大坂がW&Sオープン準決勝を棄権、黒人男性銃撃に抗議(2020年8月27日 ニューヨーク)

女子テニスの大坂なおみ(2020年1月24日撮影、資料写真)。(c)DAVID GRAY / AFP ↑ 【8月27日 AFP】(更新)女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)は26日、米ウィスコンシン州で非武装の黒人男性が警官に銃撃された事件に抗議するため、27日に予定されていた全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)の前哨戦、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)の準決勝を棄権すると発表した。 四大大会(グランドスラム)で通算2勝を挙げている大会第4シードの大坂は、31日に開幕する全米オープンの会場にもなっている隔離環境下で、第14シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)と対戦する予定だった。 ツイッター(Twitter)にコメントを載せた大坂は、「私はアスリートである前に黒人女性。今は私のテニスを見てもらうよりも、1人の黒人女性として早急に対処しなければならない、より重要な問題があるように感じる」と述べた。 「私がプレーしないことで何か劇的なことが起きるとは思わない。でももし白人が多数を占めるスポーツの中で会話が始まれば、正しい方向に進む一歩になると思う」 「警察の手による黒人惨殺が続くのを見ていると、率直に言って吐き気がする。数日おきに新しいハッシュタグが出現することに疲れ切っているし、何度もこういう同じ会話が繰り返されることに心からうんざりしている。いつになったら十分になるの?」(以下略)(c)AFP
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「私はアスリートである前に黒人女性」テニスの勝負以上に、もっと重要な問題があると、大坂さんは言う。その通りだと思います。久しぶりに彼女のテニスを堪能できるのもうれしいが、今この問題で、真摯な姿勢を示されたことに万感の賛意を表します。テニスではありませんが、勝つことだけに執着し、規則も法律も無視する某大統領は、この問題に対しても、じつに偏見を持った見方しかしていません。国を売る、自分の利益のために、こんな指導者が時を同じくして、各地で林立している事態をどのように受け止めればいいのでしょう。
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