GET IN GOOD TROUBLE…

アメリカの理想に邁進した不屈の闘士、ジョン・ルイスから託された夢の続き(パックンの風刺画コラム)
2020年08月04日(火)19時00分[ News Week Japan]
ロブ・ロジャース(風刺漫画家)/パックン(コラムニスト、タレント) 
ルイスのモットーはGet in good trouble(よいトラブルを起こせ)だったが、有言実行でしばしば警察と衝突し、40回以上逮捕された。その多くは黒人への対等な投票権を求める運動中。60年代まで続いた不公平な有権者登録制度の廃止はできたが、今も黒人の投票率は低い。しかし、ルイスはアメリカを改善する手段として、ずっと黒人の投票を呼び掛けていた。橋の名前を変えるのもいいが、本当に喜ばせたいなら、ルイス先輩が血と汗で勝ち取った参政権を生かし、後輩の皆さんの票の力でホワイトハウスの表札にある名前を変えることだと思う。
 
ところでBLM=Black Lives Matterは「黒人の人生に意味がある」とも訳せるが、「全ての人間が対等につくられた」という、独立宣言が掲げた理想へとアメリカを導いたルイスにぴったり当てはまる言葉だ。これほど意味のあった人生はめったにない。ジョン・ルイス先生、安らかにお眠りください。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

米国の公民権運動の象徴的存在として知られ、下院議員を長年にわたって務めたジョン・ルイス氏が17日、死去した。80歳だった。/ ルイス氏は膵臓(すいぞう)がんを患い、6カ月間の闘病生活を送っていた。家族は声明を出し、同氏について「その生涯のすべてを非暴力の政治運動に捧げ、歯に衣着せぬ発言で米国での平等を実現するべく戦った」と、その死を悼んだ。
ペロシ下院議長も声明で、ルイス氏の死去を発表。「米国の歴史上最も偉大な英雄の1人」「議会の良心」と、民主党の下院議員として30年以上活躍した故人の功績をたたえた。/ アラバマ州トロイに生まれたルイス氏は、マーチン・ルーサー・キング牧師が主導した公民権運動に加わり、1963年の歴史的なワシントン大行進で基調演説者を務めた。/ 2年後にアラバマ州セルマで行われた行進では、重武装した警官隊と対峙(たいじ)。警棒で殴られ頭蓋骨(ずがいこつ)を骨折した。後年受けたインタビューでルイス氏は、流血沙汰となって米国中に衝撃を与えた当時の状況を振り返り、「死を覚悟していた」と明かした。/ 2011年には、黒人初の大統領となった当時のオバマ大統領から、民間人に対する最高勲章である大統領自由勲章を授与されている。(CNN/2020.07.19 Sun posted at 10:55 JST) 

______________________________________