考えています。本来なら、五輪に関係なく、やるべき課題(政治的・経済的)があるもので、それを五輪を出汁にして「うまい汁」を吸おうという輩が叢生するしきたりになっています。内外を問わずです。IOCなどはその最たる組織であり、組織にはゴロが必ず住み着きます。日本の前 JOC委員長は招致に際する賄賂問題で(表向きは任期満了だとさ)疑惑隠しのために辞任したのです。まさに政治(家)そのものです。水清ければ政治家住まず。あるいは「清濁併せ呑む」とも。濁しか呑まないのも政治家にはいます。

 コーツさんの発言の狙いはどこにあるのですか。かかる発言をすることが、彼の役割(IOC副委員長)であるのは確かです。「言うべきことは言っておいたのだ」と。しかし、結論(中止)は、どこから眺めても、出ているのは明白ですから。ようするに、自身のアリバイ(alibi)工作・証明とでもいうのですか。また、五輪招致を「鳴り物入り(金や太鼓)で」引っ張ってきたPMは、どういうことか、辞任表明しながらの在任期間(汚点)延長中です。ケジメがつかないことおびただしい。いまは、国会や官邸ではないところに入っているべき輩ですよ。

 膨大な五輪関係借金をどうすんですか。赤字国債を印刷しまくるだけという詐欺まがい政策は狂気の沙汰です。この際は、五輪招致に関係した諸方面で「借金返済」を山分けにでもしなければ、我々の立つ瀬はない。「宴の後」、「後の祭り」と、いろんな人智(人痴)が示されています。

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