NBA3試合が延期に、バックスが黒人銃撃に抗議しボイコット 2020年8月27日 10:27 発信地:オーランド/米国

19-20NBAプレーオフ、カンファレンス1回戦(7回戦制)、ミルウォーキー・バックス対オーランド・マジックが開催される予定だったアドベントヘルス・アリーナ(2020年8月26日撮影)。(c)AFP【8月27日 AFP】 米プロバスケットボール(NBA)のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)が26日、非武装の黒人男性が警察に撃たれた事件に抗議してプレーオフの試合をボイコットしたため、リーグ側はこの日予定されていた3試合を延期した。23日に米ウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)でアフリカ系米国人のジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さん(29)が発砲されたことに抗議し、バックスがオーランド・マジック(Orlando Magic)との東カンファレンス1回戦第5戦でのプレーを拒絶したため、リーグはこの日に行われる予定だったすべての試合を延期したと発表した。 午後4時10分(日本時間27日午前5時10分)にバックスがコートに現れなかったと伝えたESPN系列のウェブサイト「The Undefeated」は、同チームのジョージ・ヒル(George Hill)が「殺人や不当行為はもうたくさんだ」と話したと報じた。バックスが予定時刻になってもコートに登場しなかったため、リーグは同日予定されていたヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)対オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)対ポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)の2試合も延期とした。 5月にミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で非武装だった黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡した事件以降、NBAでは人種的平等を求める機運が高まる中、今回のプレーオフ延期はその流れを劇的に加速させることとなった。プレーオフ延期を受けてレイカーズのスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)は、「われわれは変革を求める。うんざりだ」とツイートし、バックスのボイコットを全面的に支持した。(c)AF
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米国の内外で抗議の行動が生じています。当然のことだといえます。競技の勝ち負け以前に、もっと重要な問題が発生したなら、まずは事態に対して、理由の如何を問わず、人権侵害の事実に対して、はっきりとした「NO!」を突きつけるべきです。「【8月28日 AFP】(更新)米プロバスケットボール協会(NBA)は27日、前日に続いて米フロリダ州オーランド(Orlando)の隔離環境下で行われているプレーオフの全試合を延期したものの、シーズン続行に関する選手側の投票結果を受け、週末までの試合再開に前向きな姿勢を示している」という見通し示しています。
「【8月28日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は27日、米プロバスケットボール(NBA)の各チームが行った警察による暴力への抗議を批判し、NBAは政治行動に出ているとコメントした。トランプ氏は米首都ワシントンで記者団に対し、「NBAによる抗議に関してはよく知らない。視聴率が非常に悪いことは知っている。人々がNBAに少しうんざりしているからだと思う」と発言。「彼らはまるで政治組織のようになっており、これは良いことではない」と批判した。」
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このコメントも、意図がよくわかりません。というより、NBA傘下のチームは何があろうと「試合を続けるべきで、社会的・政治的な問題に気を取られるな」とでも言いたそうです。勝負に専念できる環境にあるなら当然でしょうが、そうでないからこそ、抗議活動をしているのだし、それは行われるべき抗議です。まるで年中行事のように、かかる事件が続発するには、どこかでそれを唆す、あるいは促す働きがきっとあるに違いないのです。問題は、それを見出し、どこまでも「除去」することです。(共同通信より ↓)

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